49 リベンジオブ大学祭2
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夕方四時を前にして、ようやくスタンプラリーの台紙が埋まった
意気揚々と受付に向かって、抽選のガラポンの取っ手を握る
「来い!
三等、お米五キロ!!」
「結構な量あるな」
政宗さんの冷静なツッコミはスルーして、ガラガラと抽選機を回す
ポロン……と出てきた玉は!
「残念!
六等のボックスティッシュです!」
「なぁぁぁあああ!!」
「Ha!
さすがクジ運zeroなだけあるじゃねぇか!」
「そんなに言うなら政宗さんがお米当ててくださいよ!?」
米なぁ……と政宗さんが微妙な顔をした
米以外を狙う気だ、この人
いいよお米で、主食は大事だよ
政宗さんが抽選機を回すのを、祈る思いで見守る
……天下の伊達財閥の御曹司がガラポン抽選機を回してる図、ちょっと面白いな
「あっ」
出てきた玉は──なんと、金色
つまり──
「出ました!
一等賞、空気清浄機でーす!!」
カランカランとベルが高らかに打ち鳴らされる
お、お米は……お米……
私のお米、五キロ……
「オイ喜べよ」
「お米……」
「米なんざ困ってねぇだろ別に!」
「こちらの受取書にお名前を頂いてもいいですか?
保証書はこちらです」
「OK,OK.」
サラサラと政宗さんが受取書に名前を書く
どこからともなく現れた和真さんが、空気清浄機と保証書を預かって去っていった
お米……
「あ、夕歌さん、政宗さん」
「親泰君……」
やってきたのは親泰君
もう彼にお米を託すしかない
「なんで泣いてるの……」
「お米当たらなかった……」
「空気清浄機が当たったのに泣くやつがあるか」
「空気清浄機が当たったのに泣いてるの!?」
「当てたのは俺だがな」
「さ、さすが政宗さん、豪運ですね
……夕歌さんにとってはお米が一等だったみたいですが……」
スタンプラリーの台紙を受付に渡して、親泰君がガラポンの取っ手を握る
すぅ、と息を吸った親泰君は
「米ッッッ!!!」
気合いの入った様子でガラポンを回した
もはや鬼気迫るものを感じる
ガラガラと回った抽選機がピンクの玉を吐き出す
ピンクは──と景品の一覧を見上げるのと同時に
「おめでとうございます!
三等のお米五キロです!
有言実行ですね!!」
「ッッッシャア!!!」
「親泰君、ッシャア!って言うんだ」
「ちょいとcharacterブレてねぇか?」
「悪いね、夕歌さん!
この米は俺がもらって行くよ……!」
「親泰君なら文句ないからどうぞ持って帰って……」
なんやかんや言っても、我々はブルジョワジーに生きてるからね
普段の米から既に魚沼産コシヒカリだもん
当たり前だけど、私が決めたんじゃなくて政宗さんが勝手にそれを買ってくるだけだというのは、ここで弁明させて欲しい
この人が食品に一切の妥協をしないせいで、私の節約がまったく意味を成してない
興奮と喜びに満ち溢れたお顔で、親泰君はお米五キロを受け取った
あれ抱えたまま帰るのかな、重くない?
「親泰君、おうちまで送ろっか?
流石にそれ抱えて帰るのきついでしょ」
「え!
うわぁ助かる!
ありがとう夕歌さん!」
「あの親泰君が一切の遠慮をしないとは……」
空気清浄機を積み込みに行っているであろう和真さんに電話をかけると、ワンコールで出た
私からLEINでメッセージを送ることはあっても、電話で指示を出すことはなかなかないから新鮮……というより、ちょっと怖い
『はい、奥様!
如何なさいましたか?』
「帰りに親泰君も送ることになったので、対応をお願いします」
『承知致しました
お帰りは長曾我部家で宜しいでしょうか?
香曾我部家ですか?』
親泰君にどっちか尋ねると、長曾我部でと返事があった
それなら通り道からそんなに離れてないから、大した寄り道にはならないな
学祭の閉場時間までは一時間くらいあるけど、もう帰るのかな?
「親泰君、どうする?
もう帰る?」
「夕歌さんたちは?」
「あらかた回り終わったから、私ももう帰ろうかなって感じ
政宗さんはどうします?」
「俺もそれでいい
行くぞ」
私の手を握って、政宗さんが駐車場へと歩いていく
その後ろを追いかける形で親泰君がついてきた
「あ、そうだ親泰君!
豚キムチーズ美味しかった!
オマケしてくれてありがとう!」
「あはは、気付いてくれてたんだ?
二人ならたくさん食べるかなって思ったんだ
すごく気に入ってくれてたっぽかったし」
「あれ誰が考えたの?
めっちゃ美味しかったんだけど」
「俺だよ」
……神様
あなたは政宗さんに飽き足らず、親泰君にも何物を与えれば気が済むんでしょうか
料理ができる童顔系イケメン、それだけでも女子にモテるべくして生まれてきたようなもんなのに!
照れ屋ではにかみ屋で友達思いで兄弟思いでスポーツマンで!?
なんでこれで彼女がいないんだ!?
「親泰君って彼女いる?」
「いないよ?」
「なんで?」
「必要ないと思ってるからかな
いたらいたで楽しいんだろうけど、俺は仲良しクインテットで集まってるほうが好きだし」
「本当に元親先輩の弟なのか疑問なほどいい子……ッ!」
「これが実の弟なんだよね、不思議なことに」
親泰君は遠い目をしてそう言った
親貞お兄さんが普段は不在にしている分、親泰君が誰よりも元親先輩に振り回されてるもんね
強く生きてほしい、本当に
意気揚々と受付に向かって、抽選のガラポンの取っ手を握る
「来い!
