手が早いで有名な宮侑くんが 全く手を出してこない話
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侑くんと付き合って半年以上が経つのに
私たちはまだ シたことがない
始まりは侑くんからの告白やった
平凡な私が あんなモテる人から告白してもらえるなんて 夢にも思わんかった
侑くんは校内では知らん人はおらんくらい有名で よく目立つタイプ
告白された時は驚きのあまり 男友達と悪ノリでやってる罰ゲームか何かかなと疑ってしまうくらいやった
侑くんの周りでは暴言がよく飛び交っとるし 勝手なイメージやけど
そういうノリでこういうことしても不思議じゃないと思ってたから
でも違った
「罰ゲームでこんなこと言うわけないやろ」
人の告白なんやと思てんねん そう言うて侑くんは 真剣に私のことを見つめた
それからはもう 侑くんは当初のイメージと全然違くて とにかく私には優しくて甘い
変わらないのはかっこよすぎることくらい
もちろん暴言が飛んできたこともない
男子と付き合ったことがない私は 免疫がないせいか 侑くんがかっこよすぎるせいなんかはわからへんけど
気づいたら侑くんに夢中になっとった
侑くんのことばかり考えとる
時々喧嘩はするけど 交際は順調なほうやと思う
侑くんに不満なんかない
せやけど 不安はある
噂で聞いた侑くんの元カノの話
「付き合うより前にヤったて あの子言うとったらしいけど」
友達から聞いた話
なかなかに過激で 衝撃的やった
その子に限らず他の子の話でも 侑くんは手が早いで有名やとか
噂がほんまかどうかなんてわからへん
人伝てに友達を通じて聞いたその話は まるっきしの嘘でもなさそうやけど
私とはそういう雰囲気になることが少ないから信じられへんなとも思うし
もしかしたら私が避けられとる可能性も出てきた
侑くんに女として見られてるか 不安
私 そんなに魅力ないやろか
確かに 元カノと比べたら 地味やし 可愛くないし スタイルも良くない
どんどんネガティブになっていくなぁ
ハァと深いため息をついた
「ため息?どないしたん 幸せ逃げるで〜」
そう声をかけてきてくれたんは 治くんの彼女
「侑になんか言われた?それはないか」
侑はひかりちゃんにベタ惚れやもんなぁ そう言って大きな口を開けて笑っとる
治くんの彼女は 気さくで話しやすい そして笑った顔がとても可愛い
時々恋バナしたり 一緒にお弁当を食べたり 仲良くさせてもらってる
「あれ?ほんまに侑のことやった?」
近況報告も兼ねて ちょっと話を聞いてもらうことにした
「あ〜 そういうことね」
「侑くん 私のこと女として見てへんのかも」
「「それはないわ」」
彼女と 違うもう一人の声
どこからともなく現れた治くん
「むしろひかりちゃん以外の他の女が豚にしか見えてへん可能性まである」
「ちょっと治 いきなし現れてガールズトークに入ってくんのやめて」
彼女は呆れた顔で治くんと その隣にいるスナくんのほうを見た
「何の話?」
スナくんはスマホを触りながら聞いてきた
興味なさげやけど 楽しそうではある
「ツム あいつヘタレやねん っちゅう話やろ」
「あぁね」
「もう、治もスナも早よどっか行って」
彼女に怒られて二人は教室から出て行った
「まぁさっき治も言うとったやん。言葉は悪いけどほんまにその通りやと思うねん。侑 たぶんひかりちゃん以外は女として見てへんと思うわ」
「そう…かなぁ」
全然自信ないねんけど
「今度ひかりちゃんから誘ってみたら? 侑めちゃくちゃ喜ぶんとちゃう?」
自信持って頑張ってな
治の彼女はそう言ってニコッと笑った
私から誘っ…………⁉︎
私が?侑くんを?誘うん⁉︎
そんなん無理やろ 難易度高すぎる
テスト期間中は部活も早めに終わるから
侑くんと一緒に帰ろなって約束をしてたある日のこと
たわいのない話をしながら 家までの道のりを二人で歩いていた
治くんの彼女が言うてた 私から誘うん
もし断られたら どないしよ
今しとる会話が頭に入ってこうへんくらい そんなこと考えて
「侑くん えっと 明日も一緒に帰れる?」
「ええよ」
「明日な 一緒に勉強とか する?」
「勉強? まぁええけど…」
「あんな 明日 うち親帰り遅なるらしくて 家に誰もおらんから…」
そう言いながら 真っ赤になっとること 自分でもわかった
あれ 侑くん固まっとる?
