41 サマートリップin北米
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美味しすぎる朝食を食べて、メイクを整えてから、いざニューヨーク市内へ
「First tripの感想は?」
「アメリカだ……!!」
「そうだな、Americaだな」
「ちょっと馬鹿にしてます?」
「微笑ましいとは思ってるぜ?」
「顔が小馬鹿にしてるんですよ!!」
「微笑ましいっつっただろうが
で、どこに行くんだ?」
そう問われて、思わず目を瞬いてしまった
政宗さんのことだし、てっきりプランも決めているものだと思ったのに
「私が決めていいんですか?」
「俺は何度目か忘れたくらい、ここには来てるからな
初めて来た奴がどこに行きてぇのか、いまいち分からなかった」
「自由の女神像が見たいです!」
「定番だな」
「定番スポットしか分かりません!」
「OK!
なら今日は、王道のNew York巡りと洒落込むぜ!
Are you ready?」
「いえーい!」
政宗さんと繋いだ左手を挙げて応えると、政宗さんは楽しそうに笑って歩き出した
肩の力を抜いた政宗さんは、子供みたいにはしゃいでる気がする
なんだかそれが嬉しくて、私は政宗さんと繋いだ手をぎゅっと握って、ニューヨークの街に足を踏み出した
「そうだ!
政宗さん、お誕生日おめでとうございます!」
「Thanks.
忘れてんのかと思ってヒヤヒヤしたぜ」
「さすがに忘れませんよ!?」
「I know.
……お前に祝ってもらえるのは嬉しいもんだな」
「片倉先生からは?」
「起きた時に声はかけてもらったぜ
presentは帰国してから渡すそうだ」
「いいですね、何くれるんでしょう?」
「さぁな
アイツのsenseに任せてるし、crazyなものじゃなけりゃ何でもいいさ」
「私も政宗さんに何か渡そうかなぁ
何がいいですか?
って言っても、政宗さんは身に付けるものに関してはこだわりがあるでしょうから、私に任されても困るんですけど……」
「お前からのpresentか……
……なら、この旅行中、お前の我儘を俺に叶えさせてくれ」
またも予想外の答えがやってきて、政宗さんの顔を見上げた
……もしかして、今日の予定を決めなかったのって、私のやりたいことに付き合うため?
「それがプレゼントになるんですか?」
「俺にとっちゃ、とびきりのな」
「私、そんなに色々と我慢してるように見えます?」
「昔に比べりゃ、ちったぁ自己主張するようになったが、まだまだだな」
「これでもまだまだですか」
「俺相手に気を遣う必要なんざねぇよ
迷惑かけあうのが家族だろ」
「それはそうかもですけど……」
「また喧嘩になるのが怖いんだろ?」
はいともいいえとも言えなくて、口を閉ざす
政宗さんとの喧嘩はあれが初めてだったけど、あの些細な喧嘩でも私は相当に落ち込んだ
ああいうのが積み重なって、人は他人への愛情を失うんだろうなって思って
「気にしすぎんな
……明日の朝メシはbuffetがいいってお前が言った時、俺は正直、嬉しかった」
「えっ」
「俺達のlife styleにお前がどうにか慣れようとしてるのは知ってる
だが、それでお前らしさが失われるのは違うだろう
合わせてもらわなきゃならねぇsceneはある、こればっかりはどうしようもねぇ
……それでも、今日からの九日間は、自然体のお前でいい
ありきたりなphraseだが、今回の旅行でお前が楽しく笑って過ごせてくれりゃあ、それが俺にとっちゃ何よりのpresentになるんだ」
無意識にでも「伊達政宗の妻」としての振る舞いをしようとしていたかもしれない
どこにいても、誰かに見られている感覚を忘れないようにって
でも、政宗さんは、この旅行中はそんなの必要ないって言ってくれた
……だったらその通りにしよう
斎藤夕歌だった頃の私に戻って、やりたいことを沢山やろう
「政宗さん、お昼なんですけど」
「食べてぇものでもあるのか?」
「アメリカのハンバーガーって、めちゃくちゃでかいって聞いたんですよ」
「hamburgerか
どこの店がいいんだ?」
「マック行きましょう!
