47章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、こちらの……ゼシカとの話は終わった。
次はヤンガスとククールの番だ。
敷地の外で待っていた二人は、町の北側出口へ向かおうと、階段を登っていく。
なんだかんだ、ククールもついてきてくれるんだ。
だったら尚更……二人にも、ちゃんと話しておかないと。
「ねえ、ヤンガス、ククール……」
町の頂上でもある北側の広場に着いた頃、私はようやく勇気を振り絞って声をかけた。
二人が黙って私を振り返る。
不安を誤魔化すように、両手を強く握り合わせて──それでもやっぱり怖くて、二人の顔は見られなかった。
何をどう切り出せばいいか分からなかったから、私はまず、二人に向かって深く頭を下げた。
「……ヤンガス、ククール。ごめんなさい」
「な、なんでぇ姉貴、急に謝って……」
「……」
「ずっと隠し事をしてた。私が人殺しだって、知られたくなくて……ゼシカにも。ゼシカが言っていたことは全部、本当のことだよ。嘘なんてひとつもない。私はトロデーンにいた頃、七度の『夜勤』を命じられて、九人を殺した。国を守るためなんて聞こえはいいけど……所詮はただの人殺しだと思ってる」
「っ、レイラ……!」
「エイト。悪いが黙っててくれ」
ククールの静かな一言で、エイトがぐっと何かを堪えて引き下がる。
ヤンガスはどこか気まずそうに視線を逸らしていた。
ククールは……感情の読み取れない瞳が、けれど冷ややかに私を見つめている。
「ゼシカには伝えたけど……二人にも伝えておこうと思って。二人が私をどう思うかは自由だし、私のこと、顔も見たくないって思うなら、私はここでみんなと別れようと思う。二人の気持ちを……聞かせてください」
今度は私が頭を下げる番だった。
ヤンガスもククールも、誰もが無言のままで……。
痺れを切らしたのは、ヤンガスでもククールでもなく、陛下だった。
「お前にそれを命じたのはわしじゃ。お前が責任を感じることではない」
「それでも、やったのは私ですよ」
指示をしたのが陛下というのは少し語弊がある。
あくまでも標的は隊長が決めていて、『夜勤』の有無は隊長に判断を任されていた。
ただこの場合、隊長の意思は国の意思と同義と見なされるから、間接的には陛下の指示という話になるだけ。
その命を奪ったのは、私だ。
私が『責任をもって』標的を排除してきたんだから、そこまでの責任を放棄するつもりはない。
「なんて言われても受け止める。言われるだけの理由があると思うから」
「そ、そんなこと言われても……困るでがすよ、姉貴。アッシにとって姉貴は、命の恩人でがす。アッシはこの命、とっくに兄貴と姉貴に預けたんだ。姉貴が何者だろうと、アッシは姉貴を信じてお供するだけでがすよ」
「ヤンガス……ありがとう。ククールは……」
正直に言えば、拒絶の意を示すのはククールかなと思っている。
彼は教会内部の腐食を間近で見てきて、現実を冷めた目で、一歩引いて悲観的に眺める性格だけど……。
それでも人道に背くことを許さないのもまた、ククールだ。
「……別に。今更驚かないぜ。薄々勘づいてはいたしな」
「え……」
「近衛兵だったんだろ。ひょっとすると殺したことがあるのかもな、程度だけど、本人の口から聞けるとは思わなかったよ」
「……ごめん」
「気にしちゃいないさ。レイラは職務を全うしただけなんだ。この国は綺麗なものでできてる──なんて、甘い幻想を抱く前に現実を知れて良かったんじゃないか? まあ、そういうわけだ。俺もヤンガスも、レイラを拒絶したりなんかしねーよ」
「……うん。ありがとう」
ククールは小さく笑うと、なぜか防具屋へ入っていった。
なぜ防具屋に? と全員が首を傾げる。
程なくして戻ってきたククールの手には、魔法のビキニが握られていた。
「ふざけてる場合じゃないのよ」
「でもゼシカ、これってシルクのビスチェより守備力があってね。魔法もいくらか防げるんだって」
「だからレイラ、魔法のビキニを着てるのね!?」
「途中から恥ずかしくなって、普通に服の下に着たけどね!! 買った当初はビキニでその辺を歩いてたよ!! 今考えるとだいぶ頭おかしいな!?」
よくその格好でライドンの塔なんか登ったな?
ライドンさんもそりゃ物好きなんて評価になるよな!?
一応はれっきとした防具なんだけど!
なんでビキニが防具になるんだよ。
悩みに悩んだ末、ゼシカは嫌々ながらも魔法のビキニを受け取った。
ゼシカの場合は大胆に開いた肩出しの服が弊害となり、ビキニスタイルで歩き回ることとなった。
申し訳ないが私は服の下に仕込ませてもらう。
だって私は首元までちゃんと服で隠れてるからね!!
