未来図
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パーシーの対策でビル協力の元、母と引き離して癒者のとこに連れて来た。
「何で私のとこに…っ」
「それも含めて乗り越えないと意味がないだろう」
「だが…っ」
「君はマルフォイ、なのか?」
「話してなかったのか」
「ママと引き離して。
それどころではなくて」
「卒業後に癒者になりました」
「やはり、僕は…」
「おかしいのではありません。
それは自分を守る為に。
そして、相棒を忘れたくなかったのでしょう?」
「……っ…」
「あの時は申し訳なかった」
「君のせい、じゃない」
「私は危険性を軽んじていたんだ。
家族の為に。
そう動いたけれど。
沢山の家族を壊してしまった。
言い訳するつもりはない。
これは私が一生、背負っていかなくてはならない罪だ」
「だから、癒者に…?」
ドラコは微かに笑い、カルテを机に置いた。
「君とは長い付き合いになりそうだな、マルフォイ」
「そのようだ。
何となくは分かりますか?」
「記憶が飛んでいるのは。
母さんが疲れた顔をしている。
でも、自分ではどうにも出来ないんだ!
家族に迷惑掛けてる!」
「それは違う!
誰も迷惑なんて、悪戯には困るけど。
迷惑なんて思ったことない!」
「…パーシー」
「そうだよ。
家族じゃないか。
こういう時こそ、頼ってくれ」
「ビル…っ」
「まぁ、ママは大変なことになりそうだけどね」
「受け入れはしないよな。
隠すしかないさ」
ここにも乗り込んで来そうだとドラコは苦笑いする。
「結果は?」
「う〜ん…」
「ハッキリ言ってくれ」
「二重人格とは断定は出来ないが、前兆はある。
それが意図してるのか、無意識なのか。
また1週間後に。
比較するしかないな。
私はそういう経験が少ない。
本来、魔法界はそういう事例が少ないんだ。
マグルの本を参考に。
どうかしたのか?」
「あのマルフォイが。
マグルの本…」
「あぁ、私はマグルの医師免許も持ってるからな」
「「はあぁ!?」」
どういうことだとジニーに詰め寄られているロンにドラコは微かに笑う。
「マルフォイ先生。
申し訳ありません、まだ診察中でしたか?」
「大丈夫です。
診断の説明は済んでます」
「来て頂けると。
その、貴族の方が」
「待遇しろと?」
「…はい」
「懲りない連中だ。
父上に圧力掛けさせるか」
((恐ろしい言葉を残して行きましたが))
ウィーズリー兄弟は顔を引きつらせて診察室から出る。
「彼、癒者…よね?」
「闇祓いとしても働いてる」
「そりゃ、強いはずだ」
一回り以上も年上の複数の貴族を相手に杖を向けるだけで圧倒している。
「こんなことしといて…っ」
「それはこちらの台詞です。
貴方のような人は私だけで十分だ。
父上に報告するまでもない」
(ブチギレたな。
ありゃ、魔王様の降臨だ)
部下だけではなくてドラコの“魔王様”は魔法界に浸透する羽目になったのだった。
冷静を取り戻したドラコが頭を抱え、ロンが宥めた。
屋敷に帰るとルシウスに魔王様と呼ばれて揶揄られ、ナルシッサにまで笑われてしまう。
「あそこまでするつもりでは」
「癒者としては問題あるが」
「う…っ」
「次期当主としては。
よくやった」
「…父上」
「ああいう者は野放しにしているとろくなことがない」
「貴方、多分ですが。
聞こえてませんよ」
「なに?」
「貴方に褒められたのが嬉しいようです」
頬を赤らめて俯き、フリーズしている我が子にルシウスは苦笑いしてしまう。
「ドラコ」
「は、はいっ!」
「まったく。
まだまだ教えることは沢山あるようだな」
「…失礼しました」
「いや、私も厳しすぎた。
これからは沢山褒めてやろう」
(嫌な予感がするのは気のせいだろうか)
楽しそうなルシウスにナルシッサは微笑む。
「何で私のとこに…っ」
「それも含めて乗り越えないと意味がないだろう」
「だが…っ」
「君はマルフォイ、なのか?」
「話してなかったのか」
「ママと引き離して。
それどころではなくて」
「卒業後に癒者になりました」
「やはり、僕は…」
「おかしいのではありません。
それは自分を守る為に。
そして、相棒を忘れたくなかったのでしょう?」
「……っ…」
「あの時は申し訳なかった」
「君のせい、じゃない」
「私は危険性を軽んじていたんだ。
家族の為に。
そう動いたけれど。
沢山の家族を壊してしまった。
言い訳するつもりはない。
これは私が一生、背負っていかなくてはならない罪だ」
「だから、癒者に…?」
ドラコは微かに笑い、カルテを机に置いた。
「君とは長い付き合いになりそうだな、マルフォイ」
「そのようだ。
何となくは分かりますか?」
「記憶が飛んでいるのは。
母さんが疲れた顔をしている。
でも、自分ではどうにも出来ないんだ!