本場のマック!」
「そいつはいいな
日本でマックなんざ行こうもんなら、小十郎たちがいい顔しねぇからな」
「絶対マックとか行ったことないと思ったんですよね、政宗さんは育ちが良いから」
「ま、育ちの良さにゃ自信あるぜ」
「言動はちょっとガラ悪いけど」
「ンなもん、小十郎と親父のせいだろ」
「悪い影響だけ受けてるー」
うっせ、と呟いて、政宗さんが拗ねたようにそっぽを向く
「なんでそんな可愛い反応するんですか」とからかったら、ものすごい顔をされてしまった
本当に解せない
政宗さんはもう少し、そっち方向の魅力にも気付いてほしいものだ
でも気付いたら気付いたで、それを武器にするかもしれないな
それはなんか嫌だな、狙ってやられると可愛くない
「やっぱり政宗さんは格好いい政宗さんでいてください!」
「なにが『やっぱり』なんだ?」
「なんでもないです……」
政宗さんが不思議そうに首を傾げる
できれば一生、気付かないままでいてほしい
政宗さんの可愛いところは、私が知っていれば充分なんだ
……いや多分、片倉先生たちも知ってる気はするけど
「……負けない!」
「さっきから何ひとり相撲してやがる?」
「本当になんでもないです……」
もう何も考えるまい
余計なことを考えていたら、またボロが出る気がした
とにかく今日はニューヨークを堪能するんだ!
自由の女神像を見てタイムズスクエアに行くんだ!!
そんで本場のマックでビッグなマックを食べるんだ!!
「夜はロックなカフェでステーキ食べたいです」
「そこも行ったことねぇな」
「庶民の観光モデルって感じですもんね
付き合ってもらいますけど」
「……肩肘張らねぇNew Yorkも乙なもんだな」
政宗さんが楽しそうに笑ってる
なんだか、私も誕生日プレゼントをもらってしまった気分だ
この十日間は、五日間をアメリカで過ごして、残り五日間をカナダで過ごすことになっている
楽しい旅行になるのは間違いなさそう
みんなへのお土産もちゃんと忘れずに買わないとな
……天国のお父さんとお母さんと、弟の分も
もちろん、政道くんの分も忘れずに
「わー!
自由の女神像だ!」
「船で島まで移動するぞ
はぐれるなよ」
「はーい!」
しっかりと手を繋いで、一緒に歩こう
休暇はまだ、始まったばかりだ
「First tripの感想は?」
「アメリカだ……!!」
「そうだな、Americaだな」
「ちょっと馬鹿にしてます?」
「微笑ましいとは思ってるぜ?」
「顔が小馬鹿にしてるんですよ!!」
「微笑ましいっつっただろうが
で、どこに行くんだ?」
そう問われて、思わず目を瞬いてしまった
政宗さんのことだし、てっきりプランも決めているものだと思ったのに
「私が決めていいんですか?」
「俺は何度目か忘れたくらい、ここには来てるからな
初めて来た奴がどこに行きてぇのか、いまいち分からなかった」
「自由の女神像が見たいです!」
「定番だな」
「定番スポットしか分かりません!」
「OK!
なら今日は、王道のNew York巡りと洒落込むぜ!
Are you ready?」
「いえーい!」
政宗さんと繋いだ左手を挙げて応えると、政宗さんは楽しそうに笑って歩き出した
肩の力を抜いた政宗さんは、子供みたいにはしゃいでる気がする
なんだかそれが嬉しくて、私は政宗さんと繋いだ手をぎゅっと握って、ニューヨークの街に足を踏み出した
「そうだ!
政宗さん、お誕生日おめでとうございます!」
「Thanks.
忘れてんのかと思ってヒヤヒヤしたぜ」
「さすがに忘れませんよ!?」
「I know.
……お前に祝ってもらえるのは嬉しいもんだな」
「片倉先生からは?」
「起きた時に声はかけてもらったぜ
presentは帰国してから渡すそうだ」
「いいですね、何くれるんでしょう?」
「さぁな
アイツのsenseに任せてるし、crazyなものじゃなけりゃ何でもいいさ」
「私も政宗さんに何か渡そうかなぁ
何がいいですか?
って言っても、政宗さんは身に付けるものに関してはこだわりがあるでしょうから、私に任されても困るんですけど……」
「お前からのpresentか……
……なら、この旅行中、お前の我儘を俺に叶えさせてくれ」
またも予想外の答えがやってきて、政宗さんの顔を見上げた
……もしかして、今日の予定を決めなかったのって、私のやりたいことに付き合うため?
