73章
夢小説設定
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すべてを話し終えて、僕は大きく息をひとつ吸った。
目に涙が浮かんできそうになって、ぐっと目を閉じる。
守ると決めて、ずっとレイラのそばに居続けた。
目を離すとすぐに無茶をするから、危険なことをしようとしたら僕が止めてあげないといけない。
どんな危険なことからだって、僕が絶対に守ってみせるんだ──そう自分に誓ったはずだった。
……それなのに僕は、守れなかった。
止めることだって出来なかった。
僕たちと世界を守るために、レイラを犠牲にさせてしまった。
「レイラは、放っておくと、どこまでも無茶をする。だから僕が隣にいて、レイラが無茶をしようとしたら絶対に止めるんだって……。そう思ってたんだけどなぁ……」
ポケットから、レイラが残したネックレスを取り出す。
無理やり引きちぎったせいで、ネックレスの金具は壊れてしまっている。
新しいものに付け替えようかとも思ったけど、勝手に手を加えたことで、レイラが甦らなくなるのが怖くて、そのままになっていた。
「だったらなおさら、レイラを助けないとね」
「そうだな、俺たちもこのままは気分が悪い」
「姉貴と兄貴のためでがす。アッシも全力で力になるでげすよ!」
「みんな……ありがとう。明日、ラプソーンを倒して、それで……レイラを取り戻そう」
全員で頷いて、部屋の明かりを消す。
決戦は明日、夜更かしして力が出せないのでは本末転倒だ。
お休みを言い合って布団に入り、目を閉じる。
そして、その日はいつもより早く就寝した。
* * *
──翌日。
竜神族の里から、レティシアまでルーラで飛んだ。
おじいさんもトーポになってついて来てくれている。
ここまで来たら僕らの旅を見届けるのだそうだ。
トーポがいてくれるだけで、心強さが違う。
おじいさんには、僕らが世界を平和にする瞬間を特等席で見届けてもらおう。
レティシアから止まり木まで急いで、「レティス!」と声を張り上げる。
止まり木にはレティスがいて、僕らが現れたことで視線を空から大地へと落とした。
『よく戻ってきました、エイト』
「待たせてしまってすみません」
『いいえ。それよりも……暗黒神に立ち向かう何かを、見つけたのですね』
レティスが目を細めてそう言う。
奴を倒せる何かを見つけたわけではない。
だけど、ラプソーンを倒すだけの力は、十分に備わっている。
『前回の戦いで、レイラが暗黒神の力を、結界によって封じています。そのため今回は、その結界を解く必要があります。オーブは私の力で集めていますので、あなた達はこの神鳥の杖に向かって八回、祈りを捧げてください。そうすれば賢者の魂がオーブと反応して、あなた達の力となるでしょう』
前回と同様、それぞれが神鳥の杖を手にする。
前回と違うのは、杖が4つに分かれたこと。
神鳥の杖を受け取ると、レティスが体力と魔力を全回復してくれた。
トロデ王とミーティア姫をその場に残して、再びレティスの背中に乗る。
飛び立った先に見えるのは、暗黒神ラプソーン。
何かに力を抑えられて、苦しんでいる。
だけど、レイラの力は、ほとんど効力を失っているように見えた。
よく頑張ったね、レイラ。
ここから先は僕らに任せて、どうか少しだけ休んでいて。
そうして、また後で会おうね──。
「二度目はないぞ、暗黒神!」
『愚かな、再び私にやられにきたか。その勇気だけは讃えてやろう!』
「前回の俺たちと同じだと見くびってたら、痛い目を見るぜ!」
「今度こそ世界に平和を取り戻してみせるわ!」
「姉貴の仇、討たせてもらうでがす!!」
レティスがラプソーンへと真っ直ぐに突っ込む。
レイラが自分の命と引き換えに作り上げた結界の中で、ラプソーンは時折苦しそうにもがきながら、僕らを見下ろした。
ポケットに入れたままのネックレスを、服の上から触って確かめる。
(どうか、力を。ラプソーンに打ち勝つ力を、僕に──)
君の分まで、ぶつけてみせる。
絶対に負けない。
必ず勝って──レイラのことも取り戻す!!
