49章
夢小説設定
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日も暮れかけた夕方、宿屋で休む前に教会でお祈りをしておこうとみんなで教会へ立ち寄ると。
……なにやら熱心に祈っている青年が一人。
あまりにも祈りに圧がありすぎて、思わず凝視してしまった。
「ああ、シスター! お祈りする姿も美しい! 美しすぎる! 神よ。あなたにお仕えする方に恋してしまった私は、どうすればよいのですか!?」
……なんて?
あまりにも祈りの内容が邪すぎんか?
さすがに神様も呆れてるって。
その時、すっと青年の背後にククールが歩み寄った。
「ならばコクるがよい。ダメで元々。当たって砕けろ。神は行動する者に祝福を与えよう」
「ッ……!!」
真に受けちゃったじゃんこの人ーッ!!
どうすんの? これどうすんの!? ねぇ!?
知らないよ!? この人が本当にシスターに告白して玉砕してアンタ責任取れんのォ!?
「……今の声は、もしかして神様!? 分かりました! 必ずやおっしゃる通りに実行します!」
実行すんなーッ!!
青年を焚き付けた神ことククールは、涼しい顔をして教会の隅で祈りを捧げている。
真横でゼシカとヤンガスがドン引きの目でククールを見つめていた。
せっかく『女の敵』評価を覆せたところだったのに、どうしてお前はそう……。
* * *
夜の武器屋で武器を買い揃えた私たちは、翌日、再びグラッドさんを訪ねてみた。
コンコンとお部屋のドアをノックしてみたけど、やっぱり返事はない。
お部屋の中にももちろんいなくて、私たちはさすがにグラッドさんの行方を探す方向に切り替えた。
「──部屋にグラッドがいないから、どこに行ったか知らないかって?」
最初に聞いてみたのは町長さん。
立場が立場だし、もしかしたらご存知かもしれないと思ったのだ。
ちなみに発案はエイトである。
「さあなぁ? そういえば、彼の素性や普段の生活のことは、私もよく知らないな。そもそもあれだけの薬草の知識をどこで学んだのか……? 考えてみれば不思議な男だな」
「そうですか……」
「知ってそうな奴が他にもいるかもしれない。とりあえず片っ端から聞き込み、だろ?」
「そうね。足を止めちゃいけないことだけは確かよ」
ここまで来ると慣れたもんだよね。
今までだってそうしてきたんだし!
片っ端から聞き込みというククールの言葉通り、私たちはオークニス内を走り回って、手分けして情報を集めた。
「グラッドさんを探してるですって?」
「はい、そうなんです。昨日からお部屋に帰られてないみたいで」
エイトと合流してやってきたのは道具屋。地下通路のとあるお部屋から、カウンターの裏側に上って来られたのだ。
もうこの町、作りがややこしすぎるよ!
「自分の部屋に居ないのなら、薬草園に行ってるんじゃないですか。たしかあの人、北西の洞窟に自分の薬草園を作っていて、よく行ってるみたいですよ。あんな離れた所までこの寒い中通ってるなんて、ご苦労なことですよねぇ」
「薬草園……北西の……。なるほど、ありがとうございます!」
「薬草園まで向かうなら、準備は怠らないほうがいいですよ。ということで、何か買っていきませんか?」
「あ、じゃあちょうど切れかけてたし、まんげつ草を十個ください」
「毎度どうも!」
くぅ、商売上手め……!!
ここまで来て何も買わずに出ることが、私たちには出来なかった……。
ゼシカとかククールなら「間に合ってる」とか言って出ていくんだろうなー!!
グラッドさんのいそうな場所に目星がついたので、集合場所の酒場でみんなを待った。
程なくしてやってきたみんなに、道具屋さんで聞いた話を伝え、私たちは北西にある薬草園の洞窟へ向かうことにしたのだった。
パタッパタッとキラーパンサーが雪原を走る。
こんな雪深い土地でも、バウムレンの鈴を鳴らすとキラーパンサーが来るんだから驚きだ。
すごいなキラーパンサー。
逆にどこでなら呼べないんだ、どこに行っても呼べるじゃん。
「雪国の洞窟で、最低でも二日は帰ってきてないとなると……。いよいよ嫌な予感がするな」
「そうだね……」
考えられるのは凍死、もしくは低体温症で意識がなくなっているか。
とにかく、グラッドさんの身に何かあったと考えるほうがいい。
間に合えばいいけど……。
ラプソーンに狙われたわけでもないのに人が死ぬのは、さすがに目覚めが悪い。
北西へ向けてキラーパンサーを走らせると、やがて山肌にぽっかりと口を開けた洞窟が見えた。
「……ここ、で合ってるよね」
私の確認に、地図を見たエイトが頷いた。
場所的にもここ以外に洞窟らしきものは見えないし、ここしかないか。
キラーパンサーから降りて、去っていく彼らに手を振って見送る。
温かかったな、キラーパンサー。
できることならずっと乗っていたかったな……。
……なにやら熱心に祈っている青年が一人。
あまりにも祈りに圧がありすぎて、思わず凝視してしまった。
「ああ、シスター! お祈りする姿も美しい! 美しすぎる! 神よ。あなたにお仕えする方に恋してしまった私は、どうすればよいのですか!?」
……なんて?
