44 大集合・学院生徒会
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高速を降りてから三十分
右側に海岸線が現れた
「海でござる!!」
「幸村君のスイッチ入っちゃった」
幸村君が右手に饅頭を握り締めたまま立ち上がる
誰があげたのかと思う前に、幸村君の隣に座る信幸先輩が同じものを食べていたので察した
信幸先輩……なにも胃袋ブラックホールまで兄弟で似なくても……
「去年はボウズだったが、今年こそは大漁だぜ!」
「勝手にしろ、俺は止めた」
とうとう親泰君が絶対零度の声音で元親先輩を突き放した
日頃の恨みつらみが溜まっているのを感じる
「政宗ぇ!
今日の夕飯、この西海の鬼が食材調達してやらぁ!」
「おう、期待せずに待っておいてやるぜ」
政宗さんの冷たい一言も何のその、元親先輩は釣りまくる気満々だ
政宗さんのほうを見やると、政宗さんは呆れたような眼差しを元親先輩へ投げかけた
「竿振りたいだけだろ」
「なるほど……」
「この辺りは潮の流れが悪いせいか、釣りのスポットには不向きらしい
……ということも、元親なら理解しているはずなんだが」
綱元先輩はそこで言葉を切って、無言で首を振った
前回に引き続き、先輩方は元親先輩の扱いが雑なようで
元親先輩もそれをあんまり気にしてないみたいだし、仲が良い証拠だと思おう
「かすが、喉乾いてない?」
「私は大丈夫だ
お前こそ平気か?」
「んー、じゃあ一口もらおうかな」
かすがが頷いて、ステンレスボトルのコップにお茶を注いでくれる
当たり前だけど、かすがと兼用ではなく、私が飲むためのものだ
ちなみにかすがのボトルの中身はほうじ茶
和真さんが持ってきたボトルには温かいお茶が入っている
「お前も随分と世話される姿が板についたよなぁ……」
「慣れって恐ろしいよね」
しみじみと呆れる成実に頷いて、ほうじ茶を飲む
自分だって甲斐甲斐しく登勢の世話を焼いておいて、人のことが言えると思っているのか
ちなみに政宗さんの場合はというと
「小十郎」
「はっ」
片倉先生がステンレスボトルをトートバッグから取り出し、通路と私を跨いで政宗さんへ渡した
相変わらずやり取りが熟年夫婦みたいだな
……いや、恐ろしく有能な私の執事ならできる!
ちょっと小腹が空いたからキ〇トカットが食べたいなー!
「和真さん」
「はい、奥様」
何も言っていないのに、おやつのキッ〇カットが出てきた
自分で仕掛けておいてだけど、よく分かったな
「私は奥様の執事でございますので」
「恐ろしく優秀な執事だ……」
「恐れ入ります」
にこやかに微笑み、和真さんは自分の席に戻っていった
成実の目が「お前も大概だからな」と言っていたけど無視だ
さて遅ればせながら、今回のメンツを紹介しよう
まず発起人(言い出しっぺ)の私と政宗さん、当然の如く頭数に含まれた綱元先輩
それから政宗さんの護衛兼引率役の片倉先生
そして私の執事である和真さんと、仲良しクインテットの成実、かすが、幸村君、親泰君──と、ここまでがスタメンだ
そこから更に、政宗さんが声を掛けてやってきた慶次先輩と元親先輩、通称『風雲児連合』
私が声をかけた愛と佐助先輩──ここはセットでないと可哀想だったから
風雲児連合への対抗策として、綱元先輩が元就先輩を巻き込み……もといお誘いして参加が決定
成実は当然のように登勢を連れてきた
幸村君は迷うことなく、兄である信幸先輩を誘ったらしい
誰も誘わなかったのは親泰君とかすが
ただし、親泰君はというと、元親先輩の参加を知った瞬間に「なんで……?」と絶望していた
かすがはかすがで、佐助先輩の参加を知るや否や、入念に鉛筆の手入れを始めたので、佐助先輩に血の雨が降らないことを願うばかりである
「今日と明日は天気も良いみたいですけど、明後日は午後から崩れるみたいですね」
「まぁ、明後日の午後は帰るだけだし、大丈夫だろ
なぁ梵」
「Maybe.」
「どしたよ、なんかやけに不機嫌だな」
「……少人数でのtravelになるはずが、これだけの大所帯になりゃあな」
成実と二人で「あー……」と言葉を濁す
どのみち頭数に入れることにはなっただろうけど、「綱元先輩は必要でしょ」と言ってしまった手前、文句は言えない
でもやっぱり、政宗さんが慶次先輩と元親先輩を呼ぶなら、抑止力は必要かなって思って……
「そうは仰られまするが……
この小十郎の目には、最初からこの人数になることを見越して、準備しておられたように映りました」
「……フン
少なく見積もって足りなくなるよりは、多めに見積もって残ったほうがマシだろう
多めに見積もった人数が、たまたまjustだっただけだ」
「左様でございましたか」
片倉先生の見守るような眼差しから逃げるように、政宗さんは窓のほうへと顔を向けた
……かわいい人だな、本当に
右側に海岸線が現れた
「海でござる!!」
「幸村君のスイッチ入っちゃった」
幸村君が右手に饅頭を握り締めたまま立ち上がる
誰があげたのかと思う前に、幸村君の隣に座る信幸先輩が同じものを食べていたので察した
信幸先輩……なにも胃袋ブラックホールまで兄弟で似なくても……
「去年はボウズだったが、今年こそは大漁だぜ!」
「勝手にしろ、俺は止めた」
とうとう親泰君が絶対零度の声音で元親先輩を突き放した
日頃の恨みつらみが溜まっているのを感じる
「政宗ぇ!
