58章
夢小説設定
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一番奥には、遺跡のような入口があった。
あちこち行ったけど、どうやらここが目的地のようだ。
遺跡の中は青白い光で照らされていて──。
壁際に大きな……二本の角を持つ赤い体毛の魔物と、モヒカン頭の青い体毛の魔物がいる。
その二体が囲む中に、フォーグの姿があった。
攻撃を受けて怪我をしたのか、壁にもたれかかったまま動こうとしない。
「お、お兄ちゃん……」
呆然と呟いたユッケは、フォーグに魔物が迫っていくのを見て、つんとそっぽを向いた。
「ふ、ふーんだ。いい気味ね。卑怯な手であたしを出し抜いた挙句、最後の最後で魔物の餌食なんて、おバカさんねー」
「ユッケさん! そんなこと言ってる場合じゃ……!」
「でも、お兄ちゃんが泣いて謝るなら、助けてあげないこともなくってよ。さあ、どうする?」
フォーグは答えない。
ただ黙って顔を背けるだけだ。
まさか死を覚悟してるってこと!?
「ちょっとお兄ちゃん、聞いてる? 手遅れにならないうちに答えなさいよ!」
フォーグは答えない。
答える気がないとでも言うかのように、ただ自分に魔物の危害が及ぶのを待っている。
壁際まで追い詰めた魔物の赤いほうが、拳を振り上げる。
まずい、と私が剣を抜くより早く──。
「お兄ちゃん危ない!!」
「ユッケ!?」
フォーグの元に走り出したユッケを、赤い魔物が腕を薙いで弾き飛ばす。
フォーグのすぐ近くで壁にぶつかったユッケは、倒れ込んだまま動かなかった。
「ユッケ、どうして!?」
「ああクソ! これで死なれちゃ寝覚めが悪い! いくぞエイト!」
「もちろん!」
「私も行く!」
二体の魔物の間に入り込んで、私とエイトで魔物たちの攻撃をそれぞれ受け止め、そうして壁際から遺跡の真ん中まで押し返した。
フォーグとユッケを背中に回して、二体の魔物と対峙する。
オーガの見た目をしたこの二体、恐らく遺跡の番人だったのだろう。
フォーグが来たことで目を覚ましたのかもしれない。
「ユッケは大丈夫、気を失ってるだけよ」
「頼む、助けてくれ。せめて妹だけでも……」
「馬鹿を言うな! どっちも助けるに決まってるだろ!!」
怒気を孕んだエイトの大声が響く。
そうだそうだ、ここで片方を見捨てるなんて私たちのやることじゃない!
守るべきものを守りきれなかった私たちだけど……ラプソーンに関わりのない人達まで失うわけにはいかないからね!
「二体を満遍なく相手にするのは効率が悪い。どっちかに的を絞るぞ!」
「右のブルファングから倒そう! ククール、ゼシカ! 支援宜しく!」
「任せて!」
「ヤンガス、最初から全力で行くよ!」
「腕がなるってもんでがす!」
ククールとゼシカが呪文を唱えて、私もエイトにバイキルトを唱えた。
エイトとヤンガスがブルファングへ向かっていく。
その時、レッドオーガが飛び上がって、私の頭上から拳を振り下ろして──。
「うぉぉぉおあああ!?」
間一髪で避けられた自分を手放しで褒めてやりたい!!
よく避けられたな!?
絶対死んだと思った!!
ドッドッとうるさい心臓を押さえて、ブルファングにはやぶさ斬りを叩き込む。
するとククールは何を思ったか、レッドオーガに向かってラリホーアローを放った。
「え、それ効くの!?」
「効いたぞ」
なんとレッドオーガがすやすやと眠っている。
そんな動きの封じ方あるのか、馬鹿に出来ないな、ラリホーアロー。
となると、あとは速攻でブルファングを倒すだけだ。
「兜割りぃぃぃ!!」
ブルファングの守備力をヤンガスが下げてくれたところで、バイキルトがかかっているエイトがはやぶさ斬りを仕掛ける。
レッドオーガは一撃が重くてキツいけど、ブルファングはルカナンやスクルトといった面倒な戦い方が多い。
アルゴリザードの時も思ったけど、王者の試練にしろ継承の試練にしろ、こんなの人間ひとりが相手にしていいものじゃなくない!?
「バイキルト! ヤンガス、お願い!」
「お前も続け、レイラ! ──バイキルト!」
「ありがと!!」
ククールもバイキルト唱えられるんだったね!!
ちょっと忘れてたよ!
精霊の矢で攻撃してるのとベホマラーでひたすら回復してるイメージしかなかったせいだけど!
おりゃあ!! と気合一閃、ミラクルソードでついでに自分の傷も癒す。
その時、ムクリとレッドオーガが目を覚ました。
げ、と一つ隣から嫌そうな声が聞こえてくる。
言わずもがなククールだ。
頑張ってそいつを眠らせておいてくれ!
「あークソ! 悪ぃ、上手いこと当たらなかった!」
「レイラ、気を付けて!!」
ラリホーアローが外れた上に、二体同時に私をフルボッコにしてくる。
全身の骨が折れたんじゃないかというくらい、骨が軋む音が聞こえてきた。
さ、さすがに死ぬ……いやまだギリ意識はあるけど、肋骨が折れた気がする……。
「ベホマ!! 平気か!? 頭大丈夫か!?」
「ありがとうククール! なんで頭の心配されたの?」
ククールは答えず、再びレッドオーガに向かってラリホーアローを放った。
おい、無視すんなコラ。
頭が悪いのは元からだよ。
言わせんな、そんなことォ!!
