48 リベンジオブ大学祭
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
模擬店を抜けて、講義室に置いたままの荷物を取りに行くと、スマホにLEINの通知が入っていた
仲良しクインテットのグループチャットには、空き教室の番号が
「ひょっとしてあいつらが大量に買って行ったのって……」
「私たちとご飯を食べるためだった、とか?」
「ま、去年の調子から考えりゃあ、昼を跨がずにsold outは目に見えてただろうしな」
そう言って政宗さんがどこかへ行こうとするから、慌ててTシャツを掴んで引き留めた
首が絞まって恨みがましい目を向けられたがスルーだ
「政宗さんも一緒に食べましょうよ」
「そーだそーだ、お前だけ仲間外れは寂しいだろ」
「別に寂しかないが……たしかに一人でいるよりは気楽だな」
「えへへ、やった」
荷物はどこからともなく現れた和真さんが持ってくれたので、私は手ぶらのまま政宗さんの背中を押した
みんなを待たせてるもん、早く行かないと!
そのまま六人で展示を見て回ってもいいんじゃないかな、今日は模擬店で売れる物がないし
「なんかお前、やたらとテンション高いな?」
「だって政宗さんと気兼ねなく見て回れる学祭なんて初めてだもん!」
「あー……たしかにそれはそうか
高校時代はお前ら、生徒会だったもんな
梵に至っては三年の文化祭は、そもそも参加できなかったわけだし
去年は去年で大事件だったしな……」
「あれから一年かぁ、早いねぇ」
いや本当に一年経つのは早いもんだ
この一年も何とか無事に過ごせたなという感じで……
事件らしい事件は無かったから、平和だったと言ってもいいだろう
「ん、登勢は明日来るってよ」
成実がスマホを見てそう言った
佐助先輩たちも明日来るそうだから、一緒に遊びに来てくれるんだろうな
今日は遠慮なくクインテットで遊ぼう
成実を見やると、「なんだよ」と首を傾げられたので、小さく首を振る
「今更だけど、私の一存で政宗さんを誘って怒らないかなと……」
「怒る?
……俺が?」
「クインテットで遊びたいとか、なんでこんな時まで梵がいるんだとか……」
「お前の中の俺、どんだけ器が小せぇんだよ
別に怒りゃしねーっての
一人で暇してるより、俺らと一緒のほうが梵も楽しいだろうし
……冷静に考えて、留守と二人っきりなのも……どうなんだって思うしよ」
「たしかに……」
「シンプルに酷くないっスか?」
「ウワッ出た!!」
「ゴキブリみたいに言わないでほしいっス!!」
流れるようなコントをお届けしてしまったのは、話題に上がっていた留守さんだ
言いたい放題の私たちに我慢ならず出てきてしまったらしい
しかしつくづく不思議なのは、やはり留守さんの性格だ
「そんなに陽キャしてて、なんで存在感を消せるんですか……?」
「言われるとなんでっスかね?
でも存在感というか、気配を出す時は意識してるっスよ
じゃないと誰にも気付いてもらえないんで」
護衛役は大変だなぁ、気配を出したり消したり……
そう思って成実を見る
こっちは気配を消したり出したりしないな
ずっとそこにいるもんな
「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」
「成実はずっとそこにいるなぁと思って……」
「俺はそこに居るのが仕事なんだよ
留守とは役割が違う」
「まーそりゃそうっスよねぇ
大体の奴らは成実様がいたら無理だって思うもんっスよ」
「佐助の奴にゃ不覚を取っちまったが、あんなもん上澄みの中の更に上澄みだしな
そんじょそこらの奴らに遅れをとるほどヤワじゃねーよ」
「……つまり存在感で威圧するタイプ?
全然そうは見えないけど……」
「あのなぁ、俺がこんな情けねぇ事になるのは、お前らの前でだけなんだからな!?」
そうかな、そうかも
たしかに成実は……そういう風に訓練されてる
私だって高校一年生の時の事件を忘れたわけじゃない
たしかにあの時の成実は、周囲にいた人たちから怯えられていた
そうやって向かってくるのを尻込みした相手から、躊躇いなく殺したのだろう
「……なんだよ、その悲しそうな顔は」
「登勢と幸せになってね……」
「えぇ……?
なに、怖……」
「これからは登勢のことをしっかり守るんだぞ……」
「なんでさりげなくお前の護衛から外そうとしてんだよ」
「私と一緒にいたら登勢と一緒にいられなくない?」
「登勢だって四六時中俺といるのはキツイだろ」
「四六時中一緒にいたいの!?
愛が重たすぎじゃない!?」
「会話のキャッチボール下手くそか!!」
ヘタクソじゃないし!!
なんか噛み合ってないのは分かってたし!!
