島の南東にある湖畔。澄んだ湖に空が溶け込み、幻星花の第二の群生地である蜜実の湖は島の絶景トップ３に入るほど。
ここには淫猥で美しい言い伝えがあり、島は観光地として不適切であると判断しており観光書などで紹介していない。

湖のほとりには見ているだけでも綺麗な白亜の建物があり、島で唯一のラブホテルとして運用。そのため、休憩や宿泊の手続きを行わなければならない。ホテル側は利用者に対して深く追求もせず、秘密保持を徹底している。ただし、ホテル内では合意のない行為全般を厳しく取り締まる。
島唯一という以外にこのホテルが好まれる理由は先述の「淫猥で美しい言い伝え」にある。言い伝えを経験した者もいるが、科学的根拠もなく、証拠もなぜか残らない(写真や動画で撮影しても目視できない)。
その言い伝えとは
“体の相性がマッチし最高潮に達したとき、幻星花の花茎葉の紋様がまるで水彩画のようにお互いの全身に浮かびあがる。浮かび上がる色は２人だけの色であり、紋様に規則性はなく、他の相手と同じになることはない。紋様は互いの体を結びつけるかのように絡んでいるようにみえる。”
というもの。
逆に、体を何度重ねてもこの紋様がでなければ、完璧にマッチしているとは言い難いため、パートナーを持つ人々はあまり近寄ろうとはしないらしい。経験者によると紋様は終わってからも残り、1～2時間ほどかけてゆっくりと消えるとのこと。