58章
夢小説設定
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僧侶のおっさんと別れて、更に奥のエリアへ。
するとそこには、あの魔法使いのネーチャンが立っていた。
まさかこの人もはぐれて置いていかれたとか言わないよね?
「ようやくお出ましね、ユッケ様。だけど、ちょっと遅かったみたいね。フォーグ様ならとっくの昔にここを通り過ぎましたわよ。こんな行き止まりで道草食ってないで、先を急いだ方が宜しくってよ。おほほほ……」
「つまり置いていかれたんですね」
エイト、それは黙っていてあげたほうが優しさだったと思うよ。
ぎこちない笑顔を作るネーチャンとも別れて、道なりに奥へと進んでいく。
ドラゴンバゲージを倒して、先へ進もうとしたときだった。
「め……」
「め?」
「メタキンだーッ!?」
なんとそこには、あのメタルキングがいる!
流れるようにデーモンスピアに持ち替えて、私はメタルキング目掛けて攻撃を仕掛けた。
メタルキングを倒すことこそ、旅人の夢!
喰らえ、雷光一閃突きィー!!
「ウワーッ!! 外したー!!」
「大魔神斬りーッ!! チクショォ!!」
私とヤンガスが二人して攻撃を外した横で、三人の攻撃が効いたり効かなかったりしている。
頼むから逃げないでくれ!
頼むから!!
「あいってぇ!! でも逃げないぞコイツ!!」
「いけ! レイラ!!」
「おりゃああああー!! 雷光一閃突きぃぃぃ!!」
確かな手応えを感じるのと共に、メタルキングがデロォ……と溶けていく。
や、やったー!!
メタルキング倒せたー!!
全員とハイタッチをして、ぴょんぴょん飛び上がる。
倒せると嬉しいんだ、メタルキングは。
「気は済んだ?」
「はい!」
ユッケの生温かい眼差しに大きく頷き返して、私たちは改めて奥へと進んだ。
ククールってハイタッチしてくれる奴だったんだ。
くるっと後ろを振り向くと、ククールと目が合う。
そのまま「いえーい」と右手を出すと、よく分からんという顔をしつつハイタッチをしてくれた。
良い奴かよ、良い奴だったわ。
「なんだよそのニヤニヤした顔は」
「んー? 仲間になった頃と比べたら、ククールもかなり変わったなーって」
「ハイタッチなんてする柄じゃないと思ってたけど、ナチュラルにしたわね」
「良いか悪いかはともかく、お前みたいなマイペース人間に影響されないのは無理だろ。遠慮なしにズカズカこっちの領域に入ってくるくせに」
「土足で踏み入ってはないつもりだけど?」
「そうだよ、きちんと外で靴の裏の汚れを落とした上で入ってくるから厄介なんだよ」
「ややこしい言い方でがすな。ククールにとってそれは嫌なんでげすかい?」
「……その聞き方はどう答えても俺かレイラにモヤっとしたものが残るだろ」
手で顔を覆ったククールが、スタスタと前を歩いていく。
私を追い越した時、ククールの耳が赤いのが見えた。
へへ、素直じゃないのは相変わらずだな。
でも仲間になった当時に比べたら、なんていうか……染まったね、私たちに。
エイトのお人好しが伝染ったんじゃない?
「それにしてもここ、こんなに竜の骨が綺麗に残ってるなんてね」
「相当大きな竜が住んでたってことでげすかね? 想像もつかねぇでげすよ」
「骨だけでこんなにデカいんだもん、実物はもっと大きいってことだよね」
「そんな話はこれまで聞いた事もないけどなぁ……」
「これだけ地下に埋もれてるってことは、相当大昔の話だろ。大型の竜がいたとしても不思議じゃないさ。なにせ古代には、俺たちの認識を超えたものがまかり通ってたんだ」
ククールの言わんとすることは理解できた。
イシュマウリの存在といい、私たちの持っている船といい、光の海図といい、古代の先人たちが残したものは、どれもこれも不思議すぎるものばかりだ。
それなら馬鹿でかい竜が存在してても、おかしくはないか。
大きく口を開けた化石の中に道があると、ちょっとドキッとする。
急に口を閉じたりしないよね?
さすがにそうされると出てこられなくなるから、やめてほしいけど。
何度目かの化石の中の道を通ろうとすると、そこにはお屋敷の部下が蹲っていた。
腰から剣を提げているから、彼が主戦力のはずだ。
だけどフォーグの姿が見当たらない。
エイトがさっと駆け寄って、部下の傷を見た。
表情を和らげたから、致命傷ではなさそう。
「大丈夫ですか!? フォーグさんはどこに……」
「君たちか……。不覚だった。迷宮の魔物がこんなに手強かったとは……。怪我をした私を置いて、フォーグ様は先へ行ってしまったのだ……。このままではフォーグ様が危ない。もし魔物に襲われているフォーグ様を見かけたら、ひとまず勝負のことは忘れ、どうか助けてやってくれ……」
「ふーん、どうかしらねぇ? あんな卑怯な手を使うくらいだし、また罠に嵌める気なんじゃないの?」
「ユッケさん、それは──」
「まあ、仮にホントだったとしても、護衛を置いて一人で先走ったんだから、危ない目に遭っても自業自得よ」
「……」
エイトは何かを言いかけて……けれど黙って立ち上がった。
ここで言い争っても意味はない。
そんな暇があるなら、フォーグを探して奥へ進んだほうがいい。
急ごう。
手遅れだった時……きっとユッケが、心に一生の傷を負ってしまうんだ。
するとそこには、あの魔法使いのネーチャンが立っていた。
まさかこの人もはぐれて置いていかれたとか言わないよね?
