潮江 文二郎
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「もんちゃん、困ったことが起きた。めちゃやばい。ありえんけどほんとに起きてることで」
いつも何が起きても取り乱さず、どこか遠くを眺めている敦子が大あわてて部屋になだれ込んできたから身構えてしまった。
「ど、どうした? 珍しいな。敦子が俺を頼るなんて」
思わずいままったく関係ない自分の中のわだかまりが転げ出てきてしまった。
恋人、と名のつく関係なのだからもっと頼ってほしい。敦子のために何かさせてほしいと切実に願っていたのだから、この状況は本当にうれしかった。何があっても必ず味方になって助けてやりたい、と切に願った。
「みて」
「……」
彼女が、彼女の下半身を指差して言うが、あまりよくわからなかった。
「どうしたんだ?」
「言葉を選ばず言わせてもらうと……あの……チンチンとかチンコとかそういうものが……生えた……」
「……?」
頭の処理能力を超えてしまい、敦子がよくするどこを見ているのかわからない目をしてしまった。
女の身体に突然、その、何か?生えてしまったというのは、自分が理解している世界のことわりを超えたとたん、どうしてそうなったかを考えるより、一刻も早くこの状況を抜け出すことを考えたいと思った。
「この巻物を読んでいたら突然煙が上がって、急いで襖をあけたらこうなってた」
「また変なものを買って……その巻物を見せてみろ」
「怪しい人が売ってたから怪しいなぁとは思ってたけど、知的好奇心には勝てなかったよ…」
その妙な巻物には「一度射精すれば治る」とあったが、敦子にそれを説明して自分でさせるなりしてやるなりするのはハードルが高い。まだその……そういう関係になったことがないからなおさらだ。
「どうしたら治るの?」
「……説明しがたいな……」
「めずらしい。もんちゃんがモゴモゴするの」
「……その、あのな、敦子」
「巻物返して、自分で読む」
もたついていたら敦子に巻物を奪われてしまった。
「……射精すれば治るんだ。まあでもせっかくだから挿れてみたいな!ねぇもんちゃん」
「……えっ?せっかくだから?」
「目に見えてうろたえてる。なんか珍しかわいい」
「挿れるって、どこに」
「じゃあこの巻物の煙を、もんちゃんも浴びて」
「どわーーーっ」
「……するともんちゃんは女の子の穴ができてるんじゃないかな?」
「そんなむちゃくちゃな……」
「おっぱいができてることだし、当たりじゃないだろうか?」
「……」
遠慮なく揉みしだかれているのは、今まで存在しなかった乳房にほかならないだろう。ちょっとずつ恐ろしくなってきて、敦子の腕を掴んだら、敦子はぼんやりしていそうで聡い人なので、じっと俺を見つめて優しく微笑んでくれた。
「なんかもっとムードみたいなの、ほしいよね。せっかく初めて同士なんだから」
「そ、そうだな。俺もそう思っていたところだ」
敦子は、いつも俺が恥ずかしがって言い出せないのを察してくれる。ちゃんと俺のことを見てくれているからそういうことができるってことをいつも忘れてしまう。
そんな敦子に頭を撫でられていると頭の端からとろけてなくなってしまいそうになる。自分の自分ではないと思っていた部分が曝け出されていく感覚だけが残されている。
「話変わるけど声がかわいい。えっちな声聞きたいなぁ」
「こら敦子、品がない」
「もっとお話しして」
「そんな遠慮なく触らないでくれ」
「ふわふわボディのもんちゃん、忘れられなくなったら困るもんね」
「それもあるが、その、恥ずかしい」
恥ずかしいだけでなく、好きな人に触れられているのだから真昼間だというのにその、むらむらと性欲が頭をもたげているのがわかる。女の身体はその気になってもちんこが勃たないから目に見えないのは奥ゆかしくて良いが、言わないといけないのがひどく照れ臭い。
「もんちゃん、とりあえず穴ができたか調べてもいい?」
「し、調べる?どうやって?」
「下履きに手を入れてみて」
「えっ、あ、ああ、まぁ最終的にはそうするしかないもんな?」
「そういうことー」
騒動の原因は敦子だというのに余裕があるみたいで、なんだか悔しい。敦子と初めてする日は俺がリードしたかった。容赦なく緩められる腰紐と、邪魔だと言わんばかりに取り去られた褌が視界の端に映るということは敦子の目の前には、俺の下半身がさらけ出されているということになる。
「わー、ちんちんがない。大丈夫。怖がることないよ」
「敦子、そんなにじっくり見なくても」
「でも、もんちゃんきれいだよ。桜貝みたい。ぷにぷにで」
「ば、ばかっ。説明しなくていい……」
「そっか、ごめんね。……ちょっと触るね」
そういうと、敦子はしとどに濡れた割れ目に指を這わせ、煽るようになでまわしたかと思ったら指で割入ってきた。
「わ、あっつい。すごく濡れてるし、ちゃんと穴があるみたい」
「だからッ……説明しなくていい……!」
「ごめんごめん」
指が抜かれたと思ったら、舌としか思えない柔らかさと時々擦れる歯の感触で、頭の混乱が全くほぐせなくなってきた。じんじんと熱くて、きっと初めて挿れるのだから慣らしてるとわかっていても「はやくいれてほしい」なんてねだってしまいそうになる。
「もんちゃん、挿れるね」
「んっ……」
鼻から抜ける甘えたような声に自分でもびっくりする。痛みとともに割入ってくるのに、欠けていたものが満ちていくような心が充たされてゆく感覚に脳がしびれる。
「ぜんぶはいった。もんちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だ……」
「よかったぁ」
敦子が優しく私の身体を抱きかかえて揺さぶりながら、いままでしたことがないくらい深いキスを繰り返して、私はずっとこうしたかったのかもしれない、と思った。それほどに満ちたりていた。
敦子の呼吸がせつなげに震え、私の中に熱く注がれる感覚があった。膣内で射精したのだろう。私の中も敦子の性器を恥ずかしいほどにしめつけて、達してしまった。自分でするのとは比べものにならないくらい、心地よいものだった。温かくて、満たされて、もっとしたいと思ってしまうのだと用意に想像できる。
ずるりと体内から抜け出ていく感触ののち、敦子の間抜けな「あっ、ちんちんが」という言葉で私たちの身体がもとに戻ったことを察した。
「もんちゃん、もうちょっとぎゅーっとしてようよ」
「うん」
元に戻って私より小さく、腕に収まる敦子になってしまったことが少しだけ名残惜しい。敦子に与えられ、守られ、大切にされているという感覚はなかなか、胸に迫るものがあった。
「もんちゃん、これ、またやらない?」
「……敦子がしたいなら」
「もんちゃんがやりたくないことはしたくないよ。もんちゃんはどうだったの?」
「頭がおかしくなりそうだった。……………もっとしたい……」
敦子は無邪気な笑顔で「同じ気持ちでよかった!」なんて言っているが、恥ずかしくて仕方ない。
「好きとか、気持ちいいとか、素直に言おう。お互いにさ」
「わかった」
柔らかな敦子の乳房に頭をあずけて、結局少しの間寝入ってしまった。自分が敦子に処女を奪われている夢を見た。それに興奮してまた勃起してしまい、敦子に言い出せず、部屋に戻るという敦子を見送ってしまった。虚しく一人処理したが、さびしくて仕方がない。
胎の中に火がついたように、あつい。
20250426
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