Episode.3-6
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様々な軍勢が襲いかかるのを食い止めながら、藤次郎様と石田三成に目を向ける
石田三成──豊臣秀吉の配下にして、かの者を崇拝する武将
それ故に豊臣秀吉を討った藤次郎様を憎悪し、その手で葬ろうとしている
天下など端からどうでもよく、あの男が戦う理由は、自らの復讐を果たすため
……藤次郎様や幸村、家康殿と同列に語ってはいけない存在だ
「伊達政宗……
貴様、どんな愚劣な手段で秀吉様を誅殺したのだ?」
「石田三成──テメェこそ、俺への恨みでどれだけ関係ねぇ連中を巻き込みやがった?
このcrazyな騒ぎは何のつもりだ?」
「そんなことはどうでもいい!
豊臣の威光を忘却するものを私は許さない!
穢した者は尚更だ!!」
「Ha!
こんなしみったれた野郎しか跡目がいねえたぁ、あのボス猿もてんで浮かばれねぇな!」
腰を落とした藤次郎様が六爪を構える
一度は藤次郎様が負けた相手、今回は最初から六爪を抜いているとはいえ──
藤次郎様を失うことになったらと思うと、鳩尾が冷える
それでも私たちは、信じている
魔王にも覇王にも獲れなかった竜の鱗は、誰にも獲ることなど出来やしないと
凶王がどれだけ危険な相手でも、私たちの奥州筆頭は、こんなところで終わったりしない
「秀吉様に浴びせた雑言をすべて撤回しろ!
それ以外の言葉は認めない!」
その言葉と共に、石田三成は藤次郎様の間合いまで詰め寄っていた
あの藤次郎様が……片倉様に剣技を叩き込まれた藤次郎様が、易々と他人に間合いへの侵入を許すなんて──
攻撃は何とか防げたようだけれど、あれほどまでの速さ……藤次郎様が防戦一方となるのも必定
凶王、石田三成……その強さは、認めざるを得ない
だけど今回は藤次郎様もその速さに食らいついていけている
相手が誰なのかすら分からなかった前回とは違う
目で追うことが困難なほどの一撃は、まさに神速
居合刀と六爪がぶつかるたびに火花が散り、藤次郎様に細かな傷が増えていく
「懺悔して死ねぇッ!!」
無数の閃光が刃から放たれ、藤次郎様へ迫る
それを辛うじて捌き、藤次郎様が反撃へと出た
「Hell or heaven!!」
地面スレスレから切り上げられた三爪
蒼の稲妻が斜めに走って
「X-BOLT!!」
空中で重なる刃から衝撃が起こる
衝撃を利用して宙へ舞う藤次郎様を、着地した石田三成が一足で追撃した
「刻まれろォッ!!」
一際甲高い金属音が響き、一瞬の閃光の後、地上に降りた二人は、息をつく間もなく切り結んでいく
刃を交えれば交えるほど、石田三成の表情には憎悪が増していた
「くっ……!」
こちらも戦いの場を死守するのに精一杯で、とてもじゃないけれど、藤次郎様の助太刀には入れそうもない
何度目かも分からない装填の隙を突いて、敵の槍が伸びる
それを紙一重で躱して、敵の体勢が崩れたところを、左馬助が斬り伏せた
「姐御、平気ッスか!?」
「平気よ!
あんた達、全員ここで気合いを入れ直しなさい!!
奥州伊達軍が勢いで押し負けてるんじゃないわよッ!!」
「「応ッ!!」」
伊達軍の攻撃の手が戻ってきた
兵士たちの士気は私たちで上げられるけれど……
(藤次郎様、そろそろこちらも、限界が──)
戦場は夜でもないのに暗くなっていく
ハッと空を見上げると、太陽の光が欠けていた
……日蝕
ただでさえ敵味方入り乱れての大混戦となっているのに、更にこんな凶兆まで
天意は誰に傾いているのか──
この混乱を、一番の利としているのは誰?
「……まさか」
この騒ぎを画策したのが、家康殿でも石田三成でもないとしたら
ここに、まだ姿を見せていない、真犯人がいる──?
「貴様は秀吉様の天下を汚した!
私からたった一つの光を奪ったのだッ!!
秀吉様に頭を垂れろォッ!!」
瞬間──石田三成は藤次郎様の目の前にいた
三爪での鍔迫り合いも無意味、向こうの太刀筋のほうが圧倒的に速い!
