49章
夢小説設定
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階段を上って、先程の地下二階へ戻る。
奥のほうへ続いている道を進むと、途中から道が凍っていた。
全員の雰囲気がピリッと緊張に包まれる。
そろっと足を踏み出した瞬間、背後で「バウ!!」と狼が吠えた。
「にぎゃッ!!」
「姉貴ィーッ!?」
「そりゃ至近距離で吠えられたらビックリするわよ」
強打したお尻を擦りながら剣を構える。
オオカミだけかと思いきや、まさかの左にブリザード二体、右にキラーマシンの三段構え。
あまりにも面倒すぎる布陣で嫌になってきた。
たしかキラーマシンってイオ系が効くんだよな。
「イオラ!」
ゼシカがイオラを唱えて、目の前で大爆発が起きて敵がよろめく。
その隙に私たちでブリザードとオオカミを片付けた。
厄介なものを残してしまってすまない。
でもオオカミ共って残しておくと仲間をすぐ呼ぶから、こっちもこっちで面倒というか!
「あでっ」
「ベホマ! ククール、大丈夫?」
「サンキュ、エイト。平気だ」
ベホマを唱えようとした手をそっと引っ込め、剣を握り締める。
私の隣でエイトが小さく笑っていた。
笑うことなくない!?
だって私のほうがいつも早いから、先にベホマを唱えようと思っただけなのにさ!!
「ふんッ!!」
「キラーマシンに八つ当たりすんなー。ゼシカ、とどめは任せたぜ」
「オッケー。メラミ!」
間合いを取った私とすれ違うように火の玉が飛んでいく。
それがキラーマシンにとどめを刺した。
これにて戦闘終了だ。
「で、なんでレイラはいきなりキレたんだ?」
「エイトが私のこと笑ったからです!」
「僕がククールにベホマをかけたから、レイラがやること無くなっちゃって、そっと手を下ろすのが面白くて……」
「ひどい奴だよ本当に!!」
「ごめんごめん、もう笑わないから。機嫌直してレイラ」
「ふんだ! エイトなんかもう知らギャンッ!!」
「お前は何度その氷ですっ転べば気が済むんだよ」
そうだったね……氷が張ってるんでしたね……。
もう戦闘と怒りで忘れてたよ……。
このまま氷漬けにならないだろうか、恥ずかしくて顔を上げられない。
いよいよ笑い声を隠し切れなかったエイトが、笑いを堪えようと震えながら私をそっと抱き起こした。
「ところでこの空間はなんですかい? やたらと赤い葉っぱが植わってるでがすよ」
「これ、ヌーク草じゃない?」
「グラッドさんの薬草園だって話だもんね。……ん? ねぇエイト、この焚き火の跡……」
空間の真ん中辺りには、焚き火をした跡が残っていた。
エイトが焚き火の跡を調べて、灰に触れる。
見た感じ、消えてからそんなに時間は経ってなさそう。
「まだ新しい。一日から二日あたりってところだ」
「これまで通ってきたところにグラッドって奴はいなかった。いるとしたら更に奥だろうな」
「無事だといいけれど……。急ぎましょう、エイト!」
目の前には、地下三階へ続く階段が見えている。
駆け下りたその先は一本道で、道に沿って進んでいくと、再び氷に覆われた空間が現れた。
誰かがごくりと喉を鳴らす。
「みんな……氷柱には十分、気を付けて……」
「おお……」
進める道を探そうと探索していると、不意に頭上でバキン! と音がした。
そしてズドン! とやはり私の背後に氷柱が落ちてきて、地面に突き刺さっている。
なんなんだ本当に、この殺人氷柱は……。
「ありゃ、この氷柱はまだ落ちてきて新しいっぽい」
「本当でがすな。ってこたぁ、そのグラッドとかいう人が通ってったに間違いねぇや」
「そうね。なぜか分からないけど、この氷柱、やたらと人を襲ってくるものね」
「……自然現象なんだよな、これ?」
「う、うーん……たぶん……?」
なんだその曖昧な返事は──とツッコミを入れようとした時。
頭上からバキン! という音が二つ分聞こえて。
私たちの背後に、氷柱が二本、地面にぶっ刺さった。
全員が口を閉ざす。
もうここまで来たら……進むしかないんだけど……。
生きて出られるかな、ここ……。
「あ、でも見て。氷柱の上を歩けば道になるわよ」
「本当だ。運がいいというかなんというか……」
「腑に落ちないが、まあいいや。進もうぜ」
といいつつ、目の前にある通路しか進めそうにないので、そのまま通路をぐるーっと回っていくと、さっきまでいた氷のフロアの入り口に戻ってきた。
先に進めたわけじゃなくて、一周しただけか……。
でも氷柱の道が出来たところは、向こう側の崖に進めるようになっている。
崖の上まで坂道を登って、落ちないように気を付けつつ、氷柱の上を渡っていくと、地下四階へ降りる階段が見えた。
結構深いんだな、この洞窟……。
とまぁ、そんなこんなで地下四階である。
もはや氷柱ごときでは悲鳴を上げなくなった我々は、氷柱を落として道を作り、地下四階の最深部へ辿り着いた。
ここまで一度もグラッドさんとすれ違わなかったということは、ここにグラッドさんがいる可能性が高い。
「……お?」
ここだけ、誰かが通ったみたいに氷柱が落ちている。
氷柱が四つも落ちてきたようで、完全に道は塞がれていた。
反対側からは崖が繋がっていなくて、渡れそうにない。
「誰かいるっぽい……?」
氷柱の隙間から覗くと、人のようなものが見えた。
氷柱のせいでうまく見えないけど、どうやら倒れているようだ。
もしかしてグラッドさんでは!?
