治と過ごした二ヶ月間
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
治と過ごした二ヶ月は
宝物みたいやったわ
このまま流されても ええかって思った
今 治の目には 私しか映ってへん
私の目にも 治しか映ってへん
静かな空間 治の腕の中
理性も何もかも手放そうって覚悟した
その瞬間
私のスマホの音が 静寂を破る
私に触れていた大きな手は その動きをピタリと止めた
「ごめ…」
「電話 出たほうがええと思うで」
治はいつも優しい
でも今 その優しさ いらんかった
いっそ 出んな って言うてくれたら
無理矢理でもええ 抱いてくれたら
たぶん私は それでもよかった
もう 一緒になることは ない
この前まで 普通の毎日送って 普通に笑って過ごしてたのに 今はその普通がわからへん
幸せの形を ずっと模索し続けてる
______________
治と再会したのは二ヶ月程前のこと
仕事の関係で訪れたおにぎり宮
美味しいおにぎりと 若くて男前な店主が営んでると評判のお店
こんなにも職場から近い場所にあるのに 足を運んだことは一度もなかった
お店の中から聞こえるのは どこかで聞いたことのある声
店主の姿を見て すぐに気付いた
高校の時の後輩 治
「ひかり先輩やん」
そう言ってにこやかに笑う顔は懐かしい
でも あの頃とはやっぱり違う
見た目は銀髪でやんちゃそのものやった治が 黒髪になっとった
心なしか表情はあの頃よりも柔らかい
これで私より年下やもんな そう思えへんくらい落ち着きを放っとる
「ひかり先輩 綺麗なりましたね」
「その言い方やと 昔は綺麗やなかったみたいやな?」
私の言葉に 治は少し考えるようなふりをする
「あん頃から綺麗やったわ」
そう言って微笑んだ
私と治は たぶんお互いに気になってた時期がある
せやけど当時 私には付き合ってる彼氏がおった
他の異性とは明らかに違う存在
せやのに結局 私達が恋仲になることはなく 時が来て 私は高校を卒業してしまった
治のその後を私は知らない
高校生活を振り返った時
必ずと言ってええほどに 彼の存在は私の中に在る
「ひかり先輩 連絡先聞いてもええ?」
「あぁ、うん」
なんでやろ そう思ったけど 一応交換する
高校の時 あんなに仲良かったのに交換せんかった
毎日顔合わせとったし する理由がなかったんやろな
スマホを出してやりとりをしていたら
「結婚したん?指輪」て
薬指に大きなダイヤがついたそれを 治が見逃すことはなかったようで
「ん 婚約したところやねん」
「そうなん? おめでとう」
「ありがとう」
「あの、高校ん時付き合っとった人?」
「まさか。ちょっと前にお見合いしてん」
「お見合い!?」
「そう 親が持ってきた縁談やけどな。せやから仕事も年内で辞めんねん」
「ひかり先輩、ええとこのお嬢やったんやな」
「そんなことはないねんけど…今回の縁談は親同士が昔からの知り合いで 父親の仕事の絡みとかもあってなぁ」
「そうなん」
治の「そうなん」は昔からよくわからん
冷たくも聞こえるし優しくも聞こえるし ご機嫌にも不機嫌にも取れる
「そうなん。田舎あるあるやろ」
ふと 当時のことを思い出す
たまに手紙とか交換したような気がする
雑すぎて今では信じられへんけどルーズリーフ破ったやつとかで
内容は全く覚えてへんけど どうでもええ中身のない話やったんとちゃうかな
おもろい話が多かったわ
しかも治 結構 字綺麗やってん
食堂で会うたら一緒に飲み物買うて飲んだり 美味しいおやつ持ってる時はわけたりした
なんでも美味しそうに食べる姿 好きやったな
なんや ワンコみたいで可愛くて癒されたねん