「行くぞ!! みんな!!」
「「おう!!」」
気合いの声が三人分、大空に響いた。
背中から竜神王の剣を抜き放って構える。
世界に平和を。
暗黒神には引導を。
これが本当の、最後の戦いだ。
濃密な闇の力に負けまいと、足に力を込める。
そうして二度目の、決戦の火蓋が切って落とされた──。
目に涙が浮かんできそうになって、ぐっと目を閉じる。
守ると決めて、ずっとレイラのそばに居続けた。
目を離すとすぐに無茶をするから、危険なことをしようとしたら僕が止めてあげないといけない。
どんな危険なことからだって、僕が絶対に守ってみせるんだ──そう自分に誓ったはずだった。
……それなのに僕は、守れなかった。
止めることだって出来なかった。
僕たちと世界を守るために、レイラを犠牲にさせてしまった。
「レイラは、放っておくと、どこまでも無茶をする。だから僕が隣にいて、レイラが無茶をしようとしたら絶対に止めるんだって……。そう思ってたんだけどなぁ……」
ポケットから、レイラが残したネックレスを取り出す。
無理やり引きちぎったせいで、ネックレスの金具は壊れてしまっている。
新しいものに付け替えようかとも思ったけど、勝手に手を加えたことで、レイラが甦らなくなるのが怖くて、そのままになっていた。
「だったらなおさら、レイラを助けないとね」
「そうだな、俺たちもこのままは気分が悪い」
「姉貴と兄貴のためでがす。アッシも全力で力になるでげすよ!」
「みんな……ありがとう。明日、ラプソーンを倒して、それで……レイラを取り戻そう」
全員で頷いて、部屋の明かりを消す。
決戦は明日、夜更かしして力が出せないのでは本末転倒だ。
お休みを言い合って布団に入り、目を閉じる。
そして、その日はいつもより早く就寝した。
* * *
──翌日。
竜神族の里から、レティシアまでルーラで飛んだ。
おじいさんもトーポになってついて来てくれている。
ここまで来たら僕らの旅を見届けるのだそうだ。
トーポがいてくれるだけで、心強さが違う。
おじいさんには、僕らが世界を平和にする瞬間を特等席で見届けてもらおう。
レティシアから止まり木まで急いで、「レティス!」と声を張り上げる。
止まり木にはレティスがいて、僕らが現れたことで視線を空から大地へと落とした。
『よく戻ってきました、エイト』
「待たせてしまってすみません」
『いいえ。それよりも……暗黒神に立ち向かう何かを、見つけたのですね』
レティスが目を細めてそう言う。
奴を倒せる何かを見つけたわけではない。
だけど、ラプソーンを倒すだけの力は、十分に備わっている。
『前回の戦いで、レイラが暗黒神の力を、結界によって封じています。そのため今回は、その結界を解く必要があります。オーブは私の力で集めていますので、あなた達はこの神鳥の杖に向かって八回、祈りを捧げてください。そうすれば賢者の魂がオーブと反応して、あなた達の力となるでしょう』
前回と同様、それぞれが神鳥の杖を手にする。
前回と違うのは、杖が4つに分かれたこと。
神鳥の杖を受け取ると、レティスが体力と魔力を全回復してくれた。
トロデ王とミーティア姫をその場に残して、再びレティスの背中に乗る。
飛び立った先に見えるのは、暗黒神ラプソーン。
何かに力を抑えられて、苦しんでいる。
だけど、レイラの力は、ほとんど効力を失っているように見えた。
よく頑張ったね、レイラ。
ここから先は僕らに任せて、どうか少しだけ休んでいて。
そうして、また後で会おうね──。
「二度目はないぞ、暗黒神!」
『愚かな、再び私にやられにきたか。その勇気だけは讃えてやろう!』
「前回の俺たちと同じだと見くびってたら、痛い目を見るぜ!」
「今度こそ世界に平和を取り戻してみせるわ!」
「姉貴の仇、討たせてもらうでがす!!」
レティスがラプソーンへと真っ直ぐに突っ込む。
レイラが自分の命と引き換えに作り上げた結界の中で、ラプソーンは時折苦しそうにもがきながら、僕らを見下ろした。
ポケットに入れたままのネックレスを、服の上から触って確かめる。
(どうか、力を。ラプソーンに打ち勝つ力を、僕に──)
君の分まで、ぶつけてみせる。
絶対に負けない。
必ず勝って──レイラのことも取り戻す!!
「行くぞ!! みんな!!」
「「おう!!」」
気合いの声が三人分、大空に響いた。
背中から竜神王の剣を抜き放って構える。
世界に平和を。
暗黒神には引導を。
これが本当の、最後の戦いだ。
濃密な闇の力に負けまいと、足に力を込める。
そうして二度目の、決戦の火蓋が切って落とされた──。
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