75章
夢小説設定
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体力を回復して、ラプソーンを追いかけていく。
追いかけた先で戦っては逃げられ、また追いかけての繰り返し。
いつ終わるとも分からない戦いを続けていた私たちだったけど──その戦いは唐突に終わりを告げた。
不意にギャリングさんの体が黄色い光に包まれたかと思うと、空間から姿を消したのだ。
「へ!?」と全員が戸惑いの声を上げる。
見ればラプソーンの姿はなく、私たちの頭上は青空から真っ黒な空へ変わっていた。
八つのオーブが円状に輝く中央には、神鳥の杖。
そのオーブのうちのひとつ、イエローオーブに、ギャリングさんのシルエットが重なった。
「あれは……神鳥の杖に捧げられた祈りに、オーブが反応したということか!」
「エイトさん達が、また戦っているってことですか!?」
「そのようじゃな。ほれ、次はお主であるようじゃぞ、クーパスの末裔よ」
青い光に包まれて、チェルスさんが姿を消す。
そうして空にあるグリーンオーブの輝きに、チェルスさんのシルエットが重なった。
「エイト……ヤンガス、ゼシカ、ククール……」
みんなが戦っているんだ。
ラプソーンを倒すことを、みんな諦めていないんだ。
剣を鞘に納めるのも忘れて、空を見上げる。
程なくしてサーベルトさんが青い光に包まれて姿を消した。
空に浮かぶブルーオーブとサーベルトさんの姿が重なる。
あれ、ひょっとして次って私では?
パッと真っ白な光に包まれたと思ったら、闇の力と光の結界が渦巻く空の上にいた。
足元にはみんながいる──エイトと目が合ったような気がする。
大丈夫、みんななら勝てる。
ものすごく強くなった気配がするもん。
私を置いてどこで修行を積んだんだ、ちょっと教えてほしいぞ。
パープルオーブは、マスター・ライラス。
レッドオーブは、メディさん。
シルバーオーブは、前法皇様。
そしてゴールドオーブは──オディロ院長。
オーブと重なった私たちの力で、私が作った光の結界が消えていく。
そうして一瞬の光と共に、結界は完全に消滅した。
暗黒神の肉体が露わになったけど、私たちが力の根源と戦い続けたおかげか、前回ほどの禍々しさを感じない。
これなら……みんな、きっと勝てる!
『奴の闇の力は、我々で少しだけ削ぐことに成功した。ゼシカ、そして旅の方。どうか我々の代わりに、暗黒神を討ち滅ぼしてほしい』
「兄さん……兄さん!」
ゼシカの声がサーベルトさんを呼ぶ。
サーベルトさんは静かにゼシカを見つめていた。
『ククール。己のやるべき事を、果たすのじゃ。お主と旅の仲間に、神のご加護があらんことを』
「……オディロ院長」
オディロ院長様はあの優しい声で、ククールにそう語りかけた。
グッと何かを堪えるように目を閉じたククールが、院長様へ強く頷く。
『皆さんなら、必ず勝てます。どうか、乗っ取られてしまったレオパルド様の分まで、何もできなかった僕の分まで……!』
「チェルス……」
エイトがチェルスさんの姿を見上げて、それから静かに頷いてみせた。
『この老いぼれに何ができようかと思いましたが、まだあんた方の力にはなれそうですじゃ。さあ、今一度、気合いを入れなされよ』
「……メディのばあさん……!」
ヤンガスもちょっと傷だらけになりながら、メディさんを見上げていた。
やれやれ、みんなボロボロとはいかないまでも、多少なり手負いじゃん。
仕方ない──たまには霊導者らしく、みんなの力になってやるか!