あちこち行ったけど、どうやらここが目的地のようだ。
遺跡の中は青白い光で照らされていて──。
壁際に大きな……二本の角を持つ赤い体毛の魔物と、モヒカン頭の青い体毛の魔物がいる。
その二体が囲む中に、フォーグの姿があった。
攻撃を受けて怪我をしたのか、壁にもたれかかったまま動こうとしない。
「お、お兄ちゃん……」
呆然と呟いたユッケは、フォーグに魔物が迫っていくのを見て、つんとそっぽを向いた。
「ふ、ふーんだ。いい気味ね。卑怯な手であたしを出し抜いた挙句、最後の最後で魔物の餌食なんて、おバカさんねー」
「ユッケさん! そんなこと言ってる場合じゃ……!」
「でも、お兄ちゃんが泣いて謝るなら、助けてあげないこともなくってよ。さあ、どうする?」
フォーグは答えない。
ただ黙って顔を背けるだけだ。
まさか死を覚悟してるってこと!?
「ちょっとお兄ちゃん、聞いてる? 手遅れにならないうちに答えなさいよ!」
フォーグは答えない。
答える気がないとでも言うかのように、ただ自分に魔物の危害が及ぶのを待っている。
壁際まで追い詰めた魔物の赤いほうが、拳を振り上げる。
まずい、と私が剣を抜くより早く──。
「お兄ちゃん危ない!!」
「ユッケ!?」
フォーグの元に走り出したユッケを、赤い魔物が腕を薙いで弾き飛ばす。
フォーグのすぐ近くで壁にぶつかったユッケは、倒れ込んだまま動かなかった。
「ユッケ、どうして!?」
「ああクソ! これで死なれちゃ寝覚めが悪い! いくぞエイト!」
「もちろん!」
「私も行く!」
二体の魔物の間に入り込んで、私とエイトで魔物たちの攻撃をそれぞれ受け止め、そうして壁際から遺跡の真ん中まで押し返した。
フォーグとユッケを背中に回して、二体の魔物と対峙する。
オーガの見た目をしたこの二体、恐らく遺跡の番人だったのだろう。
フォーグが来たことで目を覚ましたのかもしれない。
「ユッケは大丈夫、気を失ってるだけよ」
「頼む、助けてくれ。せめて妹だけでも……」
「馬鹿を言うな! どっちも助けるに決まってるだろ!!」
怒気を孕んだエイトの大声が響く。
そうだそうだ、ここで片方を見捨てるなんて私たちのやることじゃない!
守るべきものを守りきれなかった私たちだけど……ラプソーンに関わりのない人達まで失うわけにはいかないからね!
「二体を満遍なく相手にするのは効率が悪い。どっちかに的を絞るぞ!」
「右のブルファングから倒そう! ククール、ゼシカ! 支援宜しく!」
「任せて!」
「ヤンガス、最初から全力で行くよ!」
「腕がなるってもんでがす!」
ククールとゼシカが呪文を唱えて、私もエイトにバイキルトを唱えた。
エイトとヤンガスがブルファングへ向かっていく。
その時、レッドオーガが飛び上がって、私の頭上から拳を振り下ろして──。
「うぉぉぉおあああ!?」
間一髪で避けられた自分を手放しで褒めてやりたい!!
よく避けられたな!?
絶対死んだと思った!!
ドッドッとうるさい心臓を押さえて、ブルファングにはやぶさ斬りを叩き込む。
するとククールは何を思ったか、レッドオーガに向かってラリホーアローを放った。
「え、それ効くの!?」
「効いたぞ」
なんとレッドオーガがすやすやと眠っている。
そんな動きの封じ方あるのか、馬鹿に出来ないな、ラリホーアロー。
となると、あとは速攻でブルファングを倒すだけだ。
「兜割りぃぃぃ!!」
ブルファングの守備力をヤンガスが下げてくれたところで、バイキルトがかかっているエイトがはやぶさ斬りを仕掛ける。
レッドオーガは一撃が重くてキツいけど、ブルファングはルカナンやスクルトといった面倒な戦い方が多い。
アルゴリザードの時も思ったけど、王者の試練にしろ継承の試練にしろ、こんなの人間ひとりが相手にしていいものじゃなくない!?
「バイキルト! ヤンガス、お願い!」
「お前も続け、レイラ! ──バイキルト!」
「ありがと!!」
ククールもバイキルト唱えられるんだったね!!
ちょっと忘れてたよ!
精霊の矢で攻撃してるのとベホマラーでひたすら回復してるイメージしかなかったせいだけど!
おりゃあ!! と気合一閃、ミラクルソードでついでに自分の傷も癒す。
その時、ムクリとレッドオーガが目を覚ました。
げ、と一つ隣から嫌そうな声が聞こえてくる。
言わずもがなククールだ。
頑張ってそいつを眠らせておいてくれ!
「あークソ! 悪ぃ、上手いこと当たらなかった!」
「レイラ、気を付けて!!」
ラリホーアローが外れた上に、二体同時に私をフルボッコにしてくる。
全身の骨が折れたんじゃないかというくらい、骨が軋む音が聞こえてきた。
さ、さすがに死ぬ……いやまだギリ意識はあるけど、肋骨が折れた気がする……。
「ベホマ!! 平気か!? 頭大丈夫か!?」
「ありがとうククール! なんで頭の心配されたの?」
ククールは答えず、再びレッドオーガに向かってラリホーアローを放った。
おい、無視すんなコラ。
頭が悪いのは元からだよ。
言わせんな、そんなことォ!!
