デンレゼ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※問答無用平和時空
「ね、みてデンジくん」
「うわぁ〜! すげえ!なにこれ!レゼがやったの?キラキラしてて、かわい〜っ!」
「そうだよ」
「なんかァ、キレイ!」
おそらく持っている語彙のなかで一番イイものを頑張って探してくれたんだろうな、と思わせる言葉・表情・身振りに心が温かくなる。
「足はデンジくんにやって欲しいの」
「え、えーっ。オレでいいの?うまくできるかな………」
「いいの、デンジくんにやってほしいの」
「そ、そう?色はどれにする?」
「デンジくんが決めて」
「えーっ、わー……難しいな……でもレゼなら、なんでも似合うから失敗って、ないよな!」
小瓶をカーテンの隙間から差し込む光に透かしてみてはああでもないこうでもないと言うデンジくんのことを、動画に撮って残しておきたいと思う。けど、これからもずっとこうしていられるのだから、そんなことしなくてもまた見られるから大丈夫、とも思う。
ささやかなラメが混ざった、赤に近いピンク色を選んだみたいだった。小瓶を手にギュッと握りしめて、こっちをジッと見てくる。
「ベースコートは塗ってあるから、もう塗って大丈夫」
「べ?」
手がブルブル震えているのを見て、笑いといとしさが込み上げてきた。突然やったことがないことをやってと言われても、不器用だからと嫌がるわけでもなく、やってと言われたら素直に手を動かす。それも、爪に色をつけるという私のためだけの行動で。
慎重に慎重に、はみ出したら拭い……を繰り返して、なかなか綺麗に仕上がった。
「デンジくん、上手じゃん」
「へへ、レゼがまたキレーになった」
その満足げな笑みに、なぜだか涙が込み上げできた。幸いこぼれなかったから気づかなかったみたいで、乾いたらおにぎり持って外行こうぜー、だなんて言っている。
「そうだね、デンジくんお米炊けるし、おにぎりも握れるもんね」
「えへへ、そうだよ。レゼが教えてくれたんだ。レジャーシートも、お茶もカバンに入れたから、あとはおにぎりだけ」
「すごーい、ピクニックだね」
「まだ寒いかな」
「大丈夫、くっついてればあったかいよ」
「ホァ……」
「情けない声出さないの。お米空っぽになったら、保温切るの忘れないでね」
「あっ、やば」
ずっと乾かなくていい。ピクニックは楽しみだけど、ここでずっと一緒にいるだけでも、私はしあわせ。
「デンジくん、私の靴下持ってきて。今日の服に似合いそうなやつ」
「せ、責任があるじゃん!」
「大丈夫、デンジくん、私のことずっと見てくれてるから、結構当たってるよ」
「そ、そうかなぁ……」
しぶしぶとクローゼットを覗きにいくデンジくんを見送った。こんな日々がいつまでも続けばいい、と切実に祈る。祈る神などいないし、祈ったところで救われないことも知っている。けれど、私にはそうするしかできない。ただ、手を組んで、戦いのためのトリガーを引くのではなく、ただ願う。
もう二度と、さよならを言わないために。
20260108
「ね、みてデンジくん」
「うわぁ〜! すげえ!なにこれ!レゼがやったの?キラキラしてて、かわい〜っ!」
「そうだよ」
「なんかァ、キレイ!」
おそらく持っている語彙のなかで一番イイものを頑張って探してくれたんだろうな、と思わせる言葉・表情・身振りに心が温かくなる。
「足はデンジくんにやって欲しいの」
「え、えーっ。オレでいいの?うまくできるかな………」
「いいの、デンジくんにやってほしいの」
「そ、そう?色はどれにする?」
「デンジくんが決めて」
「えーっ、わー……難しいな……でもレゼなら、なんでも似合うから失敗って、ないよな!」
小瓶をカーテンの隙間から差し込む光に透かしてみてはああでもないこうでもないと言うデンジくんのことを、動画に撮って残しておきたいと思う。けど、これからもずっとこうしていられるのだから、そんなことしなくてもまた見られるから大丈夫、とも思う。
ささやかなラメが混ざった、赤に近いピンク色を選んだみたいだった。小瓶を手にギュッと握りしめて、こっちをジッと見てくる。
「ベースコートは塗ってあるから、もう塗って大丈夫」
「べ?」
手がブルブル震えているのを見て、笑いといとしさが込み上げてきた。突然やったことがないことをやってと言われても、不器用だからと嫌がるわけでもなく、やってと言われたら素直に手を動かす。それも、爪に色をつけるという私のためだけの行動で。
慎重に慎重に、はみ出したら拭い……を繰り返して、なかなか綺麗に仕上がった。
「デンジくん、上手じゃん」
「へへ、レゼがまたキレーになった」
その満足げな笑みに、なぜだか涙が込み上げできた。幸いこぼれなかったから気づかなかったみたいで、乾いたらおにぎり持って外行こうぜー、だなんて言っている。
「そうだね、デンジくんお米炊けるし、おにぎりも握れるもんね」
「えへへ、そうだよ。レゼが教えてくれたんだ。レジャーシートも、お茶もカバンに入れたから、あとはおにぎりだけ」
「すごーい、ピクニックだね」
「まだ寒いかな」
「大丈夫、くっついてればあったかいよ」
「ホァ……」
「情けない声出さないの。お米空っぽになったら、保温切るの忘れないでね」
「あっ、やば」
ずっと乾かなくていい。ピクニックは楽しみだけど、ここでずっと一緒にいるだけでも、私はしあわせ。
「デンジくん、私の靴下持ってきて。今日の服に似合いそうなやつ」
「せ、責任があるじゃん!」
「大丈夫、デンジくん、私のことずっと見てくれてるから、結構当たってるよ」
「そ、そうかなぁ……」
しぶしぶとクローゼットを覗きにいくデンジくんを見送った。こんな日々がいつまでも続けばいい、と切実に祈る。祈る神などいないし、祈ったところで救われないことも知っている。けれど、私にはそうするしかできない。ただ、手を組んで、戦いのためのトリガーを引くのではなく、ただ願う。
もう二度と、さよならを言わないために。
20260108
2/2ページ