「赦しを望んで希い願え!!
そして──」
藤次郎様の兜、膝の防具に、刀傷が深く刻まれる
駄目、視線が追い付いていない……
藤次郎様は右側が大きな死角になる、両の目で見えている私すら、石田三成の動きを追うことは困難なのに──
「──首を刎ねられろォォッ!!」
「藤次郎様──!!」
六爪で受け止めても、いなし切れない衝撃
踵で地面を抉りながら大きく後退し、膝が一度だけ大きく折れかけた
──脚にきている、これ以上は藤次郎様が危険だ
「姐御、前!!」
「ッ!!」
兵士の声で視線を戻した直後、右の頬に熱が走った
刀の鋒が視界の端を掠めていく
その顔面を撃ち抜いて、絶命した敵国の兵を踏み越え
「不知火ッ!!」
二発の銃弾が弾け、散弾と化して敵兵団の中心で弾ける
息をつく間もないまま戦っているから、そろそろ体力も限界だ
銃を持つ手も重い
それでも戦わなきゃ──
戦って、戦って、そうしていつか
藤次郎様の創る天下を
──その刹那、だった
全身がぞわりとして、ただならぬ悪寒が駆け抜けたのは
「何、いま、なにかが──っつぁ……!?」
右腕が焼けるような痛みを訴えて、たまらず右手が銃を取り落とした
目の前に迫る石田軍の兵が、刀を振り上げる
「させねぇッ!!」
間一髪で間合いに入り、それを弾き返したのは孫兵衛だ
そのまま袈裟斬りで兵を倒した孫兵衛は、私を守るように立ちはだかっていた
「姐御、無茶はしないでください!
ここは俺らが持つッス!」
「腕、痛めたんスか!?」
「姐御のおかげで、敵もだいぶ減りました!」
「あとは俺らに任せて、少し後ろで休んでてください!」
いつもの四馬鹿が、いつにも増して頼もしく見える
こめかみから脂汗が垂れるのを感じながら、ぎこちなく笑って頷いた
「ええ、任せたわ──」
燃えるような痛みは、頭を刺すような痛みまで併発している
私にいったい、何が起きているの
ぐっと目を閉じた、その時
感じたのは、どこまでも濃く、深い、闇の力の気配──
石田三成──豊臣秀吉の配下にして、かの者を崇拝する武将
それ故に豊臣秀吉を討った藤次郎様を憎悪し、その手で葬ろうとしている
天下など端からどうでもよく、あの男が戦う理由は、自らの復讐を果たすため
……藤次郎様や幸村、家康殿と同列に語ってはいけない存在だ
「伊達政宗……
貴様、どんな愚劣な手段で秀吉様を誅殺したのだ?」
「石田三成──テメェこそ、俺への恨みでどれだけ関係ねぇ連中を巻き込みやがった?
このcrazyな騒ぎは何のつもりだ?」
「そんなことはどうでもいい!
豊臣の威光を忘却するものを私は許さない!
穢した者は尚更だ!!」
「Ha!
こんなしみったれた野郎しか跡目がいねえたぁ、あのボス猿もてんで浮かばれねぇな!」
腰を落とした藤次郎様が六爪を構える
一度は藤次郎様が負けた相手、今回は最初から六爪を抜いているとはいえ──
藤次郎様を失うことになったらと思うと、鳩尾が冷える
それでも私たちは、信じている
魔王にも覇王にも獲れなかった竜の鱗は、誰にも獲ることなど出来やしないと
凶王がどれだけ危険な相手でも、私たちの奥州筆頭は、こんなところで終わったりしない
「秀吉様に浴びせた雑言をすべて撤回しろ!
