凛冴
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「凛、白いおしっこがでたら兄ちゃんに言うんだぞ、お父さんか兄ちゃん以外に言っちゃダメだ。どうしらいいか教えてやるから」
そんな言葉を思い出していた。これはいわゆる精通というやつで、俺は兄を強姦する妄想で精通してしまったというわけだ。
冴から一方的な別れを告げられ、訳がわからないまま無意に過ごしていたころ、夢を見た。
夢の中の冴はまだ俺のことが大好きだったし、俺が無理やり尊厳を奪うことに困惑していたし、憎しみからこの行動をしていると思っているようだった。
そんな冴をゴミのように扱う妄想は信じられないくらい気持ちよくて、自分という人間の浅ましさに背筋が寒くなった。
ひどい別れがあったとはいえ、血を分けた大切な、俺のことを大切にしてくれていた大好きな兄だ。それを、身体をつなげてしまいあまつさえ愛の表明でもある好意を暴力の手段として選んでしまったことにも失望した。
けれど、そんな自分の倫理観を疑いながらも派手に汚れた下着が「お前は実の兄をレイプする妄想でこんだけ出しちゃってんだよ」と証明している。俺は、兄をどんな目で見ているかを。
冴への視線に性欲が混じる前に決別できたのはむしろよかったのかもしれない。そんなことしてたら別の意味の決別が言い渡されていたかもしれない。
夢の中の冴は俺に都合が良くて、最初こそ強いたが、徐々に俺のことを受け入れて行き違いも解消する、という内容だった。言葉にし難い重苦しさが渦巻いていた身体がすっきりしていることが俺が外道であることのなによりの証拠だ。
外れたとはいえ、俺はもうこの道を歩き始めてしまった。いつかどこかにたどり着くと信じて歩みを進める。それが今の俺にできることだ。
2024/3/3
そんな言葉を思い出していた。これはいわゆる精通というやつで、俺は兄を強姦する妄想で精通してしまったというわけだ。
冴から一方的な別れを告げられ、訳がわからないまま無意に過ごしていたころ、夢を見た。
夢の中の冴はまだ俺のことが大好きだったし、俺が無理やり尊厳を奪うことに困惑していたし、憎しみからこの行動をしていると思っているようだった。
そんな冴をゴミのように扱う妄想は信じられないくらい気持ちよくて、自分という人間の浅ましさに背筋が寒くなった。
ひどい別れがあったとはいえ、血を分けた大切な、俺のことを大切にしてくれていた大好きな兄だ。それを、身体をつなげてしまいあまつさえ愛の表明でもある好意を暴力の手段として選んでしまったことにも失望した。
けれど、そんな自分の倫理観を疑いながらも派手に汚れた下着が「お前は実の兄をレイプする妄想でこんだけ出しちゃってんだよ」と証明している。俺は、兄をどんな目で見ているかを。
冴への視線に性欲が混じる前に決別できたのはむしろよかったのかもしれない。そんなことしてたら別の意味の決別が言い渡されていたかもしれない。
夢の中の冴は俺に都合が良くて、最初こそ強いたが、徐々に俺のことを受け入れて行き違いも解消する、という内容だった。言葉にし難い重苦しさが渦巻いていた身体がすっきりしていることが俺が外道であることのなによりの証拠だ。
外れたとはいえ、俺はもうこの道を歩き始めてしまった。いつかどこかにたどり着くと信じて歩みを進める。それが今の俺にできることだ。
2024/3/3