75章
夢小説設定
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ラプソーンを殴り飛ばしたギャリングさんが、不敵に笑ってこちらを見下ろす。
「案ずるな! それなりには役に立とう!」
「それなりはまずくないですかねぇ!?」
なんで私がツッコミ役なんだ!!
能天気なお転婆娘はボケ役だって相場が決まってるだろ!!
でも私しかツッコミ役が存在しないな!?
サーベルトさんも「それなりに期待しよう」とか言っちゃってるしな!?
私がおかしいのか!? そうなのか!?
「我ら伝説の八賢者の末裔! いざ参らん!!」
「我が祖先よ、神鳥よ! ご照覧あれ!」
わぁぁんちょっとかっこいいこと言ってるー!!
ていうかそもそも、この場で霊導の力とか、出せるのか!?
物は試しだ、迷う暇があるならやってみろってんだ!!
「聖なる力よ、我が声に応──応えるんかい!!」
剣がパァァと輝き出したから、唱えた自分がビックリしちゃった!
使えるんかい! もうなんでもありだな!?
ええい、そのままラプソーンをぶった斬ってしまえー!!
「セイクリッドォ!! ソォォォドッ!!」
ブォン!! と光の剣を振り下ろす。
光の波動が一直線に、ラプソーンを両断するかのように貫いた。
背後から「おお〜!」と気の抜ける拍手が聞こえてくる。
ええい、外野の五人!!
いや、戦力外のチェルスとメディさん!!
頑張れー! じゃないんだよ!!
そりゃ頑張るけども!!
「く、くそぉ〜!! くらえー! メラゾーマ! イオナズン! マヒャド! ベギラゴン!! バギクロスー!!」
「せめて俺たちが間合いに居ないのを確認して打ってくれ!!」
「うははは! 霊導者は敵にも味方にも容赦がないようだな!!」
「すんません!!!」
徐々に威力の低い呪文になってしまったのは許されたい。
思いつくままに唱えたせいで、一番威力が出せる呪文を先に唱えてしまったんだ。
デイン系は結局、使えないままだったな。
エイトに習えばよかった。
きっとエイトなら、喜んで教えてくれただろうな。
ズキンと胸が痛む。
私がいなくなってしまって、みんな悲しんだだろうか。
エイト、前を向いて立ち上がってくれるかな……ううん、きっとそうしてくれるはず。
私、頑張るから、ここでラプソーンの力の源を相手に戦うから。
だからみんなも頑張って、ラプソーン本体を倒してほしい。
「もう一発がくるぞ! 離れろ坊主!」
「分かった! レイラ殿、今だ!!」
「はい!! くらえぇぇ──ッ!!」
イオナズンの大爆発の余韻をものともせず、光の剣を振り下ろす。
気の遠くなるような時間を、ここで過ごしているような気がしてきた。
現実世界ではどれくらいの時間が過ぎているんだろう。
こんなに戦い続けたのはさすがに初めてだ。
「逃げるようじゃな」
「お、追いかけないと……」
「いやクーパスの末裔よ。今はこちらの体勢を整えるのが先じゃ。見よ、シャマルの末裔もヨシュアの末裔も、大の字で寝転がっておる」
「さ、さすがに死ぬ……。いや死なんけど……もう死んでるし……」
「す……少し休ませてくれ……」
「わははは! まだまだ鍛え甲斐があったようだな! 死んだ身であるのが惜しいことよ!」
「なんだこのオッサン、バケモンかよ……」
「そのような重たいものを振り回すゆえ、余計に体力を使うのだ。時代は素手であるぞ」
「絶対違う……」
暗雲が晴れた空を見上げ、私とサーベルトさんは呻きながら寝転がったまま、呼吸を整えた。
しかしこうして賢者の末裔たちと肩を並べて戦えるとは思わなかったな。
死んだ身でこんな経験ができるとは思わなかった。
ざわざわと草が風に揺れる。
大の字になって寝転んだまま、私はぽつりと呟いた。
「エイトたち、今頃何してんのかなぁ……」
まさか世界を救うことを諦めたりはしないだろうけど、多少は精神面に影響があっただろうし。
……ゼシカ、泣いてないといいな。
仲間を泣かせるなんて寝覚めが悪いもん。
泣かないでって声をかけることも、もうできないけど……やっぱりゼシカには笑顔でいてほしい。
綺麗な姿に戻ったトロデーン城に帰れないのは悲しいし、元に戻った陛下と姫様や、城の人たちに再会できないのも悔しい。
でも消えちゃったんだもんな、私。
弱かったんだなぁ。
強くなれた気がしてたけど、世界を救うには足りなかったんだ。
消えちゃったから、天国で待っていたであろう両親にも会えないし。
でも私、ここまで頑張ってきたよな。
ちょっとくらいオマケがあっても良くない?
たとえば魂は消えずに、天国に昇れるとかさ。
それか幽霊になって、エイトを見守る守護霊になるとか……トロデーン城にそのまま居座ってもいいかも。
多くは望まないから……世界を平和にした後のみんながどんな風に生きてるか、ちょっとだけ見せてもらえないかな。
ご褒美がほしいとは言わないけど……それくらいのオマケは、もらってもいい気がするなぁ──。
「案ずるな! それなりには役に立とう!」
「それなりはまずくないですかねぇ!?」
なんで私がツッコミ役なんだ!!
