終章
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グルーノさんのおうちに泊まらせてもらって、翌日。
長老たちが集まる会議場の地下通路から、竜神王様のいる場所──天の祭壇を目指すことにした。
「うへぇ……。世界が平和になっても、ここは魔物がいるんだね」
「ここは人間界とは別だからね。それにほら、どちらかっていうと、向かってくる人を試すような感じがしない?」
「うーん、言われてみれば……?」
人間界で襲ってきた魔物と、どうスタンスが違うのか分かんないな。
目が合ったら襲ってくるあたり、大差ないのでは?
メラゾーマをぶち込みながら、矢継ぎ早にイオナズンの詠唱に入る。
大型呪文を唱えすぎて、魔力を切らさないようにとエイトから注意されたけど、実は霊導者の魔力は無尽蔵に近いのだ。
だからあのネックレスで魔力を抑えてたのもあるしね、今はもうそれがなくても暴走したりはしないけど。
何が言いたいかというと……メラゾーマもイオナズンもマヒャドもベギラゴンも、もちろんベホマズンも唱え放題である!
ちなみに威力はお察しだ。
それなりには出せるけど、ゼシカよりも頭のほうが宜しくないまま、旅を終えてしまったので……。
「ふー……。まだかなぁ」
「もう少しかな」
隣でエイトが楽々と敵を倒していくのに、私はやたらと苦戦している。
私が一度消滅するまでは、同じくらいの強さだったのに。
……私も同じくらい強かったら、エイトひとりに負担を強いることもなかったのにな。
「……どうかした?」
「エイト、強くなったなぁって」
「そうかな? 確かに、竜神王に鍛えてもらったけど」
「なんだか私だけがあの時のまま取り残されちゃってる気分。それまではみんなと一緒に強くなってるって思ってたのに。いなかったから仕方ないんだろうけどさ」
愚痴を並べている間にヘルプラネットがお出ましだ。
こいつに対してはメラ系イオ系ギラ系が効かない(本当に効かない)ので、大人しくタンバリン係にジョブチェンジ。
タンバリン効果を受けたエイトのギガブレイクで、ヘルプラネットはあっさりと倒された。
さすがエイト、強いなぁ。
ちなみにこの不思議なタンバリン、名誉タンバリン奏者のククールに持っていっていいよと伝えたところ、「一生分のタンバリンを叩いた。二度とそいつを見たくない」と激しい拒絶を見せたので、私たちの手元にある。
こんなところで役に立つとは思わなかった。
「なんか、エイトばっかりに戦わせちゃってごめんね」
「そんなことないよ。レイラも戦ってるじゃないか」
「私のはなんていうか……。足を引っ張らない最低限というか……?」
お世辞にも戦っているとは言えなくて、ごにょごにょと誤魔化して返す。
これで戦ってる判定が入ったら、バリバリ戦ってた頃の私がブチ切れる気がするし……。
なんてことを考えていると、エイトのため息が聞こえてきた。
「僕は、レイラも強いと思ってるよ」
「でもゼシカよりは威力が弱いし……」
「たとえゼシカでも、あんなに大型呪文を連続では唱えられないと思うよ」
「で、でもやっぱりほら、威力はゼシカの方が上だし……?」
「あのさ……。なんで強くあろうとするの?」
「そりゃあだって……エイトを守りたいから……」
「僕はレイラを守りたいから、強くなったっていうのもあるんだけど」
「私だって守りたい。守られるだけは嫌だもん」
「……守られてるよ」
エイトがそう言う。
お世辞かと思ったけど、エイトはそんなの言えないから、本心だ。
……私、エイトのこと、守ったっけ。
エイトの言う意味がよく分からなくて、首を傾げてしまった。
「あれだけ呪文を唱え続けて、本当にすごいと思う。呪文の連続詠唱なんて、ゼシカだってできないのに、それすらも平気でやっちゃうし」
「いや、あれはエイトの負担を、これ以上は増やさないようにと思って……」
「おかげで僕は、目の前に立っている魔物を倒すことだけに専念すればいい。言っとくけど、レイラとじゃなかったら、二人でこんなところ目指さないからね」
「エイト……」
「だから、守るとか守らないとか、そんなんじゃなくて、一緒に戦おう。僕の背中は君に預けてるし、もちろん君の背中は僕が預かる。そういう関係でいたいんだ。仲間として……もちろん、夫婦としても……ね」
「……うん!」
差し出された手を握る。
大事なことを忘れていたのだと気付かされた。
エイトの背中は、私に預けられたままなんだ。
私の背中をエイトに預けているのと同じで。
私が一度消えたからって、その信頼が消えるわけじゃなかったんだ。
透明な階段を一気に駆け上って、上へ上へと祭壇の道を登っていく。
私を引っ張ってくれる力強い手がある限り、私も隣で手を繋いでいたい。
そう思わせてくれたのは、エイトのおかげだ。
登りきった先にある天の祭壇に立っていたのは、里と同じ竜神族の男性。
ただ、着ている服は王の名にふさわしくて、なによりとても威厳に満ちていた。
「……来ると思っていた」
私を見て、竜神王様は微笑んだ。
「霊導者の末裔よ。よくぞここまでたどり着いた」
淡い光が体を包む。
道中で負った傷が、瞬く間に回復した。
ついでに私の魔力も全回復だ。
何も言っていないのに、ひと目で私を霊導者の末裔だと見抜いた。
さすがの眼力だ、恐れ入った。
長老たちが集まる会議場の地下通路から、竜神王様のいる場所──天の祭壇を目指すことにした。
「うへぇ……。世界が平和になっても、ここは魔物がいるんだね」
「ここは人間界とは別だからね。それにほら、どちらかっていうと、向かってくる人を試すような感じがしない?」
「うーん、言われてみれば……?」
人間界で襲ってきた魔物と、どうスタンスが違うのか分かんないな。
目が合ったら襲ってくるあたり、大差ないのでは?
