71章
夢小説設定
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祭壇の間へ向かおうと歩いていく僕の背後から、小さな足音が聞こえてきた。
振り返るとそれはトーポだ。
「トーポ! どこ行ってたんだよ、探したじゃないか……」
トーポは僕の足元をグルグル回って、「連れていけ」と言わんばかりに鳴いた。
トーポを拾い上げて、ポケットに入れる。
ポケットから顔を出したトーポに、昨日こっそり分けてもらったチーズを食べさせた。
昨日から何も食べてないはずだから。
「トーポくんも戻ってきたことだし、改めて祭壇の間へ向かいましょう。……で、道は三つあるけど、どれが正しい道なのかしら?」
「こういう時は多数決だろ」
「せーのでいくでがすよ。せーの」
全員がバラバラの道を指差した。
唯一被ったのは、僕とククールの右の道。
真ん中を差したヤンガスと左を差したゼシカは、そっと手を下ろした。
右の道を進んでいくと、すぐに魔物が襲ってきた。
どことなく人間界で見た事のあるフォルムだ。
なんかこいつら、合体するんじゃなかったっけ……。
「とりあえず……スクルトでいいか?」
「じゃあ私もとりあえず……ピオリムをかけておくわ」
完全に後衛の二人が様子見に入っている。
なんなら僕とヤンガスも嫌な予感しかしていない。
防御しつつ様子を見ていると、案の定二番目の魔物が大声で号令をかけた。
「オラオラ番長オーラー!」
「フラフラ組長フーラー!」
「ソラソラ隊長ソーラー!」
「ドラドラ係長ドーラー!」
「「四身がった〜い!!」」
「喋るの!?」
「グレートジンガーって名前、やっぱりかっけぇでがすな〜!」
「そうかなぁ!?」
ああ駄目だ!
レイラがいないからツッコミも多少は少なくなるかと思ったけど、そんなことない!!
特筆してあの子がアホの子だったせいで、ヤンガスもまぁまぁアホ寄りだったのを忘れてた!
地面を揺らされ、手痛い一撃を食らわされ、危うく死にそうになりながらも、どうにかこうにかグレートジンガーを倒した。
二度と戦いたくない、本気で死ぬかと思った。
ククールがベホマラーである程度僕らを回復してくれて、気を取り直して先へ進んでいく。
その途中でまたもや分かれ道になって、今度は左に。
行き止まりではあったものの、そこには危ないビスチェが落ちていた。
何がどう危ないかというと、守備力がまるで皆無なところだ。
さっきの分かれ道まで引き返して、選ばなかったほうの道へ進むと、その先は墓地。
ボロボロに崩れてしまったお墓も多い中で、一つだけ綺麗なお墓があった。
そこには、「我が最愛の娘ウィニアここに眠る」と刻まれている。
ウィニアさんのお墓は、ここにあるんだ。
エルトリオさんとは別々の場所で眠っているのは、少し可哀想だな。
ヘルプラネットやダークナイト、果てにはトロルキングなんかも相手にしながら、最初の地点まで戻る。
通ってきた道からして、正解は真ん中の道だったというわけだ。
すまん、とヤンガスに全員で謝って、正しい道を進んでいく。
ほとんど一本道で迷うことはないけど、とにかく敵が強すぎる。
ここで苦戦していて、よくラプソーンに挑もうなんて思えたもんだと、我ながら自嘲が止まらない。
ベリアルのバトルフォークをギリギリで避けて、はやぶさ斬りで倒す。
ククールのタンバリンがなかったら、もっと苦戦していたはずだ。
見えてきた階段を上った先には、透明な階段が螺旋状に続いていた。
ヘルガーディアンが鉄球を振り回してくるし、ベリアルはイオナズンを唱えてきて面倒くさい。
ククールも回復してはタンバリンを叩き、精霊の矢で魔力を回復してはいるけど、そろそろこっちも疲れてきたところだ。
だからといって、大技を連発すれば、竜神王との戦いまで魔力がもたない。
敵がいないところで休憩を挟みながら、先へと進んでいく。
道中でオリハルコンを拾ったり、ブラックルーンにザラキを唱えられたり、髑髏の兜を拾ったり、ヘルガーディアンたちにボコボコにされたり。
散々な目に遭いながら、どうにかこうにか、大扉の前まで辿り着いた。
「……しかし、レイラがいなくなると、ここまで露骨に苦戦するようになるとはな」
「そうね……あの子の力にどれだけ頼りきりだったかが思い知らされて、自分の弱さに嫌気が差すわ」
「アッシらはまだまだ強くなれるってことでがす。姉貴の分まで、今度こそラプソーンにぶつけてやるでげすよ!」
「そのためにも、まずは強くならないと。今までよりもっと。もう、何も失わなくていいように……」
そうだな、とククールが頷く。
誰もが痛感しているはずだ、レイラのいなくなった穴がどれだけ大きいか。
その穴を埋められるくらい、僕ら四人が強くならないといけない。
今のうちに体勢を整えようと、ククールがベホマラーを唱えて、全員の傷を治していく。
それから共有の袋にしまいっぱなしだった魔法の聖水を、ククールとゼシカが飲み干した。
僕とヤンガスも水筒の水を飲んで、準備は万端。
「……開けるよ」
三人が頷き返す。
