秘密の友達(仮)
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シリウスとの時間は楽しくて最初は半信半疑だったが、今は2人きりの時なら信頼している。
シリウスの教え方が教授達よりも分かりやすくて、雑談も楽しかったのが大きい。
「シリウス!
また君は…、忍びの地図を持ち歩いたままだろ。
おかげで探せなかったんだよ。
ここ数日、アイツを見かけなかった!」
「あぁ、悪い。
俺が持っていたんだった」
勿論ながら探せないようにわざとだったのだが。
リーマスとピーターも気づきながらもジェームズに指摘することはない。
「ジェームズ。
まずは行かないと」
「…そうだった」
「何かあったのか?」
「呼び出されて処罰。
教授がいる前で下級生に魔法を掛けたんだよ」
「ちょっとした悪戯だよ。
元に戻るんだし、大袈裟だよ」
「動物に変身させるのが大袈裟な訳ないでしょ!
結局は戻せなくてマクゴナガル教授が戻したんだから」
「…スリザリンだったし」
「ジェームズ!」
リーマスに咎められても反省する様子もない。
「あれ、どう思う?」
「…本当に悪いと思ってないんだろうな」
「やっぱり?」
「甘やかされている以前の問題じゃない?」
「…かもな」
「止めないの?」
「どうして俺が?
間違っていたとしても、それがジェームズの選択だ」
リーマスとピーターは顔を見合わせて困ったように笑うしかなかった。
「何だよ」
「僕が処罰から戻って来たのに読書かい、シリウス」
「おまえが自滅したんだろ」
「そうだけど。
君は本が好きだね。
今度は何の本なんだ?」
シリウスは帰って来たジェームズに本を奪われて顔を歪める。
「屋敷でも本読んでるくせに。
飽きないのかい?」
「知識は無駄にならないさ。
屋敷の本は偏ってる」
「ジェームズ。
人の者を奪うのはどうかと思うけど」
「はいはい。
悪かったって」
リーマスに諭され、ジェームズは奪った本をシリウスに返す。
「ねぇ、あんなことされてどうして貴方は怒らないの?」
「別に怒ることか?」
「「………。」」
「注意はリーマスがしてくれてるし、別に盗む訳じゃないだろ。
俺の弟も構って欲しくて幼少期にしてたからな」
「「ぶはっ!」」
「僕は弟じゃない!」
真っ赤な顔でジェームズは男子寮の階段を上がってゆく。
幼少期と同類にされてはそうなるだろうとシリウス以外が思う。
「シリウス。
僕のアレはどこ?」
「ジェームズの机の引き出し。
一番上の手前だ。
机に出したままにするなと言ってるだろう」
((…お兄ちゃん))
数分後にはジェームズは平然としてやって来る。
アレでどうやって伝わるんだと疑問は残るが。
屋敷が屋敷妖精によって綺麗にされていたのもあり、シリウスは実は綺麗好きだったりする。
「貴方が寛大なのか、マイペースなのか分からないわね」
「どっちもかもね」
「ねぇ、ブラック。
貴方の髪は相変わらずの美しさね」
「髪だけかい?」
「貴方の容姿も含めてよ」
談話室のソファに座っているとシリウスの周りには女子生徒が集まって来る。
シリウスは拒絶することはしないが、それ以上を受け入れることもしない。
髪を触られるくらいは好きにさせているだけだ。
「ノアール。
そろそろ時間か」
シリウスの髪色と同じ漆黒の梟が飛んで来て手紙を渡す。
梟はブラック家の家紋が首からぶら下がっていて、手紙にもブラック家の本家の家紋。
3日に一度の間隔で手紙と小包が送られていて、どこまで不仲なのかと疑問が残る。
「じゃあ、またな」
「もう行っちゃうの?」
「…約束だから。
返事書かないとな」
シリウスは本を片手に男子寮に戻って行く。
(不仲というわりには手紙も贈り物もあるんだよな。
シリウスも使うレターセットが上質だし)
ジェームズは机に向かっているシリウスを見つめる。
流石のジェームズも手紙を見るつもりはないが、シリウス以外が読めないように魔法が掛かっている。
(最初の頃に比べると少しは良くなって来てるのかな。
相変わらずの言葉もあるけど。
互いに探り合いしてるみたいだ)
疲れるが、シリウスは約束なので手紙を書く。
シリウスの教え方が教授達よりも分かりやすくて、雑談も楽しかったのが大きい。
「シリウス!
