25章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あー……。ジメジメジメジメ……。なんでこう洞窟っていうのは、どこもかしこもジメジメするの!!」
入ってわずか数分。
最初に折れたのは私だった。
いや忍耐力がゼロですまないとは思っているんだ。
「仕方ないよ。洞窟はどうしても外気とは触れ合わないからね」
「換気窓……」
「つけるの? どこに?」
「……ですよねー」
いえ、分かってはいましたからね。
洞窟に窓とか、無茶苦茶だって分かってるからね。
マジレスするのやめようね、心が折れちゃう。
「あーもう! 早く外に出たいー!」
「珍しくレイラが折れたわね」
「姉貴にしちゃあ珍しいでがすな。大抵、先に折れるのはククールなんですがね」
「俺も早く外に出てえよ、そりゃ」
「少しは我慢しなさいよバカリスマ」
ゼシカはバカリスマ呼びが気に入ってしまったようだ。
ククールが私を恨みがましい目で見てくるけど、元を辿れば自分の素行のせいであるということをご理解いただけないだろうか!
「おりゃあ!! モグラ一匹!!」
「ちょっと八つ当たりが混じってる?」
「八つ当たりの気持ちが八割ある」
「ほぼ八つ当たりじゃねーか」
だってもう、鬱陶しいんだもん!
湿度も魔物も!
しかも出てくる魔物が、見飽きるほどモグラばっかり。
地下にある洞窟なんだから、当然と言えば当然だけど、そろそろウザい。
もういっそベギラマでも唱えて焼いてやろうか。
そして、ジメジメ以外にも、もう一つ問題が。
「すまん、俺の腰が悲鳴を上げている」
「軟弱者めが」
身長の高いククールは、若干だけど腰をかがめて歩いていたため、そろそろ腰が限界だったようだ。
それでも頭をぶつけるという無様を晒さないあたり、さすが修道院でカリスマ性を誇った元聖堂騎士団員である。
「軟弱者と謗られる謂れはねぇだろ! さてはあれか、身長の高い俺に対しての僻みか!?」
「うるさいわよ、バカリスマ! それだけ文句が言えるならまだ大丈夫ね、進みましょう!」
いつものように、ゼシカの一声でククールは完全に抑え込まれてしまった。
誰がお前の身長なんか僻むかよ、ばーかばーか!!
……とはいったものの、身長に僻みはないけど、力の強さはちょっとだけ羨ましい。
どうしても女だから、エイトやククールに比べると非力というか。
……ゼシカよりは腕っ節が強い自信はあるけど。
「……ん?」
ふと、頬に風を感じた。
ということは、どこかで外界と通じているのだろうか。
盗賊が掘ってきた穴にしては短かったな。
「もうすぐ出口なんじゃない?」
ゼシカが歩きながらそう言う。
そうだとしたら、盗賊には会わなかったことになる。
「ここが本拠地じゃなかったのかな」
「この先にもまた別の洞窟があるんでがすかね?」
「そうかもしれない」
「次は天井の高い洞窟でありますように……」
「次はジメジメしていませんように……」
それぞれが呟き、祈りながら、私たちは洞窟の外へ出た。
爽やかな風が体を包んで通り抜けていく。
しばらくぶりの外の空気、めっちゃ美味しい!!
「わー! ジメジメしなーい!」
「外なんだから当然よ。ほらレイラ、行くわよ」
「多分、この近くに本拠地への入口があるはずだよ。……あ、あれかな?」
視線の先には、さっきより大きな洞窟の入口。
どう見てもククールの身長より高さがある。
こんだけ大きかったら、湿度もそこまでないのでは!?
「良かったねククール! 天井高そうだよ!」
「ま、神様は聖職者の俺を見放してなかったってわけだな」
「黙りなさいよイカサマ男」
ゼシカの言葉がククールに突き刺さり、グサッという音が聞こえた。
旅に出てからギャンブルもイカサマもしていないのに、ドニの町で見たものがゼシカの中で相当強く残ってるんだな……。
左胸を押えて項垂れるククールの肩を、私とエイトがポン……と叩く。
ククールは「だからそんなんじゃねーよ……」と、やはり力なく呟いた。
両側を切り立った崖に囲まれたその奥に、洞窟の入口はあった。
松明に火をつけ直して、躊躇うことなく洞窟へ入っていく。
場所的にもここが盗賊たちの本拠地と見ていいだろう。
さぁて、月影のハープを取り返しに行こうじゃないか!!
「それにしてもやたらとモグラが出てきてたけどさ。もしかしてここ、モグラのアジトだったりする?」
「え? ってこたぁ、月影のハープを奪ったのはモグラたちってことでがすか?」
「そんなアホみたいな話があるか?」
「自分で言っといてだけど、たいぶアホなこと言ったな。忘れて」
「そうね、聞かなかった事に……したいけれど、そうもいかないわね」
私たちはゼシカのそれに無言で頷いた。
それはもう至る所に、モグラがいる。
やっぱりここ、モグラのアジトじゃん……?
ってことは月影のハープを奪ったのって、モグラ?
