ネスカイ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※昔の解釈
星を最初に見つけた人は、きっとこんな気持ちを抱いたんだと思う。胸の奥がつんとせつなくなって、そして熱い血潮《ちしお》が脳にドッと広がる感覚……
なんてことを考えながらカイザーの髪をとかしていたら「何にやけてんだ」と刺々しい言葉が投げかけられた。
「今日もカイザーとサッカーできるのうれしいなって思ってたんですよ」
「……お前、俺が足怪我したりしてここからいなくなったらどうするつもりだ」
「?!??ミッ……?!… 僕の足を切り落としてカイザーの足にします」
「……」
「な、なんですかその目は。カイザーがサッカーやりたいのにサッカーができないなら、僕は悲しい。僕ができることは全部やりたい……」
「お前さ、俺が死んだらどうすんだよ。しっかりしろ。自分の人生を生きろ」
「なんっ……? ……? ……」
「フリーズしたか」
「……ンミィ…… ……そしたら僕も死のうかな……」
「はぁ……お前カウンセリング受けたらどうだ。ってか受けろ。何が起こるかわからないんだよ。人生は。俺がどうなってもお前は生きろ。サッカーをやめるな。絶望は……するなっても無理だろうから少しくらいはいい。必ず立ち直れよ」
そんなことしみじみと言われちゃったから僕は気が動転して、カイザーのつむじに突っ伏して叫び声をあげた。うるせぇと頭でどつかれたけど、僕はそんなんじゃ動じない。
「カイザーひどい、僕がカイザーがどうにかなっちゃった未来なんか考えたらメンタルが終わるってわかってたから意識しないようにしてたのにーーーッッッ!!!」
「そうだったのか。そりゃあ……悪かった」
「カイザーは悪くない!」
「なんなんだお前……」
「残酷ですカイザー…… カイザーがいない未来なんて僕何もできないし、したくないのに」
「だから、そうなって欲しくないから今から鍛えてんだろ」
「それは優しさですか……?」
「……? あー、まぁ優しさでいい。優しさだ」
「じゃあ、カイザーがどうにかなってもこの思い出を胸に僕は……嫌だーーーーーーッッッカイザー、永遠にサッカーしててください……僕とずっとサッカーしましょう……」
「何言ってんだ。お前が使えなくなったら俺はお前をプレイヤーとしては切る。お前もそうしろ」
「カイザーがカイザーのために、僕を切るのはわかります。けど、僕はそうしない。それだけはいやです」
「ネス。俺のいうことが聞けねぇのか」
「ダメです。それだけは、どうしても」
「……勝手にしろ。ってかいつまで俺のつむじ嗅いでるんだキショいんだよ」
「えへへ……」
「えへへじゃねえ。さっさとしろ」
この夢みたいな時間は、僕たちが人間に生まれたことからいつか終わってしまう。
けど、夢みていた時間は無駄ではなく、僕の心にあたたかく灯る光になる。カイザーの心には……どうかな。僕とみた夢のことが残っているかな。
20230505
星を最初に見つけた人は、きっとこんな気持ちを抱いたんだと思う。胸の奥がつんとせつなくなって、そして熱い血潮《ちしお》が脳にドッと広がる感覚……
なんてことを考えながらカイザーの髪をとかしていたら「何にやけてんだ」と刺々しい言葉が投げかけられた。
「今日もカイザーとサッカーできるのうれしいなって思ってたんですよ」
「……お前、俺が足怪我したりしてここからいなくなったらどうするつもりだ」
「?!??ミッ……?!… 僕の足を切り落としてカイザーの足にします」
「……」
「な、なんですかその目は。カイザーがサッカーやりたいのにサッカーができないなら、僕は悲しい。僕ができることは全部やりたい……」
「お前さ、俺が死んだらどうすんだよ。しっかりしろ。自分の人生を生きろ」
「なんっ……? ……? ……」
「フリーズしたか」
「……ンミィ…… ……そしたら僕も死のうかな……」
「はぁ……お前カウンセリング受けたらどうだ。ってか受けろ。何が起こるかわからないんだよ。人生は。俺がどうなってもお前は生きろ。サッカーをやめるな。絶望は……するなっても無理だろうから少しくらいはいい。必ず立ち直れよ」
そんなことしみじみと言われちゃったから僕は気が動転して、カイザーのつむじに突っ伏して叫び声をあげた。うるせぇと頭でどつかれたけど、僕はそんなんじゃ動じない。
「カイザーひどい、僕がカイザーがどうにかなっちゃった未来なんか考えたらメンタルが終わるってわかってたから意識しないようにしてたのにーーーッッッ!!!」
「そうだったのか。そりゃあ……悪かった」
「カイザーは悪くない!」
「なんなんだお前……」
「残酷ですカイザー…… カイザーがいない未来なんて僕何もできないし、したくないのに」
「だから、そうなって欲しくないから今から鍛えてんだろ」
「それは優しさですか……?」
「……? あー、まぁ優しさでいい。優しさだ」
「じゃあ、カイザーがどうにかなってもこの思い出を胸に僕は……嫌だーーーーーーッッッカイザー、永遠にサッカーしててください……僕とずっとサッカーしましょう……」
「何言ってんだ。お前が使えなくなったら俺はお前をプレイヤーとしては切る。お前もそうしろ」
「カイザーがカイザーのために、僕を切るのはわかります。けど、僕はそうしない。それだけはいやです」
「ネス。俺のいうことが聞けねぇのか」
「ダメです。それだけは、どうしても」
「……勝手にしろ。ってかいつまで俺のつむじ嗅いでるんだキショいんだよ」
「えへへ……」
「えへへじゃねえ。さっさとしろ」
この夢みたいな時間は、僕たちが人間に生まれたことからいつか終わってしまう。
けど、夢みていた時間は無駄ではなく、僕の心にあたたかく灯る光になる。カイザーの心には……どうかな。僕とみた夢のことが残っているかな。
20230505
12/12ページ