48 リベンジオブ大学祭
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そして時は十一月三日、文化の日!
大学祭当日である!
「点火ヨシ!」
「現場猫?」
「一気に安全面が不安になったな」
黙っててもらっていいか、この従兄弟たち
お好み焼きの模擬店を出店する我々剣道部は、もちろん有無を言わさず私たちが調理班だ
今回も我々伊達ズキッチンが顔の良さで客を引き寄せていく作戦というわけである
会計の先輩たちなんか、「客引きもいらんやろ」みたいなこと言ってた
去年の感じからすると、まぁ……いらないだろうなぁ……
登勢たちは今年も来るんだろうか
去年はドッタンバッタン大騒ぎ(というマイルドな表現をさせてほしい)だったから、今年は平和な三日間になるといいけど
何はともあれ、まずは生地の用意をしないと
初日は十一時開始だから、模擬店の準備にも時間をかけられてありがたい
そろそろ生地を受け取りにいくか、と政宗さんが言って、三人で割り振られた教室へ入ると
「なんで和真さんが山芋をすりおろしてるんですか?」
一心不乱に山芋をすりおろしていく万能執事なんて見たくなかった
そもそも部外者が平然と手伝ってるのって何?
だったら燕尾服である必要ないだろうよ
「奥様の為とあらば、この新倉、山芋の三つや四つ!」
「部外者は帰ってくださいね〜」
「そんなぁ!!」
和真さんをつまみ出してドアを閉める
手はトイレで洗っておいてくれ
どデカいボウルに用意されているお好み焼きの生地を抱えて、模擬店へと戻っていく
何食分あるんだろう、考えたくないや
そうこうするうちに大学祭が始まった
つまり我々の模擬店に長蛇の列が出来るということだ!!
「お好み焼き三つできたぞー!」
「その次のお好み焼き二つも完成でーす!!」
「次のorder通せ!
オイ誰か整列させろ、渋滞してやがるぞ!」
ご覧の通り、てんやわんやである
お昼時ということもあって、ご飯系の模擬店はどこも大忙しみたいだけど、うちは群を抜いて大混雑している
理由は私をサンドしてるイケメンと顔面国宝だよ
「腕が疲れた!!」
「Ha!
一番最初にGive upか?
てんでなさけねぇ奴だぜ!」
「私まだ焼けるよ、成実だけ向こうで休んできなよ」
「ふざけんなお前らに負けてたまるか!!」
相変わらずチョロいやつだ
客の列を少しずつさばいていきながら、増えていくギャラリーを部員たちが散らせていく
ピークが過ぎた頃ならまだしも、このクソ忙しい時間に集まってくるんじゃない!
キッチンは戦争なんだ!!
「これ、俺らの分って残らなさそうじゃね?」
「私は最初からそんな気がしてた」
「残ってると思ったのか、このpaceで」
成実は無言でお好み焼きをひっくり返した
火を扱っているので、テント内はまぁまぁ暑い
政宗さんが腕で汗を拭った瞬間、黄色い声が飛び交った
うーん、さすが政宗さん
なんでもない仕草ひとつで女を落とせる罪な色男だ
なんてことを考えつつ、出来上がったお好み焼きをパックに詰めて、目の前のお客さんへ手渡す
「お待たせしました、お好み焼き二つの紅生姜抜きでーす」
「一目惚れです!
俺と付き合ってください!」
「既婚者でーす!」
「俺のwifeを目の前で口説くたぁいい度胸だ」
「嘘だッ……!!」
お客さんはお好み焼きを手に脱兎のごとく走り去っていった
可哀想に、私が独身ならよかったのにね
まぁその場合でも断ってるけど
「罪な奴やな……」
「二人とも別ベクトルで顔が良いですもんね」
「いやお前も」
会計の先輩の視力を疑ってしまった
大丈夫かな、私の行きつけの眼科を紹介するべきかな
私は二人に比べたら普通の顔だと思うんだけどな
「ミスコンとか出らんの?
グランプリ余裕やろ」
「声かけられたこと一度もなくて」
「当然だろう、夕歌の美しさは万国共通のもの
足元にも及ばぬ凡骨どもが夕歌の輝かしさに点数をつけるなど言語道断!
そうだろう香曾我部親泰!!」
「あ、予約の香曾我部です」
どこからともなく現れたかすがを華麗にスルーしたのは、親泰君
隣に幸村君もいる
なんだなんだ、揃いも揃ってうちらのお好み焼きが食べたかったってか?
んもう、サービスしちゃうぞ!
「真田幸村、お前もそう思うだろう!?」
「おお、まこと美味しそうなお好み焼きでござる!」
「……成実!!」
「もう諦めろよ!?」
相変わらず成実はスルーできないからツッコミを入れてしまう、と
五人前のお好み焼きを抱えて、三人はどこかへと去っていった
他にもわんさか模擬店で食べ物を買ってたけど、三人でどんなパーティーする気なんだろ
「お好み焼き、あとどんくらい残ってる?」
「Well……作れてあと二、三枚ってところだな」
「じゃあ最後のお客さんっすね」
成実が並んでいたおっちゃんにニヤリと笑うと、おっちゃんもニヤリと笑い返してくれた
その後ろに並んでいた人たちは、完売の知らせを聞いて「えー!?」の大合唱を見せた後、解散した
最後のお好み焼きを焼いて、成実がおっちゃんに手渡す
こうして剣道部のお好み焼きは、午後を待たずに完売のはこびとなった。
大学祭当日である!
