41章
夢小説設定
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それにしても気味の悪い壁画だ。
この遺跡が、ラプソーンとかいう存在を讃えるために建てられたものだというのは理解できたけど、じゃあこの鳥はいったい?
明らかにこの鳥は、ラプソーンの軍勢と戦っている。
世に暗闇を振り撒こうとしたラプソーンと対となる存在なのかな。
「オオーン、オオーン……。この奥に、ラプソーン様を祀る暗黒の祭壇があるぞよ。壁に描かれし、憎き鳥レティスの翼を奪った者だけが、ラプソーン様のお傍に近付くことを許されるのじゃ。じゃが肉体を失った妾には、悪鬼の像を動かすことが出来ぬ。口惜しや、口惜しや……」
悪鬼の像。
察するに、この空間にある二つの巨大な石像のことだ。
石像はそれぞれ螺旋状に足場があって、上れるようになっている。
つまりこの像を動かして、レティスという鳥の翼を奪えばいいらしい。
「翼を……奪う……?」
像の目からは熱線のような光が出ていて、それは壁画にぶつかっている。
翼を奪うっていうのは、どういう意味……?
「……分かったかもしれない」
エイトはそう呟いて、左側の像に上った。
足元には二つのボタンがあって、エイトがそれを踏むと石像がドシンドシンと足踏みをして、回転していった。
そうしてエイトは、レティスの左翼に光を当てて石像を止めた。
「そういうことか!」
ククールが声を上げて、右側の像に上る。
そうして同じようにボタンを踏んで、光線をレティスの右翼に当てた。
レティスの姿が燃えるように赤く輝き、地鳴りと共に像の光線が途絶える。
そして地面の一部分が眩く輝き──下へ降りる階段が現れた。
この下に、ドルマゲスが……。
瞬間。
頭を刺すような激しい痛みが走った。
悲鳴をあげる暇もないまま、足が力を失う。
「姉貴!」
「レイラ、大丈夫!?」
「……感じる。強い力が……うっ……!」
本能が危険だと訴えている。
この先にいるのはとてつもない闇の力を持った存在。
警告のように逃げろと本能が叫んだ。
「レイラ……!」
真っ青な顔で私を支えるエイトが見えた。
ここまで来たのに……立ち止まるなんて出来ない。
これは私たちの悲願だ。
ドルマゲスを倒すために、苦労を重ねてここまで来たんだから。
それに──悪党殺しは、私の仕事だ。
(お願い、ヨシュア……。私を守って……!)
念じてネックレスを握り締める。
熱を持っていたネックレスは、しかし急速に熱を失って、光を閉ざしていく。
それに応じるように、頭の酷い痛みもゆっくりと和らいでいった。
『霊導の力を一時的に封じた。闇の力との拒絶反応も治まったはずだ。進め、我が子孫よ』
脳内にヨシュアの声が響く。
強ばった力を抜いて、呼吸を整え、私はゆっくりと立ち上がった。
ありがとう、と心の中で呟く。
「大丈夫?」
「平気。ドルマゲスはこの先にいるよ。……進もう!」
禍々しいという言葉が優しく聞こえるほど、闇の力は濃密に漂っている。
ゆっくりと階段を降りていくその途中に、不自然に開けられた洞穴が目に入った。
ここだけ、清浄な気を纏っている。
向こうには不思議な水場が見えていた。
「ちょうどいいね、ちょっと休憩していこう」
「そうだな。ドルマゲスとの対決の前に疲れてたんじゃ話にならねえ」
皆が賛成して、私たちは少しだけ水場で休憩を取ることにした。
それにしてもこの水、不思議な泉と同じような力を感じるけど……。
試しに飲んでみよっと!
「ちょっとレイラ、なにしてるの!?」
「この水、飲んだら体力と魔力が全回復した」
「え、ほんとに?」
エイトが私の隣で水を掬って飲む。
本当だ、とエイトが呟いて、三人も一口ずつ泉の水を飲んで、体力と魔力を全回復させた
「……じゃあ、行こう。最後の戦いだよ」
エイトの声は、今までになく厳しかった。
水場を出て、遺跡を進んでいく。
通路の角を曲がった、その先に……大きな扉があった。
「みんな、準備はいい?」
「もちろん!」
「いつでも来いでがすよ!」
「兄さんの仇を討ってやるんだから!」
「院長の仇だ、泣いて謝ったって許しはしねえぜ」
エイトの手が、重厚な扉をゆっくりと開いていく。
その先の空間にいたのは。
─液体の入った膜に覆われた、ドルマゲスだった。
この遺跡が、ラプソーンとかいう存在を讃えるために建てられたものだというのは理解できたけど、じゃあこの鳥はいったい?
