秘密の友達(仮)
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グリフィンドールに入寮して初めての夏休暇に父のオリオンと約束したことがある。
“休暇には必ず帰ること”
“手紙は必ず3日に1度は送るから返事をすること”
“互いに暴言は吐かず、家族として過ごすこと”
“未成年のうちは守る義務があるのだから必要なものはちゃんと言うこと”
“グリフィンドールでもブラック家の嫡男なのは変わりないので行動には気をつけること”
その条件を飲む代わりに自由に過ごせるのだった。
(あの頃はもっと母上は拒絶するかと思っていた。
最初の休暇で頬を叩かれることもなかったし。
まぁ、母上を父上がうまく宥めたんだろうけど。
成人したらどうなるのか分からないな)
シリウスはローブに着いているブラック家の家紋のブローチに触れてため息をつく。
これは次期当主の証であり、オリオンが奪うことはしなかった。
(そろそろ返すように言われる覚悟していたんだけど。
ブラック家の書斎も未だに好きに使えてるし。
父上からまだ学べている。
俺をどうしたいんだろうな、父上は。
それ以上に俺はどうしたいのか分からない)
ゆっくり考えるように言われても未だに答えは出ない。
どちらを選んでも反発されそうだと思うが。
「相変わらず、何を考えているのか分からないな」
まだ母の方が分かりやすいと思ってしまう程だ。
そんな中途半端なことをしているからスリザリンからは嫌われているのかもしれない。
ブラック家の嫡男なのにグリフィンドールにいることで嫌われているけれど。
(卒業しても傍に居てくれる人なんて居るんだろうか)
泣きそうになって手紙を梟に託すとシリウスはベットに潜り込み、カーテンを閉めた。
「シリウスは?」
「またいつもの状態」
「…そう」
手紙を書いた後はジェームズが声を掛けても出て来る気配がないので待つしかないので見守る。
「…シリウス。
そろそろ出ておいで」
「紅茶、飲まないかい?」
「お菓子もあるよ」
「………。」
「せめて、シャワー浴びて。
着替えたら?」
これはダメだなとジェームズ達はため息をつく。
シリウスのスペースだけはいつも綺麗だが、手紙の時は着替えも床に脱ぎ捨てられて荒れている。
朝になれば、いつものシリウスに戻っているのだが。
「何かあったのか?」
「えっ?」
「言いたくないなら。
話さなくても」
「…セブ。
贅沢なのかな。
両親いるのにさ」
「血の繋がった両親だとしても相性があるさ。
嫌なものは嫌だし。
無理する必要ないと思う」
スネイプの素直な言葉にシリウスは微かに笑う。
「具合悪いなら医務室に行ったら?」
「…大丈夫だ。
風が気持ちいいし」
「無理はするなよ」
心配だったが、無理強いは出来なかった。
“休暇には必ず帰ること”
“手紙は必ず3日に1度は送るから返事をすること”
“互いに暴言は吐かず、家族として過ごすこと”
“未成年のうちは守る義務があるのだから必要なものはちゃんと言うこと”
“グリフィンドールでもブラック家の嫡男なのは変わりないので行動には気をつけること”
その条件を飲む代わりに自由に過ごせるのだった。
(あの頃はもっと母上は拒絶するかと思っていた。
最初の休暇で頬を叩かれることもなかったし。
まぁ、母上を父上がうまく宥めたんだろうけど。
成人したらどうなるのか分からないな)
シリウスはローブに着いているブラック家の家紋のブローチに触れてため息をつく。
これは次期当主の証であり、オリオンが奪うことはしなかった。
(そろそろ返すように言われる覚悟していたんだけど。
ブラック家の書斎も未だに好きに使えてるし。
父上からまだ学べている。
俺をどうしたいんだろうな、父上は。
それ以上に俺はどうしたいのか分からない)
ゆっくり考えるように言われても未だに答えは出ない。
どちらを選んでも反発されそうだと思うが。
「相変わらず、何を考えているのか分からないな」
まだ母の方が分かりやすいと思ってしまう程だ。
そんな中途半端なことをしているからスリザリンからは嫌われているのかもしれない。
ブラック家の嫡男なのにグリフィンドールにいることで嫌われているけれど。
(卒業しても傍に居てくれる人なんて居るんだろうか)
泣きそうになって手紙を梟に託すとシリウスはベットに潜り込み、カーテンを閉めた。
「シリウスは?」
「またいつもの状態」
「…そう」
手紙を書いた後はジェームズが声を掛けても出て来る気配がないので待つしかないので見守る。
「…シリウス。
そろそろ出ておいで」
「紅茶、飲まないかい?」
「お菓子もあるよ」
「………。」
「せめて、シャワー浴びて。
着替えたら?」
これはダメだなとジェームズ達はため息をつく。
シリウスのスペースだけはいつも綺麗だが、手紙の時は着替えも床に脱ぎ捨てられて荒れている。
朝になれば、いつものシリウスに戻っているのだが。
「何かあったのか?」
「えっ?」
「言いたくないなら。
話さなくても」
「…セブ。
贅沢なのかな。
両親いるのにさ」
「血の繋がった両親だとしても相性があるさ。
嫌なものは嫌だし。
無理する必要ないと思う」
スネイプの素直な言葉にシリウスは微かに笑う。
「具合悪いなら医務室に行ったら?」
「…大丈夫だ。
風が気持ちいいし」
「無理はするなよ」
心配だったが、無理強いは出来なかった。