今日の夕飯、この西海の鬼が食材調達してやらぁ!」
「おう、期待せずに待っておいてやるぜ」
政宗さんの冷たい一言も何のその、元親先輩は釣りまくる気満々だ
政宗さんのほうを見やると、政宗さんは呆れたような眼差しを元親先輩へ投げかけた
「竿振りたいだけだろ」
「なるほど……」
「この辺りは潮の流れが悪いせいか、釣りのスポットには不向きらしい
……ということも、元親なら理解しているはずなんだが」
綱元先輩はそこで言葉を切って、無言で首を振った
前回に引き続き、先輩方は元親先輩の扱いが雑なようで
元親先輩もそれをあんまり気にしてないみたいだし、仲が良い証拠だと思おう
「かすが、喉乾いてない?」
「私は大丈夫だ
お前こそ平気か?」
「んー、じゃあ一口もらおうかな」
かすがが頷いて、ステンレスボトルのコップにお茶を注いでくれる
当たり前だけど、かすがと兼用ではなく、私が飲むためのものだ
ちなみにかすがのボトルの中身はほうじ茶
和真さんが持ってきたボトルには温かいお茶が入っている
「お前も随分と世話される姿が板についたよなぁ……」
「慣れって恐ろしいよね」
しみじみと呆れる成実に頷いて、ほうじ茶を飲む
自分だって甲斐甲斐しく登勢の世話を焼いておいて、人のことが言えると思っているのか
ちなみに政宗さんの場合はというと
「小十郎」
「はっ」
片倉先生がステンレスボトルをトートバッグから取り出し、通路と私を跨いで政宗さんへ渡した
相変わらずやり取りが熟年夫婦みたいだな
……いや、恐ろしく有能な私の執事ならできる!
ちょっと小腹が空いたからキ〇トカットが食べたいなー!
「和真さん」
「はい、奥様」
何も言っていないのに、おやつのキッ〇カットが出てきた
自分で仕掛けておいてだけど、よく分かったな
「私は奥様の執事でございますので」
「恐ろしく優秀な執事だ……」
「恐れ入ります」
にこやかに微笑み、和真さんは自分の席に戻っていった
成実の目が「お前も大概だからな」と言っていたけど無視だ
さて遅ればせながら、今回のメンツを紹介しよう
まず発起人(言い出しっぺ)の私と政宗さん、当然の如く頭数に含まれた綱元先輩
それから政宗さんの護衛兼引率役の片倉先生
そして私の執事である和真さんと、仲良しクインテットの成実、かすが、幸村君、親泰君──と、ここまでがスタメンだ
そこから更に、政宗さんが声を掛けてやってきた慶次先輩と元親先輩、通称『風雲児連合』
私が声をかけた愛と佐助先輩──ここはセットでないと可哀想だったから
風雲児連合への対抗策として、綱元先輩が元就先輩を巻き込み……もといお誘いして参加が決定
成実は当然のように登勢を連れてきた
幸村君は迷うことなく、兄である信幸先輩を誘ったらしい
誰も誘わなかったのは親泰君とかすが
ただし、親泰君はというと、元親先輩の参加を知った瞬間に「なんで……?」と絶望していた
かすがはかすがで、佐助先輩の参加を知るや否や、入念に鉛筆の手入れを始めたので、佐助先輩に血の雨が降らないことを願うばかりである
「今日と明日は天気も良いみたいですけど、明後日は午後から崩れるみたいですね」
「まぁ、明後日の午後は帰るだけだし、大丈夫だろ
なぁ梵」
「Maybe.」
「どしたよ、なんかやけに不機嫌だな」
「……少人数でのtravelになるはずが、これだけの大所帯になりゃあな」
成実と二人で「あー……」と言葉を濁す
どのみち頭数に入れることにはなっただろうけど、「綱元先輩は必要でしょ」と言ってしまった手前、文句は言えない
でもやっぱり、政宗さんが慶次先輩と元親先輩を呼ぶなら、抑止力は必要かなって思って……
「そうは仰られまするが……
この小十郎の目には、最初からこの人数になることを見越して、準備しておられたように映りました」
「……フン
少なく見積もって足りなくなるよりは、多めに見積もって残ったほうがマシだろう
多めに見積もった人数が、たまたまjustだっただけだ」
「左様でございましたか」
片倉先生の見守るような眼差しから逃げるように、政宗さんは窓のほうへと顔を向けた
……かわいい人だな、本当に