いったいぜんたい、何のために!?
入ってわずか数分。
最初に折れたのは私だった。
いや忍耐力がゼロですまないとは思っているんだ。
「仕方ないよ。洞窟はどうしても外気とは触れ合わないからね」
「換気窓……」
「つけるの? どこに?」
「……ですよねー」
いえ、分かってはいましたからね。
洞窟に窓とか、無茶苦茶だって分かってるからね。
マジレスするのやめようね、心が折れちゃう。
「あーもう! 早く外に出たいー!」
「珍しくレイラが折れたわね」
「姉貴にしちゃあ珍しいでがすな。大抵、先に折れるのはククールなんですがね」
「俺も早く外に出てえよ、そりゃ」
「少しは我慢しなさいよバカリスマ」
ゼシカはバカリスマ呼びが気に入ってしまったようだ。
ククールが私を恨みがましい目で見てくるけど、元を辿れば自分の素行のせいであるということをご理解いただけないだろうか!
「おりゃあ!! モグラ一匹!!」
「ちょっと八つ当たりが混じってる?」
「八つ当たりの気持ちが八割ある」
「ほぼ八つ当たりじゃねーか」
だってもう、鬱陶しいんだもん!
湿度も魔物も!
しかも出てくる魔物が、見飽きるほどモグラばっかり。
地下にある洞窟なんだから、当然と言えば当然だけど、そろそろウザい。
もういっそベギラマでも唱えて焼いてやろうか。
そして、ジメジメ以外にも、もう一つ問題が。
「すまん、俺の腰が悲鳴を上げている」
「軟弱者めが」
身長の高いククールは、若干だけど腰をかがめて歩いていたため、そろそろ腰が限界だったようだ。
それでも頭をぶつけるという無様を晒さないあたり、さすが修道院でカリスマ性を誇った元聖堂騎士団員である。
「軟弱者と謗られる謂れはねぇだろ! さてはあれか、身長の高い俺に対しての僻みか!?」
「うるさいわよ、バカリスマ! それだけ文句が言えるならまだ大丈夫ね、進みましょう!」
いつものように、ゼシカの一声でククールは完全に抑え込まれてしまった。
誰がお前の身長なんか僻むかよ、ばーかばーか!!
……とはいったものの、身長に僻みはないけど、力の強さはちょっとだけ羨ましい。
どうしても女だから、エイトやククールに比べると非力というか。
……ゼシカよりは腕っ節が強い自信はあるけど。
「……ん?」
ふと、頬に風を感じた。
ということは、どこかで外界と通じているのだろうか。
盗賊が掘ってきた穴にしては短かったな。
「もうすぐ出口なんじゃない?」
ゼシカが歩きながらそう言う。
そうだとしたら、盗賊には会わなかったことになる。
「ここが本拠地じゃなかったのかな」
「この先にもまた別の洞窟があるんでがすかね?」
「そうかもしれない」
「次は天井の高い洞窟でありますように……」
「次はジメジメしていませんように……」
それぞれが呟き、祈りながら、私たちは洞窟の外へ出た。
爽やかな風が体を包んで通り抜けていく。
しばらくぶりの外の空気、めっちゃ美味しい!!
「わー! ジメジメしなーい!」
「外なんだから当然よ。ほらレイラ、行くわよ」
「多分、この近くに本拠地への入口があるはずだよ。……あ、あれかな?」
視線の先には、さっきより大きな洞窟の入口。
どう見てもククールの身長より高さがある。
こんだけ大きかったら、湿度もそこまでないのでは!?
「良かったねククール! 天井高そうだよ!」
「ま、神様は聖職者の俺を見放してなかったってわけだな」
「黙りなさいよイカサマ男」
ゼシカの言葉がククールに突き刺さり、グサッという音が聞こえた。
旅に出てからギャンブルもイカサマもしていないのに、ドニの町で見たものがゼシカの中で相当強く残ってるんだな……。
左胸を押えて項垂れるククールの肩を、私とエイトがポン……と叩く。
ククールは「だからそんなんじゃねーよ……」と、やはり力なく呟いた。
両側を切り立った崖に囲まれたその奥に、洞窟の入口はあった。
松明に火をつけ直して、躊躇うことなく洞窟へ入っていく。
場所的にもここが盗賊たちの本拠地と見ていいだろう。
さぁて、月影のハープを取り返しに行こうじゃないか!!
「それにしてもやたらとモグラが出てきてたけどさ。もしかしてここ、モグラのアジトだったりする?」
「え? ってこたぁ、月影のハープを奪ったのはモグラたちってことでがすか?」
「そんなアホみたいな話があるか?」
「自分で言っといてだけど、たいぶアホなこと言ったな。忘れて」
「そうね、聞かなかった事に……したいけれど、そうもいかないわね」
私たちはゼシカのそれに無言で頷いた。
それはもう至る所に、モグラがいる。
やっぱりここ、モグラのアジトじゃん……?
ってことは月影のハープを奪ったのって、モグラ?
いったいぜんたい、何のために!?
