48 リベンジオブ大学祭
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季節も随分と秋めいてきた十月の初旬
今年も模擬店を出店すべく、メニューを話し合い、食材の調達方法などを会計に提出した結果は!
「却下」
「Goddamn!!」
部室に部長の悪態が響き渡った
48 リベンジオブ大学祭
あのねぇ──と会計の先輩が眉間に皺を寄せる
私は先輩に同情した
そしてこんなとち狂った予算を悪びれもせず提出する政宗さんと成実は、一度本格的に怒られたほうがいい
「去年の記憶、全部どっか行ったんか?」
「いや俺は覚えてます」
「私も覚えてます
政宗さんと成実がアホみたいに高級な肉を買ってきたせいで、三日間完売しても大赤字でした」
「そうやね、それを覚えてる上でこれ出してくるって、頭おかしいよね」
「私は止めました、絶対怒られるからやめましょうって」
「伊達嫁は心配してないし、こっちの味方だって知ってるから大丈夫だよ
怒らないし同情してる」
「えっ俺は?」
成実が心底驚いた様子で自分を指さした
お前は政宗さんと同罪だろうが、なんで自分だけ助かる気でいるんだバカタレ
「なんで自分だけ逃れられると思ったん?」
「成実だってこの予算を組む時にノリノリで『いい肉使おうぜ!』って言ってたのに」
「バッ、お前それバラすなって!!」
「だとしたらなお罪が重いだろバカタレ!」
バカタレと言い捨てられた成実が文句を言いながら引き下がる
先輩は相変わらずデカイ態度を崩さない部長こと政宗さんへ、じとっとした視線を向けた
「で、単価いくらで考えてんの?」
「一パック三五〇〇円ってところだな
そうすりゃ原材料費とトントンだ」
「お好み焼きで三千円オーバー!?
物価高の昨今でもやらんよ!?」
「頭おかしいんですよね、この人たち
自分の金銭感覚が庶民の金銭感覚の十倍だって自覚ないんですよ」
「すげー辛辣にもの言うじゃん」
「だって事実だもん」
私に冷たい視線を向けられた成実は、ごにょごにょ言いながらやはり下がった
クソデカいため息を吐き出した会計は、予算案の紙をぐしゃぐしゃと丸めて、部室のゴミ箱にダストシュート
綺麗にホールインワンだった、お見事
「一パック五百円、三日間完売で黒字
最低ラインは守れって言ったやろ」
「はい」
「俺は去年の会計ほど圧に弱くないから
最低ラインをクリアした予算案でやり直して」
部長と会計の間で無言の火花が散る
しかしさすが政宗さんと同級生、この独眼竜の威圧感をものともしていない
実は大物なんじゃないかな、この先輩
「All right……!
このlineをclearすればいいってこったろ?
Ha!
上等だ、ビビって腰抜かすなよ!」
「いや普通にスーパーで買える国産の豚肉でクリアできるんよ
なんでお前らって自分で作るメシのことになると途端に頭悪くなるん?」
「そもそも自分たちの生活水準がストップ高なので、生活水準を下げられないんですよ
筋金入りのボンボンですもん」
「めっちゃ言うやん」
政宗さん達に続いて部室を出る
従兄弟組は法の抜け穴を探す悪人のような顔をしていた
本当にこの人たち、懲りるってことを知らないんだな
仕方ない、予算案は私が作ろう
「しっかし、思った以上に取り付く島もなかったなー」
「So thick-headed!
物の価値ってモンが分かっちゃいねぇ!」
「別にはみ出した分は俺たちのポケットマネーから出すんだし良いだろ!?」
「それ大学祭の規定で駄目らしいですよ」
「What's!?」
「だから去年死ぬほど怒ってたんだ、マネージャー」
知らんかったんかい、という渾身のツッコミが喉元まで出かかったのを飲み込んだ
知らなかったからあんな無茶苦茶を堂々とやれたんだな
怖いもの知らずって恐ろしいや
「仕方ないなぁ
こうなったら私が作りますよ、予算案
いい感じの落とし所で」
「えー……?
なんかお前に任せると、全部業務スーパーで揃えそうでヤなんだけど」
「よく分かったね」
「言うと思ったよ!!
俺ぜってーヤだかんな!?」
「私の作るお好み焼きが食えねぇってのか?」
「Ah……?」
「すごく美味しそうなお好み焼きが作れそうで良いと思います!!」
政宗さんの凄みに成実が顔を青くしながら笑った
相変わらず弱い、びっくりするくらい弱い
まぁ何はともあれ、成実からオッケーが出たってことで!
