• 天使サマ

    マイケルがゲームを貸してくれたのだけど、私はそれをできる機械を持っていなくて……。

  • 悪魔さん

    ああ、それならちょうど最近ダイアナにねだられて居間にあるぞ。
    ほら。PS5だったか。

  • 天使サマ

    へえ、これが。面白い形だね。

  • 悪魔はゲームを起動させた。

  • 天使サマ

    あ、始まった。

  • 悪魔さん

    ふうん……

  • 悪魔さん

    悪魔を倒して世界を救う、ねえ……。
    本当にあいつらしい。

  • 数日後……
  • マイケル

    あ、先輩。

  • マイケル

    この間お貸ししたゲームはどうでしたか?

  • 天使サマ

    いやあ、凄かったよ!

  • 天使サマ

    凄く画面が動いて、目が追いつかなくてね。

  • 天使サマ

    私はチュートリアルで脱落した。

  • マイケル

    そ、そうでしたか……。
    あれ、ストーリーがいいんですよ。残念です……。

  • 天使サマ

    それは大丈夫!

  • 天使サマ

    君の師匠(せんせい)が最後までクリアしてくれたからね!

  • マイケル

    そうでしたか。
    それならよかったです。さすが師匠、もう全クリなさったんですね。

  • マイケル

    先輩は、何もゲームしないんですか?

  • 天使サマ

    そうだなあ。
    速い動きをしなくてはならないものは不得手で。

  • 天使サマ

    ああ、でも……
    この間ダイアナちゃんから教えてもらったスマートフォンの育成ゲームなら、やっているよ。

  • 天使サマ

    ほら、これ。

  • マイケル

    まり……も?

  • マイケル

    何ですか、この緑の丸いの……?

  • 解説コーナー
  • 悪魔さん

    天使サマは人間を理解するために、ゲームにまで興味を示していたんだが……

  • 悪魔さん

    まあ、あの通りなので難しいものは無理だ。
    だから、ダイアナがマリモの育成ゲームを教えてやったみたいだな。

  • 天使サマ

    毎日、水を換えてやるだけで成長するから私にもできるんだ。

  • 天使サマ

    ふふ。可愛いなあ。

タップで続きを読む