もう1度、家族として(仮)
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入れ直してもらった温かい紅茶を飲んで一息ついた。
「まだ完全には信じられない」
「あぁ、それで構わないよ」
「本当に自由に過ごして良いの?」
「君には幸せになって欲しいんだ」
「ホグワーツに通うことにはなるだろうけど」
「そこは諦めてるよ。
授業は暇だろうけどね」
「授業中に悪さはしないようにね」
「そんなことしないよ」
揶揄られてシリウスは不満そうに頬を膨らませる。
やっと見た目の年相応の姿が見れて両親は微笑む。
「今、半端なく子供っぽいことした…」
「可愛らしくていいじゃない」
「良くない!」
「あらあら」
「馬鹿にしてるだろ」
「していませんよ。
本当に愛らしいと思ったのよ」
「もう…っ」
「魂の年齢が高くても身体の年齢に引っ張られるのだろう。
まぁ、30代も私からすれば若者だよ」
「むぅ…」
「いいじゃないか。
子供の特権だ」
「ちょっ、何歳だと!」
「君の年齢は5歳だよ」
「そうじゃなくて…っ」
オリオンに膝に抱えられ、ジタバタと動いても力では敵わず。
「ずるい…っ」
「甘やかしたいんだよ。
親孝行というなら、甘やかさせておくれ」
「オリオンばかりずるいわ。
そうだわ、絵本があったわね」
「勘弁してくれよ。
その年齢じゃないんだけど」
結局は根負けしてシリウスはお昼寝に絵本の読み聞かせをされるのだった。
(また寝ていた!
幼い身体だし、睡眠は仕方ないけど)
ヴァルブルガにポンポンとされ、寝かしつけられてしまうのは流石に気恥ずかしい。
レギュラスに構うよりも何故か両親はシリウスを甘やかして構い倒している。
「レギュラスにもすれば」
「僕は向こうで執拗なまでされましたから」
「向こう…?」
「亡くなった後に再会して。
謝り倒されて、構い倒されて」
「…レグ。
それは反応に困る」
「ふふっ、すみません」
「わざとだろう」
「良いじゃないですか。
どうせ、兄様がホグワーツに入学すれば僕は構い倒されるんですから」
「まぁ、確かにそうなるな。
頑張れよ」
「逃げれないんですけど」
「ふは…っ」
こんな風にレギュラスと過ごすのも懐かしくて思わず、笑みが浮かぶ。
「やっぱり、兄様は笑っていた方が良いですよ」
「はぁ?」
「閉じ籠もってるのも兄様らしくない」
「あのなぁ…」
シリウスは呆れながらも苦笑いしてしまう。
「兄様って。
意外と読書家ですよね」
「意外は余計だ。
ジェームズだってよく本を読んでいたぞ」
魔法史はあのゴーストが教授だったのでそれはオリオンに頼んで時間のある時に教わっている。
そうすると学ぶのが楽しくて元々賢いので気になるものは自ら調べることになる。
最新の本もシリウスが読みたがっているので取り寄せた。
魔法史をキッカケに最初から真面目に学びたいとオリオンに様々なものを教わっている。
「魔法はどうだい?」
「以前よりも魔力が乱れず、扱い易い」
「魔力のコントロールが自然と上達したのかもしれないね」
「不思議な感覚」
「その感覚を忘れないようにしなさい」
「…うん」
オリオンに魔力のコントロールも含めて基本的なものも学んでいた。
両親に対してもシリウスの口調が軽くても叱ることはない。
「シリウス。
こちらにいらっしゃい」
「なに?」
「…やっぱりね。
貴方、熱あるわよ」
「熱?」
ヴァルブルガに額に触れられ、シリウスはキョトンと見つめる。
「幼いうちは熱はよく出るものよ。
さあ、部屋に行きましょう」
「…そう言われると。
何だか暑いような」
「どうかしたのかい?」
「シリウスが熱あるのよ」
「大丈夫か?」
「自覚したら、少しクラクラして来た…かも」
「おいで。
抱えて行こうか」
