22章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
全員が起床して、朝食を食べたあと。
私達はいよいよ荒野へと出発することにした。
なお、ヤンガスの頭にはスライムの冠がある。
「荒野の敵はこの辺りよりも手強いらしいから、気を付けて向かおう。くれぐれも無理は禁物だよ」
「りょーかい! パルミドで武器と防具も新調できたし、油断しなきゃ大丈夫でしょ」
「無理は禁物ってのはお前に言ってるんだぞ」
「ここ最近の姉貴は、ちょっと目を離すと、すぐ無茶ばっかりでがす。兄貴が神経質になるのも無理ねぇや」
「う、うぐぐ……」
「自業自得じゃな。ではゆくぞ」
陛下のトドメの一言に私の心がグッサリと刺される。
よよよ……と泣くふりをしたけれど、残念ながら全員からスルーされてしまった。
そんなのってないや。
山小屋を下りて、荒野の方向へと進んでいく。
昔は海だったというのは、どうやら本当のようだ。
むき出しの崖には地層がくっきりと見えていて、掘れば貝殻の化石なんかが取れそうだった。
「なぁにこの、泥の手……」
ヌチョ……と気色悪い音を出しながら、マドハンドが動いている。
手だけっていうのがまた、なんというかこう、気持ち悪いな……。
というか、全体的に見ても泥だらけの敵が多いな。
泥人形とかマドハンドとか、ばくだんいわとか……。
もはや何が効くか分からないので、適当に火炎斬りを放ってみた。
「効いてるか分かんないな〜!」
「普通に攻撃するのと、大した違いはない気もするな」
エイトもあんまり手応えはなさそう。
もう普通にズバズバやるだけでいいんじゃないかな。
ゼシカもメラミがいいのかヒャダルコがいいのか迷ってるし、ククールもバギマがいいのか弓で物理攻撃した方がいいのかで迷っている。
「ヤンガスは兜割り一本だね……」
「そろそろ目が回りそうでげすよ」
そりゃあ、あれだけ空中一回転をしていればそうなる。
とりあえず攻撃は各々がいい感じにやっていくとして……。
「ククールは、あんまりバギマとかザラキとか……唱えないほうがいいと思う」
「そりゃまたどうしてだ?」
「回復役が魔力をいたずらに消費するのはちょっと」
「一応その役割は期待されてたんだな?」
「エイト、私も回復役いけます!」
「レイラは攻撃を専門にしてもらえる?」
「へ?」
おやエイトにしては珍しい。
いつもなら「前に出るな」だのなんだの言うくせに。
ようやく私の存在のありがたみに気付いたか!
「本当は前に出過ぎてほしくはないけど、マドハンドが厄介だからね」
「え、そう? あいつら、そこまで攻撃力が高いわけでもないし、そんな風には思わなかったけど」
「……よく見て。増えてるだろ」
「増えてる?」
エイトに言われて、マドハンドの数を数える。
たしか戦闘前は三体いて、私とエイトで一体倒したから、二体になっているはず……なんだけど。
「四体に増えてる!!」
「気付いてなかったのね……」
「アッシは倒したそばから仲間を呼ばれて、うんざりしてたところでげすよ」
「もう少し周りも見ておこうなー、近衛兵さん」
小馬鹿にしたように口角を上げるククール目掛けて、剣を振り下ろす。
「うぉい!!」とククールから野太い声が飛んできた。
残念ながら私の頭は正常だ、恨むなら私を煽った自分の浅はかさを恨め。
「ちょっと! 攻撃するなら敵に向かってやってちょうだい!」
「そうだよ、こんなの斬ったってレイラの名に傷がつくだけだ」
「おい、誰か一人くらい俺を庇えよ」
「姉貴の導火線が短いって知ってて煽ったククールの負けでがすよ」
「あぁ!?」
ギャーギャーと喧しく口喧嘩をしながら、マドハンドの群れを討伐。
背後で陛下が呆れたような顔をしていたのは、見ないフリをした。
さっさと倒して先へ進めとおっしゃりたいのはよく伝わってきたので、私達は気持ち急ぎ気味で荒野を駆け抜けた。
さて、荒野の山小屋から見えていたのは、この辺りなんだけど。
襲ってくるモンスターを倒しながら、荒野の中央辺りへとたどり着くと、そこには岩山に紛れて船のようなものが建っていた。
片側に六本、全部で十二本のオールがついている船。
これはたしかに、随分と古い作りの船だな。
「古代船ってのはこれか?」
「うーん、船に見えなくもないけど……。随分と老朽化してるわね」
「そもそも、どうやってこれを海まで持っていくんでがしょうね?」
「昔はここら一帯まで海だった……。とすると、長い年月を経る中で、この辺りが荒野になって、この船は打ち捨てられたかたちになったのかな」
巨大な古代船を前に、全員で腕を組む。
仮にこれを無事に修理できたとして、どうやって海まで持っていくんだ?
