光の救世主(仮)
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不満そうな視線に気づいてドラコは見つめる。
「君が一番、結局は功績も充実感もあるな」
「ん…?」
「スネイプ教授改め、プリンス教授の後を引き継いで。
脱狼薬の改造を含めて数々の新薬の開発に成功。
癒者兼任で闇祓い。
更には今では使われない昔の言葉で専門誌始めとしたものの通訳ですべてベストセラー。
君の本業が何なのか僕は分からなくなって来るよ」
「…本業は癒者だ。
それに、プリンス教授は亡くなっていない」
「何故か君に懐いていた不死鳥の涙によってね。
この差はなんなんだろうな。
僕はオモチャ屋さんの店主、君はまるで救世主だ」
「努力の差じゃないの」
ドラコに絡むロンにハーマイオニーは冷製に指摘する。
「学生時代の僕はどうして君を受け入れなかったんだろうな。
君が居れば、数々の試練も楽になっただろうに」
「上辺だけしか見ていなかった証拠だろうな。
とりあえず、息子に人の名で笑うなとは教えてある」
「…すみませんでした」
ロンが深々と頭を下げてドラコは微かに笑う。
闇に堕ちず、抗って闇の印も貰わずに対面しなかったドラコはいつしか“光の救世主”と呼ばれるようになっていた。
「一時期は危険だったみたいだけれど。
双子の兄弟は元気にやっているみたいだな」
「悪戯専門店として繁盛しているよ。
僕に兄弟店としてオモチャ屋さんを経営させるくらいには」
ロンは形だけの店主で闇祓いをやめたあとに双子の兄に拾われた形だった。
ロンをからかったりしていても大切な弟なのだろう。
一時期は悪戯専門店でコキ使われていたが、指摘は的確だったのでそこで接客も経営も学んだ。
「誰かと比較する必要性はないと思うけどな。
僕は幼少期から様々なことを学んでいたし、それが得意だっただけだ。
君には君の得意分野があるのだろう。
僕はオモチャ作りや仕組みはよく分からないし」
「…仕組みは分かるだろう」
「まぁ、時間を頂ければ」
「本当にムカつく!」
叫びながら頭を抱えるロンに相変わらずだなとハリーもハーマイオニーも苦笑いする。
半ば呆れながらもドラコは優雅に紅茶を口にする。
「父上もまだ若いし。
僕が当主になるまで時間はあるから自由に過ごしているだけさ」
「余裕があって羨ましいよ」
「睡眠については余裕はないけれど」
「本当に君はいつ寝てるの。
僕よりも寝不足なはずなのに」
「癒者では夜勤は外されてるし、そこまで寝不足じゃないさ」
((絶対に嘘だ))
ハリーにさえも呆れられてドラコは微かに笑う。
「魔法大臣と今や奇跡の人のマルフォイ家のご子息が結婚しているとは」
「あの両親がよく許したな」
「僕のお陰で闇側から撤退も出来たし、屋敷に闇側の連中が居座ることも防いだし。
あの人達は僕に逆らえないよ」
ルシウスが当主だが、マルフォイ家を動かしているのはドラコだった。
「闇祓いとして時には友人達を捕まえるのは…」
「スリザリンの連中を友人だと思ったことはない。
そこまで親しい奴等も居なかったし。
僕がマルフォイ家だから。
その力が欲しくて媚びていた。
互いに利用価値があった」
「つまりは私達が貴方の初めての友人ってことでしょう?」
「そういうことになるかな。
マイハニー」
ハーマイオニーはドラコの腕に抱きつき、それに動じずに微笑んで髪にキスをする。
「自分から始めて撃沈するなよ、ハーマイオニー」
「相変わらずだな」
自分から仕掛けても経験値の差も惚れた弱みもあってハーマイオニーは撃沈する。
「結婚して何年なんだよ。
初心だな、君は」
「もう…っ」
頬を赤らめてドラコの肩を軽く叩いたハーマイオニーに苦笑いする。
「それよりも、スネイプ教授…じゃなかった。
プリンス教授は教壇に?」
「体調が良くなり次第」
「プリンス家のご当主…なんだろ?」
「まだ手続きは済んでないし、今すぐに当主になる訳じゃない。
当主として学ぶことは沢山あるからね。
プリンス家なら土地も沢山あるだろうから」
「…よく引き受けたよね」
「そこは逃げれないように。
スリザリンらしく、毒蛇の如く父上に動いてもらった」
((それは脅しと言うのでは…))
にっこりと笑うドラコに指摘は出来ず、ロンとハリーは黙る。
気まずそうにハーマイオニーは目を反らした。
「プリンス家とブラック家が復活するなら、マルフォイ家の地位は低くなるんじゃないか?」
「そうかもしれないが。
そんな単純なことじゃないさ。
僕にはシリウス・ブラックというブラック家ご当主の後ろ盾が出来たのだから」
