57章
夢小説設定
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レオパルドが来ていない以上、ここにいると警護の聖堂騎士団に見つかってしまう可能性が高い。
一度離れようということになって、では行先は……となったところで、ふと思い出したのがカジノだ。
いやなんで今なんだという話なんだけど、そういやカジノってもう開いたのかなって気になってしまって……。
「ベルガラックのカジノってどうなったんだろうね?」
「そろそろ再開してるかもしれないってこと?」
「だってベルガラックに立ち寄ってから、結構経ってるしさ。そろそろ再開しててもおかしくないよなーって。ね、ククール」
「あそこにレオパルドについての情報があるとは思えないが、カジノは気になるな」
カジノって景品も豪華だって聞いたことある。
もし再開してたら、ちょっと遊ぶくらい許されるのでは?
期待に満ちた眼差しを向けると、うっと唸ったエイトが、仕方なさそうにルーラを唱えた。
持つべきものは私に甘い彼氏である。
さて、降り立った先のベルガラックは、活気がある……かと思いきや、思ったほどではない。
こりゃあ、まだカジノは閉まってるな? と全員がピンと来た。
でもどうやらギャリングさんが殺されたことは伝わっているっぽい。
箝口令が敷かれていたみたいだけど、まぁ人の口に戸は立てられませんからね!
「ちょうどいいや。ゲモンとの戦いで疲れてるし、今日はベルガラックで休もうぜ」
「そうだね。ついでにカジノの事とか聞いてみようよ」
「そんなにカジノが好きなの? ギャンブル好きはモテないわよ」
「そんなんじゃないもん! やってみたことないから興味があるだけだもん!」
「はいはい」
「信じてなーい!! 本当だもん! ねぇエイト、ヤンガス! 二人は信じてくれるよね?」
「もちろん。最初から疑ってなんかないよ」
「姉貴は好奇心旺盛なお方でがす。興味がある程度に留めておくなら文句は言わねぇでがすよ」
「ヤンガスって、そういうところはまともというか、しっかりしてるのね」
「パルミドのカジノで破滅する人間を嫌というほど見てきたでがすよ」
なるほど、それは真理だ。
まあでも私が賭け事にのめり込むとは思えないんだよね。
剣を振ってる時間のほうが楽しいと思ってるしさ。
エイトもそれに付き合ってくれるし。
町の奥にあるギャリング邸は、もう立ち入れるようになっていた。
せっかくだしお邪魔してみようということになって、門扉を開けた先には、女戦士がいる。
この家の用心棒は、屋敷の裏にある詰所にいる二人じゃなかったっけ?
「あら、あんた達も護衛志願?」
「はへ? 護衛? なんのです?」
「お屋敷の兄妹が、継承の試練だかを近々行うんだってよ。そこで兄妹が試練に同行する護衛を募集してるの。私も面接を受けてみたけど、断られたわ……」
「断られたんですね……」
どうする? とみんなの顔が言っていた。
どうするも何も、それがラプソーンやレオパルドに関わりがあるとは思えないけど──。
……ちょっと待った?
ギャリングさんって賢者の末裔なんだよね?
だったらその子供たちも、賢者のことについて何か知ってるかもしれない。
知らなくても、賢者の血を引いてるんだったら、継承の試練の途中で魔物に襲われたり、レオパルドに襲われる可能性がなくもない。
「……話を聞くだけ聞いてみよう」
「そうね。賢者の末裔だろうから、生半可な護衛じゃ二人とも命を落としかねないわ」
エイトとゼシカが同じ意見だったこともあって、私たちはギャリング邸へと入ることにした。
……ドアを開けていきなり、仁王立ちする熊の剥製が出迎えてくれるとは思わなかった。
これが噂の、素手で倒した熊か?
呆気に取られてしまうと、お屋敷の使用人が声を掛けてきた。
「これはこれは、護衛志願の方ですな。ようこそおいで下さいました」
「あ、ええと僕らは」
「私共の二人の主が、継承の試練に同行する護衛を募っているのですが……。どんな人物が来ても我が主はお気に召さず、困っていたのです。だがあなた方ならきっと!」
「いや、あの」
「おやおや? 闇の遺跡で会った旅人さんじゃないの!」
「あ! あなたは闇の遺跡で会ったギャリングさんの使いの僧侶さん!」
良かった!
使用人さんのマシンガントークに口を挟めなくて困ってたんだ!
誰でもいいから早く誤解を解いてくれ!!