「侑くんっ 嫌やったらええから!図書室で勉強しよ」
返事のない この空気気まずすぎて耐えられん
「…ほんまに? ひかりちゃんの家 行ってもええん?」って
「うん ええよ」
そう返事したものの 意識しすぎやし恥ずかしいしで 侑くんの方まともに見られへんかった
普通に誘えたやろか?
はしたない女やと思われとったらどないしよ…
そして翌日
帰り 侑くんと一緒に 学校から出てすぐのところで元カノと出会った
「侑 ばいばーい」
「おー」
ごく自然に挨拶してきた元カノ 別れても友達ってやつなんやろうか
私と一緒に居っても 別に気にならへんのかな
私はちょっと気になってしまったんやけど
挨拶くらいええやん 過去は所詮過去なんやし
そうわかっとっても なんかちょっと胸がもやもやする
「さっきの子、元カノやんな」
「中学ん時やけどな」
そんな大昔みたいな言い方するけど
高一の時も付き合っとったん知っとるし
「可愛いよなぁ」
「ほうかぁ」
「あの子とはなんで別れたん?」
「バレーに集中したかってん」
それやったら今付き合うとる私も邪魔なんちがうん
矛盾してない?
「どんくらい付き合うてたん?」
「そんなんいちいち覚えてへんわ」
次々と余計なことばっか聞いてもて止まらんやん
アホやなぁて自分でも思う
「侑くん…あの子のことまだ好きとかないやんな」
やから私に手出せへんとか?
「ひかりちゃん、さっきからどないしたん」
侑くんは明らかにイライラしとる
「あの子は 侑くんの家とか行ったりした?」
私は侑くんに誘われたこともない
「もうええて。あいつの話やめへん?」
あぁ 思いっきし妬いてしもた
絶対侑くん 呆れとるやん
せっかくのお家デートが台無しになりそう
雰囲気はよくないけど とりあえず家に上がってもらって
侑くんの為に用意しとったお茶菓子と飲み物を出した
机の上に テキストやノートを広げて勉強する準備してたら
「ひかりちゃん」
そう言ってキスしようとしてきた侑くん
私はまださっきのこと引きずっとるし
このタイミング的にご機嫌取りやと思てまうやん
「ちょっと、やめて」
そう言って押し退ける
「ひかりちゃん怒っとるん?」
「怒ってへんよ。勉強しよ言うたやん」
「いやや」
いややって 子供みたい 可愛いな
「なぁひかりちゃん ほんまに勉強するん?」
「する」
「ひかりちゃんの部屋 可愛えなぁ ええ匂いするし」
「そう?」
「これって…」
そう言って侑くんが指差した先には
侑くんがバレーしとる写真が飾ってある
あかん これはやばい 普通に気持ち悪ない?
