だいすきの構成要素
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それは過保護か別物か
夜、ファーランがアジトに帰ると、リヴァイが一人でナイフを研いでいた。
フェリーチェとイザベルの姿は見えない。二人とももう部屋で休んでいるのだろう。
ファーランは、リヴァイの向かいに座り、しばらくリヴァイの手つきを眺めていた。規則的な音に「こんな所にまで性格って表れるんだな」と思う。
「なんだ」
「いや? 抜かりないな、と思ってな」
「切れ味の悪いナイフほど気持ち悪いもんは無い」
「まぁな。——そういえば、リヴァイ」
「あ?」
「どうして、フェリーチェにはナイフを持たせないんだ?」
ファーランの疑問に、リヴァイは厳しく眉根を寄せた。そんなにマズい質問ではないと思うのだが……。
「フェリーチェにこそ、そういう武器は必要だろ」
「………」
シュッ! と、一際鋭い研ぎ音を立てたナイフ。テーブルにそれを置くと、リヴァイはいつもの無表情で言った。
「危ない」
「は?」
「危険なものは持たせない」
唖然としたファーランは、いやいやいや、と気を取り直して。
「その危険なものを持ってないと、身は守れねぇぞ」
「フェリーチェは、逃げ足だけは誰にも負けないから平気だ」
「そういう問題じゃないだろうが」
「それに、隠れるのも得意だ」
「すぐ迷子になる、の間違いじゃねぇか」
ふいっと横を向き目を逸らしたリヴァイに、ファーランは大きな溜息を洩らした。前から、リヴァイの過保護っぷりは凄いと思ってたが……ここまでとは。
「おい。フェリーチェに料理をさせないのも、まさかそれが原因なのか!?」
「………」
マジかよッ!?
フェリーチェが食事を作ろうとすると、「手伝う」と言ったリヴァイが、いつの間にか調理をしている。
てっきり、フェリーチェの手際が悪く見てられなかったのか……とばかり思っていたのに。
料理下手だから……じゃなかったのかよ! 単に刃物を持たせたくなかったから、だと!?
「フェリーチェを侮るな、ファーラン」
「え?」
リヴァイは厳しい顔で続ける。
「アイツの作る飯は……クソ不味い」
「え」
いや、料理下手だった!!
「いいか。フェリーチェにナイフを握らせるな。持った途端、アイツは嬉々として料理を作るぞ。クソ不味い飯をな!」
最後をやたら強調され、そんなにフェリーチェの作る食事は恐ろしいものなのかと、ファーランはごくりと喉を鳴らす。
「そ、そんなに……なのか?」
「ケニーはそれで六度ほど死にかけている」
「フェリーチェの料理が凄いのか、ケニーの生命力が凄いのか、分からない話だな、それは」
リヴァイの話を聞く限り、ケニーも相当フェリーチェを可愛がっているらしい。つまりは、それ相応の結果……という事でいいのだろうか?
「あの野郎、毎回飽きもせず『フェリーチェの飯が食いたい』としつこくて敵わん。少し痛い目に遭わねぇと学習しないだろうと踏んだが……。学習能力も無いただの変態ジジイだった。クソが」
「ん?」
ファーランは気付く。最後の方の言葉に若干の違和感が――。
「フェリーチェは、料理の才が無いって話だよな?」
「だから、俺が手を加えてやらねぇとな」
「……。お前それ、ケニーに毒盛ってるって話じゃねぇよな?」
「……」
そうなのかよ!? この野郎!
結局、フェリーチェは料理が上手いのか下手なのか、リヴァイの口から語られる事は無かったが。
これまでのリヴァイの言い方から察するにフェリーチェの料理は、本当は美味いのだと思う。
だが。
(他の奴には食わせたくないって?)
お前! 本当どれだけ……!