ゼシカの魔法じゃとても無理だろうし、海まで牽引するにしても、それをやるだけで何ヶ月かかる事やら。
どうしたもんか……。
私達はいよいよ荒野へと出発することにした。
なお、ヤンガスの頭にはスライムの冠がある。
「荒野の敵はこの辺りよりも手強いらしいから、気を付けて向かおう。くれぐれも無理は禁物だよ」
「りょーかい! パルミドで武器と防具も新調できたし、油断しなきゃ大丈夫でしょ」
「無理は禁物ってのはお前に言ってるんだぞ」
「ここ最近の姉貴は、ちょっと目を離すと、すぐ無茶ばっかりでがす。兄貴が神経質になるのも無理ねぇや」
「う、うぐぐ……」
「自業自得じゃな。ではゆくぞ」
陛下のトドメの一言に私の心がグッサリと刺される。
よよよ……と泣くふりをしたけれど、残念ながら全員からスルーされてしまった。
そんなのってないや。
山小屋を下りて、荒野の方向へと進んでいく。
昔は海だったというのは、どうやら本当のようだ。
むき出しの崖には地層がくっきりと見えていて、掘れば貝殻の化石なんかが取れそうだった。
「なぁにこの、泥の手……」
ヌチョ……と気色悪い音を出しながら、マドハンドが動いている。
手だけっていうのがまた、なんというかこう、気持ち悪いな……。
というか、全体的に見ても泥だらけの敵が多いな。
泥人形とかマドハンドとか、ばくだんいわとか……。
もはや何が効くか分からないので、適当に火炎斬りを放ってみた。
「効いてるか分かんないな〜!」
「普通に攻撃するのと、大した違いはない気もするな」
エイトもあんまり手応えはなさそう。
もう普通にズバズバやるだけでいいんじゃないかな。
ゼシカもメラミがいいのかヒャダルコがいいのか迷ってるし、ククールもバギマがいいのか弓で物理攻撃した方がいいのかで迷っている。
「ヤンガスは兜割り一本だね……」
「そろそろ目が回りそうでげすよ」
そりゃあ、あれだけ空中一回転をしていればそうなる。
とりあえず攻撃は各々がいい感じにやっていくとして……。
「ククールは、あんまりバギマとかザラキとか……唱えないほうがいいと思う」
「そりゃまたどうしてだ?」
「回復役が魔力をいたずらに消費するのはちょっと」
「一応その役割は期待されてたんだな?」
「エイト、私も回復役いけます!」
「レイラは攻撃を専門にしてもらえる?」
「へ?」
おやエイトにしては珍しい。
いつもなら「前に出るな」だのなんだの言うくせに。
ようやく私の存在のありがたみに気付いたか!
「本当は前に出過ぎてほしくはないけど、マドハンドが厄介だからね」
「え、そう? あいつら、そこまで攻撃力が高いわけでもないし、そんな風には思わなかったけど」
「……よく見て。増えてるだろ」
「増えてる?」
エイトに言われて、マドハンドの数を数える。
たしか戦闘前は三体いて、私とエイトで一体倒したから、二体になっているはず……なんだけど。
「四体に増えてる!!」
「気付いてなかったのね……」
「アッシは倒したそばから仲間を呼ばれて、うんざりしてたところでげすよ」
「もう少し周りも見ておこうなー、近衛兵さん」
小馬鹿にしたように口角を上げるククール目掛けて、剣を振り下ろす。
「うぉい!!」とククールから野太い声が飛んできた。
残念ながら私の頭は正常だ、恨むなら私を煽った自分の浅はかさを恨め。
「ちょっと! 攻撃するなら敵に向かってやってちょうだい!」
「そうだよ、こんなの斬ったってレイラの名に傷がつくだけだ」
「おい、誰か一人くらい俺を庇えよ」
「姉貴の導火線が短いって知ってて煽ったククールの負けでがすよ」
「あぁ!?」
ギャーギャーと喧しく口喧嘩をしながら、マドハンドの群れを討伐。
背後で陛下が呆れたような顔をしていたのは、見ないフリをした。
さっさと倒して先へ進めとおっしゃりたいのはよく伝わってきたので、私達は気持ち急ぎ気味で荒野を駆け抜けた。
さて、荒野の山小屋から見えていたのは、この辺りなんだけど。
襲ってくるモンスターを倒しながら、荒野の中央辺りへとたどり着くと、そこには岩山に紛れて船のようなものが建っていた。
片側に六本、全部で十二本のオールがついている船。
これはたしかに、随分と古い作りの船だな。
「古代船ってのはこれか?」
「うーん、船に見えなくもないけど……。随分と老朽化してるわね」
「そもそも、どうやってこれを海まで持っていくんでがしょうね?」
「昔はここら一帯まで海だった……。とすると、長い年月を経る中で、この辺りが荒野になって、この船は打ち捨てられたかたちになったのかな」
巨大な古代船を前に、全員で腕を組む。
仮にこれを無事に修理できたとして、どうやって海まで持っていくんだ?
ゼシカの魔法じゃとても無理だろうし、海まで牽引するにしても、それをやるだけで何ヶ月かかる事やら。
どうしたもんか……。
