後日譚1
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その後は祭典も無事に終わって──。
後片付けやら何やらに追われていると、あっという間に陛下の帰国日になった。
門前に整列して、陛下の乗った馬車を出迎える。
警備の隊列の先頭を行くエイトと目が合って、ふわりと微笑まれた。
……良かった、祭典の出来事はまだ知られていないっぽい!
玉座の間に移動された陛下の御前で、姫様が祭典での出来事を報告していく
頼むからあのくだりは言わんでくれ……と願ったものの虚しく、姫様はあの襲撃のことも全部報告されてしまった。
「なんと!? 姫を狙う不届き者がおったじゃと!?」
「ええ、でもレイラが守ってくださいましたのよ。あのときのレイラ、本当に格好よかったわ! エイトにも見せてあげたかったくらい!」
「おお、レイラや……! よくぞミーティアを守ってくれた! 褒美を取らせようぞ、申してみよ」
「お気持ちだけありがたく頂戴致します。私は職務を全うしただけですので」
そう言うと分かっていたのか、陛下は不満げだ。
そっと隣にいるエイトを伺うと、こちらはこちらでにっこりと笑顔を浮かべていた。
……とりあえず、怒ってはいなさそうだ。
「……そうだわ! お父様、ミーティアにいい考えがあります」
「む、如何した、姫?」
「エイトとレイラの結婚式をしてあげましょう!」
私とエイトの、結婚式?
二人で同時に首を傾げる。
結婚式なら、サヴェッラ大聖堂でどさくさ紛れにやっちゃったけどなぁ……。
「だって元々、サヴェッラ大聖堂で行われようとしていたのは、ミーティアとチャゴス王子の結婚式でしたわ。ウェディングドレスだって参列者の皆様だって、そのために用意されて、お呼ばれされたんですもの。エイトとレイラのための結婚式は、挙げていないわ」
「あ、ああ、そういう……」
「お気持ちは大変嬉しいですが、僕らはあれで全然……」
エイトのそれに頷くと、「駄目じゃ!」と陛下から怒られてしまった。
……なんで怒られたんだ?
エイトを見上げると、エイトも黙って首を振った。
怒られた理由はエイトも分からないようだ。
「レイラがご褒美を辞退するなら、ミーティアが結婚式を差し上げます。だって二人とも、私の大切な幼馴染みですもの。ちゃんとお祝いしてあげたいの、どうかしら?」
いや、どうかしらと言われても。
エイトとまた目を合わせる。
エイトはまた黙って首を振った。
「あ、あのう……もしかしてなんですけど、それって国費……」
「む? それはもちろん、他ならぬお主らの結婚式じゃ。姫の時のようにとはゆかずとも、費用はワシとミーティアで負担しようぞ」
「えっいや、えっ」
「ただの一兵卒の結婚式ですよ!?」
「何を言っているの! 国を救った英雄二人の結婚式よ? みんなでお祝いしなきゃだめよ!」
うわーん!!
こういう時の姫様は本当に押しが強い!
そんなこんなで、私とエイトの二度目の結婚式が決まってしまった。
そりゃまあ、前回のあれは、私はミーティア姫の身代わりだったし、エイトも普段の服装のままだったし……。
参列客だって、私達とはほとんど関わりのない人達だったし……。
なんならヤンガスやゼシカやククールも、大聖堂には入れなかった。
エイトはどう思っているか分からなかったけど、私はいつかやり直せたらなぁなんて思っていたりしたのは事実だ。
もちろん、本気でやり直そうと思っていたわけじゃなかったけど……。
「……陛下と姫様のご厚意に感謝致します」
「おお! ならば早速、お針子を呼ばねばならんの!」
「西の教会にも話を通しておかなくてはなりませんわ! 忙しくなりますわね!」
「私達よりもお二人のほうが盛り上がってるね……」
「うん……」
私とエイトを差し置いて盛り上がるお二人を、当事者であるはずの私達が置いてけぼりの気持ちで眺めている。
とりあえず……まあ、好きにさせるか……。
私とエイトはそう決めて、楽しそうな二人をその場に残し、玉座の間から引き上げることにした。
「ところでレイラ」
「ん、なに?」
「ミーティア姫が襲われた云々って話、僕に報告が上がってないのはどうしてかな?」
あー、と視線が横に逸れる。
そりゃあなんでって、言ったら絶対にアホみたいに心配されるからだ。
この旦那様、私を深窓の令嬢みたいにしたいのか、自分の右腕としてバリバリ働かせたいのか、どっちなんだ。
後片付けやら何やらに追われていると、あっという間に陛下の帰国日になった。
門前に整列して、陛下の乗った馬車を出迎える。
警備の隊列の先頭を行くエイトと目が合って、ふわりと微笑まれた。
……良かった、祭典の出来事はまだ知られていないっぽい!