「触らぬ神に祟りなし、ってこういう事か」
「どういう意味だ」
「さぁな」
――最初の話。
ナイフは危ないから護身用でも持たせないという考えは本気で言ってる様だから、フェリーチェは自分で守りぬく自信があるのだろう。
まぁ全体的な結論を出すならば、リヴァイは過保護で独占欲の強い男だ…ということだ。
夜、ファーランがアジトに帰ると、リヴァイが一人でナイフを研いでいた。
フェリーチェとイザベルの姿は見えない。二人とももう部屋で休んでいるのだろう。
ファーランは、リヴァイの向かいに座り、しばらくリヴァイの手つきを眺めていた。規則的な音に「こんな所にまで性格って表れるんだな」と思う。
「なんだ」
「いや? 抜かりないな、と思ってな」
「切れ味の悪いナイフほど気持ち悪いもんは無い」
「まぁな。——そういえば、リヴァイ」
「あ?」
「どうして、フェリーチェにはナイフを持たせないんだ?」
ファーランの疑問に、リヴァイは厳しく眉根を寄せた。そんなにマズい質問ではないと思うのだが……。
「フェリーチェにこそ、そういう武器は必要だろ」
「………」
シュッ! と、一際鋭い研ぎ音を立てたナイフ。テーブルにそれを置くと、リヴァイはいつもの無表情で言った。
「危ない」
「は?」
「危険なものは持たせない」
唖然としたファーランは、いやいやいや、と気を取り直して。
「その危険なものを持ってないと、身は守れねぇぞ」
「フェリーチェは、逃げ足だけは誰にも負けないから平気だ」
「そういう問題じゃないだろうが」
「それに、隠れるのも得意だ」
「すぐ迷子になる、の間違いじゃねぇか」
ふいっと横を向き目を逸らしたリヴァイに、ファーランは大きな溜息を洩らした。前から、リヴァイの過保護っぷりは凄いと思ってたが……ここまでとは。
「おい。フェリーチェに料理をさせないのも、まさかそれが原因なのか!?」
「………」
マジかよッ!?
フェリーチェが食事を作ろうとすると、「手伝う」と言ったリヴァイが、いつの間にか調理をしている。
てっきり、フェリーチェの手際が悪く見てられなかったのか……とばかり思っていたのに。
料理下手だから……じゃなかったのかよ! 単に刃物を持たせたくなかったから、だと!?
「フェリーチェを侮るな、ファーラン」
「え?」
リヴァイは厳しい顔で続ける。
「アイツの作る飯は……クソ不味い」
「え」
いや、料理下手だった!!
「いいか。フェリーチェにナイフを握らせるな。持った途端、アイツは嬉々として料理を作るぞ。クソ不味い飯をな!」
最後をやたら強調され、そんなにフェリーチェの作る食事は恐ろしいものなのかと、ファーランはごくりと喉を鳴らす。
「そ、そんなに……なのか?」
「ケニーはそれで六度ほど死にかけている」
「フェリーチェの料理が凄いのか、ケニーの生命力が凄いのか、分からない話だな、それは」
リヴァイの話を聞く限り、ケニーも相当フェリーチェを可愛がっているらしい。つまりは、それ相応の結果……という事でいいのだろうか?
「あの野郎、毎回飽きもせず『フェリーチェの飯が食いたい』としつこくて敵わん。少し痛い目に遭わねぇと学習しないだろうと踏んだが……。学習能力も無いただの変態ジジイだった。クソが」
「ん?」
ファーランは気付く。最後の方の言葉に若干の違和感が――。
「フェリーチェは、料理の才が無いって話だよな?」
「だから、俺が手を加えてやらねぇとな」
「……。お前それ、ケニーに毒盛ってるって話じゃねぇよな?」
「……」
そうなのかよ!? この野郎!
結局、フェリーチェは料理が上手いのか下手なのか、リヴァイの口から語られる事は無かったが。
これまでのリヴァイの言い方から察するにフェリーチェの料理は、本当は美味いのだと思う。
だが。
(他の奴には食わせたくないって?)
お前! 本当どれだけ……!
「触らぬ神に祟りなし、ってこういう事か」
「どういう意味だ」
「さぁな」
――最初の話。
ナイフは危ないから護身用でも持たせないという考えは本気で言ってる様だから、フェリーチェは自分で守りぬく自信があるのだろう。
まぁ全体的な結論を出すならば、リヴァイは過保護で独占欲の強い男だ…ということだ。