それ以外の言葉は認めない!」
その言葉と共に、石田三成は藤次郎様の間合いまで詰め寄っていた
あの藤次郎様が……片倉様に剣技を叩き込まれた藤次郎様が、易々と他人に間合いへの侵入を許すなんて──
攻撃は何とか防げたようだけれど、あれほどまでの速さ……藤次郎様が防戦一方となるのも必定
凶王、石田三成……その強さは、認めざるを得ない
だけど今回は藤次郎様もその速さに食らいついていけている
相手が誰なのかすら分からなかった前回とは違う
目で追うことが困難なほどの一撃は、まさに神速
居合刀と六爪がぶつかるたびに火花が散り、藤次郎様に細かな傷が増えていく
「懺悔して死ねぇッ!!」
無数の閃光が刃から放たれ、藤次郎様へ迫る
それを辛うじて捌き、藤次郎様が反撃へと出た
「Hell or heaven!!」
地面スレスレから切り上げられた三爪
蒼の稲妻が斜めに走って
「X-BOLT!!」
空中で重なる刃から衝撃が起こる
衝撃を利用して宙へ舞う藤次郎様を、着地した石田三成が一足で追撃した
「刻まれろォッ!!」
一際甲高い金属音が響き、一瞬の閃光の後、地上に降りた二人は、息をつく間もなく切り結んでいく
刃を交えれば交えるほど、石田三成の表情には憎悪が増していた
「くっ……!」
こちらも戦いの場を死守するのに精一杯で、とてもじゃないけれど、藤次郎様の助太刀には入れそうもない
何度目かも分からない装填の隙を突いて、敵の槍が伸びる
それを紙一重で躱して、敵の体勢が崩れたところを、左馬助が斬り伏せた
「姐御、平気ッスか!?」
「平気よ!
あんた達、全員ここで気合いを入れ直しなさい!!
奥州伊達軍が勢いで押し負けてるんじゃないわよッ!!」
「「応ッ!!」」
伊達軍の攻撃の手が戻ってきた
兵士たちの士気は私たちで上げられるけれど……
(藤次郎様、そろそろこちらも、限界が──)
戦場は夜でもないのに暗くなっていく
ハッと空を見上げると、太陽の光が欠けていた
……日蝕
ただでさえ敵味方入り乱れての大混戦となっているのに、更にこんな凶兆まで
天意は誰に傾いているのか──
この混乱を、一番の利としているのは誰?
「……まさか」
この騒ぎを画策したのが、家康殿でも石田三成でもないとしたら
ここに、まだ姿を見せていない、真犯人がいる──?
「貴様は秀吉様の天下を汚した!
私からたった一つの光を奪ったのだッ!!
秀吉様に頭を垂れろォッ!!」
瞬間──石田三成は藤次郎様の目の前にいた
三爪での鍔迫り合いも無意味、向こうの太刀筋のほうが圧倒的に速い!
「赦しを望んで希い願え!!
そして──」
藤次郎様の兜、膝の防具に、刀傷が深く刻まれる
駄目、視線が追い付いていない……
藤次郎様は右側が大きな死角になる、両の目で見えている私すら、石田三成の動きを追うことは困難なのに──
「──首を刎ねられろォォッ!!」
「藤次郎様──!!」
六爪で受け止めても、いなし切れない衝撃
踵で地面を抉りながら大きく後退し、膝が一度だけ大きく折れかけた
──脚にきている、これ以上は藤次郎様が危険だ
「姐御、前!!」
「ッ!!」
兵士の声で視線を戻した直後、右の頬に熱が走った
刀の鋒が視界の端を掠めていく
その顔面を撃ち抜いて、絶命した敵国の兵を踏み越え
「不知火ッ!!」
二発の銃弾が弾け、散弾と化して敵兵団の中心で弾ける
息をつく間もないまま戦っているから、そろそろ体力も限界だ
銃を持つ手も重い
それでも戦わなきゃ──
戦って、戦って、そうしていつか
藤次郎様の創る天下を
──その刹那、だった
全身がぞわりとして、ただならぬ悪寒が駆け抜けたのは
「何、いま、なにかが──っつぁ……!?」
右腕が焼けるような痛みを訴えて、たまらず右手が銃を取り落とした
目の前に迫る石田軍の兵が、刀を振り上げる
「させねぇッ!!」
間一髪で間合いに入り、それを弾き返したのは孫兵衛だ
そのまま袈裟斬りで兵を倒した孫兵衛は、私を守るように立ちはだかっていた
「姐御、無茶はしないでください!
ここは俺らが持つッス!」
「腕、痛めたんスか!?」
「姐御のおかげで、敵もだいぶ減りました!」
「あとは俺らに任せて、少し後ろで休んでてください!」
いつもの四馬鹿が、いつにも増して頼もしく見える
こめかみから脂汗が垂れるのを感じながら、ぎこちなく笑って頷いた
「ええ、任せたわ──」
燃えるような痛みは、頭を刺すような痛みまで併発している
私にいったい、何が起きているの
ぐっと目を閉じた、その時
感じたのは、どこまでも濃く、深い、闇の力の気配──
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