家族に迷惑掛けてる!」
「それは違う!
誰も迷惑なんて、悪戯には困るけど。
迷惑なんて思ったことない!」
「…パーシー」
「そうだよ。
家族じゃないか。
こういう時こそ、頼ってくれ」
「ビル…っ」
「まぁ、ママは大変なことになりそうだけどね」
「受け入れはしないよな。
隠すしかないさ」
ここにも乗り込んで来そうだとドラコは苦笑いする。
「結果は?」
「う〜ん…」
「ハッキリ言ってくれ」
「二重人格とは断定は出来ないが、前兆はある。
それが意図してるのか、無意識なのか。
また1週間後に。
比較するしかないな。
私はそういう経験が少ない。
本来、魔法界はそういう事例が少ないんだ。
マグルの本を参考に。
どうかしたのか?」
「あのマルフォイが。
マグルの本…」
「あぁ、私はマグルの医師免許も持ってるからな」
「「はあぁ!?」」
どういうことだとジニーに詰め寄られているロンにドラコは微かに笑う。
「マルフォイ先生。
申し訳ありません、まだ診察中でしたか?」
「大丈夫です。
診断の説明は済んでます」
「来て頂けると。
その、貴族の方が」
「待遇しろと?」
「…はい」
「懲りない連中だ。
父上に圧力掛けさせるか」
((恐ろしい言葉を残して行きましたが))
ウィーズリー兄弟は顔を引きつらせて診察室から出る。
「彼、癒者…よね?」
「闇祓いとしても働いてる」
「そりゃ、強いはずだ」
一回り以上も年上の複数の貴族を相手に杖を向けるだけで圧倒している。
「こんなことしといて…っ」
「それはこちらの台詞です。
貴方のような人は私だけで十分だ。
父上に報告するまでもない」
(ブチギレたな。
ありゃ、魔王様の降臨だ)
部下だけではなくてドラコの“魔王様”は魔法界に浸透する羽目になったのだった。
冷静を取り戻したドラコが頭を抱え、ロンが宥めた。
屋敷に帰るとルシウスに魔王様と呼ばれて揶揄られ、ナルシッサにまで笑われてしまう。
「あそこまでするつもりでは」
「癒者としては問題あるが」
「う…っ」
「次期当主としては。
よくやった」
「…父上」
「ああいう者は野放しにしているとろくなことがない」
「貴方、多分ですが。
聞こえてませんよ」
「なに?」
「貴方に褒められたのが嬉しいようです」
頬を赤らめて俯き、フリーズしている我が子にルシウスは苦笑いしてしまう。
「ドラコ」
「は、はいっ!」
「まったく。
まだまだ教えることは沢山あるようだな」
「…失礼しました」
「いや、私も厳しすぎた。
これからは沢山褒めてやろう」
(嫌な予感がするのは気のせいだろうか)
楽しそうなルシウスにナルシッサは微笑む。