40章
夢小説設定
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宿屋で部屋をとって、ベッドに寝転がる。
ゼシカはすぐに部屋を出ていったので、このままバザーを見て回るようだ。
うとうととし始めた頃、部屋のドアがコンコンと叩かれた。
靴を脱いだままドアを開けると、そこにはエイトが立っている。
「あれ、どったの」
「寝てた? 邪魔してごめんね」
「ちょっとウトウトはしてたけど、邪魔じゃないよ。何か用だった?」
「一緒にバザーでもどう?」
「昨日の夕方に見て回っちゃったもんなぁ」
「装備品以外の店には行ってなかったから。世界中のチーズの錬金レシピを集めるんだって張り切ってたろ?」
言われてみれば……そんなことを言った気もする。
滝の上の小屋に住んでるおじさん、元気かな。
おかげでトーポは時々、魔物に向かって元気に火を噴いています。
「先に下に降りて待ってるね」
「うん」
エイトが小さく手を振って、私の部屋の前から立ち去る。
私はすぐに部屋に戻って靴を履くと、緩めていた靴紐をしっかりと結んだ。
ふと鏡を見ると、寝転がっていたせいでちょっと髪がボサボサになっている。
慌てて髪も結び直して、少し考えてから剣だけ装備して部屋を出た。
「お待たせ」
「ううん、待ってないよ」
「あ、そう? じゃあ行こっか」
「うん。教会の近くにお店が出てたよ」
エイトと二人で宿屋を出て、川を渡って教会へ。
その足元にはたしかにおっちゃん二人が道具屋を出店していた。
売り物はレンネットの粉、おいしいミルク、赤いカビと、みず草のカビの四種類だけ。
とりあえず普通のチーズを十個作るために、レンネットの粉とおいしいミルクを十個ずつ。
それからみず草のカビと赤いカビをその倍量ずつ買ってみた。
それを抱えて、今度はサザンビーク城の外にいる陛下の待つ馬車へ。
「えっと、とりあえず、まずは普通のチーズを十個でしょ」
「赤いカビとみず草のカビは、どっちからいこう?」
「エイトの好きなほうで試してみなよ。食べさせるのはエイトなんだし」
「うーん、じゃあひとまず、みず草のカビから……」
出来上がった普通のチーズ十個。
そのうちのひとつとみず草のカビを一緒に錬金釜に入れると、グツグツ音がした。
どうやら何かができるっぽい!
ワクワクして蓋を開けると、なんと出てきたのは冷たいチーズだ!
「お、おおー!」
「すごい、ひんやりしてる」
「じゃあじゃあ、赤いカビだと……どうなるんだろ!? あったかいチーズになるのかな!?」
普通のチーズと、今度は赤いカビを投入。
そうして蓋をしてグツグツ音が収まったころ、蓋を開けると。
なんと今度は、辛口チーズが出来ていた!
「辛くなるんだ!」
「辛口チーズって、更に辛くなったりしないのかな」
「エイトって辛いのいけるんだっけ」
「や、人並みだと思うけど。トーポはどこまで食べられるのかな」
「どこまで……。そもそも限界ってあるの?」
「う、うーん……?」
出来たての辛口チーズに、赤いカビを一緒に入れてみる。
残念ながら蓋を開けても変化はなかった。
「だめかぁ」と肩を落とすエイトの手から辛口チーズと赤いカビを奪って、もう一度、錬金釜へ。
赤いカビを更にもうひとつ追加して見ると……。
「あ、なんかできるっぽい!」
「赤いカビを倍量入れたら良かったんだ。すごいな、レイラは」
「適当にやっただけなんだけどね」
蓋を開けて中身を取り出す。
出来上がったのは激辛チーズだ。
もはやこれをチーズとして食べることはできないんじゃなかろうか。
誰が食べるんだ、こんな口から火が出そうなチーズ。
「この理屈でいくと、みず草のカビも……?」
冷たいチーズにみず草のカビを二つ合わせて、錬金釜へ投入。
しかし残念ながらこれではダメだった。
系統はちょっと違うってことなのか、じゃあ一個減らしてみると……?
やっぱり何かできるっぽい!
ひょっとして私、錬金の才能があるんでは?
「お、おおー! 氷のチーズだ!」
「今日は冴えてるね」
「ほんとに適当にやってるだけなんだけどな。ちなみに氷のチーズにみず草のカビはいくつ必要なんだろ?」
「その先もあるのかな」
「あると信じてる。信じたい!」
今度こそ、と意気込んで、氷のチーズにみず草のカビを二つくっつけてみる。
今度は上手くいった!
さて、何が出来るのかなー!?