能天気なお転婆娘はボケ役だって相場が決まってるだろ!!
でも私しかツッコミ役が存在しないな!?
サーベルトさんも「それなりに期待しよう」とか言っちゃってるしな!?
私がおかしいのか!? そうなのか!?
「我ら伝説の八賢者の末裔! いざ参らん!!」
「我が祖先よ、神鳥よ! ご照覧あれ!」
わぁぁんちょっとかっこいいこと言ってるー!!
ていうかそもそも、この場で霊導の力とか、出せるのか!?
物は試しだ、迷う暇があるならやってみろってんだ!!
「聖なる力よ、我が声に応──応えるんかい!!」
剣がパァァと輝き出したから、唱えた自分がビックリしちゃった!
使えるんかい! もうなんでもありだな!?
ええい、そのままラプソーンをぶった斬ってしまえー!!
「セイクリッドォ!! ソォォォドッ!!」
ブォン!! と光の剣を振り下ろす。
光の波動が一直線に、ラプソーンを両断するかのように貫いた。
背後から「おお〜!」と気の抜ける拍手が聞こえてくる。
ええい、外野の五人!!
いや、戦力外のチェルスとメディさん!!
頑張れー! じゃないんだよ!!
そりゃ頑張るけども!!
「く、くそぉ〜!! くらえー! メラゾーマ! イオナズン! マヒャド! ベギラゴン!! バギクロスー!!」
「せめて俺たちが間合いに居ないのを確認して打ってくれ!!」
「うははは! 霊導者は敵にも味方にも容赦がないようだな!!」
「すんません!!!」
徐々に威力の低い呪文になってしまったのは許されたい。
思いつくままに唱えたせいで、一番威力が出せる呪文を先に唱えてしまったんだ。
デイン系は結局、使えないままだったな。
エイトに習えばよかった。
きっとエイトなら、喜んで教えてくれただろうな。
ズキンと胸が痛む。
私がいなくなってしまって、みんな悲しんだだろうか。
エイト、前を向いて立ち上がってくれるかな……ううん、きっとそうしてくれるはず。
私、頑張るから、ここでラプソーンの力の源を相手に戦うから。
だからみんなも頑張って、ラプソーン本体を倒してほしい。
「もう一発がくるぞ! 離れろ坊主!」
「分かった! レイラ殿、今だ!!」
「はい!! くらえぇぇ──ッ!!」
イオナズンの大爆発の余韻をものともせず、光の剣を振り下ろす。
気の遠くなるような時間を、ここで過ごしているような気がしてきた。
現実世界ではどれくらいの時間が過ぎているんだろう。
こんなに戦い続けたのはさすがに初めてだ。
「逃げるようじゃな」
「お、追いかけないと……」
「いやクーパスの末裔よ。今はこちらの体勢を整えるのが先じゃ。見よ、シャマルの末裔もヨシュアの末裔も、大の字で寝転がっておる」
「さ、さすがに死ぬ……。いや死なんけど……もう死んでるし……」
「す……少し休ませてくれ……」
「わははは! まだまだ鍛え甲斐があったようだな! 死んだ身であるのが惜しいことよ!」
「なんだこのオッサン、バケモンかよ……」
「そのような重たいものを振り回すゆえ、余計に体力を使うのだ。時代は素手であるぞ」
「絶対違う……」
暗雲が晴れた空を見上げ、私とサーベルトさんは呻きながら寝転がったまま、呼吸を整えた。
しかしこうして賢者の末裔たちと肩を並べて戦えるとは思わなかったな。
死んだ身でこんな経験ができるとは思わなかった。
ざわざわと草が風に揺れる。
大の字になって寝転んだまま、私はぽつりと呟いた。
「エイトたち、今頃何してんのかなぁ……」
まさか世界を救うことを諦めたりはしないだろうけど、多少は精神面に影響があっただろうし。
……ゼシカ、泣いてないといいな。
仲間を泣かせるなんて寝覚めが悪いもん。
泣かないでって声をかけることも、もうできないけど……やっぱりゼシカには笑顔でいてほしい。
綺麗な姿に戻ったトロデーン城に帰れないのは悲しいし、元に戻った陛下と姫様や、城の人たちに再会できないのも悔しい。
でも消えちゃったんだもんな、私。
弱かったんだなぁ。
強くなれた気がしてたけど、世界を救うには足りなかったんだ。
消えちゃったから、天国で待っていたであろう両親にも会えないし。
でも私、ここまで頑張ってきたよな。
ちょっとくらいオマケがあっても良くない?
たとえば魂は消えずに、天国に昇れるとかさ。
それか幽霊になって、エイトを見守る守護霊になるとか……トロデーン城にそのまま居座ってもいいかも。
多くは望まないから……世界を平和にした後のみんながどんな風に生きてるか、ちょっとだけ見せてもらえないかな。
ご褒美がほしいとは言わないけど……それくらいのオマケは、もらってもいい気がするなぁ──。
