未来図
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ドラコは苦笑いし、ポンポンとハリーの頭を撫でた。
「…本当にごめんなさい。
あの、特に君には。
また濡らしたみたいで」
「もう慣れた。
今度から着替えを置くことにするよ」
「ふはっ、確かにな。
それが正しい」
「またあるでしょうから」
ハリーは揶揄られて否定が出来ずに苦笑いする。
「お腹空いた」
「まったく、君は。
遠慮というものがないのか」
「ずっと食べてなかったから」
「君が誘拐されて約5時間。
それよりも前からも食べてないと?」
「あ…っ」
「墓穴を掘ったな、ハリー。
素直に言った方が身の為だぞ」
「ハーマイオニー、報告。
私が居ない間に何があった?」
「上司に無理強いされたの。
多忙で睡眠不足もあって。
体調も悪化。
何を言っても大丈夫だとスープは食べさせたわ」
「ハリー・ポッター」
「ごめんなさい!」
「明日、私の職場に絶対に来るように」
「忙しいから」
「ロナルド・ウィーズリー。
連行して来い」
「…了解」
「ちょっ、ロン!」
「諦めろ」
「まったく。
だから、言ったのに」
「その上司の名は?」
((…確実に消される))
にっこりと笑っているのに恐ろしく、部下には“魔王様”と呼ばれていた。
こうなったドラコはあのルシウスでさえも逆らえない。
「診断は?」
「きちんと調べないと詳しくは分からないが。
ストレスから来る不眠症始め、様々な不調があるはずだ。
胃も痛かったはずだ」
「ハリー。
貴方、珈琲飲んでなかった?」
「胃痛してんのに飲むなよ。
寝れる訳ないだろ」
「この…っ、バカ!
暫くはハーブティーだ」
紅茶を奪われてハーブティーを渡される。
こうなると親友2人もドラコ側についてしまう。
勿論、それはハリーの身体を考えてなのだが。
「ハリー。
君の幼少期の環境的に自分を大切に出来ないのかもしれないが。
もっと自分を大切にしろ。
今は君を大切に想う人が沢山いるだろう?
口煩く言うのも大切だからだ。
どうでもいいなら言わない」
「そうだぜ、ハリー。
君だけが無理する必要ない。
辛い時は辛いっていくらでも頼ってくれよ」
「そうよ。
貴方が倒れたら私達は悲しいし、みんなが悲しくなるの」
「ドラコ…ロン。
ハーマイオニー」
「今すぐに変われなんて言ってない。
頼って甘えること。
ゆっくりでいい。
考えを改めてくれたらいい。
言葉に出せないのなら、行動だっていいんだ。
手を握るのでも何だって」
「…うん」
「ハリーに今すぐに考えを改めるのは無理だろう。
こうなる前に私に知らせてくれたらいい。
私は毎回はそちらには行けないからな。
そちら程ではないが、癒者も人手不足なんだ」
「分かったわ。
すぐに報告するよ」
「その方が雷も落ちないし、それがハリーの為だよな」
気まずそうにハリーは目を反らして渋々ながらハーブティーを飲んでいる。
砂糖を入れようとしたハリーはドラコに頭を叩かれ、学ばないなとロンとハーマイオニーは苦笑いする。
「君達は式は挙げないのか?」
「そうしたいんだけど。
忙しいのもあるし」
「私は招待してくれなくていいさ。
ジニー以外のウィーズリー家の面々は私に会いたくないのだろうから」
「そんなこと言うなよ!