ドラコに助けてもらったシリウスは感謝しており、当主も含めてハーマイオニーとの結婚にも協力してくれた。
「君が一番、結局は功績も充実感もあるな」
「ん…?」
「スネイプ教授改め、プリンス教授の後を引き継いで。
脱狼薬の改造を含めて数々の新薬の開発に成功。
癒者兼任で闇祓い。
更には今では使われない昔の言葉で専門誌始めとしたものの通訳ですべてベストセラー。
君の本業が何なのか僕は分からなくなって来るよ」
「…本業は癒者だ。
それに、プリンス教授は亡くなっていない」
「何故か君に懐いていた不死鳥の涙によってね。
この差はなんなんだろうな。
僕はオモチャ屋さんの店主、君はまるで救世主だ」
「努力の差じゃないの」
ドラコに絡むロンにハーマイオニーは冷製に指摘する。
「学生時代の僕はどうして君を受け入れなかったんだろうな。
君が居れば、数々の試練も楽になっただろうに」
「上辺だけしか見ていなかった証拠だろうな。
とりあえず、息子に人の名で笑うなとは教えてある」
「…すみませんでした」
ロンが深々と頭を下げてドラコは微かに笑う。
闇に堕ちず、抗って闇の印も貰わずに対面しなかったドラコはいつしか“光の救世主”と呼ばれるようになっていた。
「一時期は危険だったみたいだけれど。
双子の兄弟は元気にやっているみたいだな」
「悪戯専門店として繁盛しているよ。
僕に兄弟店としてオモチャ屋さんを経営させるくらいには」
ロンは形だけの店主で闇祓いをやめたあとに双子の兄に拾われた形だった。
ロンをからかったりしていても大切な弟なのだろう。
一時期は悪戯専門店でコキ使われていたが、指摘は的確だったのでそこで接客も経営も学んだ。
「誰かと比較する必要性はないと思うけどな。
僕は幼少期から様々なことを学んでいたし、それが得意だっただけだ。
君には君の得意分野があるのだろう。
僕はオモチャ作りや仕組みはよく分からないし」
「…仕組みは分かるだろう」
「まぁ、時間を頂ければ」
「本当にムカつく!」
叫びながら頭を抱えるロンに相変わらずだなとハリーもハーマイオニーも苦笑いする。
半ば呆れながらもドラコは優雅に紅茶を口にする。
「父上もまだ若いし。
僕が当主になるまで時間はあるから自由に過ごしているだけさ」
「余裕があって羨ましいよ」
「睡眠については余裕はないけれど」
「本当に君はいつ寝てるの。
僕よりも寝不足なはずなのに」
「癒者では夜勤は外されてるし、そこまで寝不足じゃないさ」
((絶対に嘘だ))
ハリーにさえも呆れられてドラコは微かに笑う。
「魔法大臣と今や奇跡の人のマルフォイ家のご子息が結婚しているとは」
「あの両親がよく許したな」
「僕のお陰で闇側から撤退も出来たし、屋敷に闇側の連中が居座ることも防いだし。
あの人達は僕に逆らえないよ」
ルシウスが当主だが、マルフォイ家を動かしているのはドラコだった。
「闇祓いとして時には友人達を捕まえるのは…」
「スリザリンの連中を友人だと思ったことはない。
そこまで親しい奴等も居なかったし。
僕がマルフォイ家だから。
その力が欲しくて媚びていた。
互いに利用価値があった」
「つまりは私達が貴方の初めての友人ってことでしょう?」
「そういうことになるかな。
マイハニー」
ハーマイオニーはドラコの腕に抱きつき、それに動じずに微笑んで髪にキスをする。
「自分から始めて撃沈するなよ、ハーマイオニー」
「相変わらずだな」
自分から仕掛けても経験値の差も惚れた弱みもあってハーマイオニーは撃沈する。
「結婚して何年なんだよ。
初心だな、君は」
「もう…っ」
頬を赤らめてドラコの肩を軽く叩いたハーマイオニーに苦笑いする。
「それよりも、スネイプ教授…じゃなかった。
プリンス教授は教壇に?」
「体調が良くなり次第」
「プリンス家のご当主…なんだろ?」
「まだ手続きは済んでないし、今すぐに当主になる訳じゃない。
当主として学ぶことは沢山あるからね。
プリンス家なら土地も沢山あるだろうから」
「…よく引き受けたよね」
「そこは逃げれないように。
スリザリンらしく、毒蛇の如く父上に動いてもらった」
((それは脅しと言うのでは…))
にっこりと笑うドラコに指摘は出来ず、ロンとハリーは黙る。
気まずそうにハーマイオニーは目を反らした。
「プリンス家とブラック家が復活するなら、マルフォイ家の地位は低くなるんじゃないか?」
「そうかもしれないが。
そんな単純なことじゃないさ。
僕にはシリウス・ブラックというブラック家ご当主の後ろ盾が出来たのだから」
ドラコに助けてもらったシリウスは感謝しており、当主も含めてハーマイオニーとの結婚にも協力してくれた。