「点火ヨシ!」
「現場猫?」
「一気に安全面が不安になったな」
黙っててもらっていいか、この従兄弟たち
お好み焼きの模擬店を出店する我々剣道部は、もちろん有無を言わさず私たちが調理班だ
今回も我々伊達ズキッチンが顔の良さで客を引き寄せていく作戦というわけである
会計の先輩たちなんか、「客引きもいらんやろ」みたいなこと言ってた
去年の感じからすると、まぁ……いらないだろうなぁ……
登勢たちは今年も来るんだろうか
去年はドッタンバッタン大騒ぎ(というマイルドな表現をさせてほしい)だったから、今年は平和な三日間になるといいけど
何はともあれ、まずは生地の用意をしないと
初日は十一時開始だから、模擬店の準備にも時間をかけられてありがたい
そろそろ生地を受け取りにいくか、と政宗さんが言って、三人で割り振られた教室へ入ると
「なんで和真さんが山芋をすりおろしてるんですか?」
一心不乱に山芋をすりおろしていく万能執事なんて見たくなかった
そもそも部外者が平然と手伝ってるのって何?
だったら燕尾服である必要ないだろうよ
「奥様の為とあらば、この新倉、山芋の三つや四つ!」
「部外者は帰ってくださいね〜」
「そんなぁ!!」
和真さんをつまみ出してドアを閉める
手はトイレで洗っておいてくれ
どデカいボウルに用意されているお好み焼きの生地を抱えて、模擬店へと戻っていく
何食分あるんだろう、考えたくないや
そうこうするうちに大学祭が始まった
つまり我々の模擬店に長蛇の列が出来るということだ!!
「お好み焼き三つできたぞー!」
「その次のお好み焼き二つも完成でーす!!」
「次のorder通せ!
オイ誰か整列させろ、渋滞してやがるぞ!」
ご覧の通り、てんやわんやである
お昼時ということもあって、ご飯系の模擬店はどこも大忙しみたいだけど、うちは群を抜いて大混雑している
理由は私をサンドしてるイケメンと顔面国宝だよ
「腕が疲れた!!」
「Ha!
一番最初にGive upか?
てんでなさけねぇ奴だぜ!」
「私まだ焼けるよ、成実だけ向こうで休んできなよ」
「ふざけんなお前らに負けてたまるか!!」
相変わらずチョロいやつだ
客の列を少しずつさばいていきながら、増えていくギャラリーを部員たちが散らせていく
ピークが過ぎた頃ならまだしも、このクソ忙しい時間に集まってくるんじゃない!
キッチンは戦争なんだ!!
「これ、俺らの分って残らなさそうじゃね?」
「私は最初からそんな気がしてた」
「残ってると思ったのか、このpaceで」
成実は無言でお好み焼きをひっくり返した
火を扱っているので、テント内はまぁまぁ暑い
政宗さんが腕で汗を拭った瞬間、黄色い声が飛び交った
うーん、さすが政宗さん
なんでもない仕草ひとつで女を落とせる罪な色男だ
なんてことを考えつつ、出来上がったお好み焼きをパックに詰めて、目の前のお客さんへ手渡す
「お待たせしました、お好み焼き二つの紅生姜抜きでーす」
「一目惚れです!
俺と付き合ってください!」
「既婚者でーす!」
「俺のwifeを目の前で口説くたぁいい度胸だ」
「嘘だッ……!!」
お客さんはお好み焼きを手に脱兎のごとく走り去っていった
可哀想に、私が独身ならよかったのにね
まぁその場合でも断ってるけど
「罪な奴やな……」
「二人とも別ベクトルで顔が良いですもんね」
「いやお前も」
会計の先輩の視力を疑ってしまった
大丈夫かな、私の行きつけの眼科を紹介するべきかな
私は二人に比べたら普通の顔だと思うんだけどな
「ミスコンとか出らんの?
グランプリ余裕やろ」
「声かけられたこと一度もなくて」
「当然だろう、夕歌の美しさは万国共通のもの
足元にも及ばぬ凡骨どもが夕歌の輝かしさに点数をつけるなど言語道断!
そうだろう香曾我部親泰!!」
「あ、予約の香曾我部です」
どこからともなく現れたかすがを華麗にスルーしたのは、親泰君
隣に幸村君もいる
なんだなんだ、揃いも揃ってうちらのお好み焼きが食べたかったってか?
んもう、サービスしちゃうぞ!
「真田幸村、お前もそう思うだろう!?」
「おお、まこと美味しそうなお好み焼きでござる!」
「……成実!!」
「もう諦めろよ!?」
相変わらず成実はスルーできないからツッコミを入れてしまう、と
五人前のお好み焼きを抱えて、三人はどこかへと去っていった
他にもわんさか模擬店で食べ物を買ってたけど、三人でどんなパーティーする気なんだろ
「お好み焼き、あとどんくらい残ってる?」
「Well……作れてあと二、三枚ってところだな」
「じゃあ最後のお客さんっすね」
成実が並んでいたおっちゃんにニヤリと笑うと、おっちゃんもニヤリと笑い返してくれた
その後ろに並んでいた人たちは、完売の知らせを聞いて「えー!?」の大合唱を見せた後、解散した
最後のお好み焼きを焼いて、成実がおっちゃんに手渡す
こうして剣道部のお好み焼きは、午後を待たずに完売のはこびとなった。
