42 続・サマートリップin北米
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リムジンがホテルの前に入っていく
ドアマンが後部座席のドアを開けて、政宗さんと私は車から降りた
「チェックインの手続きをして参りますゆえ、政宗様はラウンジにてお寛ぎを」
「All right.」
「奥様も、旦那様とお寛ぎくださいね」
「はーい」
ロビーではなく専用のラウンジに案内され、コーヒーを一杯
深入りで美味しい
政宗さんはダージリンのストレートだ
「カナダって、アメリカより緩い感じなんですかね?」
「どっちかっつーと、Americaの方がより厳しいんだよ
世界の中心みてぇなもんだしな」
「なるほど……」
ホットコーヒーをまた一口飲んで、ふっかふかのソファを撫でる
さすがに背もたれに身体を預けたりはしないけど、VIP専用のラウンジなだけあって、革張りのソファは座り心地がいい
「政宗さん、スイスでもこんな待遇を……?」
「修学旅行でか?」
「さすがに無いですか」
「せいぜいが個室だったくらいだな
「えっ、個室だったんですか!?」
「違ったのか?」
「かすがと同室でした」
「そうだな、私と同室だった」
「なんでいるの?」
「夕歌あるところに私あり、だ」
ウェイトレスの格好をしてたから一瞬分からなかった
なーんでかすががカナダにいるんだ〜?
「お前……」
「違う違う呼んでない呼んでない!!」
「ナイアガラの滝で楽しそうに笑うお前も可愛らしかったぞ
この日のために最新のカメラを揃えておいて正解だった」
「その写真どうすんの?
嫌な予感するけど一応聞いとくね」
「もちろんファンクラブ会員限定販売だ」
「ねぇぇぇえええ!!」
「お前……」
「違う違う私じゃない私じゃない!!」
政宗さんの懐疑的な瞳に私はブンブンと首を振った
呼ぶわけないだろ、二人の旅行なのに!!
かすがはというとウェイトレスの姿から、いつの間にか私服に変わっていた
早着替えがお上手なことで
「つーか、マジでなんでいるんだよ、アンタ」
「夕歌の護衛にな
……という冗談はさておき」
「冗談なんだ」
「もちろんお前が望むなら、この後の予定など全てリスケしてお前の隣にいよう
お前に関わる物事の前には、要人の警護など些事だ」
「それ些事じゃない」
「普通に大事だろ」
いったいどんな偉い人を護衛するつもりなのか知らないけど、とりあえず仕事のほうに集中してほしい
しかし夏休みなのに、かすがは家のお仕事で忙しいみたいだな
「頑張ってね、かすが」
「ああ、ありがとう
日本に戻ったら日程を合わせて皆で集まるとしよう」
「もちろん!」
「アンタほどの奴がSPに回るたぁ、相手は余程のVIPらしいな」
「ふん、大した人間ではない
ただの総理大臣だ」
「……Japanese?」
「それ以外に何がある?」
「大物すぎるでしょ!!」
どういう思考回路になれば、私より日本の首相が下になるんだ!!
国のトップだぞ!!
「政宗様、お待たせ致しました」
「おや、これは……春日山様?」
「時間だな
カナダ旅行を楽しむといい
私はそろそろ仕事に戻るとしよう」
「それはいいけど、なんでここにいたの?」
「大臣の宿泊先がこのホテルだからだが」
「……政宗さん、私達の部屋って」
「最上階だ」
「いいんですか……首相より上の階で……」
「構わない
ロイヤルスイートでもワンフロア専有だ
ここから三日間は仕事になるので、お前とは顔を合わせられないが、私のことは気にせず楽しんでくるといい」
「……うん、そうする!