目の前の扉を開いて──竜神王の待つ祭壇の間へと、僕らは足を踏み入れた。
振り返るとそれはトーポだ。
「トーポ! どこ行ってたんだよ、探したじゃないか……」
トーポは僕の足元をグルグル回って、「連れていけ」と言わんばかりに鳴いた。
トーポを拾い上げて、ポケットに入れる。
ポケットから顔を出したトーポに、昨日こっそり分けてもらったチーズを食べさせた。
昨日から何も食べてないはずだから。
「トーポくんも戻ってきたことだし、改めて祭壇の間へ向かいましょう。……で、道は三つあるけど、どれが正しい道なのかしら?」
「こういう時は多数決だろ」
「せーのでいくでがすよ。せーの」
全員がバラバラの道を指差した。
唯一被ったのは、僕とククールの右の道。
真ん中を差したヤンガスと左を差したゼシカは、そっと手を下ろした。
右の道を進んでいくと、すぐに魔物が襲ってきた。
どことなく人間界で見た事のあるフォルムだ。
なんかこいつら、合体するんじゃなかったっけ……。
「とりあえず……スクルトでいいか?」
「じゃあ私もとりあえず……ピオリムをかけておくわ」
完全に後衛の二人が様子見に入っている。
なんなら僕とヤンガスも嫌な予感しかしていない。
防御しつつ様子を見ていると、案の定二番目の魔物が大声で号令をかけた。
「オラオラ番長オーラー!」
「フラフラ組長フーラー!」
「ソラソラ隊長ソーラー!」
「ドラドラ係長ドーラー!」
「「四身がった〜い!!」」
「喋るの!?」
「グレートジンガーって名前、やっぱりかっけぇでがすな〜!」
「そうかなぁ!?」
ああ駄目だ!
レイラがいないからツッコミも多少は少なくなるかと思ったけど、そんなことない!!
特筆してあの子がアホの子だったせいで、ヤンガスもまぁまぁアホ寄りだったのを忘れてた!
地面を揺らされ、手痛い一撃を食らわされ、危うく死にそうになりながらも、どうにかこうにかグレートジンガーを倒した。
二度と戦いたくない、本気で死ぬかと思った。
ククールがベホマラーである程度僕らを回復してくれて、気を取り直して先へ進んでいく。
その途中でまたもや分かれ道になって、今度は左に。
行き止まりではあったものの、そこには危ないビスチェが落ちていた。
何がどう危ないかというと、守備力がまるで皆無なところだ。
さっきの分かれ道まで引き返して、選ばなかったほうの道へ進むと、その先は墓地。
ボロボロに崩れてしまったお墓も多い中で、一つだけ綺麗なお墓があった。
そこには、「我が最愛の娘ウィニアここに眠る」と刻まれている。
ウィニアさんのお墓は、ここにあるんだ。
エルトリオさんとは別々の場所で眠っているのは、少し可哀想だな。
ヘルプラネットやダークナイト、果てにはトロルキングなんかも相手にしながら、最初の地点まで戻る。
通ってきた道からして、正解は真ん中の道だったというわけだ。
すまん、とヤンガスに全員で謝って、正しい道を進んでいく。
ほとんど一本道で迷うことはないけど、とにかく敵が強すぎる。
ここで苦戦していて、よくラプソーンに挑もうなんて思えたもんだと、我ながら自嘲が止まらない。
ベリアルのバトルフォークをギリギリで避けて、はやぶさ斬りで倒す。
ククールのタンバリンがなかったら、もっと苦戦していたはずだ。
見えてきた階段を上った先には、透明な階段が螺旋状に続いていた。
ヘルガーディアンが鉄球を振り回してくるし、ベリアルはイオナズンを唱えてきて面倒くさい。
ククールも回復してはタンバリンを叩き、精霊の矢で魔力を回復してはいるけど、そろそろこっちも疲れてきたところだ。
だからといって、大技を連発すれば、竜神王との戦いまで魔力がもたない。
敵がいないところで休憩を挟みながら、先へと進んでいく。
道中でオリハルコンを拾ったり、ブラックルーンにザラキを唱えられたり、髑髏の兜を拾ったり、ヘルガーディアンたちにボコボコにされたり。
散々な目に遭いながら、どうにかこうにか、大扉の前まで辿り着いた。
「……しかし、レイラがいなくなると、ここまで露骨に苦戦するようになるとはな」
「そうね……あの子の力にどれだけ頼りきりだったかが思い知らされて、自分の弱さに嫌気が差すわ」
「アッシらはまだまだ強くなれるってことでがす。姉貴の分まで、今度こそラプソーンにぶつけてやるでげすよ!」
「そのためにも、まずは強くならないと。今までよりもっと。もう、何も失わなくていいように……」
そうだな、とククールが頷く。
誰もが痛感しているはずだ、レイラのいなくなった穴がどれだけ大きいか。
その穴を埋められるくらい、僕ら四人が強くならないといけない。
今のうちに体勢を整えようと、ククールがベホマラーを唱えて、全員の傷を治していく。
それから共有の袋にしまいっぱなしだった魔法の聖水を、ククールとゼシカが飲み干した。
僕とヤンガスも水筒の水を飲んで、準備は万端。
「……開けるよ」
三人が頷き返す。
目の前の扉を開いて──竜神王の待つ祭壇の間へと、僕らは足を踏み入れた。
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