25章
夢小説設定
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洞窟の中は相変わらずじめじめしてたけど、もう慣れた。
入った瞬間に「やっぱジメジメしてるじゃん!!」という渾身の叫びをしてしまったことは申し訳ない。
それはそれとして、洞窟の中は面白いくらいモグラだらけだった。
「モグラばっかり……」
時々マッドドッグとかスペクテットとかも現れるけど、絶対モグラがいる。
地味に困るのはマドハンドだ。
倒し切る前に仲間を呼ばれて、永遠に終わらないかと思った。
「そろそろモグラも飽きたんだけど!! あ、ばくだん岩! ……と……」
やっぱりモグラ……。
そしてお隣はキラースコップの二段構え。
もうモグラはいいって、おなかいっぱいだって!
「またお前かぁぁぁ!!」
キラースコップの脳天に剣を振りかざす。
他のモグラたちが若干ビビっているような気がせんでもない。
そのまま逃げてくれてもいいのに、全員律儀に襲ってくるのはなぜだ。
「レイラすげーな」
「あの子、一人でモグラを倒してるわよ」
「モグラスレイヤー・レイラ……」
「モグラスレイヤーって何!?」
心外だな!
人がモグラ退治を担当してやっているというのに!!
ちょっとは感謝してくれてもいいじゃないですか!!
「とにかく、モグラの相手は程々にして、早く先を──」
エイトが私たちにそう指示を出した、その時。
「ふごっ!」
「「!?」」
いきなり首筋に衝撃を感じて、私は一発で気を失ってしまった……。
いったいぜんたい……何がどうなってるんだよぉ……。
* * *
それはまさに、一瞬の出来事だった。
「レイラ!?」
モグラ達に背後を取られたレイラが、奇妙な悲鳴を上げて倒れていく。
慌てて駆け寄ろうとした僕の足にはモグラたちがしがみついていて、レイラのほうへ歩かせようとしない。
「くそっ、どけよっ!」
焦りに任せてモグラを倒すけれど、次々にモグラが沸いて出てきて、僕らとレイラは完全に分断されてしまった。
今までどこに隠れていたんだ、このモグラたちは。
「レイラ!!」
「姉貴!!」
モグラたちに抱え上げられて、レイラがどこかへと運ばれていく。
こんなこと、今までなかった。
何かがおかしい──言いようのない不安が焦りを強くしていく。
「な、なんで姉貴が連れて行かれてるんでがすか!?」
「僕にも分からない……。昔からレイラは、魔物に狙われやすい傾向にはあったけど、今回みたいに連れ去られるなんてことは、今までなかったんだ」
「だったら尚更分からないぞ。あいつ、モグラを倒しすぎて、モグラたちから恨みを買ったんじゃないのか?」
「だとしても、連れ去るようなことをするとは思わないわ。数の力で襲って来るほうが手っ取り早いはずよ」
モグラやらマドハンドやらを倒しながら、レイラが連れ去られた方向へと急ぐ。
もしモグラ達の狙いがレイラの命だったら、レイラ一人で相手をするには多勢に無勢だ。
いくらレイラが強いと言っても、限界はある。
「そういえば、この間、魔物たちが何か話してたの。襲ってくる気配はなかったから、相手にはしなかったんだけど……」
「何かって……?」
「レイラを遠巻きに見つめながらだったけど、確か、霊導の力がどうとか……」
「霊導?」
反応したのはククールだった。
「心当たりでもあるんでげすかい?」
「霊導って言えば、霊導者ヨシュア・ロアナスだろ。まあ修道院でも知ってる奴はあまりいなかったくらいの、マイナーな人物だけどな」
ばくだん岩を矢で射殺しながら、ククールがそう答える。
思い出した──旧修道院跡地で、修道院長の亡霊と戦った時、その魂を天へと還したひと。
オディロ院長が殺された時、なぜか狙われたレイラを守った、あの女の人だ。
「どうしてレイラを見ながら、そんなことを話してたのかしら」
「さあな。とりあえず、今はレイラを助け出そうぜ。どうせレイラがいるところには、ボスもいるんだろうしな」
「そうだね」
僕はそう答えて、通れるようになった道を走り出した。
……あのときヨシュアの霊体は、子孫を殺すことは許さないと言って、ドルマゲスの動きを封じた。
もしその子孫というのが、レイラだとしたら。
レイラが仮に、死んだ人間の魂を天へと導く力を持っているとしたら、魔物がレイラを狙ってもおかしくない。
言わばあれは、浄化の力だ。
魔物の持つ魔性さえも取り除けるのだとしたら、魔物たちにとっては天敵になる。
(急げ──急げ、急げ! 手遅れになる前に!)