ツーショとかならまだしも 盗撮やし
「ごめん それ…勝手に」
隠しとくの忘れとった 最低の最悪やわ 泣きそう
「何がごめんやねん。ひかりちゃん俺のことめっちゃ好き…で合うとる?」
ああもう 穴があったら入りたいわ
好き 大好きやけど 恥ずかしい
顔を隠して ぶんぶんと頭を縦に振った
「めっちゃ嬉しいわ」
「ひかりちゃん、さっきの返事やけど」
「?」
「あいつは 俺の家には来たことないし」
元カノのことか
「俺 自分から付き合うてって言うたんひかりちゃんが初めてやねん。信じてもらわれへんかも知れんけど」
「信じるよ」
「せやから ひかりちゃんのことは 大切にしたいな思ってて」
「うん」
「今まで一緒におってヤりたいわと思ったことは正直数えきれんくらいある。せやけど軽いとか遊びとか思われんの嫌やったから」
「じゃあ侑くん、私のこと女として見てないとか そういう気持ちにならへんとかと…違うてこと?」
「なんそれ なんでそうなんねん
俺はひかりちゃんのことがほんまに好きやねん
でもひかりちゃん初めてやんか?怖がらせたくないしめっちゃ優しくしたいねん」
「うそや」
「うそとちゃうわ 人の気も知らんと」
そんなこと言われたと思ったら 一瞬にして組み敷かれとった
「ひかりちゃん好きや」
告白してきてくれた時とおんなじ
真剣な眼差し 侑くんの瞳 ほんまに綺麗なん
「私も侑くんが好き。侑くんのもんにしてください」
侑くんの顔がみるみる赤くなって 照れたような表情
レアやなぁなんて思うけど私もそんな余裕ない
大胆なこと言うたん自分やのにめっちゃ照れとる
「ひかりちゃん…それはあかんて 可愛すぎるわ」
優しく触れるようなキス
「痛かったり…嫌やったら言うてな。途中でやめ…やめれるかわからんけど」
「何それどっち」くすくすと笑ってしまう
侑くんは慈しむように 私の髪を撫でてくれた
「ひかりちゃん 痛ない?」
「んー…」
気持ちええとかは全然わからん
異物感がすごいのと 鈍い痛みにじっと堪えてる感じ
「息止まっとるやん」
見上げると 困ったように笑ってる侑くん
「力抜ける?」って聞かれて やっと意識して深い呼吸ができた
目が合う度 恥ずかしさで爆発しそう
普段見せることのない表情 身体も
ここからまだ痛くなるんかな…?とか思うと少し怖くなる
「侑くん……むりやぁ」
あとはもう とにかく恥ずかしい
距離近いし 顔をずっと見られてるのも無理
絶対変な顔してしまってる
侑くんの漏れる吐息も色気も
全部が非日常的で 恥ずかしてたまらん
「可愛え…ごめん俺もムリや」
って侑くんの苦しそうな表情
えっ?私だけやなくて もしかして侑くんも痛いの我慢しとる?
そう思ったら愛しく思えて たまらくて抱き締めた
「ちょぉなに⁉︎ ひかりちゃん ほんまあかんて。煽るん やめて」
侑くんがほんのちょっと動いただけで 強い圧迫感を感じる
「痛っ……、」
「優しくする言うたのに 煽ったらあかんて」
侑くんは時間をかけて 丁寧に愛してくれた
私はそれに応えられたんかは わからん
でも終わった後に
「ひかりちゃん ほんまやばいわ。可愛いすぎる」
って幸せそうに笑う侑くんが隣におるから
よかったんかなって
「痛ない?大丈夫?」て髪を撫でてくれる侑くん
コクンと頷くと 優しく笑った
感じたことのない感覚と痛みやったけど
今はそれ以上の幸せな気持ちで満たされてる
「侑くんは、ちゃんと気持ちよかった?」
恐る恐る聞いてみると
「当たり前やろ めっちゃよかったわ」って言うから
恥ずかしくてまた直視できへん
「そっか よかったです。ほな勉強しよ」
「え!?いやや!もうちょいひかりちゃんのこと このまま抱きしめてたい。あかん?」
私を見るキラッキラの瞳 ほんまに綺麗で大好き
あと その聞き方ずるい 可愛い
「ええけど…」
どれだけ強く抱きしめられても 近すぎる距離に慣れることはなくてずっと照れてまう
せやけど それすら可愛いって言うてくれるから
「ひかりちゃん 俺以外の男見んとってや。俺のことだけ見とってな」
当たり前やんか
たまらなくかっこよくて
私のことこんなに大切にしてくれて
優しくて 甘い
あまりに魅力的すぎて どんな人も侑くんには勝たれへんわ 絶対