「待って、ここ誰かいる!」
「うそ!?」
「おーい! 誰かいるでがすかー!」
ヤンガスが氷柱の先にいるであろう人に声をかける。
すると氷柱の向こうにいる人が、震えた手をこちらに向かって伸ばしてきた。
良かった、生きてる!!
「だれか……誰か、いるのか……?」
「はい! 大丈夫ですか!?」
「誰でもいい……助けてくれ。身体が凍えてしまって、動けないんだ。助けて……」
助けてくれと言われても、ここを通れるような人はいないし……。
……ん?
狭いところ……人は通れなくても……人じゃないなら?
「エイト! トーポ入れてみようよ!」
「え? ……ああ!」
エイトもゼシカの家でのアレや、サザンビーク城でのコレを思い出したのか、トーポを氷柱の間に入れこんだ。
ククールもサザンビーク城での件でただのネズミじゃないと察したのか、ここでトーポを中に入れたことに何のツッコミもない。
考えたら負けなことってあるよね、分かるよ。
奥のほうへ続いている道を進むと、途中から道が凍っていた。
全員の雰囲気がピリッと緊張に包まれる。
そろっと足を踏み出した瞬間、背後で「バウ!!」と狼が吠えた。
「にぎゃッ!!」
「姉貴ィーッ!?」
「そりゃ至近距離で吠えられたらビックリするわよ」
強打したお尻を擦りながら剣を構える。
オオカミだけかと思いきや、まさかの左にブリザード二体、右にキラーマシンの三段構え。
あまりにも面倒すぎる布陣で嫌になってきた。
たしかキラーマシンってイオ系が効くんだよな。
「イオラ!」
ゼシカがイオラを唱えて、目の前で大爆発が起きて敵がよろめく。
その隙に私たちでブリザードとオオカミを片付けた。
厄介なものを残してしまってすまない。
でもオオカミ共って残しておくと仲間をすぐ呼ぶから、こっちもこっちで面倒というか!
「あでっ」
「ベホマ! ククール、大丈夫?」
「サンキュ、エイト。平気だ」
ベホマを唱えようとした手をそっと引っ込め、剣を握り締める。
私の隣でエイトが小さく笑っていた。
笑うことなくない!?
だって私のほうがいつも早いから、先にベホマを唱えようと思っただけなのにさ!!
