40章
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海竜というのは、西の大陸へ向かう途中、海峡で遭遇しためっちゃ強い魔物だ。
竜なんだかサメなんだか分かんない……胴体はサメ、手足はドラゴンという、奇跡のハイブリッドを遂げた魔物だった記憶がある。
「この地の北に、岩のアーチがかかった海峡があってな、そこに巨大な海竜が現れると船乗りに聞いたことがある。海竜の放つ呪文を受けた船乗りは、あまりの眩さにしばらくの間、目が見えなくなったそうだ。それほど強力な輝きを放つ呪文なら、鏡に再び魔力を宿せるかもしれんぞ」
「な、なるほど……あいつか……」
もう一回、今度は自らジゴフラッシュに当たってこいってか……。
熱いし眩しいし、普通に威力が高くて痛いんだよな……。
しかもその後はみんな揃ってマヌーサだから、私もエイトも呪文で攻撃するしかなくて。
インテリハットで底上げしているとはいえ、ゼシカほどの賢さがないから、呪文の威力はお察しだ。
「しかし成功するか失敗するかは、鏡を使って実際に海竜の呪文を受け止めてみないと分からんがな」
「痛い思いして失敗する可能性あるのか……」
思わず二の腕をさすってしまったけど、みんなは行く気だ。
ククールも覚悟を決めた顔をしていた。
ええいしゃーない、頑張ってメラミで戦ってやらぁ!
おうちを出て、陛下に事の次第を説明すると、エイトはルーラを唱えた。
着いたのは海辺の教会。
そういえばあの海峡を抜けた先でここをみつけたんだっけ。
つまりここに来る時の逆を行けばいいってわけだ!
船に乗り込んで、いざ出発。
船はゆっくりと海峡を目指して進み始めた。
ざざーんと波が船体を打って、水面は太陽の光でキラキラしている。
エイトは鏡を小脇に抱えたままだ。
海竜に出くわしたとき、その鏡でジゴフラッシュを受けようということなんだろう。
「エイト、鏡持つの代わるよ?」
「駄目だよ! そんなのレイラにさせられない」
「わ、割ったりしないし! めちゃくちゃ丁重に扱うから大丈夫だって」
「そうじゃなくて。あれを持ってなきゃいけないってことは、防御が出来ないってことだろうから……」
「で、でもそしたら、エイトが防御できないじゃん」
「僕は平気。心配してくれてありがとう」
なんでそうやって、自分がやろうとするんだろ。
別に誰が持っていてもいいのに、誰でもいいなら自分がやるって、いつもエイトは引き受けちゃう。
……だから隊長、エイトには『夜勤』なんて任せられなかったのかも。
こんなに背負いたがりじゃあ、すぐに壊れちゃうもんね。
ふっと頭上に影がかかって、ふと上を見上げると、そこには大きな橋がかかっていた。
海竜が出ると噂の海峡に差し掛かった時、キシャァァ──と危険性のある魔物の声が響いて。
「お出ましだぞ! エイト!」
「分かった!」
ククールが弓を手にして、ゼシカも腰から杖を引き抜いて構える。
ヤンガスが背中から斧を持ち上げたところで、観念して私も左腰から剣を抜いた。
ちらりと右隣のエイトを見やると、エイトは剣を抜くことはせず、鏡を盾の内側に隠し持っていた。
海竜の口が大きく開いて、光が溜まっていく。
エイト以外の全員が盾を構えた、その瞬間。
眩しい光が熱となって降り注ぎ、私たちに襲いかかった。
「あっづ!!」
「あーくそ、本当に目が見えねぇぞ! おいエイト、鏡は!?」
「ちゃんと受け止めた!」
「じゃああとは、こいつを片付けておしまいね!」
「気合い入れていくでがすよ!!」
エイトが鏡を安全な場所に置いて、剣を構える。
私がピオリムを唱えたのに続いて、ククールがスクルトを。
そうしてゼシカがメラミを唱え、エイトはベギラマを。
ヤンガスはいつの間に忍ばせていたのか、爆弾岩の欠片を投げつけていた。
「と、ど、め、だぁ〜! メラミー!!」
私の渾身のメラミが海竜に飛んでいく。
海竜はギャォォと断末魔を残して、海の中に沈んでいった。
船はゆっくりと橋の下を通っていく。
私たちはしばらくそこで、眩んだままの視界が元に戻るのを待って、ようやく鏡の状態を確認した。
「どう? 魔力は戻ってそう?」
「とてつもない力を感じるわ。少なくとも、お城から持ち出した時とは大違いよ」
「ってこたぁ……魔力が宿ったってことでげすか?」
「だろうな。はーやれやれ、鏡のためにここまでさせられるかねぇ」
船がゆっくりと橋の下から出ていく。
エイトがルーラを唱えて、私たちはサザンビーク城へ戻った。
いよいよドルマゲスとの戦いだもん、準備は万端にしておきたいからね。
「うーん、世界樹の雫か、エルフの飲み薬か……」
「お前、あの子からいくつ世界樹の葉を買うつもりなんだ?」
「一枚しか売ってくれないから、あの子のテントと馬車を往復することになるけど」
「世界樹の雫はもうちょっと持っておきたいなって……」
「いいかレイラ、お前は忘れてるようだが、俺はベホマラーが使える」
「……」
三秒間くらい、間があった。
いや、いつの間に?
アルゴングレートの時は使ってなさそうだったじゃん。
先に言えってんだよ、そういう大事なことはさぁ!!