玉座の間に移動された陛下の御前で、姫様が祭典での出来事を報告していく
頼むからあのくだりは言わんでくれ……と願ったものの虚しく、姫様はあの襲撃のことも全部報告されてしまった。
「なんと!? 姫を狙う不届き者がおったじゃと!?」
「ええ、でもレイラが守ってくださいましたのよ。あのときのレイラ、本当に格好よかったわ! エイトにも見せてあげたかったくらい!」
「おお、レイラや……! よくぞミーティアを守ってくれた! 褒美を取らせようぞ、申してみよ」
「お気持ちだけありがたく頂戴致します。私は職務を全うしただけですので」
そう言うと分かっていたのか、陛下は不満げだ。
そっと隣にいるエイトを伺うと、こちらはこちらでにっこりと笑顔を浮かべていた。
……とりあえず、怒ってはいなさそうだ。
「……そうだわ! お父様、ミーティアにいい考えがあります」
「む、如何した、姫?」
「エイトとレイラの結婚式をしてあげましょう!」
私とエイトの、結婚式?
二人で同時に首を傾げる。
結婚式なら、サヴェッラ大聖堂でどさくさ紛れにやっちゃったけどなぁ……。
「だって元々、サヴェッラ大聖堂で行われようとしていたのは、ミーティアとチャゴス王子の結婚式でしたわ。ウェディングドレスだって参列者の皆様だって、そのために用意されて、お呼ばれされたんですもの。エイトとレイラのための結婚式は、挙げていないわ」
「あ、ああ、そういう……」
「お気持ちは大変嬉しいですが、僕らはあれで全然……」
エイトのそれに頷くと、「駄目じゃ!」と陛下から怒られてしまった。
……なんで怒られたんだ?
エイトを見上げると、エイトも黙って首を振った。
怒られた理由はエイトも分からないようだ。
「レイラがご褒美を辞退するなら、ミーティアが結婚式を差し上げます。だって二人とも、私の大切な幼馴染みですもの。ちゃんとお祝いしてあげたいの、どうかしら?」
いや、どうかしらと言われても。
エイトとまた目を合わせる。
エイトはまた黙って首を振った。
「あ、あのう……もしかしてなんですけど、それって国費……」
「む? それはもちろん、他ならぬお主らの結婚式じゃ。姫の時のようにとはゆかずとも、費用はワシとミーティアで負担しようぞ」
「えっいや、えっ」
「ただの一兵卒の結婚式ですよ!?」
「何を言っているの! 国を救った英雄二人の結婚式よ? みんなでお祝いしなきゃだめよ!」
うわーん!!
こういう時の姫様は本当に押しが強い!
そんなこんなで、私とエイトの二度目の結婚式が決まってしまった。
そりゃまあ、前回のあれは、私はミーティア姫の身代わりだったし、エイトも普段の服装のままだったし……。
参列客だって、私達とはほとんど関わりのない人達だったし……。
なんならヤンガスやゼシカやククールも、大聖堂には入れなかった。
エイトはどう思っているか分からなかったけど、私はいつかやり直せたらなぁなんて思っていたりしたのは事実だ。
もちろん、本気でやり直そうと思っていたわけじゃなかったけど……。
「……陛下と姫様のご厚意に感謝致します」
「おお! ならば早速、お針子を呼ばねばならんの!」
「西の教会にも話を通しておかなくてはなりませんわ! 忙しくなりますわね!」
「私達よりもお二人のほうが盛り上がってるね……」
「うん……」
私とエイトを差し置いて盛り上がるお二人を、当事者であるはずの私達が置いてけぼりの気持ちで眺めている。
とりあえず……まあ、好きにさせるか……。
私とエイトはそう決めて、楽しそうな二人をその場に残し、玉座の間から引き上げることにした。
「ところでレイラ」
「ん、なに?」
「ミーティア姫が襲われた云々って話、僕に報告が上がってないのはどうしてかな?」
あー、と視線が横に逸れる。
そりゃあなんでって、言ったら絶対にアホみたいに心配されるからだ。
この旦那様、私を深窓の令嬢みたいにしたいのか、自分の右腕としてバリバリ働かせたいのか、どっちなんだ。