下校時間が被った時は なんでかわからんけど 一緒に帰っとった
他にも女の子おるし バレー部の皆もおるし 双子の片割れやっておるのに
何故か私と2人で帰ることが時々あった
理由はわからんねんけど 不思議と懐いてくれとったんよな
今 隣におる治は そんな記憶の中の治と異なる
あどけなさは抜けてすっかり大人の男や
「まぁでも、よかったやないですか おめでとうございます」
治は ちゃんと笑って言うてくれてるのに
心から喜べへん私は あの頃と同じ
治の前では女になってしもてるんや思う
でももう大人やから
何を思い出してどれだけセンチメンタルになっても
「ありがとうな」って 笑顔を作った
この偶然の再会から
私と治の距離が縮まるまで そう時間はかからんかった
「ひかり先輩、店食べに来てくださいよ」
あれからわりとすぐ 治から連絡があった
最初は営業かと思っとった
昔のこともそうやし 会うてなかった時のこと
互いの元カレ元カノの話 仕事の話
私達の会話は尽きることがなかった
一緒におる時間はほんまに楽しくて 会う度あっという間に過ぎていく
その後は まめに連絡を取る必要もないくらい 私がおにぎり宮に通っとったし
いつの間にか常連さんとも仲良く話せるくらいになってて
治とは気が合うんか 波長が合うんかはわからんけど 何を喋っとっても楽しいし
喋ってなくても居心地がええ
私が昼から半休取っとったある日のこと
治もたまたま午後が空いてたらしく「一緒に買い物行きません?」と声を掛けてくれた
特に予定もない私はもちろんオッケーした
治が車を出してくれて 私は助手席に乗り込む
あの頃と状況は全く違う 大人になったな なんてしみじみ思いながら
あの時 共に過ごせなかったことをまるで後悔してるかのように
青春を取り戻す そんな時間を過ごした
家具や雑貨を売ってる 大型のインテリアショップに行った
「このソファおしゃれやわ」
「ええやん。座り心地もええ」
「こん中やったらどの絵飾りたい?」
「これですね」
「やんなぁ 一緒やわ」
治とは好きなもんがよう似とる
「このマグカップ可愛い」
「ほんまや 可愛え」
「買おうっと」
「即決やん。俺買うたるわ」
「ええん?」
「ええよ」
「治!これペアやから、治の分も」
「おん。一緒に店置いときます?」
「うんっ」
楽しい
やっぱり治好きやなぁて
単純すぎて 私 大丈夫かなって思うんやけど
引き寄せられるって こういうことなんかなとも思うねん
帰りの車の中
「もうちょい早よ再会しとったら、相手俺やったかもしれんな」
治は時々 こうやって敬語が外れる
っていうか最近はほぼタメ口
意図せず使い分けてるんやろうけど 敬語が抜けた時は不覚にもドキッとしてしまう
治が言うた「相手」 それは 私の婚約者のことを指してる
「どうやろな。それはわからんけど」
返す言葉に困り 当たり障りのないふわっとした返答をした
「先輩はいつ会うても男おるから 俺の入る隙間ないわ」
いつもよりも眉を下げて笑う治
どういうつもりで言うてるんか 鈍い私でもわかった
恋愛はタイミング
治との距離が近くなる時 なぜかいつも私には彼氏がおる
私はたぶん見る目がない
前の恋愛は散々やった
浮気されて 喧嘩ばっかりして
それでも好きやし長年一緒におった情もあるしで なかなか離れられへんかった
最終 別れる時には体重も激減しとって 心身ともにボロボロになっとった
そんなタイミングで 親が持ってきたお見合いの話
相手は家柄も申し分ない6歳年上の穏やかな人
決め手は 相手を好きでも嫌いでもないことやった
好きやなかったら 何も傷つくことないやんか
婚約者は私と同じように 私に対して無関心やった