「それがプレゼントになるんですか?」
「俺にとっちゃ、とびきりのな」
「私、そんなに色々と我慢してるように見えます?」
「昔に比べりゃ、ちったぁ自己主張するようになったが、まだまだだな」
「これでもまだまだですか」
「俺相手に気を遣う必要なんざねぇよ
迷惑かけあうのが家族だろ」
「それはそうかもですけど……」
「また喧嘩になるのが怖いんだろ?」
はいともいいえとも言えなくて、口を閉ざす
政宗さんとの喧嘩はあれが初めてだったけど、あの些細な喧嘩でも私は相当に落ち込んだ
ああいうのが積み重なって、人は他人への愛情を失うんだろうなって思って
「気にしすぎんな
……明日の朝メシはbuffetがいいってお前が言った時、俺は正直、嬉しかった」
「えっ」
「俺達のlife styleにお前がどうにか慣れようとしてるのは知ってる
だが、それでお前らしさが失われるのは違うだろう
合わせてもらわなきゃならねぇsceneはある、こればっかりはどうしようもねぇ
……それでも、今日からの九日間は、自然体のお前でいい
ありきたりなphraseだが、今回の旅行でお前が楽しく笑って過ごせてくれりゃあ、それが俺にとっちゃ何よりのpresentになるんだ」
無意識にでも「伊達政宗の妻」としての振る舞いをしようとしていたかもしれない
どこにいても、誰かに見られている感覚を忘れないようにって
でも、政宗さんは、この旅行中はそんなの必要ないって言ってくれた
……だったらその通りにしよう
斎藤夕歌だった頃の私に戻って、やりたいことを沢山やろう
「政宗さん、お昼なんですけど」
「食べてぇものでもあるのか?」
「アメリカのハンバーガーって、めちゃくちゃでかいって聞いたんですよ」
「hamburgerか
どこの店がいいんだ?」
「マック行きましょう!
本場のマック!」
「そいつはいいな
日本でマックなんざ行こうもんなら、小十郎たちがいい顔しねぇからな」
「絶対マックとか行ったことないと思ったんですよね、政宗さんは育ちが良いから」
「ま、育ちの良さにゃ自信あるぜ」
「言動はちょっとガラ悪いけど」
「ンなもん、小十郎と親父のせいだろ」
「悪い影響だけ受けてるー」
うっせ、と呟いて、政宗さんが拗ねたようにそっぽを向く
「なんでそんな可愛い反応するんですか」とからかったら、ものすごい顔をされてしまった
本当に解せない
政宗さんはもう少し、そっち方向の魅力にも気付いてほしいものだ
でも気付いたら気付いたで、それを武器にするかもしれないな
それはなんか嫌だな、狙ってやられると可愛くない
「やっぱり政宗さんは格好いい政宗さんでいてください!」
「なにが『やっぱり』なんだ?」
「なんでもないです……」
政宗さんが不思議そうに首を傾げる
できれば一生、気付かないままでいてほしい
政宗さんの可愛いところは、私が知っていれば充分なんだ
……いや多分、片倉先生たちも知ってる気はするけど
「……負けない!」
「さっきから何ひとり相撲してやがる?」
「本当になんでもないです……」
もう何も考えるまい
余計なことを考えていたら、またボロが出る気がした
とにかく今日はニューヨークを堪能するんだ!
自由の女神像を見てタイムズスクエアに行くんだ!!
そんで本場のマックでビッグなマックを食べるんだ!!
「夜はロックなカフェでステーキ食べたいです」
「そこも行ったことねぇな」
「庶民の観光モデルって感じですもんね
付き合ってもらいますけど」
「……肩肘張らねぇNew Yorkも乙なもんだな」
政宗さんが楽しそうに笑ってる
なんだか、私も誕生日プレゼントをもらってしまった気分だ
この十日間は、五日間をアメリカで過ごして、残り五日間をカナダで過ごすことになっている
楽しい旅行になるのは間違いなさそう
みんなへのお土産もちゃんと忘れずに買わないとな
……天国のお父さんとお母さんと、弟の分も
もちろん、政道くんの分も忘れずに
「わー!
自由の女神像だ!」
「船で島まで移動するぞ
はぐれるなよ」
「はーい!」
しっかりと手を繋いで、一緒に歩こう
休暇はまだ、始まったばかりだ
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