ネスカイ
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「カイザー、モモをもらいました」
「むいてからくれ」
「もー、そういうと思ってはいましたけど……」
文句をいうふりをしつつも皮をむいてくれる。たいていの果物は皮をむくのは面倒だが、食べるのは好きだ。
果汁でべとべとになったネスの手を、果汁がもったいなくてて含んだらネスの喉の奥から笛みたいな音が出た。少し面白い。ぴゅ〜、みたいな音。フニャフニャした覇気のない顔してるくせに指の関節などは男性のものをしていて不思議だなと思っていたのも束の間、さすがに恥ずかしくなったのか、口腔内から指が引き抜かれ、代わりに冷たい果肉が押し込まれた。
「僕の手は食べれませんよ」
「汁がもったいない」
「でも次からはダメ。ダメですからね」
「……? わかった」
「おいしいですか? 繊維が強くて歯触りがいいですよね」
「うん。おいしい。甘みと渋みのバランスが好きだな」
「また買ってきますからね。ああでもモモの季節は早いからすくパインになっちゃうかも」
「でも、ネスが剥いてくれるから」
「パ、パインを……?! や、やってみます……!」
「ああ、頼む」
頼めば大体のことはやってくれるネス。もっと好きだとか、そばに居てほしいとかの頼みは聞いてくれるだろうか?面倒な女の質問の代表格として語られる「私のどこが好き?」をいつか聞いてみたい。サッカーをしている俺はもちろん好きだろう。けど、俺はもっと他の好きも欲しい。
ざりざりと歯が繊維を断つ感触と、ネスの指の表皮の弾力が同じ記憶の箱に入れられた。モモを食べるたびに思い出すのだろう。
「むいてからくれ」
「もー、そういうと思ってはいましたけど……」
文句をいうふりをしつつも皮をむいてくれる。たいていの果物は皮をむくのは面倒だが、食べるのは好きだ。
果汁でべとべとになったネスの手を、果汁がもったいなくてて含んだらネスの喉の奥から笛みたいな音が出た。少し面白い。ぴゅ〜、みたいな音。フニャフニャした覇気のない顔してるくせに指の関節などは男性のものをしていて不思議だなと思っていたのも束の間、さすがに恥ずかしくなったのか、口腔内から指が引き抜かれ、代わりに冷たい果肉が押し込まれた。
「僕の手は食べれませんよ」
「汁がもったいない」
「でも次からはダメ。ダメですからね」
「……? わかった」
「おいしいですか? 繊維が強くて歯触りがいいですよね」
「うん。おいしい。甘みと渋みのバランスが好きだな」
「また買ってきますからね。ああでもモモの季節は早いからすくパインになっちゃうかも」
「でも、ネスが剥いてくれるから」
「パ、パインを……?! や、やってみます……!」
「ああ、頼む」
頼めば大体のことはやってくれるネス。もっと好きだとか、そばに居てほしいとかの頼みは聞いてくれるだろうか?面倒な女の質問の代表格として語られる「私のどこが好き?」をいつか聞いてみたい。サッカーをしている俺はもちろん好きだろう。けど、俺はもっと他の好きも欲しい。
ざりざりと歯が繊維を断つ感触と、ネスの指の表皮の弾力が同じ記憶の箱に入れられた。モモを食べるたびに思い出すのだろう。