また君は…、忍びの地図を持ち歩いたままだろ。
おかげで探せなかったんだよ。
ここ数日、アイツを見かけなかった!」
「あぁ、悪い。
俺が持っていたんだった」
勿論ながら探せないようにわざとだったのだが。
リーマスとピーターも気づきながらもジェームズに指摘することはない。
「ジェームズ。
まずは行かないと」
「…そうだった」
「何かあったのか?」
「呼び出されて処罰。
教授がいる前で下級生に魔法を掛けたんだよ」
「ちょっとした悪戯だよ。
元に戻るんだし、大袈裟だよ」
「動物に変身させるのが大袈裟な訳ないでしょ!
結局は戻せなくてマクゴナガル教授が戻したんだから」
「…スリザリンだったし」
「ジェームズ!」
リーマスに咎められても反省する様子もない。
「あれ、どう思う?」
「…本当に悪いと思ってないんだろうな」
「やっぱり?」
「甘やかされている以前の問題じゃない?」
「…かもな」
「止めないの?」
「どうして俺が?
間違っていたとしても、それがジェームズの選択だ」
リーマスとピーターは顔を見合わせて困ったように笑うしかなかった。
「何だよ」
「僕が処罰から戻って来たのに読書かい、シリウス」
「おまえが自滅したんだろ」
「そうだけど。
君は本が好きだね。
今度は何の本なんだ?」
シリウスは帰って来たジェームズに本を奪われて顔を歪める。
「屋敷でも本読んでるくせに。
飽きないのかい?」
「知識は無駄にならないさ。
屋敷の本は偏ってる」
「ジェームズ。
人の者を奪うのはどうかと思うけど」
「はいはい。
悪かったって」
リーマスに諭され、ジェームズは奪った本をシリウスに返す。
「ねぇ、あんなことされてどうして貴方は怒らないの?」
「別に怒ることか?」
「「………。」」
「注意はリーマスがしてくれてるし、別に盗む訳じゃないだろ。
俺の弟も構って欲しくて幼少期にしてたからな」
「「ぶはっ!」」
「僕は弟じゃない!」
真っ赤な顔でジェームズは男子寮の階段を上がってゆく。
幼少期と同類にされてはそうなるだろうとシリウス以外が思う。
「シリウス。
僕のアレはどこ?」
「ジェームズの机の引き出し。
一番上の手前だ。
机に出したままにするなと言ってるだろう」
((…お兄ちゃん))
数分後にはジェームズは平然としてやって来る。
アレでどうやって伝わるんだと疑問は残るが。
屋敷が屋敷妖精によって綺麗にされていたのもあり、シリウスは実は綺麗好きだったりする。
「貴方が寛大なのか、マイペースなのか分からないわね」
「どっちもかもね」
「ねぇ、ブラック。
貴方の髪は相変わらずの美しさね」
「髪だけかい?」
「貴方の容姿も含めてよ」
談話室のソファに座っているとシリウスの周りには女子生徒が集まって来る。
シリウスは拒絶することはしないが、それ以上を受け入れることもしない。
髪を触られるくらいは好きにさせているだけだ。
「ノアール。
そろそろ時間か」
シリウスの髪色と同じ漆黒の梟が飛んで来て手紙を渡す。
梟はブラック家の家紋が首からぶら下がっていて、手紙にもブラック家の本家の家紋。
3日に一度の間隔で手紙と小包が送られていて、どこまで不仲なのかと疑問が残る。
「じゃあ、またな」
「もう行っちゃうの?」
「…約束だから。
返事書かないとな」
シリウスは本を片手に男子寮に戻って行く。
(不仲というわりには手紙も贈り物もあるんだよな。
シリウスも使うレターセットが上質だし)
ジェームズは机に向かっているシリウスを見つめる。
流石のジェームズも手紙を見るつもりはないが、シリウス以外が読めないように魔法が掛かっている。
(最初の頃に比べると少しは良くなって来てるのかな。
相変わらずの言葉もあるけど。
互いに探り合いしてるみたいだ)
疲れるが、シリウスは約束なので手紙を書く。