あれは…、君のせいじゃない」
「直接的に手を出さなかったが、キッカケではある」
双子の片割れが亡くなるなんて誰も想像していなかった。
一時期は母以上に精神的に参っていて母が付きっきりで傍に居たくらいだった。
夜中に錯乱して暴れ、何度も家族で抱き締めて鎮めた。
心に傷を負った者に魔法や魔法薬は使いたくなかった。
「…今は落ち着いてるのか?」
「まだ目は話せないけど。
フレッドになったり、ジョージになったりしてる。
そこは否定せずに受け入れようって」
「それが本人の傷を癒す方法なんだろうな。
双子にしか分からないこともあるんだろう。
ただ、酷いようなら連れて来るといい。
私でない癒者に診てもらうといいだろう。
私では錯乱するだろう」
「うん、ありがとう。
もう少しは家族で」
「頑張り過ぎるなよ。
家族が倒れたら意味がない」
「わかってる。
錯乱したこと、本人は覚えてないんだ」
「…それは少し不味いな」
「えっ?」
「二重人格の前兆に近い。
もしかしたら、そうやって忘れないようにしているのかも」
「それって」
「診てないからハッキリとは言えないが」
「今度、連れて行く。
ママは反対するかもだけど。
ジニーとパーシーに話してみるよ」
「あぁ、対策は早い方が良い」
ロンは静かに頷き、慰めるようにハーマイオニーが手を握る。
「…本当にごめんなさい。
あの、特に君には。
また濡らしたみたいで」
「もう慣れた。
今度から着替えを置くことにするよ」
「ふはっ、確かにな。
それが正しい」
「またあるでしょうから」
ハリーは揶揄られて否定が出来ずに苦笑いする。
「お腹空いた」
「まったく、君は。
遠慮というものがないのか」
「ずっと食べてなかったから」
「君が誘拐されて約5時間。
それよりも前からも食べてないと?」
「あ…っ」
「墓穴を掘ったな、ハリー。
素直に言った方が身の為だぞ」
「ハーマイオニー、報告。
私が居ない間に何があった?」
「上司に無理強いされたの。
多忙で睡眠不足もあって。
体調も悪化。
何を言っても大丈夫だとスープは食べさせたわ」
「ハリー・ポッター」
「ごめんなさい!」
「明日、私の職場に絶対に来るように」
「忙しいから」
「ロナルド・ウィーズリー。
連行して来い」
「…了解」
「ちょっ、ロン!」
「諦めろ」
「まったく。
だから、言ったのに」
「その上司の名は?」
((…確実に消される))
にっこりと笑っているのに恐ろしく、部下には“魔王様”と呼ばれていた。
こうなったドラコはあのルシウスでさえも逆らえない。
「診断は?」
「きちんと調べないと詳しくは分からないが。
ストレスから来る不眠症始め、様々な不調があるはずだ。
胃も痛かったはずだ」
「ハリー。
貴方、珈琲飲んでなかった?」
「胃痛してんのに飲むなよ。
寝れる訳ないだろ」
「この…っ、バカ!
暫くはハーブティーだ」
紅茶を奪われてハーブティーを渡される。
こうなると親友2人もドラコ側についてしまう。
勿論、それはハリーの身体を考えてなのだが。
「ハリー。
君の幼少期の環境的に自分を大切に出来ないのかもしれないが。
もっと自分を大切にしろ。
今は君を大切に想う人が沢山いるだろう?
口煩く言うのも大切だからだ。
どうでもいいなら言わない」
「そうだぜ、ハリー。
君だけが無理する必要ない。
辛い時は辛いっていくらでも頼ってくれよ」
「そうよ。
貴方が倒れたら私達は悲しいし、みんなが悲しくなるの」
「ドラコ…ロン。
ハーマイオニー」
「今すぐに変われなんて言ってない。
頼って甘えること。
ゆっくりでいい。
考えを改めてくれたらいい。
言葉に出せないのなら、行動だっていいんだ。
手を握るのでも何だって」
「…うん」
「ハリーに今すぐに考えを改めるのは無理だろう。
こうなる前に私に知らせてくれたらいい。
私は毎回はそちらには行けないからな。
そちら程ではないが、癒者も人手不足なんだ」
「分かったわ。
すぐに報告するよ」
「その方が雷も落ちないし、それがハリーの為だよな」
気まずそうにハリーは目を反らして渋々ながらハーブティーを飲んでいる。
砂糖を入れようとしたハリーはドラコに頭を叩かれ、学ばないなとロンとハーマイオニーは苦笑いする。
「君達は式は挙げないのか?」
「そうしたいんだけど。
忙しいのもあるし」
「私は招待してくれなくていいさ。
ジニー以外のウィーズリー家の面々は私に会いたくないのだろうから」
「そんなこと言うなよ!
あれは…、君のせいじゃない」
「直接的に手を出さなかったが、キッカケではある」
双子の片割れが亡くなるなんて誰も想像していなかった。
一時期は母以上に精神的に参っていて母が付きっきりで傍に居たくらいだった。
夜中に錯乱して暴れ、何度も家族で抱き締めて鎮めた。
心に傷を負った者に魔法や魔法薬は使いたくなかった。
「…今は落ち着いてるのか?」
「まだ目は話せないけど。
フレッドになったり、ジョージになったりしてる。
そこは否定せずに受け入れようって」
「それが本人の傷を癒す方法なんだろうな。
双子にしか分からないこともあるんだろう。
ただ、酷いようなら連れて来るといい。
私でない癒者に診てもらうといいだろう。
私では錯乱するだろう」
「うん、ありがとう。
もう少しは家族で」
「頑張り過ぎるなよ。
家族が倒れたら意味がない」
「わかってる。
錯乱したこと、本人は覚えてないんだ」
「…それは少し不味いな」
「えっ?」
「二重人格の前兆に近い。
もしかしたら、そうやって忘れないようにしているのかも」
「それって」
「診てないからハッキリとは言えないが」
「今度、連れて行く。
ママは反対するかもだけど。
ジニーとパーシーに話してみるよ」
「あぁ、対策は早い方が良い」
ロンは静かに頷き、慰めるようにハーマイオニーが手を握る。