メラゾーマをぶち込みながら、矢継ぎ早にイオナズンの詠唱に入る。
大型呪文を唱えすぎて、魔力を切らさないようにとエイトから注意されたけど、実は霊導者の魔力は無尽蔵に近いのだ。
だからあのネックレスで魔力を抑えてたのもあるしね、今はもうそれがなくても暴走したりはしないけど。
何が言いたいかというと……メラゾーマもイオナズンもマヒャドもベギラゴンも、もちろんベホマズンも唱え放題である!
ちなみに威力はお察しだ。
それなりには出せるけど、ゼシカよりも頭のほうが宜しくないまま、旅を終えてしまったので……。
「ふー……。まだかなぁ」
「もう少しかな」
隣でエイトが楽々と敵を倒していくのに、私はやたらと苦戦している。
私が一度消滅するまでは、同じくらいの強さだったのに。
……私も同じくらい強かったら、エイトひとりに負担を強いることもなかったのにな。
「……どうかした?」
「エイト、強くなったなぁって」
「そうかな? 確かに、竜神王に鍛えてもらったけど」
「なんだか私だけがあの時のまま取り残されちゃってる気分。それまではみんなと一緒に強くなってるって思ってたのに。いなかったから仕方ないんだろうけどさ」
愚痴を並べている間にヘルプラネットがお出ましだ。
こいつに対してはメラ系イオ系ギラ系が効かない(本当に効かない)ので、大人しくタンバリン係にジョブチェンジ。
タンバリン効果を受けたエイトのギガブレイクで、ヘルプラネットはあっさりと倒された。
さすがエイト、強いなぁ。
ちなみにこの不思議なタンバリン、名誉タンバリン奏者のククールに持っていっていいよと伝えたところ、「一生分のタンバリンを叩いた。二度とそいつを見たくない」と激しい拒絶を見せたので、私たちの手元にある。
こんなところで役に立つとは思わなかった。
「なんか、エイトばっかりに戦わせちゃってごめんね」
「そんなことないよ。レイラも戦ってるじゃないか」
「私のはなんていうか……。足を引っ張らない最低限というか……?」
お世辞にも戦っているとは言えなくて、ごにょごにょと誤魔化して返す。
これで戦ってる判定が入ったら、バリバリ戦ってた頃の私がブチ切れる気がするし……。
なんてことを考えていると、エイトのため息が聞こえてきた。
「僕は、レイラも強いと思ってるよ」
「でもゼシカよりは威力が弱いし……」
「たとえゼシカでも、あんなに大型呪文を連続では唱えられないと思うよ」
「で、でもやっぱりほら、威力はゼシカの方が上だし……?」
「あのさ……。なんで強くあろうとするの?」
「そりゃあだって……エイトを守りたいから……」
「僕はレイラを守りたいから、強くなったっていうのもあるんだけど」
「私だって守りたい。守られるだけは嫌だもん」
「……守られてるよ」
エイトがそう言う。
お世辞かと思ったけど、エイトはそんなの言えないから、本心だ。
……私、エイトのこと、守ったっけ。
エイトの言う意味がよく分からなくて、首を傾げてしまった。
「あれだけ呪文を唱え続けて、本当にすごいと思う。呪文の連続詠唱なんて、ゼシカだってできないのに、それすらも平気でやっちゃうし」
「いや、あれはエイトの負担を、これ以上は増やさないようにと思って……」
「おかげで僕は、目の前に立っている魔物を倒すことだけに専念すればいい。言っとくけど、レイラとじゃなかったら、二人でこんなところ目指さないからね」
「エイト……」
「だから、守るとか守らないとか、そんなんじゃなくて、一緒に戦おう。僕の背中は君に預けてるし、もちろん君の背中は僕が預かる。そういう関係でいたいんだ。仲間として……もちろん、夫婦としても……ね」
「……うん!」
差し出された手を握る。
大事なことを忘れていたのだと気付かされた。
エイトの背中は、私に預けられたままなんだ。
私の背中をエイトに預けているのと同じで。
私が一度消えたからって、その信頼が消えるわけじゃなかったんだ。
透明な階段を一気に駆け上って、上へ上へと祭壇の道を登っていく。
私を引っ張ってくれる力強い手がある限り、私も隣で手を繋いでいたい。
そう思わせてくれたのは、エイトのおかげだ。
登りきった先にある天の祭壇に立っていたのは、里と同じ竜神族の男性。
ただ、着ている服は王の名にふさわしくて、なによりとても威厳に満ちていた。
「……来ると思っていた」
私を見て、竜神王様は微笑んだ。
「霊導者の末裔よ。よくぞここまでたどり着いた」
淡い光が体を包む。
道中で負った傷が、瞬く間に回復した。
ついでに私の魔力も全回復だ。
何も言っていないのに、ひと目で私を霊導者の末裔だと見抜いた。
さすがの眼力だ、恐れ入った。
