48 リベンジオブ大学祭
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というわけで試食会がやってきた
お招きしたクインテットのうち、非剣道部員の三人は大人しくテーブルに座っていて、こちらの焼き上がり待ちだ
親泰君は我が家に入るなり、「へぇ〜これが夕歌さんのファンクラブが建てた家かぁ」と感心する声を上げた
当人も忘れかけていた事実を思い出させてくれてありがとう
こんな何の変哲もない一軒家にバリバリのセ〇ムが入ってるよ
何が来ても安心だね
「とりあえず私の味付けがこれね」
最初に焼き上がったのは、斎藤家のお好み焼き
お好みソースを塗った上からマヨネーズを網目状にかけて、青のりとかつお節を振りかけたら完成
奇を衒うこともなく、オーソドックスにしてシンプルな味付け
ザ・庶民のお好み焼きだ
「これは美味しそうなお好み焼きにござる!
それではいただきまする」
ふっくら加減にはこだわりがあるので、幸村君も生地を箸で割ったときのふわっと感に「おお!」と声を上げた
火傷に気を付けて召し上がれ!
「美味しい!
お好み焼きがふわふわで……
中に入ってるのはエビとイカかな?」
「うん、それと生地の下に豚こまを敷いてる」
親泰君に褒めてもらえて嬉しい
私の味覚に限りなく近い人だからね、嬉しさが違うや……
「作り方を隣で見てたけど、俺のとあんまり変わんなかったな
強いて言えば入れる具が違うくらいで」
「そもそもお好み焼きの作り方に、明確な差異の生まれる余地があるのか?」
「……それを言われると困るんだけどよ」
ヘラで生地をひっくり返して、成実が言葉に詰まる
しばらくして成実スタイルのお好み焼きがやってきた
「待って、麺敷いてる」
「広島スタイルだ!」
「上手いこと怒られる言い方を回避したよな、お前」
「そりゃ広島風とか広島焼きとか言ったら怒るよ、広島の人たち
向こうの人たちにとってお好み焼きのオリジナルは広島なんだから」
「根が深い問題でござるな」
「食べ物の恨みは恐ろしいからね」
親泰君がびっくりするほど冷たい微笑みでそう言った
兄弟間で何があったら、そんなゾッとするような冷笑が浮かぶんだ
「どんな怒らせ方したんだよ、元親のやつ……」
「詳細は聞きたくないけど、だいたい予想ついちゃうよね……」
成実と二人で耳打ちをしながら親泰君を窺う
元親先輩って、親貞お兄さんと親泰君の二人がかりでも抑え込めないんだ
それでも二人が愛想を尽かさないのは、元親先輩の言動に悪意がなくて、ただ無邪気なだけだからなのかな
いやそれはそれで、どんだけ破天荒というか天衣無縫というか……
「Lastは俺だ!
クセになるなよ?」
この華やかな顔立ちの人からお好み焼きっていうド庶民の料理が出てくると、一周回って頭がこんがらがるな
シャトーブリアンを何でもない日の夕飯に平然とした顔で食べてそうなのに
……事実それをやろうと思えばできるんだけど、この人
「こ、これは……!
夕歌殿と成実殿のお好み焼きも美味しゅうござったが、政宗殿のお好み焼きは格別でござる!」
「いやこれ格別っつーか……」
「なんか……なんか美味しいけど……」
「美味いの意味合いというか、方向性というか……何か違わないか?」
「やけに脂の乗った豚肉ですね……?」
親泰君とかすがも困惑している
おかしい、私と成実の作ったお好み焼きとは、明らかに一線を画している
例えるなら素材そのものにこだわっているような……
……素材、そう、素材だ!!
「これ私が用意した材料じゃない!!」
「だろうな!?
明らかにこの豚肉、そこらのスーパーで買った国産の豚こまじゃねぇぞ!?」
「これは……金華豚だな……」
「食っただけで分かるの!?
いやまぁ分かるか、かすがさんだし!」
親泰君もすっかり慣れちゃったね、かすがの超人っぷりに
そうだよ、かすがは一口食べただけで豚肉のブランドも分かるんだよ
いや、どんな才能だよ
「つーかなんなら野菜だって小十郎の畑(無農薬有機栽培)から持ってきたやつだし、薄力粉も高いやつだろ」
「鰹節も自前で削ったやつですよね?」
「そりゃ良いやつ使ったら美味いだろうけども!!
それじゃ採算取れないって話をな!?」
「無効です!!
これは無効試合です!!
ていうか政宗さんのは却下!!」
「Ah!?
この俺にcheapなお好み焼きを作れってのかよ!?」
「庶民様を馬鹿にするなーッ!!」
「ナイスストレート」
政宗さんの国宝(顔面)に私の拳がめり込む
成実と親泰君は真顔で拍手をしていた
政宗さんに負けず劣らず良いものを食べてる成実は別として、親泰君は怒っていいと思う
普段の料理がチープとか言われたら誰だって怒るわ!
馬鹿にしてんのか、庶民を!!
人口のだいたい九割は庶民なんだぞ!!
「とりあえず梵の作ったお好み焼きは却下として、下に麺を敷くか敷かないかって感じだな」
「黒字を増やしたいなら材料を減らすのが一番だよ
料理の工程も減るし」
「じゃあ麺はやめとくか
トッピングは?
鰹節とソースとマヨネーズだけ?