三等、お米五キロ!!」
「結構な量あるな」
政宗さんの冷静なツッコミはスルーして、ガラガラと抽選機を回す
ポロン……と出てきた玉は!
「残念!
六等のボックスティッシュです!」
「なぁぁぁあああ!!」
「Ha!
さすがクジ運zeroなだけあるじゃねぇか!」
「そんなに言うなら政宗さんがお米当ててくださいよ!?」
米なぁ……と政宗さんが微妙な顔をした
米以外を狙う気だ、この人
いいよお米で、主食は大事だよ
政宗さんが抽選機を回すのを、祈る思いで見守る
……天下の伊達財閥の御曹司がガラポン抽選機を回してる図、ちょっと面白いな
「あっ」
出てきた玉は──なんと、金色
つまり──
「出ました!
一等賞、空気清浄機でーす!!」
カランカランとベルが高らかに打ち鳴らされる
お、お米は……お米……
私のお米、五キロ……
「オイ喜べよ」
「お米……」
「米なんざ困ってねぇだろ別に!」
「こちらの受取書にお名前を頂いてもいいですか?
保証書はこちらです」
「OK,OK.」
サラサラと政宗さんが受取書に名前を書く
どこからともなく現れた和真さんが、空気清浄機と保証書を預かって去っていった
お米……
「あ、夕歌さん、政宗さん」
「親泰君……」
やってきたのは親泰君
もう彼にお米を託すしかない
「なんで泣いてるの……」
「お米当たらなかった……」
「空気清浄機が当たったのに泣くやつがあるか」
「空気清浄機が当たったのに泣いてるの!?」
「当てたのは俺だがな」
「さ、さすが政宗さん、豪運ですね
……夕歌さんにとってはお米が一等だったみたいですが……」
スタンプラリーの台紙を受付に渡して、親泰君がガラポンの取っ手を握る
すぅ、と息を吸った親泰君は
「米ッッッ!!!」
気合いの入った様子でガラポンを回した
もはや鬼気迫るものを感じる
ガラガラと回った抽選機がピンクの玉を吐き出す
ピンクは──と景品の一覧を見上げるのと同時に
「おめでとうございます!
三等のお米五キロです!
有言実行ですね!!」
「ッッッシャア!!!」
「親泰君、ッシャア!って言うんだ」
「ちょいとcharacterブレてねぇか?」
「悪いね、夕歌さん!
この米は俺がもらって行くよ……!」
「親泰君なら文句ないからどうぞ持って帰って……」
なんやかんや言っても、我々はブルジョワジーに生きてるからね
普段の米から既に魚沼産コシヒカリだもん
当たり前だけど、私が決めたんじゃなくて政宗さんが勝手にそれを買ってくるだけだというのは、ここで弁明させて欲しい
この人が食品に一切の妥協をしないせいで、私の節約がまったく意味を成してない
興奮と喜びに満ち溢れたお顔で、親泰君はお米五キロを受け取った
あれ抱えたまま帰るのかな、重くない?
「親泰君、おうちまで送ろっか?
流石にそれ抱えて帰るのきついでしょ」
「え!
うわぁ助かる!
ありがとう夕歌さん!」
「あの親泰君が一切の遠慮をしないとは……」
空気清浄機を積み込みに行っているであろう和真さんに電話をかけると、ワンコールで出た
私からLEINでメッセージを送ることはあっても、電話で指示を出すことはなかなかないから新鮮……というより、ちょっと怖い
『はい、奥様!
如何なさいましたか?』
「帰りに親泰君も送ることになったので、対応をお願いします」
『承知致しました
お帰りは長曾我部家で宜しいでしょうか?
香曾我部家ですか?』
親泰君にどっちか尋ねると、長曾我部でと返事があった
それなら通り道からそんなに離れてないから、大した寄り道にはならないな
学祭の閉場時間までは一時間くらいあるけど、もう帰るのかな?
「親泰君、どうする?
もう帰る?」
「夕歌さんたちは?」
「あらかた回り終わったから、私ももう帰ろうかなって感じ
政宗さんはどうします?」
「俺もそれでいい
行くぞ」
私の手を握って、政宗さんが駐車場へと歩いていく
その後ろを追いかける形で親泰君がついてきた
「あ、そうだ親泰君!
豚キムチーズ美味しかった!
オマケしてくれてありがとう!」
「あはは、気付いてくれてたんだ?
二人ならたくさん食べるかなって思ったんだ
すごく気に入ってくれてたっぽかったし」
「あれ誰が考えたの?
めっちゃ美味しかったんだけど」
「俺だよ」
……神様
あなたは政宗さんに飽き足らず、親泰君にも何物を与えれば気が済むんでしょうか
料理ができる童顔系イケメン、それだけでも女子にモテるべくして生まれてきたようなもんなのに!
照れ屋ではにかみ屋で友達思いで兄弟思いでスポーツマンで!?
なんでこれで彼女がいないんだ!?
「親泰君って彼女いる?」
「いないよ?」
「なんで?」
「必要ないと思ってるからかな
いたらいたで楽しいんだろうけど、俺は仲良しクインテットで集まってるほうが好きだし」
「本当に元親先輩の弟なのか疑問なほどいい子……ッ!」
「これが実の弟なんだよね、不思議なことに」
親泰君は遠い目をしてそう言った
親貞お兄さんが普段は不在にしている分、親泰君が誰よりも元親先輩に振り回されてるもんね
強く生きてほしい、本当に