「ひょっとして坊ちゃんたちの護衛に志願しにきたのかい?」
「エッいや違」
「もしそうなら大歓迎さ。君たちになら、フォーグ様かユッケ様のどちらかを任せられる」
「……諦めろ、レイラ。俺たちはもう護衛に志願して断られるしか、この屋敷を出る理由がなくなったんだ」
「そんな……」
ぽん……と肩を叩いて、ククールは応接室へと歩いていった。
ごめんよみんな……私が興味を示してしまったばっかりに……。
みんなで護衛、断られようね……。
一度離れようということになって、では行先は……となったところで、ふと思い出したのがカジノだ。
いやなんで今なんだという話なんだけど、そういやカジノってもう開いたのかなって気になってしまって……。
「ベルガラックのカジノってどうなったんだろうね?」
「そろそろ再開してるかもしれないってこと?」
「だってベルガラックに立ち寄ってから、結構経ってるしさ。そろそろ再開しててもおかしくないよなーって。ね、ククール」
「あそこにレオパルドについての情報があるとは思えないが、カジノは気になるな」
カジノって景品も豪華だって聞いたことある。
もし再開してたら、ちょっと遊ぶくらい許されるのでは?
期待に満ちた眼差しを向けると、うっと唸ったエイトが、仕方なさそうにルーラを唱えた。
持つべきものは私に甘い彼氏である。
さて、降り立った先のベルガラックは、活気がある……かと思いきや、思ったほどではない。
こりゃあ、まだカジノは閉まってるな? と全員がピンと来た。
でもどうやらギャリングさんが殺されたことは伝わっているっぽい。
箝口令が敷かれていたみたいだけど、まぁ人の口に戸は立てられませんからね!
「ちょうどいいや。ゲモンとの戦いで疲れてるし、今日はベルガラックで休もうぜ」
「そうだね。ついでにカジノの事とか聞いてみようよ」
「そんなにカジノが好きなの? ギャンブル好きはモテないわよ」
「そんなんじゃないもん! やってみたことないから興味があるだけだもん!」
「はいはい」
「信じてなーい!! 本当だもん! ねぇエイト、ヤンガス! 二人は信じてくれるよね?」
「もちろん。最初から疑ってなんかないよ」
「姉貴は好奇心旺盛なお方でがす。興味がある程度に留めておくなら文句は言わねぇでがすよ」
「ヤンガスって、そういうところはまともというか、しっかりしてるのね」
「パルミドのカジノで破滅する人間を嫌というほど見てきたでがすよ」
なるほど、それは真理だ。
まあでも私が賭け事にのめり込むとは思えないんだよね。
剣を振ってる時間のほうが楽しいと思ってるしさ。
エイトもそれに付き合ってくれるし。
町の奥にあるギャリング邸は、もう立ち入れるようになっていた。
せっかくだしお邪魔してみようということになって、門扉を開けた先には、女戦士がいる。
この家の用心棒は、屋敷の裏にある詰所にいる二人じゃなかったっけ?
「あら、あんた達も護衛志願?」
「はへ? 護衛? なんのです?」
「お屋敷の兄妹が、継承の試練だかを近々行うんだってよ。そこで兄妹が試練に同行する護衛を募集してるの。私も面接を受けてみたけど、断られたわ……」
「断られたんですね……」
どうする? とみんなの顔が言っていた。
どうするも何も、それがラプソーンやレオパルドに関わりがあるとは思えないけど──。
……ちょっと待った?
ギャリングさんって賢者の末裔なんだよね?
だったらその子供たちも、賢者のことについて何か知ってるかもしれない。
知らなくても、賢者の血を引いてるんだったら、継承の試練の途中で魔物に襲われたり、レオパルドに襲われる可能性がなくもない。
「……話を聞くだけ聞いてみよう」
「そうね。賢者の末裔だろうから、生半可な護衛じゃ二人とも命を落としかねないわ」
エイトとゼシカが同じ意見だったこともあって、私たちはギャリング邸へと入ることにした。
……ドアを開けていきなり、仁王立ちする熊の剥製が出迎えてくれるとは思わなかった。
これが噂の、素手で倒した熊か?
呆気に取られてしまうと、お屋敷の使用人が声を掛けてきた。
「これはこれは、護衛志願の方ですな。ようこそおいで下さいました」
「あ、ええと僕らは」
「私共の二人の主が、継承の試練に同行する護衛を募っているのですが……。どんな人物が来ても我が主はお気に召さず、困っていたのです。だがあなた方ならきっと!」
「いや、あの」
「おやおや? 闇の遺跡で会った旅人さんじゃないの!」
「あ! あなたは闇の遺跡で会ったギャリングさんの使いの僧侶さん!」
良かった!
使用人さんのマシンガントークに口を挟めなくて困ってたんだ!
誰でもいいから早く誤解を解いてくれ!!
「ひょっとして坊ちゃんたちの護衛に志願しにきたのかい?」
「エッいや違」
「もしそうなら大歓迎さ。君たちになら、フォーグ様かユッケ様のどちらかを任せられる」
「……諦めろ、レイラ。俺たちはもう護衛に志願して断られるしか、この屋敷を出る理由がなくなったんだ」
「そんな……」
ぽん……と肩を叩いて、ククールは応接室へと歩いていった。
ごめんよみんな……私が興味を示してしまったばっかりに……。
みんなで護衛、断られようね……。