張り切って予算案を作ってしまおう、庶民出身の私が!!
今年も模擬店を出店すべく、メニューを話し合い、食材の調達方法などを会計に提出した結果は!
「却下」
「Goddamn!!」
部室に部長の悪態が響き渡った
48 リベンジオブ大学祭
あのねぇ──と会計の先輩が眉間に皺を寄せる
私は先輩に同情した
そしてこんなとち狂った予算を悪びれもせず提出する政宗さんと成実は、一度本格的に怒られたほうがいい
「去年の記憶、全部どっか行ったんか?」
「いや俺は覚えてます」
「私も覚えてます
政宗さんと成実がアホみたいに高級な肉を買ってきたせいで、三日間完売しても大赤字でした」
「そうやね、それを覚えてる上でこれ出してくるって、頭おかしいよね」
「私は止めました、絶対怒られるからやめましょうって」
「伊達嫁は心配してないし、こっちの味方だって知ってるから大丈夫だよ
怒らないし同情してる」
「えっ俺は?」
成実が心底驚いた様子で自分を指さした
お前は政宗さんと同罪だろうが、なんで自分だけ助かる気でいるんだバカタレ
「なんで自分だけ逃れられると思ったん?」
「成実だってこの予算を組む時にノリノリで『いい肉使おうぜ!』って言ってたのに」
「バッ、お前それバラすなって!!」
「だとしたらなお罪が重いだろバカタレ!」
バカタレと言い捨てられた成実が文句を言いながら引き下がる
先輩は相変わらずデカイ態度を崩さない部長こと政宗さんへ、じとっとした視線を向けた
「で、単価いくらで考えてんの?」
「一パック三五〇〇円ってところだな
そうすりゃ原材料費とトントンだ」
「お好み焼きで三千円オーバー!?
物価高の昨今でもやらんよ!?」
「頭おかしいんですよね、この人たち
自分の金銭感覚が庶民の金銭感覚の十倍だって自覚ないんですよ」
「すげー辛辣にもの言うじゃん」
「だって事実だもん」
私に冷たい視線を向けられた成実は、ごにょごにょ言いながらやはり下がった
クソデカいため息を吐き出した会計は、予算案の紙をぐしゃぐしゃと丸めて、部室のゴミ箱にダストシュート
綺麗にホールインワンだった、お見事
「一パック五百円、三日間完売で黒字
最低ラインは守れって言ったやろ」
「はい」
「俺は去年の会計ほど圧に弱くないから
最低ラインをクリアした予算案でやり直して」
部長と会計の間で無言の火花が散る
しかしさすが政宗さんと同級生、この独眼竜の威圧感をものともしていない
実は大物なんじゃないかな、この先輩
「All right……!
このlineをclearすればいいってこったろ?
Ha!
上等だ、ビビって腰抜かすなよ!」
「いや普通にスーパーで買える国産の豚肉でクリアできるんよ
なんでお前らって自分で作るメシのことになると途端に頭悪くなるん?」
「そもそも自分たちの生活水準がストップ高なので、生活水準を下げられないんですよ
筋金入りのボンボンですもん」
「めっちゃ言うやん」
政宗さん達に続いて部室を出る
従兄弟組は法の抜け穴を探す悪人のような顔をしていた
本当にこの人たち、懲りるってことを知らないんだな
仕方ない、予算案は私が作ろう
「しっかし、思った以上に取り付く島もなかったなー」
「So thick-headed!
物の価値ってモンが分かっちゃいねぇ!」
「別にはみ出した分は俺たちのポケットマネーから出すんだし良いだろ!?」
「それ大学祭の規定で駄目らしいですよ」
「What's!?」
「だから去年死ぬほど怒ってたんだ、マネージャー」
知らんかったんかい、という渾身のツッコミが喉元まで出かかったのを飲み込んだ
知らなかったからあんな無茶苦茶を堂々とやれたんだな
怖いもの知らずって恐ろしいや
「仕方ないなぁ
こうなったら私が作りますよ、予算案
いい感じの落とし所で」
「えー……?
なんかお前に任せると、全部業務スーパーで揃えそうでヤなんだけど」
「よく分かったね」
「言うと思ったよ!!
俺ぜってーヤだかんな!?」
「私の作るお好み焼きが食えねぇってのか?」
「Ah……?」
「すごく美味しそうなお好み焼きが作れそうで良いと思います!!」
政宗さんの凄みに成実が顔を青くしながら笑った
相変わらず弱い、びっくりするくらい弱い
まぁ何はともあれ、成実からオッケーが出たってことで!
張り切って予算案を作ってしまおう、庶民出身の私が!!
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