物間寧人
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運命の赤い糸が目に見えるわけじゃないけど、かもなって思う時がある。
笑いのツボが似てたり、お葬式で泣いてくれる?なんて質問すらしたくなくなるほど過保護で、毎朝駅まで送るほどの距離じゃないのに送ってくれて、ロータリーで変わり映えしないはずの私の背中をじーっと見てたり。お風呂入りたくないって言おうもんなら髪の毛洗って乾かしてあげるから、身体だけ洗いなよと言ってきたり。
「ねい、お風呂用の靴似合うね」
真っピンクのゴムシューズを履いてお風呂掃除にいそしむねいに戯れに声をかけた。寒くなる前に大掃除をしよう、と言うから乗ったけどもう飽きてしまって。
「えっ……♡ こ、これ似合う??」
「いや冗談だって。間に受けないでよ」
「だって敦子がそういう身なり関係の感想言うの珍しいから」
「えーそうかな。あのヒロスデザインした人天才だねって毎回言ってるじゃん」
「それ以外の私服だよ」
「そうだっけ」
「そうだよ」
ゴム手袋は真緑。チグハグすぎてかわいいから写真を撮っておいた。働くひとの勇姿だ。
「ちょっと、変なカッコのとき撮らないで」
「そういう、外ヅラじゃないのがほしいの」
「他のなら好きなだけあげるのに」
不満そうに手に持ったスポンジをむぎゅむぎゅして無駄に泡立てている。
「じゃあねいのプラベ写真を撮りに今日はお外でご飯にしよう」
「もう……敦子がそういうなら仕方ないね……♡♡」
顔はふてくされてるのに声音が隠しきれてない。語尾にハートが見える。
大人のおしゃピクは手作り要素は極力薄めて、野外でご飯を食べるという特別感に全振りする。
飲み物だけねいが入れたコーヒーを水筒に入れて、あとは全部テイクアウトだ。
「この籐のカゴ、買ってよかったよね。これに入れるだけでおしゃピク度が全然違う」
「おしゃピク度」
「ねい、真面目に考えないで……!」
「うん」
こういう普段の食事に手をかけて思い出にするのはねいのほうが得意だ。得意というよりマメ。
「もうすっかり春だね」と、ねい。
「ね、何回春が来てもこの思い出の公園全然復興の手が入らないね」
「まあ、順番こだね」
「また来年には小綺麗になって……すべり台にねいが書いたバカップルらくがきが消えるかもね」
「なんでそういうところばっかり覚えてるの……?!!」
「写真もある」
「ワー そんなものばっかり……撮りに行かないと無いくらい僕のプラベ写真がないくせに……」
「プラベ写真がないわけじゃないよ。寝ぼけて半目とか、帰宅すぐのド疲れ様とかしかないってことだよ」
「綺麗なプラベ写真がないってことか。ちゃんと撮って。綺麗なやつ」
「おっけー。なんか知らん花が咲いててきれい。申し分ない背景だよ」
お仕事中の敵 っぽい笑い方ではなく、はにかむように……ほころぶように笑うねいが撮れた。
「わぁ、盛れてるねいはかわいいね」
「ふざけんないつもかわいいだろうが」
「そうでした。言葉のあや」
「ふん……」
満足げに撮れた写真を眺めて……これなら許してやるらしい。
赤い糸なんてものに結ばれていようがいなかろうが、全然ヘーキ。こんなにいとしそうにファインダーをのぞく人のこと、見逃しようがないんだから。自分で注いだコーヒー派手にこぼしてしゅんとしてるところすらかわいいんだもん。まぁこういう人のこと、運命の人って言うんだろうなってわかる。実体験として。こいつがそうっていう感覚がある。
それでじゅうぶん以上だと思う。
20250523
イメソン夢オンリー
運命の人/パーカーズ
笑いのツボが似てたり、お葬式で泣いてくれる?なんて質問すらしたくなくなるほど過保護で、毎朝駅まで送るほどの距離じゃないのに送ってくれて、ロータリーで変わり映えしないはずの私の背中をじーっと見てたり。お風呂入りたくないって言おうもんなら髪の毛洗って乾かしてあげるから、身体だけ洗いなよと言ってきたり。
「ねい、お風呂用の靴似合うね」
真っピンクのゴムシューズを履いてお風呂掃除にいそしむねいに戯れに声をかけた。寒くなる前に大掃除をしよう、と言うから乗ったけどもう飽きてしまって。
「えっ……♡ こ、これ似合う??」
「いや冗談だって。間に受けないでよ」
「だって敦子がそういう身なり関係の感想言うの珍しいから」
「えーそうかな。あのヒロスデザインした人天才だねって毎回言ってるじゃん」
「それ以外の私服だよ」
「そうだっけ」
「そうだよ」
ゴム手袋は真緑。チグハグすぎてかわいいから写真を撮っておいた。働くひとの勇姿だ。
「ちょっと、変なカッコのとき撮らないで」
「そういう、外ヅラじゃないのがほしいの」
「他のなら好きなだけあげるのに」
不満そうに手に持ったスポンジをむぎゅむぎゅして無駄に泡立てている。
「じゃあねいのプラベ写真を撮りに今日はお外でご飯にしよう」
「もう……敦子がそういうなら仕方ないね……♡♡」
顔はふてくされてるのに声音が隠しきれてない。語尾にハートが見える。
大人のおしゃピクは手作り要素は極力薄めて、野外でご飯を食べるという特別感に全振りする。
飲み物だけねいが入れたコーヒーを水筒に入れて、あとは全部テイクアウトだ。
「この籐のカゴ、買ってよかったよね。これに入れるだけでおしゃピク度が全然違う」
「おしゃピク度」
「ねい、真面目に考えないで……!」
「うん」
こういう普段の食事に手をかけて思い出にするのはねいのほうが得意だ。得意というよりマメ。
「もうすっかり春だね」と、ねい。
「ね、何回春が来てもこの思い出の公園全然復興の手が入らないね」
「まあ、順番こだね」
「また来年には小綺麗になって……すべり台にねいが書いたバカップルらくがきが消えるかもね」
「なんでそういうところばっかり覚えてるの……?!!」
「写真もある」
「ワー そんなものばっかり……撮りに行かないと無いくらい僕のプラベ写真がないくせに……」
「プラベ写真がないわけじゃないよ。寝ぼけて半目とか、帰宅すぐのド疲れ様とかしかないってことだよ」
「綺麗なプラベ写真がないってことか。ちゃんと撮って。綺麗なやつ」
「おっけー。なんか知らん花が咲いててきれい。申し分ない背景だよ」
お仕事中の
「わぁ、盛れてるねいはかわいいね」
「ふざけんないつもかわいいだろうが」
「そうでした。言葉のあや」
「ふん……」
満足げに撮れた写真を眺めて……これなら許してやるらしい。
赤い糸なんてものに結ばれていようがいなかろうが、全然ヘーキ。こんなにいとしそうにファインダーをのぞく人のこと、見逃しようがないんだから。自分で注いだコーヒー派手にこぼしてしゅんとしてるところすらかわいいんだもん。まぁこういう人のこと、運命の人って言うんだろうなってわかる。実体験として。こいつがそうっていう感覚がある。
それでじゅうぶん以上だと思う。
20250523
イメソン夢オンリー
運命の人/パーカーズ
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