「…ん」
「高熱になるかもね」
ぐったりとしてオリオンに身を預け、シリウスは目を閉じた。
「まだ完全には信じられない」
「あぁ、それで構わないよ」
「本当に自由に過ごして良いの?」
「君には幸せになって欲しいんだ」
「ホグワーツに通うことにはなるだろうけど」
「そこは諦めてるよ。
授業は暇だろうけどね」
「授業中に悪さはしないようにね」
「そんなことしないよ」
揶揄られてシリウスは不満そうに頬を膨らませる。
やっと見た目の年相応の姿が見れて両親は微笑む。
「今、半端なく子供っぽいことした…」
「可愛らしくていいじゃない」
「良くない!」
「あらあら」
「馬鹿にしてるだろ」
「していませんよ。
本当に愛らしいと思ったのよ」
「もう…っ」
「魂の年齢が高くても身体の年齢に引っ張られるのだろう。
まぁ、30代も私からすれば若者だよ」
「むぅ…」
「いいじゃないか。
子供の特権だ」
「ちょっ、何歳だと!」
「君の年齢は5歳だよ」
「そうじゃなくて…っ」
オリオンに膝に抱えられ、ジタバタと動いても力では敵わず。
「ずるい…っ」
「甘やかしたいんだよ。
親孝行というなら、甘やかさせておくれ」
「オリオンばかりずるいわ。
そうだわ、絵本があったわね」
「勘弁してくれよ。
その年齢じゃないんだけど」
結局は根負けしてシリウスはお昼寝に絵本の読み聞かせをされるのだった。
(また寝ていた!
幼い身体だし、睡眠は仕方ないけど)
ヴァルブルガにポンポンとされ、寝かしつけられてしまうのは流石に気恥ずかしい。
レギュラスに構うよりも何故か両親はシリウスを甘やかして構い倒している。
「レギュラスにもすれば」
「僕は向こうで執拗なまでされましたから」
「向こう…?」
「亡くなった後に再会して。
謝り倒されて、構い倒されて」
「…レグ。
それは反応に困る」
「ふふっ、すみません」
「わざとだろう」
「良いじゃないですか。
どうせ、兄様がホグワーツに入学すれば僕は構い倒されるんですから」
「まぁ、確かにそうなるな。
頑張れよ」
「逃げれないんですけど」
「ふは…っ」
こんな風にレギュラスと過ごすのも懐かしくて思わず、笑みが浮かぶ。
「やっぱり、兄様は笑っていた方が良いですよ」
「はぁ?」
「閉じ籠もってるのも兄様らしくない」
「あのなぁ…」
シリウスは呆れながらも苦笑いしてしまう。
「兄様って。
意外と読書家ですよね」
「意外は余計だ。
ジェームズだってよく本を読んでいたぞ」
魔法史はあのゴーストが教授だったのでそれはオリオンに頼んで時間のある時に教わっている。
そうすると学ぶのが楽しくて元々賢いので気になるものは自ら調べることになる。
最新の本もシリウスが読みたがっているので取り寄せた。
魔法史をキッカケに最初から真面目に学びたいとオリオンに様々なものを教わっている。
「魔法はどうだい?」
「以前よりも魔力が乱れず、扱い易い」
「魔力のコントロールが自然と上達したのかもしれないね」
「不思議な感覚」
「その感覚を忘れないようにしなさい」
「…うん」
オリオンに魔力のコントロールも含めて基本的なものも学んでいた。
両親に対してもシリウスの口調が軽くても叱ることはない。
「シリウス。
こちらにいらっしゃい」
「なに?」
「…やっぱりね。
貴方、熱あるわよ」
「熱?」
ヴァルブルガに額に触れられ、シリウスはキョトンと見つめる。
「幼いうちは熱はよく出るものよ。
さあ、部屋に行きましょう」
「…そう言われると。
何だか暑いような」
「どうかしたのかい?」
「シリウスが熱あるのよ」
「大丈夫か?」
「自覚したら、少しクラクラして来た…かも」
「おいで。
抱えて行こうか」
「…ん」
「高熱になるかもね」
ぐったりとしてオリオンに身を預け、シリウスは目を閉じた。