凛冴
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生まれ変わっても、恋人でいてね。
そんなお話を読んだ日には、死んだら冴と兄弟でいられないのと泣き・怒り……両親を大いに困らせた記憶がある。あの時まではこの大好きな兄とずーっと一緒にいたいと心の底から思っていたのだから、今生を終えてしまったらそうならないと知った時は感情を爆発させた後に恐れが這い寄ってきた。
けれど死ぬより先にてひどい離別が待っていた。今考えてみたら、異常なほどの兄への執着を早いうちに振り払って自分の人生・自分の選択を始めることができてよかったかもしれない。
あの頃の俺は、自分の選択で冴とサッカーをすることを選んでいたように思っていたけど、実はそうじゃなかったようにも思える。
生まれてすぐそばにいた、俺よりサッカーができる存在を振り払って自分の人生を選べるほど、俺はまだサッカーという競技に向き合えていなかった。兄と一緒にいる手段として、サッカーを選んでいたにすぎなかった。
兄以外のライバルに刺激を受けてだんだんと理解が追いついてきた。サッカーは俺が誰かをつなぎとめるためにやって、一番になれるほど甘くないスポーツだということを。
死ぬ気で喰らい付いて、引きずり落として、もう起き上がってこないくらいまでに精神を破壊しないとダメなんだ。昔見たアニメでは、怪獣がみんなが住んでいる街を何の遠慮もなく破壊していた。それと似たように、全く別の生き物みたいに、遠慮とか配慮とか余計なことを考えずに進まないといけないんだということを、離れてみて随分経って、わかってきた。
今はにいちゃんの背中を追ってはいない。
いつかその背中に牙を突き立てるために、牙を研ぐ。背中は負うものではなく、負け犬の証を刻むところだ。
20250329
そんなお話を読んだ日には、死んだら冴と兄弟でいられないのと泣き・怒り……両親を大いに困らせた記憶がある。あの時まではこの大好きな兄とずーっと一緒にいたいと心の底から思っていたのだから、今生を終えてしまったらそうならないと知った時は感情を爆発させた後に恐れが這い寄ってきた。
けれど死ぬより先にてひどい離別が待っていた。今考えてみたら、異常なほどの兄への執着を早いうちに振り払って自分の人生・自分の選択を始めることができてよかったかもしれない。
あの頃の俺は、自分の選択で冴とサッカーをすることを選んでいたように思っていたけど、実はそうじゃなかったようにも思える。
生まれてすぐそばにいた、俺よりサッカーができる存在を振り払って自分の人生を選べるほど、俺はまだサッカーという競技に向き合えていなかった。兄と一緒にいる手段として、サッカーを選んでいたにすぎなかった。
兄以外のライバルに刺激を受けてだんだんと理解が追いついてきた。サッカーは俺が誰かをつなぎとめるためにやって、一番になれるほど甘くないスポーツだということを。
死ぬ気で喰らい付いて、引きずり落として、もう起き上がってこないくらいまでに精神を破壊しないとダメなんだ。昔見たアニメでは、怪獣がみんなが住んでいる街を何の遠慮もなく破壊していた。それと似たように、全く別の生き物みたいに、遠慮とか配慮とか余計なことを考えずに進まないといけないんだということを、離れてみて随分経って、わかってきた。
今はにいちゃんの背中を追ってはいない。
いつかその背中に牙を突き立てるために、牙を研ぐ。背中は負うものではなく、負け犬の証を刻むところだ。
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