-
〜これは天使と悪魔が初めて出会った記念日の、ふたりのやりとりです。〜
-
-
悪魔さん・4周年
紅茶をどうぞ、天使サマ。
-
天使サマ・4周年
ありがとう、ラブ。
-
天使サマ・4周年
お前が淹れてくれるお茶は、本当に美味しいな。何かコツが?
-
悪魔さん・4周年
喜ぶ天使サマの顔を想像しながら淹れること、かな。
-
天使サマ・4周年
ふふっ。
それじゃあ私は今度、お前にコーヒーを淹れることにするよ。 -
悪魔さん・4周年
それは楽しみだ。
-
天使サマ・4周年
それにしても、お前と初めて出会った時には、こんな風に笑い合ったりできるなんて思ってもみなかったな。
-
天使サマ・4周年
時々、こうしていられることが不思議で仕方なくなるんだ。
-
悪魔さん・4周年
……そうだな。それは、俺もだよ。
-
悪魔さん・4周年
俺は……あの時、天使サマに少しでも近づきたくて必死だった。
焦がれるばかりだった光に、初めて手を伸ばしたんだ。 -
悪魔さん・4周年
あのやり方が正しかったとは思わない。だが、俺にはああするしかなかったし……
-
悪魔さん・4周年
……結果的には、これ以上ないほど幸せな形に落ち着いた。
-
悪魔さん・4周年
……こんなに幸せでいいのか、よく疑問に思うよ。
-
天使サマ・4周年
…………
-
天使サマ・4周年
私たちの愛は、主に許されているんだ。だから、気にしなくていい。
-
悪魔さん・4周年
天使サマ……。
-
天使サマ・4周年
……なんて、少し前の私なら言っていただろうな。
-
悪魔さん・4周年
…………?
-
天使サマ・4周年
お前と会って、色んなことを知った。それまで抱いたことのなかった感情、会うことのなかった魔物たち……。
-
天使サマ・4周年
私の世界は変わってゆくし、私自身も、きっと変わっているんだろう。
-
天使サマ・4周年
昔とは違う今の私は、こう思うんだ。
-
天使サマ・4周年
お前が幸せでいてくれることが私の幸せだ。
だから、お前は幸せでいなくちゃ、だめだ。 -
悪魔さん・4周年
……天使サマ……。
-
悪魔さん・4周年
確かに、天使サマは変わった。
……けれども、変わってないな。 -
悪魔さん・4周年
芯の強さは。
-
悪魔さん・4周年
本当に、俺は天使サマのそういうところが大好きだぜ。
-
天使サマ・4周年
ありがとう。
-
天使サマ・4周年
私も、お前のことが大好きだよ。
-
悪魔さん・4周年
……ありがとう。
-
悪魔さん・4周年
俺に幸せを教えてくれて。
タップで続きを読む