「ふんッ!!」
「キラーマシンに八つ当たりすんなー。ゼシカ、とどめは任せたぜ」
「オッケー。メラミ!」
間合いを取った私とすれ違うように火の玉が飛んでいく。
それがキラーマシンにとどめを刺した。
これにて戦闘終了だ。
「で、なんでレイラはいきなりキレたんだ?」
「エイトが私のこと笑ったからです!」
「僕がククールにベホマをかけたから、レイラがやること無くなっちゃって、そっと手を下ろすのが面白くて……」
「ひどい奴だよ本当に!!」
「ごめんごめん、もう笑わないから。機嫌直してレイラ」
「ふんだ! エイトなんかもう知らギャンッ!!」
「お前は何度その氷ですっ転べば気が済むんだよ」
そうだったね……氷が張ってるんでしたね……。
もう戦闘と怒りで忘れてたよ……。
このまま氷漬けにならないだろうか、恥ずかしくて顔を上げられない。
いよいよ笑い声を隠し切れなかったエイトが、笑いを堪えようと震えながら私をそっと抱き起こした。
「ところでこの空間はなんですかい? やたらと赤い葉っぱが植わってるでがすよ」
「これ、ヌーク草じゃない?」
「グラッドさんの薬草園だって話だもんね。……ん? ねぇエイト、この焚き火の跡……」
空間の真ん中辺りには、焚き火をした跡が残っていた。
エイトが焚き火の跡を調べて、灰に触れる。
見た感じ、消えてからそんなに時間は経ってなさそう。
「まだ新しい。一日から二日あたりってところだ」
「これまで通ってきたところにグラッドって奴はいなかった。いるとしたら更に奥だろうな」
「無事だといいけれど……。急ぎましょう、エイト!」
目の前には、地下三階へ続く階段が見えている。
駆け下りたその先は一本道で、道に沿って進んでいくと、再び氷に覆われた空間が現れた。
誰かがごくりと喉を鳴らす。
「みんな……氷柱には十分、気を付けて……」
「おお……」
進める道を探そうと探索していると、不意に頭上でバキン! と音がした。
そしてズドン! とやはり私の背後に氷柱が落ちてきて、地面に突き刺さっている。
なんなんだ本当に、この殺人氷柱は……。
「ありゃ、この氷柱はまだ落ちてきて新しいっぽい」
「本当でがすな。ってこたぁ、そのグラッドとかいう人が通ってったに間違いねぇや」
「そうね。なぜか分からないけど、この氷柱、やたらと人を襲ってくるものね」
「……自然現象なんだよな、これ?」
「う、うーん……たぶん……?」
なんだその曖昧な返事は──とツッコミを入れようとした時。
頭上からバキン! という音が二つ分聞こえて。
私たちの背後に、氷柱が二本、地面にぶっ刺さった。
全員が口を閉ざす。
もうここまで来たら……進むしかないんだけど……。
生きて出られるかな、ここ……。
「あ、でも見て。氷柱の上を歩けば道になるわよ」
「本当だ。運がいいというかなんというか……」
「腑に落ちないが、まあいいや。進もうぜ」
といいつつ、目の前にある通路しか進めそうにないので、そのまま通路をぐるーっと回っていくと、さっきまでいた氷のフロアの入り口に戻ってきた。
先に進めたわけじゃなくて、一周しただけか……。
でも氷柱の道が出来たところは、向こう側の崖に進めるようになっている。
崖の上まで坂道を登って、落ちないように気を付けつつ、氷柱の上を渡っていくと、地下四階へ降りる階段が見えた。
結構深いんだな、この洞窟……。
とまぁ、そんなこんなで地下四階である。
もはや氷柱ごときでは悲鳴を上げなくなった我々は、氷柱を落として道を作り、地下四階の最深部へ辿り着いた。
ここまで一度もグラッドさんとすれ違わなかったということは、ここにグラッドさんがいる可能性が高い。
「……お?」
ここだけ、誰かが通ったみたいに氷柱が落ちている。
氷柱が四つも落ちてきたようで、完全に道は塞がれていた。
反対側からは崖が繋がっていなくて、渡れそうにない。
「誰かいるっぽい……?」
氷柱の隙間から覗くと、人のようなものが見えた。
氷柱のせいでうまく見えないけど、どうやら倒れているようだ。
もしかしてグラッドさんでは!?
「待って、ここ誰かいる!」
「うそ!?」
「おーい! 誰かいるでがすかー!」
ヤンガスが氷柱の先にいるであろう人に声をかける。
すると氷柱の向こうにいる人が、震えた手をこちらに向かって伸ばしてきた。
良かった、生きてる!!
「だれか……誰か、いるのか……?」
「はい! 大丈夫ですか!?」
「誰でもいい……助けてくれ。身体が凍えてしまって、動けないんだ。助けて……」
助けてくれと言われても、ここを通れるような人はいないし……。
……ん?
狭いところ……人は通れなくても……人じゃないなら?
「エイト! トーポ入れてみようよ!」
「え? ……ああ!」
エイトもゼシカの家でのアレや、サザンビーク城でのコレを思い出したのか、トーポを氷柱の間に入れこんだ。
ククールもサザンビーク城での件でただのネズミじゃないと察したのか、ここでトーポを中に入れたことに何のツッコミもない。
考えたら負けなことってあるよね、分かるよ。
