荼炎
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あのとき、戦いの中で死ねたなら。
暗闇の底でそんなことを考える。
正しくはもう暗闇かもわからない。暑さも寒さも、光があるのかないのかも。そんな状態で生きている意味ってあるのかな。
俺の方になくても、社会の方にはあるのかも。こうして俺の罪を見つめ直そうとさせているのかもしれない。
それがあっているとしたら、結局あの蜂起もマジョリティのつまんねぇ理屈で丸め込んでハッピーエンドでくるんで笑い合ってんだろうな。
あーあ、勝って、俺の理屈を通したかったな。
勝って、俺が気が済むまであれこれしたかったな。俺の力が及ばなかったばっかりに、不完全燃焼だよ。
腹が立つっていうよりはもう、早く死なせてくれという気持ちだけしかない。何もない。お父さんが作って良かったと思えるようになりたいと頑張る気持ちも、俺の代わりに生まれた焦凍には絶対に負けたくないとか、家族と会話を通じて仲良くなりたいとか、そういうのもない。あ、いや最初はあった。みんなと話をして楽しかった。
けど、お父さんが俺と話をしているその後ろで、俺とそう変わりない炎個性の女とかあの焼き鳥野郎とかがいて、それに心底腹が立った。
なにそれ、って思ってる。
俺が帰っていけないところで、俺以外のやつに受け入れてもらってお父さんは楽しいわけ? 誰かに車椅子押させて俺のところまできて、押してもらえるだけの感情リソース割いてもらえて……あいつら、お父さんが多産DVしたりとか、個性婚してたりとか、子供を余すところなく虐待していたの、知ってるの?
知ってて、そこにいて、お父さんを囲んでるの……?
俺もうヒーローの倫理観、信じられないよ。
そんなやつらが作る社内、まともじゃねえよ。罪は罪だろうが。裁けよ。あ、まって。俺がバラしたのが裁きってことになってる? 待って待って。ちゃんと裁いて。法廷で。
ヒーローたちのいう平和の茶番っぷりについて考えていたら、楽しい気分になってきた。ランキング制度も撤廃されてないらしいし、ランキングに執着する異常者がまた出てくるかもしれないね、と思ったら笑えてきた。
もしまたランキング制度に狂ったやつが出てきたら、世間はお父さんや俺のこと思い出してくれるかな?
あいつらが遠くから眺めてくる目線が、痛ましいものを見る目になっていたとしても気にならなくなってきた。もう、価値観が違いすぎる。この期に及んでお父さんを囲んでいるやつらの価値観なんてまともじゃないよ。
そんなこんなで自分のやってきたことから目を逸らす時間って結構楽しくてハマりそう。
結局、整合性のある感情なんてない。ただ消化しきれない悪意が溜まっていくだけだ。無力に成り下がった俺はもう踊ることもできない。こんな足じゃダンスは踊れない。
ほんとに、あそこで死んでおきたかったな。お父さんが炎の中で俺を抱き止めたときに、負けたとかじゃなくて事切れたかった。人生うまくいかないことばっかりで嫌になる。
甲斐甲斐しく俺の治療に当たってくれる異形の医者も、そろそろ諦めたらいいのに。治ったところで生きたいかはまた別の話じゃん。医者ならその辺わかってほしい。
俺の人生、なんだったんだろうな!
暗闇の底でそんなことを考える。
正しくはもう暗闇かもわからない。暑さも寒さも、光があるのかないのかも。そんな状態で生きている意味ってあるのかな。
俺の方になくても、社会の方にはあるのかも。こうして俺の罪を見つめ直そうとさせているのかもしれない。
それがあっているとしたら、結局あの蜂起もマジョリティのつまんねぇ理屈で丸め込んでハッピーエンドでくるんで笑い合ってんだろうな。
あーあ、勝って、俺の理屈を通したかったな。
勝って、俺が気が済むまであれこれしたかったな。俺の力が及ばなかったばっかりに、不完全燃焼だよ。
腹が立つっていうよりはもう、早く死なせてくれという気持ちだけしかない。何もない。お父さんが作って良かったと思えるようになりたいと頑張る気持ちも、俺の代わりに生まれた焦凍には絶対に負けたくないとか、家族と会話を通じて仲良くなりたいとか、そういうのもない。あ、いや最初はあった。みんなと話をして楽しかった。
けど、お父さんが俺と話をしているその後ろで、俺とそう変わりない炎個性の女とかあの焼き鳥野郎とかがいて、それに心底腹が立った。
なにそれ、って思ってる。
俺が帰っていけないところで、俺以外のやつに受け入れてもらってお父さんは楽しいわけ? 誰かに車椅子押させて俺のところまできて、押してもらえるだけの感情リソース割いてもらえて……あいつら、お父さんが多産DVしたりとか、個性婚してたりとか、子供を余すところなく虐待していたの、知ってるの?
知ってて、そこにいて、お父さんを囲んでるの……?
俺もうヒーローの倫理観、信じられないよ。
そんなやつらが作る社内、まともじゃねえよ。罪は罪だろうが。裁けよ。あ、まって。俺がバラしたのが裁きってことになってる? 待って待って。ちゃんと裁いて。法廷で。
ヒーローたちのいう平和の茶番っぷりについて考えていたら、楽しい気分になってきた。ランキング制度も撤廃されてないらしいし、ランキングに執着する異常者がまた出てくるかもしれないね、と思ったら笑えてきた。
もしまたランキング制度に狂ったやつが出てきたら、世間はお父さんや俺のこと思い出してくれるかな?
あいつらが遠くから眺めてくる目線が、痛ましいものを見る目になっていたとしても気にならなくなってきた。もう、価値観が違いすぎる。この期に及んでお父さんを囲んでいるやつらの価値観なんてまともじゃないよ。
そんなこんなで自分のやってきたことから目を逸らす時間って結構楽しくてハマりそう。
結局、整合性のある感情なんてない。ただ消化しきれない悪意が溜まっていくだけだ。無力に成り下がった俺はもう踊ることもできない。こんな足じゃダンスは踊れない。
ほんとに、あそこで死んでおきたかったな。お父さんが炎の中で俺を抱き止めたときに、負けたとかじゃなくて事切れたかった。人生うまくいかないことばっかりで嫌になる。
甲斐甲斐しく俺の治療に当たってくれる異形の医者も、そろそろ諦めたらいいのに。治ったところで生きたいかはまた別の話じゃん。医者ならその辺わかってほしい。
俺の人生、なんだったんだろうな!