かすがも頑張って!」
嬉しそうに微笑んで、かすがはラウンジを出ていった
その時にはSPの格好である黒スーツになっていたので、いよいよかすがの早着替えスキルも人智を越えてきたなといったところだ
「……何しに来てやがったんだ、春日山の奴は」
「このホテルに日本の首相が宿泊するらしいので、三日間SPの任務に就くそうですよ」
そう教えてあげた途端、和真さんと片倉先生の顔が目に見えて「面倒くせぇな」と言わんばかりに歪んだ
自国の総理大臣なんだから、もう少しこう……敬ってあげてはどうだろうか……
良くも悪くも、この二人は主人第一主義が過ぎる気がするなぁ……
ドアマンが後部座席のドアを開けて、政宗さんと私は車から降りた
「チェックインの手続きをして参りますゆえ、政宗様はラウンジにてお寛ぎを」
「All right.」
「奥様も、旦那様とお寛ぎくださいね」
「はーい」
ロビーではなく専用のラウンジに案内され、コーヒーを一杯
深入りで美味しい
政宗さんはダージリンのストレートだ
「カナダって、アメリカより緩い感じなんですかね?」
「どっちかっつーと、Americaの方がより厳しいんだよ
世界の中心みてぇなもんだしな」
「なるほど……」
ホットコーヒーをまた一口飲んで、ふっかふかのソファを撫でる
さすがに背もたれに身体を預けたりはしないけど、VIP専用のラウンジなだけあって、革張りのソファは座り心地がいい
「政宗さん、スイスでもこんな待遇を……?」
「修学旅行でか?」
「さすがに無いですか」
「せいぜいが個室だったくらいだな
「えっ、個室だったんですか!?」
「違ったのか?」
「かすがと同室でした」
「そうだな、私と同室だった」
「なんでいるの?」
「夕歌あるところに私あり、だ」
ウェイトレスの格好をしてたから一瞬分からなかった
なーんでかすががカナダにいるんだ〜?
「お前……」
「違う違う呼んでない呼んでない!!」
「ナイアガラの滝で楽しそうに笑うお前も可愛らしかったぞ
この日のために最新のカメラを揃えておいて正解だった」
「その写真どうすんの?
嫌な予感するけど一応聞いとくね」
「もちろんファンクラブ会員限定販売だ」
「ねぇぇぇえええ!!」
「お前……」
「違う違う私じゃない私じゃない!!」
政宗さんの懐疑的な瞳に私はブンブンと首を振った
呼ぶわけないだろ、二人の旅行なのに!!
かすがはというとウェイトレスの姿から、いつの間にか私服に変わっていた
早着替えがお上手なことで
「つーか、マジでなんでいるんだよ、アンタ」
「夕歌の護衛にな
……という冗談はさておき」
「冗談なんだ」
「もちろんお前が望むなら、この後の予定など全てリスケしてお前の隣にいよう
お前に関わる物事の前には、要人の警護など些事だ」
「それ些事じゃない」
「普通に大事だろ」
いったいどんな偉い人を護衛するつもりなのか知らないけど、とりあえず仕事のほうに集中してほしい
しかし夏休みなのに、かすがは家のお仕事で忙しいみたいだな
「頑張ってね、かすが」
「ああ、ありがとう
日本に戻ったら日程を合わせて皆で集まるとしよう」
「もちろん!」
「アンタほどの奴がSPに回るたぁ、相手は余程のVIPらしいな」
「ふん、大した人間ではない
ただの総理大臣だ」
「……Japanese?」
「それ以外に何がある?」
「大物すぎるでしょ!!」
どういう思考回路になれば、私より日本の首相が下になるんだ!!
国のトップだぞ!!
「政宗様、お待たせ致しました」
「おや、これは……春日山様?」
「時間だな
カナダ旅行を楽しむといい
私はそろそろ仕事に戻るとしよう」
「それはいいけど、なんでここにいたの?」
「大臣の宿泊先がこのホテルだからだが」
「……政宗さん、私達の部屋って」
「最上階だ」
「いいんですか……首相より上の階で……」
「構わない
ロイヤルスイートでもワンフロア専有だ
ここから三日間は仕事になるので、お前とは顔を合わせられないが、私のことは気にせず楽しんでくるといい」
「……うん、そうする!
かすがも頑張って!」
嬉しそうに微笑んで、かすがはラウンジを出ていった
その時にはSPの格好である黒スーツになっていたので、いよいよかすがの早着替えスキルも人智を越えてきたなといったところだ
「……何しに来てやがったんだ、春日山の奴は」
「このホテルに日本の首相が宿泊するらしいので、三日間SPの任務に就くそうですよ」
そう教えてあげた途端、和真さんと片倉先生の顔が目に見えて「面倒くせぇな」と言わんばかりに歪んだ
自国の総理大臣なんだから、もう少しこう……敬ってあげてはどうだろうか……
良くも悪くも、この二人は主人第一主義が過ぎる気がするなぁ……