Episode.3-8
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第六天魔王・織田信長へ再びの引導を渡すべく、藤次郎様と私、幸村、慶次殿、家康殿の五人で立ち向かっていく
先陣を切ったのはやはり、日本一の兵、幸村
気合の声と共に魔王の頭上へと飛び上がり、光を纏うと、燃え盛る炎が渦を巻く
「風林火陰山雷水ッ!!」
「淡く微笑め、東の照ッ!!」
「掴めや抱け、乱れ髪!!」
幸村に合わせて、家康殿と慶次殿も渾身の一撃を放つ
それが魔王の元でぶつかり合い、凄まじい光と爆発を引き起こした
めちゃくちゃな衝撃の中で、魔王が苦悶の声を上げている
「合わせろ綾葉!」
「はい!!」
藤次郎様と二人、腹の底から雄叫びを上げて、頭上へと跳ぶ
この一撃で──日ノ本に再び、明日を……!!
「It's one-eyes dragon!!」
一刀を突き立て、藤次郎様の一撃が光となって爆ぜる
そして私もそれに続いた
彦一郎様が命を懸けて戦った相手、ならば私も、この命を懸けましょう!!
「業火繚乱・大紫!!」
炎が落ちて、火柱となって魔王を包む
瞬間──その炎の隙間を縫って、大紫が私の眼前を覆うように飛び交った
*********************
五人の総力がひとつとなり、四色の光が爆発となって暗闇の空へ勢いよく爆ぜる
断末魔を響かせる魔王はその中で焼き尽くされ、空に光が棚引いて消えた
第六天魔王が仰向けになって倒れていく
その足元に──綾葉が、死力を尽くして気を失ったまま、頭から落ちた
「綾葉……!」
駆け寄りたい心だけが先行して、足がまったく言うことを聞かない
早く、立ち上がって、抱き上げてやらねぇと……
(膝が……笑ってやがる
もう立ち上がる気力すら残ってやがらねぇか……)
それでも、あれだけの攻撃を受けりゃあ、さすがの第六天魔王と言えど、生きちゃいねぇだろう
誰もがそう考えた──手応えを感じていた俺たちを、嘲笑うかのように
「ぬぅぅぅぅぅ……!」
魔王は──すんなりと立ち上がった
Joke、だろ?
もう俺たちにゃあ、アンタと戦り合う力なんざ、一欠片も残っちゃいねぇんだぞ!?
「余は滅せぬ……!
既に滅するが故に!」
不死身だなんて、有り得るのか?
これじゃ、小十郎たちがどんだけ魔の手と張り合おうが、魔王のオッサンは……
「天魔、即ち五十年!!」
地面に突き刺された太刀から、凄まじい覇気が駆け抜ける
爆風となったそれをモロに食らって、俺たちは全員が吹っ飛ばされた
綾葉……綾葉は、無事なのか……?
「Shit……!」
「なんという、強さ……」
「これが、真の第六天魔王……」
「こんなのに、どうやって勝てって……」
景秀も限界だ……もう刀身がボロボロになってやがる
刃こぼれだらけの刀で、魔王を倒せるのか……!?
迷いが生じた、その瞬間
更に追い討ちをかけるように、魔王の声が最悪の一言を放った
「目覚めぇぇぇい、死告蝶 !
貴様の業火で、日ノ本を塵芥と帰せぇぇぇえい!!」
「死告蝶……!?
いったい、何をするつもりでござる……!?」
「……まさか、魔王は!」
「ああ……そのまさかだよ、家康……」
気を失ったままの綾葉が、かっと目を見開いて、ゆっくりと立ち上がっていく
手には二丁銃を持って
その銃口は、俺たちへと向けられた
「是非も無し」
躊躇いもなく引かれた引き金
普段のアイツが出せるはずもない火力が、俺たちを襲った
「ぐぁ……ッ!」
「どぉわぁぁッ!」
爆風に煽られて体が持っていかれそうになる
だが……弾は当たっていない
綾葉は射術にかけちゃ、日ノ本一だ
動けねぇ俺たちを撃ち損じるような腕じゃねぇ
考えられるとしたら──
「……綾葉の奴は、俺が止める」
「政宗殿……!?
何を申されるのでござる!
貴殿はもはや、立つことすら……」
「Doesn't matter!
アイツはまだ、完全には呑まれちゃいねぇ
だったら正気に戻してやるしかねぇだろうが……!」
何度だって命を懸けてやる
お前の為なら──お前とこの先を生きていく為なら!
お前を苦しめる魔王の因縁を、この俺が断ち切ってやる!