彼女らしき存在がおるようやったけど 興味がないからそこには触れてへん
恋愛と結婚は別モンなんやろ
ええところのお坊ちゃんやし余裕あるし そんなもんかなと勝手に思っとる
最終的に 親同士が意気投合して トントン拍子に縁談は進んだ
薬指に光る 私には不相応な大きなダイヤモンド
こんなにも魅力的やのに
日に日に私の笑顔と共に輝きを失っとる気がするわ
「お金持ちとの結婚ええなぁ」
そんな友達の言葉に笑顔を取り繕う
私 今幸せに映ってるんやろうか
結婚には色々な形がある
自分がたまたま 恋愛結婚やなかったということ
目の前の治を見てると そんなしがらみは一切なさそうやなと感じる
自分で進む道を決めて 誇り持って仕事しとって 大好きなことでたくさんの人を笑顔にして
楽ではないやろうけど その人生を充実させとるんは 治の力量やろうなぁ
こんな人に 選ばれる女の子って どんな子なんやろ
「なん?」
ふと目が合う
「んー、治にお見合いは似合わんなぁ思て」
「おん。俺は自分が好きになった子ぉと一緒になりたいわ」
「せやろなぁ」
「なぁ治、もし私が婚約してなかったらどうしてた?」
「そらまぁ、また惚れとったんとちゃうかな」
あぁそうなんや やっぱり
あの時も 想ってくれとったんや
私も好きやったはずやのに なんで いつも選択を間違えるんやろう
突然手を重ねてきた治
その手を恋人繋ぎにして ふっふと笑った
私はこの笑顔に 弱い
「どないしたん」
「嫌やった?」
「別に、嫌…とちゃう」
「ひかりの手ぇ ちっちゃ」
呼び捨てにされるのも嫌やない
アホみたいにドキドキするん
嬉しいのに なんで悲しい
あまりにも感情が忙しい
揺れる心が怖い
普通の恋人やったら最高に楽しいデートやったやろう
私達は恋人やない
ただの先輩後輩でも 友達でもない
少し複雑になってしまったこの関係を
なかったことに できる自信がない
治は できるん?
宝物みたいやったわ
このまま流されても ええかって思った
今 治の目には 私しか映ってへん
私の目にも 治しか映ってへん
静かな空間 治の腕の中
理性も何もかも手放そうって覚悟した
その瞬間
私のスマホの音が 静寂を破る
私に触れていた大きな手は その動きをピタリと止めた
「ごめ…」
「電話 出たほうがええと思うで」
治はいつも優しい
でも今 その優しさ いらんかった
いっそ 出んな って言うてくれたら
無理矢理でもええ 抱いてくれたら
たぶん私は それでもよかった
もう 一緒になることは ない
この前まで 普通の毎日送って 普通に笑って過ごしてたのに 今はその普通がわからへん
幸せの形を ずっと模索し続けてる
______________
治と再会したのは二ヶ月程前のこと
仕事の関係で訪れたおにぎり宮
美味しいおにぎりと 若くて男前な店主が営んでると評判のお店
こんなにも職場から近い場所にあるのに 足を運んだことは一度もなかった
お店の中から聞こえるのは どこかで聞いたことのある声
店主の姿を見て すぐに気付いた
高校の時の後輩 治
「ひかり先輩やん」
そう言ってにこやかに笑う顔は懐かしい
でも あの頃とはやっぱり違う
見た目は銀髪でやんちゃそのものやった治が 黒髪になっとった
心なしか表情はあの頃よりも柔らかい
これで私より年下やもんな そう思えへんくらい落ち着きを放っとる
「ひかり先輩 綺麗なりましたね」
「その言い方やと 昔は綺麗やなかったみたいやな?」
私の言葉に 治は少し考えるようなふりをする
「あん頃から綺麗やったわ」
そう言って微笑んだ
私と治は たぶんお互いに気になってた時期がある
せやけど当時 私には付き合ってる彼氏がおった