私たちはまだ シたことがない
始まりは侑くんからの告白やった
平凡な私が あんなモテる人から告白してもらえるなんて 夢にも思わんかった
侑くんは校内では知らん人はおらんくらい有名で よく目立つタイプ
告白された時は驚きのあまり 男友達と悪ノリでやってる罰ゲームか何かかなと疑ってしまうくらいやった
侑くんの周りでは暴言がよく飛び交っとるし 勝手なイメージやけど
そういうノリでこういうことしても不思議じゃないと思ってたから
でも違った
「罰ゲームでこんなこと言うわけないやろ」
人の告白なんやと思てんねん そう言うて侑くんは 真剣に私のことを見つめた
それからはもう 侑くんは当初のイメージと全然違くて とにかく私には優しくて甘い
変わらないのはかっこよすぎることくらい
もちろん暴言が飛んできたこともない
男子と付き合ったことがない私は 免疫がないせいか 侑くんがかっこよすぎるせいなんかはわからへんけど
気づいたら侑くんに夢中になっとった
侑くんのことばかり考えとる
時々喧嘩はするけど 交際は順調なほうやと思う
侑くんに不満なんかない
せやけど 不安はある
噂で聞いた侑くんの元カノの話
「付き合うより前にヤったて あの子言うとったらしいけど」
友達から聞いた話
なかなかに過激で 衝撃的やった
その子に限らず他の子の話でも 侑くんは手が早いで有名やとか
噂がほんまかどうかなんてわからへん
人伝てに友達を通じて聞いたその話は まるっきしの嘘でもなさそうやけど
私とはそういう雰囲気になることが少ないから信じられへんなとも思うし
もしかしたら私が避けられとる可能性も出てきた
侑くんに女として見られてるか 不安
私 そんなに魅力ないやろか
確かに 元カノと比べたら 地味やし 可愛くないし スタイルも良くない
どんどんネガティブになっていくなぁ
ハァと深いため息をついた
「ため息?どないしたん 幸せ逃げるで〜」
そう声をかけてきてくれたんは 治くんの彼女
「侑になんか言われた?それはないか」
侑はひかりちゃんにベタ惚れやもんなぁ そう言って大きな口を開けて笑っとる
治くんの彼女は 気さくで話しやすい そして笑った顔がとても可愛い
時々恋バナしたり 一緒にお弁当を食べたり 仲良くさせてもらってる
「あれ?ほんまに侑のことやった?」
近況報告も兼ねて ちょっと話を聞いてもらうことにした
「あ〜 そういうことね」
「侑くん 私のこと女として見てへんのかも」
「「それはないわ」」
彼女と 違うもう一人の声
どこからともなく現れた治くん
「むしろひかりちゃん以外の他の女が豚にしか見えてへん可能性まである」
「ちょっと治 いきなし現れてガールズトークに入ってくんのやめて」
彼女は呆れた顔で治くんと その隣にいるスナくんのほうを見た
「何の話?」
スナくんはスマホを触りながら聞いてきた
興味なさげやけど 楽しそうではある
「ツム あいつヘタレやねん っちゅう話やろ」
「あぁね」
「もう、治もスナも早よどっか行って」
彼女に怒られて二人は教室から出て行った
「まぁさっき治も言うとったやん。言葉は悪いけどほんまにその通りやと思うねん。侑 たぶんひかりちゃん以外は女として見てへんと思うわ」
「そう…かなぁ」
全然自信ないねんけど
「今度ひかりちゃんから誘ってみたら? 侑めちゃくちゃ喜ぶんとちゃう?」
自信持って頑張ってな
治の彼女はそう言ってニコッと笑った
私から誘っ…………⁉︎
私が?侑くんを?誘うん⁉︎
そんなん無理やろ 難易度高すぎる
テスト期間中は部活も早めに終わるから
侑くんと一緒に帰ろなって約束をしてたある日のこと
たわいのない話をしながら 家までの道のりを二人で歩いていた
治くんの彼女が言うてた 私から誘うん
もし断られたら どないしよ
今しとる会話が頭に入ってこうへんくらい そんなこと考えて
「侑くん えっと 明日も一緒に帰れる?」
「ええよ」
「明日な 一緒に勉強とか する?」
「勉強? まぁええけど…」
「あんな 明日 うち親帰り遅なるらしくて 家に誰もおらんから…」
そう言いながら 真っ赤になっとること 自分でもわかった
あれ 侑くん固まっとる?