竜なんだかサメなんだか分かんない……胴体はサメ、手足はドラゴンという、奇跡のハイブリッドを遂げた魔物だった記憶がある。
「この地の北に、岩のアーチがかかった海峡があってな、そこに巨大な海竜が現れると船乗りに聞いたことがある。海竜の放つ呪文を受けた船乗りは、あまりの眩さにしばらくの間、目が見えなくなったそうだ。それほど強力な輝きを放つ呪文なら、鏡に再び魔力を宿せるかもしれんぞ」
「な、なるほど……あいつか……」
もう一回、今度は自らジゴフラッシュに当たってこいってか……。
熱いし眩しいし、普通に威力が高くて痛いんだよな……。
しかもその後はみんな揃ってマヌーサだから、私もエイトも呪文で攻撃するしかなくて。
インテリハットで底上げしているとはいえ、ゼシカほどの賢さがないから、呪文の威力はお察しだ。
「しかし成功するか失敗するかは、鏡を使って実際に海竜の呪文を受け止めてみないと分からんがな」
「痛い思いして失敗する可能性あるのか……」
思わず二の腕をさすってしまったけど、みんなは行く気だ。
ククールも覚悟を決めた顔をしていた。
ええいしゃーない、頑張ってメラミで戦ってやらぁ!
おうちを出て、陛下に事の次第を説明すると、エイトはルーラを唱えた。
着いたのは海辺の教会。
そういえばあの海峡を抜けた先でここをみつけたんだっけ。
つまりここに来る時の逆を行けばいいってわけだ!
船に乗り込んで、いざ出発。
船はゆっくりと海峡を目指して進み始めた。
ざざーんと波が船体を打って、水面は太陽の光でキラキラしている。
エイトは鏡を小脇に抱えたままだ。
海竜に出くわしたとき、その鏡でジゴフラッシュを受けようということなんだろう。
「エイト、鏡持つの代わるよ?」
「駄目だよ! そんなのレイラにさせられない」
「わ、割ったりしないし! めちゃくちゃ丁重に扱うから大丈夫だって」
「そうじゃなくて。あれを持ってなきゃいけないってことは、防御が出来ないってことだろうから……」
「で、でもそしたら、エイトが防御できないじゃん」
「僕は平気。心配してくれてありがとう」
なんでそうやって、自分がやろうとするんだろ。
別に誰が持っていてもいいのに、誰でもいいなら自分がやるって、いつもエイトは引き受けちゃう。
……だから隊長、エイトには『夜勤』なんて任せられなかったのかも。
こんなに背負いたがりじゃあ、すぐに壊れちゃうもんね。
ふっと頭上に影がかかって、ふと上を見上げると、そこには大きな橋がかかっていた。
海竜が出ると噂の海峡に差し掛かった時、キシャァァ──と危険性のある魔物の声が響いて。
「お出ましだぞ! エイト!」
「分かった!」
ククールが弓を手にして、ゼシカも腰から杖を引き抜いて構える。
ヤンガスが背中から斧を持ち上げたところで、観念して私も左腰から剣を抜いた。
ちらりと右隣のエイトを見やると、エイトは剣を抜くことはせず、鏡を盾の内側に隠し持っていた。
海竜の口が大きく開いて、光が溜まっていく。
エイト以外の全員が盾を構えた、その瞬間。
眩しい光が熱となって降り注ぎ、私たちに襲いかかった。
「あっづ!!」
「あーくそ、本当に目が見えねぇぞ! おいエイト、鏡は!?」
「ちゃんと受け止めた!」
「じゃああとは、こいつを片付けておしまいね!」
「気合い入れていくでがすよ!!」
エイトが鏡を安全な場所に置いて、剣を構える。
私がピオリムを唱えたのに続いて、ククールがスクルトを。
そうしてゼシカがメラミを唱え、エイトはベギラマを。
ヤンガスはいつの間に忍ばせていたのか、爆弾岩の欠片を投げつけていた。
「と、ど、め、だぁ〜! メラミー!!」
私の渾身のメラミが海竜に飛んでいく。
海竜はギャォォと断末魔を残して、海の中に沈んでいった。
船はゆっくりと橋の下を通っていく。
私たちはしばらくそこで、眩んだままの視界が元に戻るのを待って、ようやく鏡の状態を確認した。
「どう? 魔力は戻ってそう?」
「とてつもない力を感じるわ。少なくとも、お城から持ち出した時とは大違いよ」
「ってこたぁ……魔力が宿ったってことでげすか?」
「だろうな。はーやれやれ、鏡のためにここまでさせられるかねぇ」
船がゆっくりと橋の下から出ていく。
エイトがルーラを唱えて、私たちはサザンビーク城へ戻った。
いよいよドルマゲスとの戦いだもん、準備は万端にしておきたいからね。
「うーん、世界樹の雫か、エルフの飲み薬か……」
「お前、あの子からいくつ世界樹の葉を買うつもりなんだ?」
「一枚しか売ってくれないから、あの子のテントと馬車を往復することになるけど」
「世界樹の雫はもうちょっと持っておきたいなって……」
「いいかレイラ、お前は忘れてるようだが、俺はベホマラーが使える」
「……」
三秒間くらい、間があった。
いや、いつの間に?
アルゴングレートの時は使ってなさそうだったじゃん。
先に言えってんだよ、そういう大事なことはさぁ!!