「手加減はナシだ……
歯ァ食いしばって耐えろよ、綾葉……!!」
二丁銃が俺を仕留めようと何発も放たれる
そのどれもが俺を掠めて、一発たりとも当たりゃしねぇ
「どうした……?
テメェの銃の腕は、そんなモンじゃねぇはずだぜ……!」
「紅炎舞!」
踊るような仕草で銃弾の雨が降る
それでも……当たらない
確信が持てた、綾葉はまだ抗っている
立ち上がるのが精一杯の、俺の眼前に、綾葉が立つ
そうして右手の銃が、俺の眉間に合わされた
「俺を撃つか?」
「……」
「それがお前の本心か?」
「……」
綾葉は答えない
それでも、引き金も引かれない
それはまだ……綾葉の中に、本当のアイツがいるからだ
そうだ──この竜が見出して、愛した女は、過去の因縁にあっさりやられるようなタマじゃねぇ
三度の悲劇を乗り越えて、愛した者を失い続けて
それでも俺の手を取った──気高い女だ
「綾葉
俺はまだ、お前を諦めちゃいねぇぜ?」
一瞬……ほんの一瞬、綾葉の瞳に光が戻った
その隙を逃す俺じゃない
引き金が引かれるよりも早く、綾葉の背後へと大股で回り込む
銃弾の向かう先は無人
綾葉が俺を振り返ろうとする
それより速く、蒼の稲妻が迸って
「Coolにいこうぜ、honey?」
刃を返して、峰で綾葉の首筋を叩く
竜の一撃はよく効いただろう
銃を取り落として、前のめりに倒れていく身体を抱き留め、俺の脚はそこでとうとう限界が来た
綾葉から魔王の気配が消え去ったのは分かったが、因縁が断ち切られたかまでは分からない
それでも……魔王に引導を渡すまでは、眠っていろ
「フ、ハハ!
羽捥がれし大紫など、余の手勢に非ず!
諸共に葬り去ってくれるわ!」
「させねぇ……!」
向けられた銃口から、炎の弾丸が放たれる
気力を尽くしきった体に鞭を打って、どうにか稲妻で威力は削れたが……
「綾葉……ッ!」
無防備な綾葉が、俺の腕から離れていく
そうして俺たちは再び、棘岩に叩き付けられた
(クソッ……歯が立たねぇ……)
身を起こすのに精一杯だ、もう足には力も入りゃしねぇ
どうしたら──絶望の二文字を隅に追いやって、打開策を探し続ける、俺達の間をすり抜けるように
そいつはフラフラしながら、立ち上がった
先陣を切ったのはやはり、日本一の兵、幸村
気合の声と共に魔王の頭上へと飛び上がり、光を纏うと、燃え盛る炎が渦を巻く
「風林火陰山雷水ッ!!」
「淡く微笑め、東の照ッ!!」
「掴めや抱け、乱れ髪!!」
幸村に合わせて、家康殿と慶次殿も渾身の一撃を放つ
それが魔王の元でぶつかり合い、凄まじい光と爆発を引き起こした
めちゃくちゃな衝撃の中で、魔王が苦悶の声を上げている
「合わせろ綾葉!」
「はい!!」
藤次郎様と二人、腹の底から雄叫びを上げて、頭上へと跳ぶ
この一撃で──日ノ本に再び、明日を……!!
「It's one-eyes dragon!!」
一刀を突き立て、藤次郎様の一撃が光となって爆ぜる
そして私もそれに続いた
彦一郎様が命を懸けて戦った相手、ならば私も、この命を懸けましょう!!
「業火繚乱・大紫!!」
炎が落ちて、火柱となって魔王を包む
瞬間──その炎の隙間を縫って、大紫が私の眼前を覆うように飛び交った
*********************
五人の総力がひとつとなり、四色の光が爆発となって暗闇の空へ勢いよく爆ぜる
断末魔を響かせる魔王はその中で焼き尽くされ、空に光が棚引いて消えた
第六天魔王が仰向けになって倒れていく
その足元に──綾葉が、死力を尽くして気を失ったまま、頭から落ちた
「綾葉……!」
駆け寄りたい心だけが先行して、足がまったく言うことを聞かない
早く、立ち上がって、抱き上げてやらねぇと……
(膝が……笑ってやがる
もう立ち上がる気力すら残ってやがらねぇか……)
それでも、あれだけの攻撃を受けりゃあ、さすがの第六天魔王と言えど、生きちゃいねぇだろう
誰もがそう考えた──手応えを感じていた俺たちを、嘲笑うかのように
「ぬぅぅぅぅぅ……!」
魔王は──すんなりと立ち上がった
Joke、だろ?
もう俺たちにゃあ、アンタと戦り合う力なんざ、一欠片も残っちゃいねぇんだぞ!?
「余は滅せぬ……!