『霊導者レイラ・ロアナスが希う! 魔を討たんとする者たちに、聖なる光の加護があらんことを!』
みんなの体が光って、傷が癒えていく。
どうだ、減っていた魔力も元通りになっただろう。
私たちを見上げる四人とレティスへ向かって、私は大きく手を振って叫んだ。
『みんななら大丈夫! 私、信じてるから! 絶対にこいつをぶっ飛ばして、世界を平和にしてね!!』
ああ、もう時間だ。
私たちの思い、きっとみんなに届いたよね。
後は任せたからね、みんな。
私たちの魂があの世とこの世の狭間へ飛び去ろうとする直前──エイトの大声が私の耳に飛び込んできた。
「絶対に甦らせるから!! 約束だよ!!」
無謀な願いだった。
たった一パーセントの奇跡を、それでもエイトは信じている。
それなら……私も、信じてみようかな。
幽霊なんかじゃなくて、私自身の足で、身体で、平和になった世界を生き抜いていく──そんな、神様からのオマケを。
バイバイ、と呟いて目を閉じる。
私たちの意識はどこか遠くへ運ばれて、空の青も、大地の緑も、海の紺色も消えていく。
そうして目を開けたら──肉体は消えているから、喩えとしてそれが近かっただけだ──辺りは真っ暗だった。
追いかけた先で戦っては逃げられ、また追いかけての繰り返し。
いつ終わるとも分からない戦いを続けていた私たちだったけど──その戦いは唐突に終わりを告げた。
不意にギャリングさんの体が黄色い光に包まれたかと思うと、空間から姿を消したのだ。
「へ!?」と全員が戸惑いの声を上げる。
見ればラプソーンの姿はなく、私たちの頭上は青空から真っ黒な空へ変わっていた。
八つのオーブが円状に輝く中央には、神鳥の杖。
そのオーブのうちのひとつ、イエローオーブに、ギャリングさんのシルエットが重なった。
「あれは……神鳥の杖に捧げられた祈りに、オーブが反応したということか!」
「エイトさん達が、また戦っているってことですか!?」
「そのようじゃな。ほれ、次はお主であるようじゃぞ、クーパスの末裔よ」
青い光に包まれて、チェルスさんが姿を消す。
そうして空にあるグリーンオーブの輝きに、チェルスさんのシルエットが重なった。
「エイト……ヤンガス、ゼシカ、ククール……」
みんなが戦っているんだ。
ラプソーンを倒すことを、みんな諦めていないんだ。
剣を鞘に納めるのも忘れて、空を見上げる。
程なくしてサーベルトさんが青い光に包まれて姿を消した。
空に浮かぶブルーオーブとサーベルトさんの姿が重なる。
あれ、ひょっとして次って私では?
パッと真っ白な光に包まれたと思ったら、闇の力と光の結界が渦巻く空の上にいた。
足元にはみんながいる──エイトと目が合ったような気がする。
大丈夫、みんななら勝てる。
ものすごく強くなった気配がするもん。
私を置いてどこで修行を積んだんだ、ちょっと教えてほしいぞ。
パープルオーブは、マスター・ライラス。
レッドオーブは、メディさん。
シルバーオーブは、前法皇様。
そしてゴールドオーブは──オディロ院長。
オーブと重なった私たちの力で、私が作った光の結界が消えていく。
そうして一瞬の光と共に、結界は完全に消滅した。
暗黒神の肉体が露わになったけど、私たちが力の根源と戦い続けたおかげか、前回ほどの禍々しさを感じない。
これなら……みんな、きっと勝てる!
『奴の闇の力は、我々で少しだけ削ぐことに成功した。ゼシカ、そして旅の方。どうか我々の代わりに、暗黒神を討ち滅ぼしてほしい』
「兄さん……兄さん!」
ゼシカの声がサーベルトさんを呼ぶ。
サーベルトさんは静かにゼシカを見つめていた。
『ククール。己のやるべき事を、果たすのじゃ。お主と旅の仲間に、神のご加護があらんことを』
「……オディロ院長」
オディロ院長様はあの優しい声で、ククールにそう語りかけた。
グッと何かを堪えるように目を閉じたククールが、院長様へ強く頷く。
『皆さんなら、必ず勝てます。どうか、乗っ取られてしまったレオパルド様の分まで、何もできなかった僕の分まで……!』
「チェルス……」
エイトがチェルスさんの姿を見上げて、それから静かに頷いてみせた。
『この老いぼれに何ができようかと思いましたが、まだあんた方の力にはなれそうですじゃ。さあ、今一度、気合いを入れなされよ』
「……メディのばあさん……!」
ヤンガスもちょっと傷だらけになりながら、メディさんを見上げていた。
やれやれ、みんなボロボロとはいかないまでも、多少なり手負いじゃん。
仕方ない──たまには霊導者らしく、みんなの力になってやるか!
『霊導者レイラ・ロアナスが希う! 魔を討たんとする者たちに、聖なる光の加護があらんことを!』
みんなの体が光って、傷が癒えていく。
どうだ、減っていた魔力も元通りになっただろう。
私たちを見上げる四人とレティスへ向かって、私は大きく手を振って叫んだ。
『みんななら大丈夫! 私、信じてるから! 絶対にこいつをぶっ飛ばして、世界を平和にしてね!!』
ああ、もう時間だ。
私たちの思い、きっとみんなに届いたよね。
後は任せたからね、みんな。
私たちの魂があの世とこの世の狭間へ飛び去ろうとする直前──エイトの大声が私の耳に飛び込んできた。
「絶対に甦らせるから!! 約束だよ!!」
無謀な願いだった。
たった一パーセントの奇跡を、それでもエイトは信じている。
それなら……私も、信じてみようかな。
幽霊なんかじゃなくて、私自身の足で、身体で、平和になった世界を生き抜いていく──そんな、神様からのオマケを。
バイバイ、と呟いて目を閉じる。
私たちの意識はどこか遠くへ運ばれて、空の青も、大地の緑も、海の紺色も消えていく。
そうして目を開けたら──肉体は消えているから、喩えとしてそれが近かっただけだ──辺りは真っ暗だった。