あまりにも祈りの内容が邪すぎんか?
さすがに神様も呆れてるって。
その時、すっと青年の背後にククールが歩み寄った。
「ならばコクるがよい。ダメで元々。当たって砕けろ。神は行動する者に祝福を与えよう」
「ッ……!!」
真に受けちゃったじゃんこの人ーッ!!
どうすんの? これどうすんの!? ねぇ!?
知らないよ!? この人が本当にシスターに告白して玉砕してアンタ責任取れんのォ!?
「……今の声は、もしかして神様!? 分かりました! 必ずやおっしゃる通りに実行します!」
実行すんなーッ!!
青年を焚き付けた神ことククールは、涼しい顔をして教会の隅で祈りを捧げている。
真横でゼシカとヤンガスがドン引きの目でククールを見つめていた。
せっかく『女の敵』評価を覆せたところだったのに、どうしてお前はそう……。
* * *
夜の武器屋で武器を買い揃えた私たちは、翌日、再びグラッドさんを訪ねてみた。
コンコンとお部屋のドアをノックしてみたけど、やっぱり返事はない。
お部屋の中にももちろんいなくて、私たちはさすがにグラッドさんの行方を探す方向に切り替えた。
「──部屋にグラッドがいないから、どこに行ったか知らないかって?」
最初に聞いてみたのは町長さん。
立場が立場だし、もしかしたらご存知かもしれないと思ったのだ。
ちなみに発案はエイトである。
「さあなぁ? そういえば、彼の素性や普段の生活のことは、私もよく知らないな。そもそもあれだけの薬草の知識をどこで学んだのか……? 考えてみれば不思議な男だな」
「そうですか……」
「知ってそうな奴が他にもいるかもしれない。とりあえず片っ端から聞き込み、だろ?」
「そうね。足を止めちゃいけないことだけは確かよ」
ここまで来ると慣れたもんだよね。
今までだってそうしてきたんだし!
片っ端から聞き込みというククールの言葉通り、私たちはオークニス内を走り回って、手分けして情報を集めた。
「グラッドさんを探してるですって?」
「はい、そうなんです。昨日からお部屋に帰られてないみたいで」
エイトと合流してやってきたのは道具屋。地下通路のとあるお部屋から、カウンターの裏側に上って来られたのだ。
もうこの町、作りがややこしすぎるよ!
「自分の部屋に居ないのなら、薬草園に行ってるんじゃないですか。たしかあの人、北西の洞窟に自分の薬草園を作っていて、よく行ってるみたいですよ。あんな離れた所までこの寒い中通ってるなんて、ご苦労なことですよねぇ」
「薬草園……北西の……。なるほど、ありがとうございます!」
「薬草園まで向かうなら、準備は怠らないほうがいいですよ。ということで、何か買っていきませんか?」
「あ、じゃあちょうど切れかけてたし、まんげつ草を十個ください」
「毎度どうも!」
くぅ、商売上手め……!!
ここまで来て何も買わずに出ることが、私たちには出来なかった……。
ゼシカとかククールなら「間に合ってる」とか言って出ていくんだろうなー!!
グラッドさんのいそうな場所に目星がついたので、集合場所の酒場でみんなを待った。
程なくしてやってきたみんなに、道具屋さんで聞いた話を伝え、私たちは北西にある薬草園の洞窟へ向かうことにしたのだった。
パタッパタッとキラーパンサーが雪原を走る。
こんな雪深い土地でも、バウムレンの鈴を鳴らすとキラーパンサーが来るんだから驚きだ。
すごいなキラーパンサー。
逆にどこでなら呼べないんだ、どこに行っても呼べるじゃん。
「雪国の洞窟で、最低でも二日は帰ってきてないとなると……。いよいよ嫌な予感がするな」
「そうだね……」
考えられるのは凍死、もしくは低体温症で意識がなくなっているか。
とにかく、グラッドさんの身に何かあったと考えるほうがいい。
間に合えばいいけど……。
ラプソーンに狙われたわけでもないのに人が死ぬのは、さすがに目覚めが悪い。
北西へ向けてキラーパンサーを走らせると、やがて山肌にぽっかりと口を開けた洞窟が見えた。
「……ここ、で合ってるよね」
私の確認に、地図を見たエイトが頷いた。
場所的にもここ以外に洞窟らしきものは見えないし、ここしかないか。
キラーパンサーから降りて、去っていく彼らに手を振って見送る。
温かかったな、キラーパンサー。
できることならずっと乗っていたかったな……。