「きたぁー! 凍えるチーズだ!!」
「もはや食用じゃない……」
「え、食用だったの!? トーポに食べさせるチーズを探してるのかと思った」
「いいよ、それで合ってる」
「量産する?」
「トーポはそんなにいくつも食べられないよ」
「そっか……」
でもこれまでに集めたカビを合わせると、もう二、三個ほど激辛チーズと凍えるチーズが作れそうだったので、作ってしまうことにした。
いらない分は売るしかないけど、いつまでも共有の袋を圧迫されても困るから、せめて我々の資金になってくれ。
ゼシカはすぐに部屋を出ていったので、このままバザーを見て回るようだ。
うとうととし始めた頃、部屋のドアがコンコンと叩かれた。
靴を脱いだままドアを開けると、そこにはエイトが立っている。
「あれ、どったの」
「寝てた? 邪魔してごめんね」
「ちょっとウトウトはしてたけど、邪魔じゃないよ。何か用だった?」
「一緒にバザーでもどう?」
「昨日の夕方に見て回っちゃったもんなぁ」
「装備品以外の店には行ってなかったから。世界中のチーズの錬金レシピを集めるんだって張り切ってたろ?」
言われてみれば……そんなことを言った気もする。
滝の上の小屋に住んでるおじさん、元気かな。
おかげでトーポは時々、魔物に向かって元気に火を噴いています。
「先に下に降りて待ってるね」
「うん」
エイトが小さく手を振って、私の部屋の前から立ち去る。
私はすぐに部屋に戻って靴を履くと、緩めていた靴紐をしっかりと結んだ。
ふと鏡を見ると、寝転がっていたせいでちょっと髪がボサボサになっている。
慌てて髪も結び直して、少し考えてから剣だけ装備して部屋を出た。
「お待たせ」
「ううん、待ってないよ」
「あ、そう? じゃあ行こっか」
「うん。教会の近くにお店が出てたよ」
エイトと二人で宿屋を出て、川を渡って教会へ。
その足元にはたしかにおっちゃん二人が道具屋を出店していた。
売り物はレンネットの粉、おいしいミルク、赤いカビと、みず草のカビの四種類だけ。
とりあえず普通のチーズを十個作るために、レンネットの粉とおいしいミルクを十個ずつ。
それからみず草のカビと赤いカビをその倍量ずつ買ってみた。
それを抱えて、今度はサザンビーク城の外にいる陛下の待つ馬車へ。
「えっと、とりあえず、まずは普通のチーズを十個でしょ」
「赤いカビとみず草のカビは、どっちからいこう?」
「エイトの好きなほうで試してみなよ。食べさせるのはエイトなんだし」
「うーん、じゃあひとまず、みず草のカビから……」
出来上がった普通のチーズ十個。
そのうちのひとつとみず草のカビを一緒に錬金釜に入れると、グツグツ音がした。
どうやら何かができるっぽい!
ワクワクして蓋を開けると、なんと出てきたのは冷たいチーズだ!
「お、おおー!」
「すごい、ひんやりしてる」
「じゃあじゃあ、赤いカビだと……どうなるんだろ!? あったかいチーズになるのかな!?」
普通のチーズと、今度は赤いカビを投入。
そうして蓋をしてグツグツ音が収まったころ、蓋を開けると。
なんと今度は、辛口チーズが出来ていた!
「辛くなるんだ!」
「辛口チーズって、更に辛くなったりしないのかな」
「エイトって辛いのいけるんだっけ」
「や、人並みだと思うけど。トーポはどこまで食べられるのかな」
「どこまで……。そもそも限界ってあるの?」
「う、うーん……?」
出来たての辛口チーズに、赤いカビを一緒に入れてみる。
残念ながら蓋を開けても変化はなかった。
「だめかぁ」と肩を落とすエイトの手から辛口チーズと赤いカビを奪って、もう一度、錬金釜へ。
赤いカビを更にもうひとつ追加して見ると……。
「あ、なんかできるっぽい!」
「赤いカビを倍量入れたら良かったんだ。すごいな、レイラは」
「適当にやっただけなんだけどね」
蓋を開けて中身を取り出す。
出来上がったのは激辛チーズだ。
もはやこれをチーズとして食べることはできないんじゃなかろうか。
誰が食べるんだ、こんな口から火が出そうなチーズ。
「この理屈でいくと、みず草のカビも……?」
冷たいチーズにみず草のカビを二つ合わせて、錬金釜へ投入。
しかし残念ながらこれではダメだった。
系統はちょっと違うってことなのか、じゃあ一個減らしてみると……?
やっぱり何かできるっぽい!
ひょっとして私、錬金の才能があるんでは?
「お、おおー! 氷のチーズだ!」
「今日は冴えてるね」
「ほんとに適当にやってるだけなんだけどな。ちなみに氷のチーズにみず草のカビはいくつ必要なんだろ?」
「その先もあるのかな」
「あると信じてる。信じたい!」
今度こそ、と意気込んで、氷のチーズにみず草のカビを二つくっつけてみる。
今度は上手くいった!
さて、何が出来るのかなー!?
「きたぁー! 凍えるチーズだ!!」
「もはや食用じゃない……」
「え、食用だったの!? トーポに食べさせるチーズを探してるのかと思った」
「いいよ、それで合ってる」
「量産する?」
「トーポはそんなにいくつも食べられないよ」
「そっか……」
でもこれまでに集めたカビを合わせると、もう二、三個ほど激辛チーズと凍えるチーズが作れそうだったので、作ってしまうことにした。
いらない分は売るしかないけど、いつまでも共有の袋を圧迫されても困るから、せめて我々の資金になってくれ。