他の異性とは明らかに違う存在
せやのに結局 私達が恋仲になることはなく 時が来て 私は高校を卒業してしまった
治のその後を私は知らない
高校生活を振り返った時
必ずと言ってええほどに 彼の存在は私の中に在る
「ひかり先輩 連絡先聞いてもええ?」
「あぁ、うん」
なんでやろ そう思ったけど 一応交換する
高校の時 あんなに仲良かったのに交換せんかった
毎日顔合わせとったし する理由がなかったんやろな
スマホを出してやりとりをしていたら
「結婚したん?指輪」て
薬指に大きなダイヤがついたそれを 治が見逃すことはなかったようで
「ん 婚約したところやねん」
「そうなん? おめでとう」
「ありがとう」
「あの、高校ん時付き合っとった人?」
「まさか。ちょっと前にお見合いしてん」
「お見合い!?」
「そう 親が持ってきた縁談やけどな。せやから仕事も年内で辞めんねん」
「ひかり先輩、ええとこのお嬢やったんやな」
「そんなことはないねんけど…今回の縁談は親同士が昔からの知り合いで 父親の仕事の絡みとかもあってなぁ」
「そうなん」
治の「そうなん」は昔からよくわからん
冷たくも聞こえるし優しくも聞こえるし ご機嫌にも不機嫌にも取れる
「そうなん。田舎あるあるやろ」
ふと 当時のことを思い出す
たまに手紙とか交換したような気がする
雑すぎて今では信じられへんけどルーズリーフ破ったやつとかで
内容は全く覚えてへんけど どうでもええ中身のない話やったんとちゃうかな
おもろい話が多かったわ
しかも治 結構 字綺麗やってん
食堂で会うたら一緒に飲み物買うて飲んだり 美味しいおやつ持ってる時はわけたりした
なんでも美味しそうに食べる姿 好きやったな
なんや ワンコみたいで可愛くて癒されたねん
下校時間が被った時は なんでかわからんけど 一緒に帰っとった
他にも女の子おるし バレー部の皆もおるし 双子の片割れやっておるのに
何故か私と2人で帰ることが時々あった
理由はわからんねんけど 不思議と懐いてくれとったんよな
今 隣におる治は そんな記憶の中の治と異なる
あどけなさは抜けてすっかり大人の男や
「まぁでも、よかったやないですか おめでとうございます」
治は ちゃんと笑って言うてくれてるのに
心から喜べへん私は あの頃と同じ
治の前では女になってしもてるんや思う
でももう大人やから
何を思い出してどれだけセンチメンタルになっても
「ありがとうな」って 笑顔を作った
この偶然の再会から
私と治の距離が縮まるまで そう時間はかからんかった
「ひかり先輩、店食べに来てくださいよ」
あれからわりとすぐ 治から連絡があった
最初は営業かと思っとった
昔のこともそうやし 会うてなかった時のこと
互いの元カレ元カノの話 仕事の話
私達の会話は尽きることがなかった
一緒におる時間はほんまに楽しくて 会う度あっという間に過ぎていく
その後は まめに連絡を取る必要もないくらい 私がおにぎり宮に通っとったし
いつの間にか常連さんとも仲良く話せるくらいになってて
治とは気が合うんか 波長が合うんかはわからんけど 何を喋っとっても楽しいし
喋ってなくても居心地がええ
私が昼から半休取っとったある日のこと
治もたまたま午後が空いてたらしく「一緒に買い物行きません?」と声を掛けてくれた
特に予定もない私はもちろんオッケーした
治が車を出してくれて 私は助手席に乗り込む
あの頃と状況は全く違う 大人になったな なんてしみじみ思いながら
あの時 共に過ごせなかったことをまるで後悔してるかのように
青春を取り戻す そんな時間を過ごした
家具や雑貨を売ってる 大型のインテリアショップに行った
「このソファおしゃれやわ」