次はヤンガスとククールの番だ。
敷地の外で待っていた二人は、町の北側出口へ向かおうと、階段を登っていく。
なんだかんだ、ククールもついてきてくれるんだ。
だったら尚更……二人にも、ちゃんと話しておかないと。
「ねえ、ヤンガス、ククール……」
町の頂上でもある北側の広場に着いた頃、私はようやく勇気を振り絞って声をかけた。
二人が黙って私を振り返る。
不安を誤魔化すように、両手を強く握り合わせて──それでもやっぱり怖くて、二人の顔は見られなかった。
何をどう切り出せばいいか分からなかったから、私はまず、二人に向かって深く頭を下げた。
「……ヤンガス、ククール。ごめんなさい」
「な、なんでぇ姉貴、急に謝って……」
「……」
「ずっと隠し事をしてた。私が人殺しだって、知られたくなくて……ゼシカにも。ゼシカが言っていたことは全部、本当のことだよ。嘘なんてひとつもない。私はトロデーンにいた頃、七度の『夜勤』を命じられて、九人を殺した。国を守るためなんて聞こえはいいけど……所詮はただの人殺しだと思ってる」
「っ、レイラ……!」
「エイト。悪いが黙っててくれ」
ククールの静かな一言で、エイトがぐっと何かを堪えて引き下がる。
ヤンガスはどこか気まずそうに視線を逸らしていた。
ククールは……感情の読み取れない瞳が、けれど冷ややかに私を見つめている。
「ゼシカには伝えたけど……二人にも伝えておこうと思って。二人が私をどう思うかは自由だし、私のこと、顔も見たくないって思うなら、私はここでみんなと別れようと思う。二人の気持ちを……聞かせてください」
今度は私が頭を下げる番だった。
ヤンガスもククールも、誰もが無言のままで……。
痺れを切らしたのは、ヤンガスでもククールでもなく、陛下だった。
「お前にそれを命じたのはわしじゃ。お前が責任を感じることではない」
「それでも、やったのは私ですよ」
指示をしたのが陛下というのは少し語弊がある。
あくまでも標的は隊長が決めていて、『夜勤』の有無は隊長に判断を任されていた。
ただこの場合、隊長の意思は国の意思と同義と見なされるから、間接的には陛下の指示という話になるだけ。
その命を奪ったのは、私だ。
私が『責任をもって』標的を排除してきたんだから、そこまでの責任を放棄するつもりはない。
「なんて言われても受け止める。言われるだけの理由があると思うから」
「そ、そんなこと言われても……困るでがすよ、姉貴。アッシにとって姉貴は、命の恩人でがす。アッシはこの命、とっくに兄貴と姉貴に預けたんだ。姉貴が何者だろうと、アッシは姉貴を信じてお供するだけでがすよ」
「ヤンガス……ありがとう。ククールは……」
正直に言えば、拒絶の意を示すのはククールかなと思っている。
彼は教会内部の腐食を間近で見てきて、現実を冷めた目で、一歩引いて悲観的に眺める性格だけど……。
それでも人道に背くことを許さないのもまた、ククールだ。
「……別に。今更驚かないぜ。薄々勘づいてはいたしな」
「え……」
「近衛兵だったんだろ。ひょっとすると殺したことがあるのかもな、程度だけど、本人の口から聞けるとは思わなかったよ」
「……ごめん」
「気にしちゃいないさ。レイラは職務を全うしただけなんだ。この国は綺麗なものでできてる──なんて、甘い幻想を抱く前に現実を知れて良かったんじゃないか? まあ、そういうわけだ。俺もヤンガスも、レイラを拒絶したりなんかしねーよ」
「……うん。ありがとう」
ククールは小さく笑うと、なぜか防具屋へ入っていった。
なぜ防具屋に? と全員が首を傾げる。
程なくして戻ってきたククールの手には、魔法のビキニが握られていた。
「ふざけてる場合じゃないのよ」
「でもゼシカ、これってシルクのビスチェより守備力があってね。魔法もいくらか防げるんだって」
「だからレイラ、魔法のビキニを着てるのね!?」
「途中から恥ずかしくなって、普通に服の下に着たけどね!! 買った当初はビキニでその辺を歩いてたよ!! 今考えるとだいぶ頭おかしいな!?」
よくその格好でライドンの塔なんか登ったな?
ライドンさんもそりゃ物好きなんて評価になるよな!?
一応はれっきとした防具なんだけど!
なんでビキニが防具になるんだよ。
悩みに悩んだ末、ゼシカは嫌々ながらも魔法のビキニを受け取った。
ゼシカの場合は大胆に開いた肩出しの服が弊害となり、ビキニスタイルで歩き回ることとなった。
申し訳ないが私は服の下に仕込ませてもらう。
だって私は首元までちゃんと服で隠れてるからね!!
