エイムズ兄弟
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕たちの世界はみちがえるように綺麗になったり、光で満ちたりしない。
マッシュくんがあれだけ身を粉にして(マッシュくんはそんなこと恩着せがましく言ったりしないけど)僕たちのことを助けてくれたのに、喉元過ぎたら熱さを忘れるっていうのは本当みたいで、魔法が使えない子が生まれたときに殺されてしまうのはやめよう、という話が出た時も反対派が少なくなかった。
(我々の考える)価値のない命は存在する価値がない、となんの疑問もなく言い切れてしまう。
悔しくて頭にくることばかり起きる。
捨て子のほとんどは一本線で、魔法線がない赤ちゃんは生まれて取り上げられたときに殺される。僕が見て見ぬふりをしてきた現実から何一つ変わらない。
けれど、変わらないから、と諦めてそっぽを向いてしまうのは、今の僕のやり方とは違う。
自分の可能性を自分が一番早く見限って目を逸らすのではなく、自信を持って変わらない現実に根気よく拳を突き立てていける。
目を逸らしていた兄さまとの距離感を計り難い関係も最近は疎遠な兄弟から普通の兄弟くらいにはなったのかな?勉強を教えてもらったり、この前の休日にはお散歩して吉野家でご飯を食べたりした。
吉野家のオーダーシステムに戸惑う兄さまは、この人にもできないことがあるのだとわかって少しだけ親近感が湧いた。
できないことを嗤ってるわけじゃない。人間、少しの弱みとかが見えた方が、自分でもこの人が必要とするタイミングがあって気分がいい、っていうのかな。
丼が見えなくなるくらい紅生姜を盛って紅生姜メインなくらいかきこんでる兄さま、本当に新鮮味があった。
「フィン、今日はどうしようか」
「兄さまさえよけれは、ニトリに行ってバスルームの浮かせる収納というものを見てみたくて」
「良いな。行こう」
マッシュくんと出会うまでは、兄さまとこんな穏やかな関係性になれるとは想像もしていなかった。たとえ運命があったのだとしたら、マッシュくんとの出会いが僕の運命の分岐点だったに違いない。
お土産にシュークリーム買って行ったら喜ぶと思うし、買っていこう。てか、シュークリームっていう100パーセント以上喜んでくれるものがあってプレゼントに悩まなくて、良い。マッシュくん、いいやつ。
マッシュくんがあれだけ身を粉にして(マッシュくんはそんなこと恩着せがましく言ったりしないけど)僕たちのことを助けてくれたのに、喉元過ぎたら熱さを忘れるっていうのは本当みたいで、魔法が使えない子が生まれたときに殺されてしまうのはやめよう、という話が出た時も反対派が少なくなかった。
(我々の考える)価値のない命は存在する価値がない、となんの疑問もなく言い切れてしまう。
悔しくて頭にくることばかり起きる。
捨て子のほとんどは一本線で、魔法線がない赤ちゃんは生まれて取り上げられたときに殺される。僕が見て見ぬふりをしてきた現実から何一つ変わらない。
けれど、変わらないから、と諦めてそっぽを向いてしまうのは、今の僕のやり方とは違う。
自分の可能性を自分が一番早く見限って目を逸らすのではなく、自信を持って変わらない現実に根気よく拳を突き立てていける。
目を逸らしていた兄さまとの距離感を計り難い関係も最近は疎遠な兄弟から普通の兄弟くらいにはなったのかな?勉強を教えてもらったり、この前の休日にはお散歩して吉野家でご飯を食べたりした。
吉野家のオーダーシステムに戸惑う兄さまは、この人にもできないことがあるのだとわかって少しだけ親近感が湧いた。
できないことを嗤ってるわけじゃない。人間、少しの弱みとかが見えた方が、自分でもこの人が必要とするタイミングがあって気分がいい、っていうのかな。
丼が見えなくなるくらい紅生姜を盛って紅生姜メインなくらいかきこんでる兄さま、本当に新鮮味があった。
「フィン、今日はどうしようか」
「兄さまさえよけれは、ニトリに行ってバスルームの浮かせる収納というものを見てみたくて」
「良いな。行こう」
マッシュくんと出会うまでは、兄さまとこんな穏やかな関係性になれるとは想像もしていなかった。たとえ運命があったのだとしたら、マッシュくんとの出会いが僕の運命の分岐点だったに違いない。
お土産にシュークリーム買って行ったら喜ぶと思うし、買っていこう。てか、シュークリームっていう100パーセント以上喜んでくれるものがあってプレゼントに悩まなくて、良い。マッシュくん、いいやつ。
1/1ページ