「ええやん。座り心地もええ」
「こん中やったらどの絵飾りたい?」
「これですね」
「やんなぁ 一緒やわ」
治とは好きなもんがよう似とる
「このマグカップ可愛い」
「ほんまや 可愛え」
「買おうっと」
「即決やん。俺買うたるわ」
「ええん?」
「ええよ」
「治!これペアやから、治の分も」
「おん。一緒に店置いときます?」
「うんっ」
楽しい
やっぱり治好きやなぁて
単純すぎて 私 大丈夫かなって思うんやけど
引き寄せられるって こういうことなんかなとも思うねん
帰りの車の中
「もうちょい早よ再会しとったら、相手俺やったかもしれんな」
治は時々 こうやって敬語が外れる
っていうか最近はほぼタメ口
意図せず使い分けてるんやろうけど 敬語が抜けた時は不覚にもドキッとしてしまう
治が言うた「相手」 それは 私の婚約者のことを指してる
「どうやろな。それはわからんけど」
返す言葉に困り 当たり障りのないふわっとした返答をした
「先輩はいつ会うても男おるから 俺の入る隙間ないわ」
いつもよりも眉を下げて笑う治
どういうつもりで言うてるんか 鈍い私でもわかった
恋愛はタイミング
治との距離が近くなる時 なぜかいつも私には彼氏がおる
私はたぶん見る目がない
前の恋愛は散々やった
浮気されて 喧嘩ばっかりして
それでも好きやし長年一緒におった情もあるしで なかなか離れられへんかった
最終 別れる時には体重も激減しとって 心身ともにボロボロになっとった
そんなタイミングで 親が持ってきたお見合いの話
相手は家柄も申し分ない6歳年上の穏やかな人
決め手は 相手を好きでも嫌いでもないことやった
好きやなかったら 何も傷つくことないやんか
婚約者は私と同じように 私に対して無関心やった
彼女らしき存在がおるようやったけど 興味がないからそこには触れてへん
恋愛と結婚は別モンなんやろ
ええところのお坊ちゃんやし余裕あるし そんなもんかなと勝手に思っとる
最終的に 親同士が意気投合して トントン拍子に縁談は進んだ
薬指に光る 私には不相応な大きなダイヤモンド
こんなにも魅力的やのに
日に日に私の笑顔と共に輝きを失っとる気がするわ
「お金持ちとの結婚ええなぁ」
そんな友達の言葉に笑顔を取り繕う
私 今幸せに映ってるんやろうか
結婚には色々な形がある
自分がたまたま 恋愛結婚やなかったということ
目の前の治を見てると そんなしがらみは一切なさそうやなと感じる
自分で進む道を決めて 誇り持って仕事しとって 大好きなことでたくさんの人を笑顔にして
楽ではないやろうけど その人生を充実させとるんは 治の力量やろうなぁ
こんな人に 選ばれる女の子って どんな子なんやろ
「なん?」
ふと目が合う
「んー、治にお見合いは似合わんなぁ思て」
「おん。俺は自分が好きになった子ぉと一緒になりたいわ」
「せやろなぁ」
「なぁ治、もし私が婚約してなかったらどうしてた?」
「そらまぁ、また惚れとったんとちゃうかな」
あぁそうなんや やっぱり
あの時も 想ってくれとったんや
私も好きやったはずやのに なんで いつも選択を間違えるんやろう
突然手を重ねてきた治
その手を恋人繋ぎにして ふっふと笑った
私はこの笑顔に 弱い
「どないしたん」
「嫌やった?」
「別に、嫌…とちゃう」
「ひかりの手ぇ ちっちゃ」
呼び捨てにされるのも嫌やない
アホみたいにドキドキするん
嬉しいのに なんで悲しい
あまりにも感情が忙しい
揺れる心が怖い
普通の恋人やったら最高に楽しいデートやったやろう
私達は恋人やない
ただの先輩後輩でも 友達でもない
少し複雑になってしまったこの関係を
なかったことに できる自信がない
治は できるん?
1/3ページ