「侑くんっ 嫌やったらええから!図書室で勉強しよ」
返事のない この空気気まずすぎて耐えられん
「…ほんまに? ひかりちゃんの家 行ってもええん?」って
「うん ええよ」
そう返事したものの 意識しすぎやし恥ずかしいしで 侑くんの方まともに見られへんかった
普通に誘えたやろか?
はしたない女やと思われとったらどないしよ…
そして翌日
帰り 侑くんと一緒に 学校から出てすぐのところで元カノと出会った
「侑 ばいばーい」
「おー」
ごく自然に挨拶してきた元カノ 別れても友達ってやつなんやろうか
私と一緒に居っても 別に気にならへんのかな
私はちょっと気になってしまったんやけど
挨拶くらいええやん 過去は所詮過去なんやし
そうわかっとっても なんかちょっと胸がもやもやする
「さっきの子、元カノやんな」
「中学ん時やけどな」
そんな大昔みたいな言い方するけど
高一の時も付き合っとったん知っとるし
「可愛いよなぁ」
「ほうかぁ」
「あの子とはなんで別れたん?」
「バレーに集中したかってん」
それやったら今付き合うとる私も邪魔なんちがうん
矛盾してない?
「どんくらい付き合うてたん?」
「そんなんいちいち覚えてへんわ」
次々と余計なことばっか聞いてもて止まらんやん
アホやなぁて自分でも思う
「侑くん…あの子のことまだ好きとかないやんな」
やから私に手出せへんとか?
「ひかりちゃん、さっきからどないしたん」
侑くんは明らかにイライラしとる
「あの子は 侑くんの家とか行ったりした?」
私は侑くんに誘われたこともない
「もうええて。あいつの話やめへん?」
あぁ 思いっきし妬いてしもた
絶対侑くん 呆れとるやん
せっかくのお家デートが台無しになりそう
雰囲気はよくないけど とりあえず家に上がってもらって
侑くんの為に用意しとったお茶菓子と飲み物を出した
机の上に テキストやノートを広げて勉強する準備してたら
「ひかりちゃん」
そう言ってキスしようとしてきた侑くん
私はまださっきのこと引きずっとるし
このタイミング的にご機嫌取りやと思てまうやん
「ちょっと、やめて」
そう言って押し退ける
「ひかりちゃん怒っとるん?」
「怒ってへんよ。勉強しよ言うたやん」
「いやや」
いややって 子供みたい 可愛いな
「なぁひかりちゃん ほんまに勉強するん?」
「する」
「ひかりちゃんの部屋 可愛えなぁ ええ匂いするし」
「そう?」
「これって…」
そう言って侑くんが指差した先には
侑くんがバレーしとる写真が飾ってある
あかん これはやばい 普通に気持ち悪ない?