既に滅するが故に!」
不死身だなんて、有り得るのか?
これじゃ、小十郎たちがどんだけ魔の手と張り合おうが、魔王のオッサンは……
「天魔、即ち五十年!!」
地面に突き刺された太刀から、凄まじい覇気が駆け抜ける
爆風となったそれをモロに食らって、俺たちは全員が吹っ飛ばされた
綾葉……綾葉は、無事なのか……?
「Shit……!」
「なんという、強さ……」
「これが、真の第六天魔王……」
「こんなのに、どうやって勝てって……」
景秀も限界だ……もう刀身がボロボロになってやがる
刃こぼれだらけの刀で、魔王を倒せるのか……!?
迷いが生じた、その瞬間
更に追い討ちをかけるように、魔王の声が最悪の一言を放った
「目覚めぇぇぇい、
貴様の業火で、日ノ本を塵芥と帰せぇぇぇえい!!」
「死告蝶……!?
いったい、何をするつもりでござる……!?」
「……まさか、魔王は!」
「ああ……そのまさかだよ、家康……」
気を失ったままの綾葉が、かっと目を見開いて、ゆっくりと立ち上がっていく
手には二丁銃を持って
その銃口は、俺たちへと向けられた
「是非も無し」
躊躇いもなく引かれた引き金
普段のアイツが出せるはずもない火力が、俺たちを襲った
「ぐぁ……ッ!」
「どぉわぁぁッ!」
爆風に煽られて体が持っていかれそうになる
だが……弾は当たっていない
綾葉は射術にかけちゃ、日ノ本一だ
動けねぇ俺たちを撃ち損じるような腕じゃねぇ
考えられるとしたら──
「……綾葉の奴は、俺が止める」
「政宗殿……!?
何を申されるのでござる!
貴殿はもはや、立つことすら……」
「Doesn't matter!
アイツはまだ、完全には呑まれちゃいねぇ
だったら正気に戻してやるしかねぇだろうが……!」
何度だって命を懸けてやる
お前の為なら──お前とこの先を生きていく為なら!
お前を苦しめる魔王の因縁を、この俺が断ち切ってやる!
「手加減はナシだ……
歯ァ食いしばって耐えろよ、綾葉……!!」
二丁銃が俺を仕留めようと何発も放たれる
そのどれもが俺を掠めて、一発たりとも当たりゃしねぇ
「どうした……?
テメェの銃の腕は、そんなモンじゃねぇはずだぜ……!」
「紅炎舞!」
踊るような仕草で銃弾の雨が降る
それでも……当たらない
確信が持てた、綾葉はまだ抗っている
立ち上がるのが精一杯の、俺の眼前に、綾葉が立つ
そうして右手の銃が、俺の眉間に合わされた
「俺を撃つか?」
「……」
「それがお前の本心か?」
「……」
綾葉は答えない
それでも、引き金も引かれない
それはまだ……綾葉の中に、本当のアイツがいるからだ
そうだ──この竜が見出して、愛した女は、過去の因縁にあっさりやられるようなタマじゃねぇ
三度の悲劇を乗り越えて、愛した者を失い続けて
それでも俺の手を取った──気高い女だ
「綾葉
俺はまだ、お前を諦めちゃいねぇぜ?」
一瞬……ほんの一瞬、綾葉の瞳に光が戻った
その隙を逃す俺じゃない
引き金が引かれるよりも早く、綾葉の背後へと大股で回り込む
銃弾の向かう先は無人
綾葉が俺を振り返ろうとする
それより速く、蒼の稲妻が迸って
「Coolにいこうぜ、honey?」
刃を返して、峰で綾葉の首筋を叩く
竜の一撃はよく効いただろう
銃を取り落として、前のめりに倒れていく身体を抱き留め、俺の脚はそこでとうとう限界が来た
綾葉から魔王の気配が消え去ったのは分かったが、因縁が断ち切られたかまでは分からない
それでも……魔王に引導を渡すまでは、眠っていろ
「フ、ハハ!
羽捥がれし大紫など、余の手勢に非ず!
諸共に葬り去ってくれるわ!」
「させねぇ……!」
向けられた銃口から、炎の弾丸が放たれる
気力を尽くしきった体に鞭を打って、どうにか稲妻で威力は削れたが……
「綾葉……ッ!」
無防備な綾葉が、俺の腕から離れていく
そうして俺たちは再び、棘岩に叩き付けられた
(クソッ……歯が立たねぇ……)
身を起こすのに精一杯だ、もう足には力も入りゃしねぇ
どうしたら──絶望の二文字を隅に追いやって、打開策を探し続ける、俺達の間をすり抜けるように
そいつはフラフラしながら、立ち上がった
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