明らかにこの鳥は、ラプソーンの軍勢と戦っている。
世に暗闇を振り撒こうとしたラプソーンと対となる存在なのかな。
「オオーン、オオーン……。この奥に、ラプソーン様を祀る暗黒の祭壇があるぞよ。壁に描かれし、憎き鳥レティスの翼を奪った者だけが、ラプソーン様のお傍に近付くことを許されるのじゃ。じゃが肉体を失った妾には、悪鬼の像を動かすことが出来ぬ。口惜しや、口惜しや……」
悪鬼の像。
察するに、この空間にある二つの巨大な石像のことだ。
石像はそれぞれ螺旋状に足場があって、上れるようになっている。
つまりこの像を動かして、レティスという鳥の翼を奪えばいいらしい。
「翼を……奪う……?」
像の目からは熱線のような光が出ていて、それは壁画にぶつかっている。
翼を奪うっていうのは、どういう意味……?
「……分かったかもしれない」
エイトはそう呟いて、左側の像に上った。
足元には二つのボタンがあって、エイトがそれを踏むと石像がドシンドシンと足踏みをして、回転していった。
そうしてエイトは、レティスの左翼に光を当てて石像を止めた。
「そういうことか!」
ククールが声を上げて、右側の像に上る。
そうして同じようにボタンを踏んで、光線をレティスの右翼に当てた。
レティスの姿が燃えるように赤く輝き、地鳴りと共に像の光線が途絶える。
そして地面の一部分が眩く輝き──下へ降りる階段が現れた。
この下に、ドルマゲスが……。
瞬間。
頭を刺すような激しい痛みが走った。
悲鳴をあげる暇もないまま、足が力を失う。
「姉貴!」
「レイラ、大丈夫!?」
「……感じる。強い力が……うっ……!」
本能が危険だと訴えている。
この先にいるのはとてつもない闇の力を持った存在。
警告のように逃げろと本能が叫んだ。
「レイラ……!」
真っ青な顔で私を支えるエイトが見えた。
ここまで来たのに……立ち止まるなんて出来ない。
これは私たちの悲願だ。
ドルマゲスを倒すために、苦労を重ねてここまで来たんだから。
それに──悪党殺しは、私の仕事だ。
(お願い、ヨシュア……。私を守って……!)
念じてネックレスを握り締める。
熱を持っていたネックレスは、しかし急速に熱を失って、光を閉ざしていく。
それに応じるように、頭の酷い痛みもゆっくりと和らいでいった。
『霊導の力を一時的に封じた。闇の力との拒絶反応も治まったはずだ。進め、我が子孫よ』
脳内にヨシュアの声が響く。
強ばった力を抜いて、呼吸を整え、私はゆっくりと立ち上がった。
ありがとう、と心の中で呟く。
「大丈夫?」
「平気。ドルマゲスはこの先にいるよ。……進もう!」
禍々しいという言葉が優しく聞こえるほど、闇の力は濃密に漂っている。
ゆっくりと階段を降りていくその途中に、不自然に開けられた洞穴が目に入った。
ここだけ、清浄な気を纏っている。
向こうには不思議な水場が見えていた。
「ちょうどいいね、ちょっと休憩していこう」
「そうだな。ドルマゲスとの対決の前に疲れてたんじゃ話にならねえ」
皆が賛成して、私たちは少しだけ水場で休憩を取ることにした。
それにしてもこの水、不思議な泉と同じような力を感じるけど……。
試しに飲んでみよっと!
「ちょっとレイラ、なにしてるの!?」
「この水、飲んだら体力と魔力が全回復した」
「え、ほんとに?」
エイトが私の隣で水を掬って飲む。
本当だ、とエイトが呟いて、三人も一口ずつ泉の水を飲んで、体力と魔力を全回復させた
「……じゃあ、行こう。最後の戦いだよ」
エイトの声は、今までになく厳しかった。
水場を出て、遺跡を進んでいく。
通路の角を曲がった、その先に……大きな扉があった。
「みんな、準備はいい?」
「もちろん!」
「いつでも来いでがすよ!」
「兄さんの仇を討ってやるんだから!」
「院長の仇だ、泣いて謝ったって許しはしねえぜ」
エイトの手が、重厚な扉をゆっくりと開いていく。
その先の空間にいたのは。
─液体の入った膜に覆われた、ドルマゲスだった。
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