ボスのところへは行かせまいと、モグラたちが魔物を引き連れて足止めを図ろうとする。
それらを力任せに押し通して、先へと走った。
どうか無事でいてくれと、それだけを願いながら。
入った瞬間に「やっぱジメジメしてるじゃん!!」という渾身の叫びをしてしまったことは申し訳ない。
それはそれとして、洞窟の中は面白いくらいモグラだらけだった。
「モグラばっかり……」
時々マッドドッグとかスペクテットとかも現れるけど、絶対モグラがいる。
地味に困るのはマドハンドだ。
倒し切る前に仲間を呼ばれて、永遠に終わらないかと思った。
「そろそろモグラも飽きたんだけど!! あ、ばくだん岩! ……と……」
やっぱりモグラ……。
そしてお隣はキラースコップの二段構え。
もうモグラはいいって、おなかいっぱいだって!
「またお前かぁぁぁ!!」
キラースコップの脳天に剣を振りかざす。
他のモグラたちが若干ビビっているような気がせんでもない。
そのまま逃げてくれてもいいのに、全員律儀に襲ってくるのはなぜだ。
「レイラすげーな」
「あの子、一人でモグラを倒してるわよ」
「モグラスレイヤー・レイラ……」
「モグラスレイヤーって何!?」
心外だな!
人がモグラ退治を担当してやっているというのに!!
ちょっとは感謝してくれてもいいじゃないですか!!
「とにかく、モグラの相手は程々にして、早く先を──」
エイトが私たちにそう指示を出した、その時。
「ふごっ!」
「「!?」」
いきなり首筋に衝撃を感じて、私は一発で気を失ってしまった……。
いったいぜんたい……何がどうなってるんだよぉ……。
* * *
それはまさに、一瞬の出来事だった。
「レイラ!?」
モグラ達に背後を取られたレイラが、奇妙な悲鳴を上げて倒れていく。
慌てて駆け寄ろうとした僕の足にはモグラたちがしがみついていて、レイラのほうへ歩かせようとしない。
「くそっ、どけよっ!」
焦りに任せてモグラを倒すけれど、次々にモグラが沸いて出てきて、僕らとレイラは完全に分断されてしまった。
今までどこに隠れていたんだ、このモグラたちは。
「レイラ!!」
「姉貴!!」
モグラたちに抱え上げられて、レイラがどこかへと運ばれていく。
こんなこと、今までなかった。
何かがおかしい──言いようのない不安が焦りを強くしていく。
「な、なんで姉貴が連れて行かれてるんでがすか!?」
「僕にも分からない……。昔からレイラは、魔物に狙われやすい傾向にはあったけど、今回みたいに連れ去られるなんてことは、今までなかったんだ」
「だったら尚更分からないぞ。あいつ、モグラを倒しすぎて、モグラたちから恨みを買ったんじゃないのか?」
「だとしても、連れ去るようなことをするとは思わないわ。数の力で襲って来るほうが手っ取り早いはずよ」
モグラやらマドハンドやらを倒しながら、レイラが連れ去られた方向へと急ぐ。
もしモグラ達の狙いがレイラの命だったら、レイラ一人で相手をするには多勢に無勢だ。
いくらレイラが強いと言っても、限界はある。
「そういえば、この間、魔物たちが何か話してたの。襲ってくる気配はなかったから、相手にはしなかったんだけど……」
「何かって……?」
「レイラを遠巻きに見つめながらだったけど、確か、霊導の力がどうとか……」
「霊導?」
反応したのはククールだった。
「心当たりでもあるんでげすかい?」
「霊導って言えば、霊導者ヨシュア・ロアナスだろ。まあ修道院でも知ってる奴はあまりいなかったくらいの、マイナーな人物だけどな」
ばくだん岩を矢で射殺しながら、ククールがそう答える。
思い出した──旧修道院跡地で、修道院長の亡霊と戦った時、その魂を天へと還したひと。
オディロ院長が殺された時、なぜか狙われたレイラを守った、あの女の人だ。
「どうしてレイラを見ながら、そんなことを話してたのかしら」
「さあな。とりあえず、今はレイラを助け出そうぜ。どうせレイラがいるところには、ボスもいるんだろうしな」
「そうだね」
僕はそう答えて、通れるようになった道を走り出した。
……あのときヨシュアの霊体は、子孫を殺すことは許さないと言って、ドルマゲスの動きを封じた。
もしその子孫というのが、レイラだとしたら。
レイラが仮に、死んだ人間の魂を天へと導く力を持っているとしたら、魔物がレイラを狙ってもおかしくない。
言わばあれは、浄化の力だ。
魔物の持つ魔性さえも取り除けるのだとしたら、魔物たちにとっては天敵になる。
(急げ──急げ、急げ! 手遅れになる前に!)
ボスのところへは行かせまいと、モグラたちが魔物を引き連れて足止めを図ろうとする。
それらを力任せに押し通して、先へと走った。
どうか無事でいてくれと、それだけを願いながら。
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