青のりとかは?」
「青のりは歯についちゃったりするから、やめたほうが親切かなぁって……」
「あーそれは、まぁ……」
成実が歯切れ悪く頷く
なんかやらかした記憶でもあるのかな
面白そうだけど今回は聞かないでおいてやろう
伊達男だからね、成実もね
それなりの体面は守ってあげないといけないからね
お招きしたクインテットのうち、非剣道部員の三人は大人しくテーブルに座っていて、こちらの焼き上がり待ちだ
親泰君は我が家に入るなり、「へぇ〜これが夕歌さんのファンクラブが建てた家かぁ」と感心する声を上げた
当人も忘れかけていた事実を思い出させてくれてありがとう
こんな何の変哲もない一軒家にバリバリのセ〇ムが入ってるよ
何が来ても安心だね
「とりあえず私の味付けがこれね」
最初に焼き上がったのは、斎藤家のお好み焼き
お好みソースを塗った上からマヨネーズを網目状にかけて、青のりとかつお節を振りかけたら完成
奇を衒うこともなく、オーソドックスにしてシンプルな味付け
ザ・庶民のお好み焼きだ
「これは美味しそうなお好み焼きにござる!
それではいただきまする」
ふっくら加減にはこだわりがあるので、幸村君も生地を箸で割ったときのふわっと感に「おお!」と声を上げた
火傷に気を付けて召し上がれ!
「美味しい!
お好み焼きがふわふわで……
中に入ってるのはエビとイカかな?」
「うん、それと生地の下に豚こまを敷いてる」
親泰君に褒めてもらえて嬉しい
私の味覚に限りなく近い人だからね、嬉しさが違うや……
「作り方を隣で見てたけど、俺のとあんまり変わんなかったな
強いて言えば入れる具が違うくらいで」
「そもそもお好み焼きの作り方に、明確な差異の生まれる余地があるのか?」
「……それを言われると困るんだけどよ」
ヘラで生地をひっくり返して、成実が言葉に詰まる
しばらくして成実スタイルのお好み焼きがやってきた
「待って、麺敷いてる」
「広島スタイルだ!」
「上手いこと怒られる言い方を回避したよな、お前」
「そりゃ広島風とか広島焼きとか言ったら怒るよ、広島の人たち
向こうの人たちにとってお好み焼きのオリジナルは広島なんだから」
「根が深い問題でござるな」
「食べ物の恨みは恐ろしいからね」
親泰君がびっくりするほど冷たい微笑みでそう言った
兄弟間で何があったら、そんなゾッとするような冷笑が浮かぶんだ
「どんな怒らせ方したんだよ、元親のやつ……」
「詳細は聞きたくないけど、だいたい予想ついちゃうよね……」
成実と二人で耳打ちをしながら親泰君を窺う
元親先輩って、親貞お兄さんと親泰君の二人がかりでも抑え込めないんだ
それでも二人が愛想を尽かさないのは、元親先輩の言動に悪意がなくて、ただ無邪気なだけだからなのかな
いやそれはそれで、どんだけ破天荒というか天衣無縫というか……
「Lastは俺だ!
クセになるなよ?」
この華やかな顔立ちの人からお好み焼きっていうド庶民の料理が出てくると、一周回って頭がこんがらがるな
シャトーブリアンを何でもない日の夕飯に平然とした顔で食べてそうなのに
……事実それをやろうと思えばできるんだけど、この人
「こ、これは……!
夕歌殿と成実殿のお好み焼きも美味しゅうござったが、政宗殿のお好み焼きは格別でござる!」
「いやこれ格別っつーか……」
「なんか……なんか美味しいけど……」
「美味いの意味合いというか、方向性というか……何か違わないか?」
「やけに脂の乗った豚肉ですね……?」
親泰君とかすがも困惑している
おかしい、私と成実の作ったお好み焼きとは、明らかに一線を画している
例えるなら素材そのものにこだわっているような……
……素材、そう、素材だ!!
「これ私が用意した材料じゃない!!」
「だろうな!?
明らかにこの豚肉、そこらのスーパーで買った国産の豚こまじゃねぇぞ!?」
「これは……金華豚だな……」
「食っただけで分かるの!?
いやまぁ分かるか、かすがさんだし!」
親泰君もすっかり慣れちゃったね、かすがの超人っぷりに
そうだよ、かすがは一口食べただけで豚肉のブランドも分かるんだよ
いや、どんな才能だよ
「つーかなんなら野菜だって小十郎の畑(無農薬有機栽培)から持ってきたやつだし、薄力粉も高いやつだろ」
「鰹節も自前で削ったやつですよね?」
「そりゃ良いやつ使ったら美味いだろうけども!!
それじゃ採算取れないって話をな!?」
「無効です!!
これは無効試合です!!
ていうか政宗さんのは却下!!」
「Ah!?
この俺にcheapなお好み焼きを作れってのかよ!?」
「庶民様を馬鹿にするなーッ!!」
「ナイスストレート」
政宗さんの国宝(顔面)に私の拳がめり込む
成実と親泰君は真顔で拍手をしていた
政宗さんに負けず劣らず良いものを食べてる成実は別として、親泰君は怒っていいと思う
普段の料理がチープとか言われたら誰だって怒るわ!
馬鹿にしてんのか、庶民を!!
人口のだいたい九割は庶民なんだぞ!!
「とりあえず梵の作ったお好み焼きは却下として、下に麺を敷くか敷かないかって感じだな」
「黒字を増やしたいなら材料を減らすのが一番だよ
料理の工程も減るし」
「じゃあ麺はやめとくか
トッピングは?
鰹節とソースとマヨネーズだけ?
青のりとかは?」
「青のりは歯についちゃったりするから、やめたほうが親切かなぁって……」
「あーそれは、まぁ……」
成実が歯切れ悪く頷く
なんかやらかした記憶でもあるのかな
面白そうだけど今回は聞かないでおいてやろう
伊達男だからね、成実もね
それなりの体面は守ってあげないといけないからね