「ようやくお出ましね、ユッケ様。だけど、ちょっと遅かったみたいね。フォーグ様ならとっくの昔にここを通り過ぎましたわよ。こんな行き止まりで道草食ってないで、先を急いだ方が宜しくってよ。おほほほ……」
「つまり置いていかれたんですね」
エイト、それは黙っていてあげたほうが優しさだったと思うよ。
ぎこちない笑顔を作るネーチャンとも別れて、道なりに奥へと進んでいく。
ドラゴンバゲージを倒して、先へ進もうとしたときだった。
「め……」
「め?」
「メタキンだーッ!?」
なんとそこには、あのメタルキングがいる!
流れるようにデーモンスピアに持ち替えて、私はメタルキング目掛けて攻撃を仕掛けた。
メタルキングを倒すことこそ、旅人の夢!
喰らえ、雷光一閃突きィー!!
「ウワーッ!! 外したー!!」
「大魔神斬りーッ!! チクショォ!!」
私とヤンガスが二人して攻撃を外した横で、三人の攻撃が効いたり効かなかったりしている。
頼むから逃げないでくれ!
頼むから!!
「あいってぇ!! でも逃げないぞコイツ!!」
「いけ! レイラ!!」
「おりゃああああー!! 雷光一閃突きぃぃぃ!!」
確かな手応えを感じるのと共に、メタルキングがデロォ……と溶けていく。
や、やったー!!
メタルキング倒せたー!!
全員とハイタッチをして、ぴょんぴょん飛び上がる。
倒せると嬉しいんだ、メタルキングは。
「気は済んだ?」
「はい!」
ユッケの生温かい眼差しに大きく頷き返して、私たちは改めて奥へと進んだ。
ククールってハイタッチしてくれる奴だったんだ。
くるっと後ろを振り向くと、ククールと目が合う。
そのまま「いえーい」と右手を出すと、よく分からんという顔をしつつハイタッチをしてくれた。
良い奴かよ、良い奴だったわ。
「なんだよそのニヤニヤした顔は」
「んー? 仲間になった頃と比べたら、ククールもかなり変わったなーって」
「ハイタッチなんてする柄じゃないと思ってたけど、ナチュラルにしたわね」
「良いか悪いかはともかく、お前みたいなマイペース人間に影響されないのは無理だろ。遠慮なしにズカズカこっちの領域に入ってくるくせに」
「土足で踏み入ってはないつもりだけど?」
「そうだよ、きちんと外で靴の裏の汚れを落とした上で入ってくるから厄介なんだよ」
「ややこしい言い方でがすな。ククールにとってそれは嫌なんでげすかい?」
「……その聞き方はどう答えても俺かレイラにモヤっとしたものが残るだろ」
手で顔を覆ったククールが、スタスタと前を歩いていく。
私を追い越した時、ククールの耳が赤いのが見えた。
へへ、素直じゃないのは相変わらずだな。
でも仲間になった当時に比べたら、なんていうか……染まったね、私たちに。
エイトのお人好しが伝染ったんじゃない?
「それにしてもここ、こんなに竜の骨が綺麗に残ってるなんてね」
「相当大きな竜が住んでたってことでげすかね? 想像もつかねぇでげすよ」
「骨だけでこんなにデカいんだもん、実物はもっと大きいってことだよね」
「そんな話はこれまで聞いた事もないけどなぁ……」
「これだけ地下に埋もれてるってことは、相当大昔の話だろ。大型の竜がいたとしても不思議じゃないさ。なにせ古代には、俺たちの認識を超えたものがまかり通ってたんだ」
ククールの言わんとすることは理解できた。
イシュマウリの存在といい、私たちの持っている船といい、光の海図といい、古代の先人たちが残したものは、どれもこれも不思議すぎるものばかりだ。
それなら馬鹿でかい竜が存在してても、おかしくはないか。
大きく口を開けた化石の中に道があると、ちょっとドキッとする。
急に口を閉じたりしないよね?
さすがにそうされると出てこられなくなるから、やめてほしいけど。
何度目かの化石の中の道を通ろうとすると、そこにはお屋敷の部下が蹲っていた。
腰から剣を提げているから、彼が主戦力のはずだ。
だけどフォーグの姿が見当たらない。
エイトがさっと駆け寄って、部下の傷を見た。
表情を和らげたから、致命傷ではなさそう。
「大丈夫ですか!? フォーグさんはどこに……」
「君たちか……。不覚だった。迷宮の魔物がこんなに手強かったとは……。怪我をした私を置いて、フォーグ様は先へ行ってしまったのだ……。このままではフォーグ様が危ない。もし魔物に襲われているフォーグ様を見かけたら、ひとまず勝負のことは忘れ、どうか助けてやってくれ……」
「ふーん、どうかしらねぇ? あんな卑怯な手を使うくらいだし、また罠に嵌める気なんじゃないの?」
「ユッケさん、それは──」
「まあ、仮にホントだったとしても、護衛を置いて一人で先走ったんだから、危ない目に遭っても自業自得よ」
「……」
エイトは何かを言いかけて……けれど黙って立ち上がった。
ここで言い争っても意味はない。
そんな暇があるなら、フォーグを探して奥へ進んだほうがいい。
急ごう。
手遅れだった時……きっとユッケが、心に一生の傷を負ってしまうんだ。