でも私が最初に見た成実は、政宗さんに四の字固めされてた時なんだけどな
最初から情けない姿を見せられたもんな
そう言うと成実は「俺って可哀想」と呟いて顔を手で覆った
仲良しクインテットのグループチャットには、空き教室の番号が
「ひょっとしてあいつらが大量に買って行ったのって……」
「私たちとご飯を食べるためだった、とか?」
「ま、去年の調子から考えりゃあ、昼を跨がずにsold outは目に見えてただろうしな」
そう言って政宗さんがどこかへ行こうとするから、慌ててTシャツを掴んで引き留めた
首が絞まって恨みがましい目を向けられたがスルーだ
「政宗さんも一緒に食べましょうよ」
「そーだそーだ、お前だけ仲間外れは寂しいだろ」
「別に寂しかないが……たしかに一人でいるよりは気楽だな」
「えへへ、やった」
荷物はどこからともなく現れた和真さんが持ってくれたので、私は手ぶらのまま政宗さんの背中を押した
みんなを待たせてるもん、早く行かないと!
そのまま六人で展示を見て回ってもいいんじゃないかな、今日は模擬店で売れる物がないし
「なんかお前、やたらとテンション高いな?」
「だって政宗さんと気兼ねなく見て回れる学祭なんて初めてだもん!」
「あー……たしかにそれはそうか
高校時代はお前ら、生徒会だったもんな
梵に至っては三年の文化祭は、そもそも参加できなかったわけだし
去年は去年で大事件だったしな……」
「あれから一年かぁ、早いねぇ」
いや本当に一年経つのは早いもんだ
この一年も何とか無事に過ごせたなという感じで……
事件らしい事件は無かったから、平和だったと言ってもいいだろう
「ん、登勢は明日来るってよ」
成実がスマホを見てそう言った
佐助先輩たちも明日来るそうだから、一緒に遊びに来てくれるんだろうな
今日は遠慮なくクインテットで遊ぼう
成実を見やると、「なんだよ」と首を傾げられたので、小さく首を振る
「今更だけど、私の一存で政宗さんを誘って怒らないかなと……」
「怒る?
……俺が?」
「クインテットで遊びたいとか、なんでこんな時まで梵がいるんだとか……」
「お前の中の俺、どんだけ器が小せぇんだよ
別に怒りゃしねーっての
一人で暇してるより、俺らと一緒のほうが梵も楽しいだろうし
……冷静に考えて、留守と二人っきりなのも……どうなんだって思うしよ」
「たしかに……」
「シンプルに酷くないっスか?」
「ウワッ出た!!」
「ゴキブリみたいに言わないでほしいっス!!」
流れるようなコントをお届けしてしまったのは、話題に上がっていた留守さんだ
言いたい放題の私たちに我慢ならず出てきてしまったらしい
しかしつくづく不思議なのは、やはり留守さんの性格だ
「そんなに陽キャしてて、なんで存在感を消せるんですか……?」
「言われるとなんでっスかね?
でも存在感というか、気配を出す時は意識してるっスよ
じゃないと誰にも気付いてもらえないんで」
護衛役は大変だなぁ、気配を出したり消したり……
そう思って成実を見る
こっちは気配を消したり出したりしないな
ずっとそこにいるもんな
「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」
「成実はずっとそこにいるなぁと思って……」
「俺はそこに居るのが仕事なんだよ
留守とは役割が違う」
「まーそりゃそうっスよねぇ
大体の奴らは成実様がいたら無理だって思うもんっスよ」
「佐助の奴にゃ不覚を取っちまったが、あんなもん上澄みの中の更に上澄みだしな
そんじょそこらの奴らに遅れをとるほどヤワじゃねーよ」
「……つまり存在感で威圧するタイプ?
全然そうは見えないけど……」
「あのなぁ、俺がこんな情けねぇ事になるのは、お前らの前でだけなんだからな!?」
そうかな、そうかも
たしかに成実は……そういう風に訓練されてる
私だって高校一年生の時の事件を忘れたわけじゃない
たしかにあの時の成実は、周囲にいた人たちから怯えられていた
そうやって向かってくるのを尻込みした相手から、躊躇いなく殺したのだろう
「……なんだよ、その悲しそうな顔は」
「登勢と幸せになってね……」
「えぇ……?
なに、怖……」
「これからは登勢のことをしっかり守るんだぞ……」
「なんでさりげなくお前の護衛から外そうとしてんだよ」
「私と一緒にいたら登勢と一緒にいられなくない?」
「登勢だって四六時中俺といるのはキツイだろ」
「四六時中一緒にいたいの!?
愛が重たすぎじゃない!?」
「会話のキャッチボール下手くそか!!」
ヘタクソじゃないし!!
なんか噛み合ってないのは分かってたし!!
でも私が最初に見た成実は、政宗さんに四の字固めされてた時なんだけどな
最初から情けない姿を見せられたもんな
そう言うと成実は「俺って可哀想」と呟いて顔を手で覆った
5/5ページ
