ネスカイ
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※昔の解釈
永遠にこの時が続けばいいのにと思うときがある。
たとえば、僕とカイザーのコンビネーションがぴったりハマって相手を圧倒した時なんかは下手にセックスするよりきもちいいんじゃないかって思うくらいだ。まぁ、カイザーとセックスしたことはないんですけど……
僕が僕として、サッカーができてそれをカイザーが必要としてくれているこの瞬間の連続が終わってしまうそのときに息の根が止まって欲しい。
終わってしまった後にも人生は続くのはわかってるけど、そういうのは嫌だ。考えたくもない。カイザーが僕の人生から去ったあとの僕のこと。
そういう感傷はノイズになるつていうのはわかってるんだけど、一度ネガティブに入ると坂を転げ落ちるみたいに落ち込んでしまう。
なるべく足音を立てないようにカイザーの寝室に向かう。合鍵を使って入ると、窓の外から薄雲のすきまから月の光が差し込んでいて、うっすらと中の様子がわかる。カイザーは寝ているみたいで、寝息が聞こえる。
ベッドサイドに腰掛けてしまうと振動ですぐ起きてしまうから、床に座った。
美しさに心奪われるっていうのはもう何度もやっているはずなのに、今日もまた新鮮に心奪われた。多分僕が死ぬまで繰り返すだろうけど。……できれば一緒に寝てみたいんだけど、なんだか言い出せない。
寒い日には暖房器具として一緒に寝ることはあるけど、まだまだ暑い日が続く今日はそんなこと期待できない。
薔薇が刻まれた手がもぞもぞと動いて、手招きした。僕は反射的にその手に飛びついて、「カイザー、何かご用ですか」と聞いた。
「なんだお前、寝れないのか」
「え、えぇまぁ、その……」
「はぁ…… 端なら貸してやる」
「えっ?!!?? ほんと!?!!いいんですか!?!!」
「気が変わらないうちに早くしろ」
「わっ、ぁ、ウヒヒ……」
さっきまでカイザーがいたと思われるところにはカイザーが残した体温があった。僕に背中を向けて寝直したカイザーは何もなかったかのようにすやすやと寝息を立て始めたけど、僕は気が気じゃなかった。
好きな子と一緒に寝て、すぐ寝ることができるやつってどれくらいいるのかな。少なくとも、僕は無理そう。
20230505
永遠にこの時が続けばいいのにと思うときがある。
たとえば、僕とカイザーのコンビネーションがぴったりハマって相手を圧倒した時なんかは下手にセックスするよりきもちいいんじゃないかって思うくらいだ。まぁ、カイザーとセックスしたことはないんですけど……
僕が僕として、サッカーができてそれをカイザーが必要としてくれているこの瞬間の連続が終わってしまうそのときに息の根が止まって欲しい。
終わってしまった後にも人生は続くのはわかってるけど、そういうのは嫌だ。考えたくもない。カイザーが僕の人生から去ったあとの僕のこと。
そういう感傷はノイズになるつていうのはわかってるんだけど、一度ネガティブに入ると坂を転げ落ちるみたいに落ち込んでしまう。
なるべく足音を立てないようにカイザーの寝室に向かう。合鍵を使って入ると、窓の外から薄雲のすきまから月の光が差し込んでいて、うっすらと中の様子がわかる。カイザーは寝ているみたいで、寝息が聞こえる。
ベッドサイドに腰掛けてしまうと振動ですぐ起きてしまうから、床に座った。
美しさに心奪われるっていうのはもう何度もやっているはずなのに、今日もまた新鮮に心奪われた。多分僕が死ぬまで繰り返すだろうけど。……できれば一緒に寝てみたいんだけど、なんだか言い出せない。
寒い日には暖房器具として一緒に寝ることはあるけど、まだまだ暑い日が続く今日はそんなこと期待できない。
薔薇が刻まれた手がもぞもぞと動いて、手招きした。僕は反射的にその手に飛びついて、「カイザー、何かご用ですか」と聞いた。
「なんだお前、寝れないのか」
「え、えぇまぁ、その……」
「はぁ…… 端なら貸してやる」
「えっ?!!?? ほんと!?!!いいんですか!?!!」
「気が変わらないうちに早くしろ」
「わっ、ぁ、ウヒヒ……」
さっきまでカイザーがいたと思われるところにはカイザーが残した体温があった。僕に背中を向けて寝直したカイザーは何もなかったかのようにすやすやと寝息を立て始めたけど、僕は気が気じゃなかった。
好きな子と一緒に寝て、すぐ寝ることができるやつってどれくらいいるのかな。少なくとも、僕は無理そう。
20230505