ツーショとかならまだしも 盗撮やし
「ごめん それ…勝手に」
隠しとくの忘れとった 最低の最悪やわ 泣きそう
「何がごめんやねん。ひかりちゃん俺のことめっちゃ好き…で合うとる?」
ああもう 穴があったら入りたいわ
好き 大好きやけど 恥ずかしい
顔を隠して ぶんぶんと頭を縦に振った
「めっちゃ嬉しいわ」
「ひかりちゃん、さっきの返事やけど」
「?」
「あいつは 俺の家には来たことないし」
元カノのことか
「俺 自分から付き合うてって言うたんひかりちゃんが初めてやねん。信じてもらわれへんかも知れんけど」
「信じるよ」
「せやから ひかりちゃんのことは 大切にしたいな思ってて」
「うん」
「今まで一緒におってヤりたいわと思ったことは正直数えきれんくらいある。せやけど軽いとか遊びとか思われんの嫌やったから」
「じゃあ侑くん、私のこと女として見てないとか そういう気持ちにならへんとかと…違うてこと?」
「なんそれ なんでそうなんねん
俺はひかりちゃんのことがほんまに好きやねん
でもひかりちゃん初めてやんか?怖がらせたくないしめっちゃ優しくしたいねん」
「うそや」
「うそとちゃうわ 人の気も知らんと」
そんなこと言われたと思ったら 一瞬にして組み敷かれとった
「ひかりちゃん好きや」
告白してきてくれた時とおんなじ
真剣な眼差し 侑くんの瞳 ほんまに綺麗なん
「私も侑くんが好き。侑くんのもんにしてください」
侑くんの顔がみるみる赤くなって 照れたような表情
レアやなぁなんて思うけど私もそんな余裕ない
大胆なこと言うたん自分やのにめっちゃ照れとる
「ひかりちゃん…それはあかんて 可愛すぎるわ」
優しく触れるようなキス
「痛かったり…嫌やったら言うてな。途中でやめ…やめれるかわからんけど」
「何それどっち」くすくすと笑ってしまう
侑くんは慈しむように 私の髪を撫でてくれた
「ひかりちゃん 痛ない?」
「んー…」
気持ちええとかは全然わからん
異物感がすごいのと 鈍い痛みにじっと堪えてる感じ
「息止まっとるやん」
見上げると 困ったように笑ってる侑くん
「力抜ける?」って聞かれて やっと意識して深い呼吸ができた
目が合う度 恥ずかしさで爆発しそう
普段見せることのない表情 身体も
ここからまだ痛くなるんかな…?とか思うと少し怖くなる
「侑くん……むりやぁ」
あとはもう とにかく恥ずかしい
距離近いし 顔をずっと見られてるのも無理
絶対変な顔してしまってる
侑くんの漏れる吐息も色気も
全部が非日常的で 恥ずかしてたまらん
「可愛え…ごめん俺もムリや」
って侑くんの苦しそうな表情
えっ?私だけやなくて もしかして侑くんも痛いの我慢しとる?
そう思ったら愛しく思えて たまらくて抱き締めた
「ちょぉなに⁉︎ ひかりちゃん ほんまあかんて。煽るん やめて」
侑くんがほんのちょっと動いただけで 強い圧迫感を感じる
「痛っ……、」
「優しくする言うたのに 煽ったらあかんて」
侑くんは時間をかけて 丁寧に愛してくれた
私はそれに応えられたんかは わからん
でも終わった後に
「ひかりちゃん ほんまやばいわ。可愛いすぎる」
って幸せそうに笑う侑くんが隣におるから
よかったんかなって
「痛ない?大丈夫?」て髪を撫でてくれる侑くん
コクンと頷くと 優しく笑った
感じたことのない感覚と痛みやったけど
今はそれ以上の幸せな気持ちで満たされてる
「侑くんは、ちゃんと気持ちよかった?」
恐る恐る聞いてみると
「当たり前やろ めっちゃよかったわ」って言うから
恥ずかしくてまた直視できへん
「そっか よかったです。ほな勉強しよ」
「え!?いやや!もうちょいひかりちゃんのこと このまま抱きしめてたい。あかん?」
私を見るキラッキラの瞳 ほんまに綺麗で大好き
あと その聞き方ずるい 可愛い
「ええけど…」
どれだけ強く抱きしめられても 近すぎる距離に慣れることはなくてずっと照れてまう
せやけど それすら可愛いって言うてくれるから
「ひかりちゃん 俺以外の男見んとってや。俺のことだけ見とってな」
当たり前やんか
たまらなくかっこよくて
私のことこんなに大切にしてくれて
優しくて 甘い
あまりに魅力的すぎて どんな人も侑くんには勝たれへんわ 絶対
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